HuaweiのP20を購入した。同じHuaweiのハイエンドスマホであるMate9を半年前に購入したばかりなのに(倒置法)スペックもカメラもMate9で十分だと思ってたし満足していたんだけど、P20には乗り換えたくなる魅力があった。今回はガジェオタの俺がどうしてたった半年で同じメーカーのハイエンドスマに乗り換えたのかレビューしながら説明したい。マジでスマホにお金使いすぎ。
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Huawei Pシリーズ
HuaweiにはMateシリーズとか、honerシリーズ、novaシリーズといったスマホブランドがあるんだけど、中でもPシリーズはHuaweiが最も力を入れているブランドで、ライカと共同開発したカメラを搭載したP9以降、日本でも一目を置かれているスマホだ。今回紹介するP20はP9からP10を経て2世代のバージョンアップを果たし、6月15日に発売されたばかりのスマホだ。
強みはライカカメラだけじゃない
Huaweiといえばライカカメラというイメージが強い。
P9から力を入れ続けているカメラは今回も大幅に強化されていて、そこばかりクローズアップされがちだけど、Huaweiが社運をかけているフラッグシップモデルなだけあって全体のレベルが超高い。
そもそも今のスマホ業界はクソスマホが無い。ボディはアルミかガラスで出来てるし、動作もキビキビしてるし、それが当たり前になった。メーカーももうやることがないから、各社で付加価値の競争合戦になっている。ユーザーにとってこんなにうれしいことはない。
まずはスペックから
まずは簡単に3機種それぞれのスペックを見比べたい。
P20lite | P20 | P20Pro | |
ディスプレイ | 5.8 | 5.8 | 6.1(有機EL) |
解像度 | 2240x1080 | 2240x1080 | 2240x1080 |
CPU | Kirin 659 | Kirin 970 | Kirin 970 |
メモリ | 4 | 4 | 6 |
ストレージ | 32 | 128 | 128 |
バッテリー | 3000 | 3400 | 4000 |
防水 | × | ○ | ○ |
指紋認証 | ○ | ○ | ○ |
DSDS | × | ○ | ☓ |
重量 | 145 | 165 | 180 |
サイズ | 71×149×7.4 | 70.8×149.1×7.65 | 73.9×155×7.8 |
P20の動作速度
34,000円という安すぎる値段で販売されているP20liteも欲しいけど、P20liteはあくまでKirin659を搭載したミドルハイエンドスマホなので、動作速度はKirin970のP20の方が圧倒的に早い。
Kirin 970を搭載しているP20はスペック的にはハイエンドモデルだ。比較対象はP20Proになる。メモリ容量こそP20Proの方が若干多いけど、動作速度に最も影響するCPUは同じだ。おそらくP20ProとP20を使っていて、違いを感じることはない。というか俺が以前まで使っていたKirin960搭載のMate9と比較しても動作速度に違いを感じない。既に戦いのレベルが高すぎるし、どのスマホも動きはサックサクだ。
スペック表のみかたが不安な人は別記事でスペックを徹底解説しているので確認して欲しい。
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CPUの性能の違いなどスマホのスペックの見方を全て解説
軽いのにバッテリーが多い
注目してもらいたいのはそのバッテリー容量だ。15グラム重いP20Proが4000mAh搭載しているのにたいして、P20もしっかりと3400mAhを搭載している。これはスマホのサイズと重量を考えるとかなり多いほうだ。
一応防水対応
P20はIP53等級の防水に対応している。P20ProのIP67等級と比較すると弱いけど、万が一の事態に備えられる安心感は嬉しい。
美しすぎる外観
早速開封していく。
Huaweiおなじみではあるけれど、この赤いツマミは液晶保護シートの保護シートを剥がすために付いている。
赤いツマミを引っ張って上のシートを剥がすと、下から液晶保護シートが現れる。ビニールではあるけど、しっかりと液晶を守ってくれるので、俺はこのまま使っている。最悪ビニールが傷だらけになったら剥がしたらいいしね。
背面がガラス製の外観は美しい。端が丸いガラスの背面は光の角度によって反射が移り変わる。
おなじみのライカデュアルレンズカメラもピッカピカだ。
側面もアルミ製で質感が高い。これが当たり前なんだからすごい時代だよね。右側に電源と音量ボタンがあって、
下部にマイクとスピーカーとtype-cの充電端子。
上部にはノイズキャンセリング用のマイク?らしきものがある。
左側の側面にはなにもないシンプルな作りだ。気づいている人も多いと思うけど、イヤホンジャックが廃止されている。
iPhoneXと同じノッチ液晶搭載
今回のPシリーズはiPhoneXの影響を色濃く受けていて、近未来を体感させてくれるノッチ型液晶を搭載してきた。
液晶は浮いているのかと思うほど美しい。なんだこれすごいな。
Dolby Atmos対応
P20買って驚いたのがその音質だった。Dolbyは高音質化技術の結集で、搭載している事によって大音量化、高音質化を実現する。P20で再生する音楽は「え、これスマホ?」といってしまうくらい高音質で大音量だ。
Mate9も音は悪くなかったけど、最大音量にすると多くの音が混ざってぐちゃぐちゃになってしまっていた。P20はそれが無い。最大音量にしてもくっきりはっきりと全てが高音質を維持したまま聞こえる。俺が知る限り歴代最強の音質だった。
antutuベンチマーク
せっかく購入したんだから今手元にあるスマホで有名ベンチマークを走らせてみた。比較端末はKirin970搭載のP20、Kirin960搭載のMate9、Snapdragon800搭載のGalaxy Note 3、Snapdragon617搭載のMoto G4 Plusだ。当たり前だけど結果はP20の圧勝だった。普段ベンチマークやらないから具体的にどれくらいすごいのかはよくわからないけど、ユーザーの92%を上回っているからかなり高い水準なんだと思う。気になる人は自分でantutuをインストールして測定してみて欲しい。
繰り返しになるけど俺はMate9とP20で使用感の違いを感じない。ただ、Kirin970になることで3D性能が大幅に向上しているらしいので、スマホでゲームをプレイしている人はCPUのためだけに買い替えても良いかもしれない。
P20に乗り換えた理由
スッキリデザインのノッチスマホ
Mate9を持っているのにP20に乗り換えた最大の理由はノッチ液晶だ。ただ嬉しいからだけではない。ノッチ液晶には確かなメリットがある。
ノッチ液晶はディスプレイの上部がM字型になる特徴的な形で、P20の場合は親切設計なので形が気に入らない人はノッチ部分の背景を黒くしてデザインを変更することが出来る。
さらに、P20は指紋センサーをディスプレイの下部に搭載することで、ナビゲーションボタンとして使うことが出来る。つまり、ナビゲーションボタンを消してしまうことも出来る。
この2箇所のデザイン変更を行うことでこんなにもスッキリしてしまう!!!
これすごいっしょ。本当にすごい。
18:9というアスペクト比
P20は最近流行りの18:9のアスペクト比を採用している。従来の16:9よりも縦のサイズを長くすることで、縦に長いウェブサイトの情報を多く表示できるようになった。
情報量が多い
このすっきりした画面のおかげで一度に画面に表示できる情報量が多い。これが俺がP20に乗り換えた最大の理由だ。
試しに俺が保有するMoto G5 PlusとMate9を隣に並べてみた。本体上部ではなくて、画面の最上部で高さを合わせると、P20が最も低い位置まで画面が伸びているではないか。
ページに表示されている文字数をよく確認してみる。P20が一番多い。
それだけじゃない。次に本体上部の高さで合わせてみた。なんとP20が一番小さいのだ。
つまりP20は最も小さい本体サイズで最も多い情報量を表示できる夢のようなスマホだ。電子レンジ以来の革新性を感じる。
決め手は指紋センサー
Androidの場合iPhoneと違ってホームボタンだけでなく、「戻る」と「起動中アプリ一覧」があるので、画面下のナビゲーションボタンを無くすのが難しい。それをP20は指紋センサーを画面下部に搭載することで見事に解決した。
指紋センサーでの操作は、タップすることで「戻る」、長押しで「ホーム」、横にスライドで「起動中アプリ一覧」になる。グーグルアシスタントの起動は、画面下から上にスライドだ。
18:9で動画はどうなる?
これが気になった。だってテレビって16:9じゃん。18:9だと合わないでしょ。18:9は映画館の映画で使われている画面比率で、映画以外のコンテンツでは殆ど見かけない。実際にamazonビデオで映画を再生してみるとこうなる。
映画だと18:9の画面を目一杯使うことができて、画面サイズが1インチ小さいはずのMate9とほぼ同じ大きさで表示できた。16:9のMate9は横に長過ぎるコンテンツを表示するために上下を犠牲にしていた。
次にメインコンテンツが16:9のYoutubeを再生してみた。
Mate9がみっちり収まるのに対して、P20は縦に合わせるせいで左右に黒帯が入る。
最後に俺が好きな洋ドラのメンタリストを再生してみる。
ドラマも16:9だった。やっぱり世の中のほとんどのコンテンツは16:9だ。18:9という解像度はウェブブラウジングが勝る代わりに動画視聴で劣る。
とはいえほとんどの時間をウェブブラウジングに割いている以上ウェブブラウジングで勝ることには十分な価値がある。
次のページでカメラの実力に迫る。