通信と端末の完全分離によって2019年夏ごろからスマホ端末代が浮き彫りになるから、恐らく本体価格が高いiPhoneからAndroidへの移行が進む。
ということで前回iPhoneからAndroidに移行して困ることを書いたから、今回は逆にiPhoneからAndroidに移行して良くなること、便利になることを紹介したい。これでAndroidへの乗り換えが楽しくなる。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
AndroidとiPhoneの性能は拮抗している
長らくiPhoneがリードしてきたスマホ市場だけど、ツイッターでも呟いた通り最近やっとAndroidが追いついて品質も性能も拮抗している。
AndroidはiPhoneに比べて
・バッテリー持ちが悪い
・バッテリー管理アプリ必須
・セキュリティソフト必須とかの時代錯誤な比較記事が多い。日本でAndroidが普及しないのはこれだな。あと日本人はITリテラシー低いのにセキュリティ意識だけ高すぎ。誰もお前の個人情報なんか欲してねぇ。自惚れんな。
— ガジェマガの中の人 (@gadgetKaeru) 2019年3月8日
ウェブ上の古いAndroidとiPhoneの比較記事には下記の誤解を招く表現が多い。
- AndroidよりiPhoneの方が動作が安定している。
- iPhoneの方が動きがサクサク
- iPhoneの方がバッテリー持ちが良い
- Androidはバッテリー管理アプリが必須
- Androidはメモリ管理アプリが必須
- Androidはセキュリティソフトが必須
今は全て気にしなくていい。今ならどちらを買っても後悔することはないけど、OSと機種ごとの微妙な違いがあるから、今回はAndroidに乗り換えるメリットを解説する。
iPhoneからAndroidに乗り換えて困ること
iPhoneからAndroidに乗り換えて困ることをまとめた前回の記事はこちら。Androidに乗り換えて不便になることを解説している。
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iPhoneからAndroidに乗り換えて不便になること【比較・違い】
通信と端末の完全分離が閣議決定したことで2019年の夏にもスマホの完全分離販売が始まる。これに伴ってキャリアが推したいスマホの本体代を通信料に含められなくなるから、本体価格が高いiPhoneの値段が浮 ...
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iPhoneとAndroidの違い
そもそもiPhoneとAndroidの違いをよく分かっていない人は、iPhoneとAndroidの違いをまとめた記事から確認してほしい。俺がiPhoneを選ばない理由をベースにiPhoneとAndroidを比較している。
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【iPhoneとAndroidの違いと比較】俺がiPhoneを選ばない理由
これからスマホを買う人、次のスマホへの買い替えを検討している人向けに、AndroidとiPhoneの違いとそれぞれの優れている点を比較解説する。 また、なぜ俺がiPhoneからAndroidに買い替え ...
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全機種共通の機能
AndroidはiPhoneと違って多種多様なメーカーが作っているから、機種によって細かい違いがたくさんある。まずは全機種共通の機能から解説する。
定位置に戻るボタンがある
iPhoneは特定の戻るボタンが無いからアプリによって戻るの位置がバラバラ。これに対してAndroidは戻るボタンが用意されているから、戻るボタンの位置で迷うことが無い。
俺は画面下部を占有するこの戻るボタンが嫌いなんだけど、最近のAndroidは画面下部のボタンを非表示にしてiPhoneXSと同じような操作方法に変更することもできる。その場合は画面左右のどちらかからスワイプすることで「戻る」操作ができる。
画面上部に通知が表示される
Androidの画面上部は通知バーになっていて、各アプリの通知を常に確認できる。
積極的に通知を見に行かないと通知に気付けないiPhoneと違って、Androidは常に画面上部で通知を確認できるから、通知を見逃しにくい。
一文字戻る、進むボタンがある
Androidには文字入力中のカーソルを動かすための戻るボタンと進むボタンがある。このお陰で文字入力中も意図したところに手軽にカーソルを合わせやすいから誤字の修正が楽。
iPhoneの場合カーソルを移動するために入力画面を長押しして虫眼鏡を表示させてから微調整する必要がある。一応2本指を使ってキーボードをなぞる方法もあるけど、いずれも微調整が難しい。
Google日本語入力が便利
Androidの文字入力にはGoogle謹製のGoogle日本語入力が標準搭載されていることが多い。
標準搭載されていなくてもアプリストアからダウンロードしてインストールすればGoogle日本語入力が使える。
このGoogle日本語入力は予測変換が超優秀で使いやすい。日本語で入力しても英語の予測変換を表示してくれるなど気が利いてる。
しかも検索エンジンと連動しているのか、最近登場したトレンドワードや特定のグループ名にも随時対応していて超快適。
マルチユーザー機能がある
AndroidはWindowと同じようにユーザーの切り替え機能がある。ユーザーを切り替えることで、まるで別のスマホのように利用できる。ウィンドウズと同じように別のユーザーアカウントのデータにはアクセスできない仕様だ。
例えば子供用のアカウントを作っておいて、子供に渡すときに子供用アカウントに切り替えれば誤って大切なデータを削除されることもない。
また、マルチアカウント機能でアカウントを切り替えれば全く別のスマホとして認識されるから、LINEとかFacebookのように、本来であれば一つのスマホに一つのアカウントしか作れないアプリでも複数のアカウントを作れるようになる。
詳細は下記記事を参照。
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【ツインアプリ】1台のスマホで2つのLINEアカウントを使う方法
LINEアカウントは2つあると仕事とプライベートを分けれたりしてなにかと便利だけど、LINEアカウントの為だけにスマホをもう一台契約するのは煩わしい。 できればスマホは一台のまま、2つの電話番号と2つ ...
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マルチウィンドウ機能がある
Androidは画面を二つに上下に分割できるマルチウィンドウ機能が使える。といっても縦に長いスマホを上下で分割するのは死ぬほど使いにくいからマジで使わない。
この辺りは左右で分割できるようになる折りたたみスマホに期待。発表された折りたたみスマホの解説記事はこちら。
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【折りたたみスマホ比較】Galaxy Fold vs Mate Xと両方売れないであろう理由
HuaweiとGalaxyから折りたたみスマホが発売されて次世代のスマホの一つの形として話題になっている。 今回は発表された二つの折りたたみスマホであるGalaxy FoldとHuawei Mate ...
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機種依存の機能
AndroidはiPhoneと違って多種多様なメーカーが作っているから、機種によって細かい違いがたくさんある。ここからは機種依存の機能について解説する。
microSD対応機種がある
Androidは機種によってはmicroSDカードを挿入してストレージを拡張できる。
最近は本体ストレージの大容量化に伴ってmicroSDカードの対応機種が減りつつあるけど、本体容量が少ない機種はほとんどがmicroSDカードに対応している。ストレージ容量が足りなくなっても後から拡張できるのはありがたい。
Androidは画面が割れにくい
Androidは多くのスマホでゴリラガラスが使われていることもあって落としても画面が割れにくい。デバイスが壊れにくいというのはかなり大きなアドバンテージだ。
というかiPhoneも正式に公表していないだけでゴリラガラスを採用している可能性が高いんだけど、画面が割れているAndroidを見かけないのに対してiPhoneは頻繁に見かける。
ただ、画面割れしているiPhoneX、iPhoneXSはあまり見かけないから、iPhoneの画面強度も改善されている気がする。
DSDS(2番号)対応機種あり
AndroidはほとんどのSIMフリースマホでSIMカードを2枚挿入して2番号での運用ができる。どちらの番号で発着信するか、どちらの番号でデータ通信を行うかも自由に選べる。
これによって大手キャリアのかけ放題と格安SIMのデータ通信で月額通信費を抑えたり、海外用のSIMカードの追加など、柔軟に対応できる。
DSDS機能を活用してスマホの月額を安く抑える方法を解説した記事はこちら。
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【DSDS機能】キャリア×格安SIMでスマホ代月3700円の裏技
SIMフリースマホで当たり前になりつつあるDSDS(2番号)機能を活用すると便利だとは聞いているけど、どう便利なのか、そしてどれくらい月額料金を安くできるのかという疑問に応えたい。 DSDS(2番号) ...
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ツインアプリ対応機種あり
Androidのマルチアカウント機能でも触れたけど、LINEやFacebookなどのSNSアカウントを二つ使いたい場合、Androidはマルチアカウント機能を使う以外に、ツインアプリ(デュアルアプリ)機能を使う方法もある。
これはHuawei、ASUS、Xiaomiのスマホに搭載されている機能で、SNSアプリを複製して2つのアカウントで運用ができるようになるというもの。
仕事とプライベートで複数のSNSアカウントを使いたい場合はツインアプリ機能は外せない。
詳細は下記記事を参照。
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【ツインアプリ】1台のスマホで2つのLINEアカウントを使う方法
LINEアカウントは2つあると仕事とプライベートを分けれたりしてなにかと便利だけど、LINEアカウントの為だけにスマホをもう一台契約するのは煩わしい。 できればスマホは一台のまま、2つの電話番号と2つ ...
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ワンセグ、フルセグ対応機種あり
キャリアが販売しているAndroidスマホのほとんどがワンセグとフルセグに対応している。
最近はワンセグ/フルセグ対応スマホでも内蔵アンテナが省かれていて、別途テレビアンテナを接続しないとテレビが見れないのが主流。
バッテリーが持つスマホを選べる
iPhoneも十分バッテリーは持つんだけど、AndroidはZenFone Maxなどのバッテリー持ちの良さを売りにしたスマホが存在していて、スマホによって異様にバッテリーが持つ。
また最新ハイエンドスマホは省電力性能が向上しながらバッテリーの大容量化も進んでいるから、ハイエンドスマホほど実際の使用時間が伸びる傾向にある。
例えばMate 20 Proは性能がiPhoneに匹敵しながら、実使用時間はiPhoneXSを上回る。
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【Mate 20 Proレビュー】全てのスマホを過去にするカメラとスペックと価格【悪い所3つ】
迷いに迷ってファーウェイのMate 20 Proを購入してしまった。半年前に発売されたばかりのハイエンドスマホP20を使っていたのに!今回は俺がたった半年でハイエンドスマホからハイエンドスマホに乗り換 ...
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バッテリー持ちは完全にスマホによるけど、バッテリー持ちを重視したスマホが選択肢として用意されているのは嬉しい。
Androidに乗り換えて便利になることまとめ
改めてiPhoneからAndroidに移行して便利になることをまとめるとこんな感じ。
- 定位置に戻るボタンがある
- 画面上部に通知が表示される
- 一文字戻る、進むボタンがある
- Google日本語入力が便利
- マルチユーザー機能がある
- マルチウィンドウ機能がある
- microSD対応機種がある
- Androidは画面が割れにくい
- DSDS(2番号)対応機種あり
- ツインアプリ対応機種あり
- ワンセグ、フルセグ対応機種あり
- バッテリーが持つスマホを選べる
特にDSDS(2番号対応)とツインアプリ機能は人によっては欠かせなくて、この機能を使い始めるとiPhoneに戻れなくなる。せっかくAndroidを購入するのであればAndroidにしかないDSDS機能を活用して月額料金を下げるのがおすすめだ。
月額料金を下げる方法は下記記事で詳細に解説している。
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iPhoneとAndroidの違いを動画で解説
iPhoneからAndroidに替えて困ること、便利になることを動画で解説しています。