お前今月何個完全独立型イヤホンのレビューすんだって話だけど、これが最後。
前回SOUNDPEATS Truengine2を提供してもらってレビューしたんだけど、そのSOUNDPEATSから再度のレビュー依頼があった。
とはいえ完全独立型イヤホンは違いが少なくてレビューが大変だからもうやりたくなくて、断るつもりで4万円先払いを吹っ掛けたら振り込まれてしまったからまたレビューする。言ってみるもんだわ。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
SOUNDPEATS Truengine SEの特長
SOUNDPEATS Truengine SEの特長は下記。
- apt-X対応
- デュアルドライバによる高音質
- IPX4防水
- 片耳 ⇔ 両耳の移行がシームレスなTWS Plus対応
- Bluetooth5.0
- 抜群のフィット感
- 小型のケース
SOUNDPEATS Truengine SEの強みはサイズ感
前回レビューしたSOUNDPEATS Truengine2もかなり良い製品ではあったんだけど、ケースがでかくて重いのが致命的だった。
レビュー記事は下記。
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その弱点を克服した製品として紹介されたのが今回のSOUNDPEATS Truengine SEだ。
実際にケースの大きさを比較した写真が下記。左からSOUNDPEATS Truengine2、SOUNPEATS Truengine SE、Soundcore Life P2の順番。
上から見てもこんな感じで、確かにSOUNDPEATS Truengine SEのケースは最も小さい。これは期待できる。
Truengine SEはデュアルドライバ搭載
Amazonで売ってる安くて品質が良い完全独立型イヤホンといえばAnkerとSOUNDPEATSだからこの2つで迷った人は少なくないと思う。
SOUNDPEATSを選ぶ明確な理由は多分音質の良さになる。
前回レビューしたTruengine2もそうだったんだけど、Truengine SEも小さいボディに2つもドライバーを搭載している。
この2つのドライバーがそれぞれ別の音域を奏でることで高音質を実現しているんだけど、
クソ耳の俺が聞いても明確にAnkerより音が良い。
Ankerの音質がフラットなのに対してTruengine SEは低音も高音も広がりを感じる。
SOUNDPEATS Truengine SEのスペック
SOUNDPEATS Truengine SEのスペックと俺がメインで使ってるSoundcore Life P2を比較すると下記。
Truengine SE | Soundcore Life P2 | |
イヤホン本体の使用時間 | 最大6時間 | 最大7時間 |
ケース込みでの使用時間 | 合計27時間 | 合計40時間 |
Bluetooth規格 | 5 | 5 |
コーデック | aptX、AAC、SBC | aptX、AAC、SBC |
防水 | IPX4 | IPX7 |
価格 | 5,990円 | 4,999円 |
SOUNDPEATS Truengine SEは小さいサイズ感でデュアルドライバを搭載している関係から細かいスペックではSoundcore Life P2に劣るんだけど、
とはいえ防水はIPX4あれば十分だし、単体での再生時間も6時間あれば十分。ケースを使えば27時間も使えるなら不満は無い。
本体のサイズ感は5グラムで平均的
本体の重量は5グラム。他の完全独立型イヤホンが5から6グラムなんだけど、どれも十分軽くて差は感じない。
SOUNDPEATS Truengine SEの操作方法
SOUNDPEATS Truengine SEは本体背面の物理ボタンでの操作が可能。
操作方法は下記だけど難解すぎて死ぬ。
電源オン | 1.5長押し |
電源オフ | 8秒長押し |
再生/停止 | 1回押す |
音量を上げる | 右を2回押す |
音量を下げる | 左を2回押す |
前の曲 | 左を1.5秒長押し |
次の曲 | 右を1.5秒長押し |
受話/終話 | 1回押す |
電話拒否 | 1.5秒長押し |
通話の切り替え | 2秒長押し |
ペアリングモード | 5秒長押し |
音声アシスタント | 3回押す |
スマホで操作した方が早い。
SOUNDPEATS Truengine SEはケースが軽い
Truengine SEは54グラムとケースのサイズ感と軽さが魅力。
なんとAirPods Proよりも2グラム軽い。
俺がメインで使ってるSoundcore Life P2も61グラムだからこれより小さい。
SOUNDPEATS Truengine SEはポケットにすっぽり入るからカバンが無くても気軽に持ち出せるのが嬉しい。
MicroUSB充電が惜しい
惜しいのがSOUNDPEATS Truengine SEは充電規格がMicroUSBなところなんだ。
そもそもケース込みで27時間もバッテリーが持つから充電する機会はほとんどないんだけど、Type-C規格ならケーブルを統一しやすいのに対して、Truengine SEのためにMicroUSBを残さないといけない。
せめて無線充電に対応してくれていればよかったけどそれもない。俺が気にし過ぎなんだろうか。
SOUNDPEATS Truengine SEはフィット感抜群
完全独立型イヤホンには大きく分けて3つの形状がある。俺が持ってる4種類を並べると下記。
一番左が前回レビューしたSOUNDPEATS Truengine2で角でフィット感を確保するタイプ。
一番右が一番フィット感の悪いAirPods Proとかでおなじみのうどん型(返品済み)
今回紹介するTruengine2が耳の形に添わせて耳にはめ込むタイプだ。
今回のTruengine2は耳にはめ込んでから上から下に押してやることで耳の形に添って抜群にフィットする。
一度フィットすると笑っても力んでも全然落ちないからジムでのベンチプレスも余裕。このフィット感は俺史上過去最高。
apt-X/TWS Plus対応のハイスペック
完全独立型を選ぶ基準として、apt-XとTWS Plusは絶対に抑えておきたいんだけど、SOUNDPEATS Truengine SEもその両方に対応している。
apt-Xコーデックで低遅延高音質
Bluetoothでの音楽再生コーデックには様々なコーデックがあるんだけど、その中で今一番グレードが高いのがapt-Xなんだ。
apt-Xコーデックは高音質でありながら遅延が少ないことが特徴で、Bluetoothイヤホンなのに動画を見ていても口と音声がずれない。
ただ、apt-Xはスマホ側の対応も必要になるので注意。ちなみにiPhoneはAACコーデックになる。
片耳 ⇔ 両耳の移行がシームレス
SOUNDPEATS Truengine SEは片耳でも音切れせずに音楽を楽しめるし、その状態でもう片方も耳に入れればシームレスに両耳での音楽再生に移行してくれる。
集中したいときは両耳で使って、周りの音を聞きたいときは片耳という使い方をスムーズに移行できる。
最近の完全独立型イヤホンは本当にすごい。
SOUNDPEATS Truengine SEは音切れが全然ない
俺は片耳イヤホンでYoutubeを聞きながら近所に買い物に行くことが多いんだけど、Soundcore Life P2だとスマホをズボンの後ろポケットに入れると音切れが気になるのに対して、SOUNDPEATS Truengine SEはスマホを後ろポケットに入れていてもほぼ音切れしない。
両耳利用ならどちらもかなりの安定感なんだけど、SOUNDPEATS Truengine SEは片耳利用でもしっかり安定する。
【欠点】通話時のノイズキャンセリングがイマイチ
SOUNDPEATS Truengine SEはCVC8.0ノイズキャンセルに対応していてクリアに通話できるって書いてあるんだけど悪くはない程度で思ってるより微妙。
というのも本体にマイク穴を見つけられなかった。どこで音を拾ってるのか不明。
SOUNPEATS Truengine2とかSoundcore Life P2は明らかに2つのマイクが付いていて、ノイズキャンセリングと声の聞き取りで役割が分かれているんだけど、それと比べると明らかにノイズキャンセリングが弱くて通話時の環境音を拾ってしまっている。
通話品質以外は完璧に近いTruengine SE
改めてSOUNDPEATS Truengine 2の良い点と悪い点をまとめると下記。
SOUNDPEATS Truengine SEの良いところ
- apt-X対応
- デュアルドライバによる高音質
- 片耳 ⇔ 両耳の移行がシームレス
- 片耳でも全然音切れしない安定感
- 抜群のフィット感
- 小型のケース
SOUNDPEATS Truengine SEの悪いところ
- ケースの充電がMicroUSBのみ
- 通話時のノイズキャンセリングが微妙
SOUNDPEATS Truengine SEはデュアルドライバ―による高音質と持ち運びが負担にならないサイズ感を実現した。
フィット感も抜群だし、通話品質を重視しないのであればSOUNDPEATS Truengine SEが現状の最適解になる。
今までレビューしたイヤホンの強みと弱点を比較すると下記。
SOUNDPEATS Truengine SE |
SOUNDPEATS Truengine2 |
Soundcore Life P2 |
AirPods Pro | |
音質 | 〇 | 〇 | △ | ◎ |
ケース | 〇 | × | 〇 | 〇 |
装着感 | 〇 | 〇 | △ | △ |
通話 | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
価格 | 6千円 | 6千円 | 5千円 | 3万円 |
ケースサイズが大きくていいならTruengine2
フィット感も音質も通話品質も良いけどケースが大きいのがSOUNDPEATS Truengine2で、
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通話しないならSOUNDPEATS Truengine SE
安くて高品質で考えるなら現状はSoundcore Life P2とSOUNDPEATS Truengine SEの2択だけど、通話音質を重視しないならTruengine SE一択だと思う。
俺はどっちを使うかしばらく迷うけど通話も重視したいからSoundcore Life P2に傾いてる。あとしばらくはもう完全独立型イヤホンのレビューはしない。
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