俺はタイが好きで過去に5回ほど一人旅に行ってるんだけど、実はタイ自体に特別な思い入れはない。タイを旅行先に選んだのもたまたま過去に友達と旅行に行った先がタイで、以降一人旅にも慣れ親しんだタイを選んでいるだけ。確かにタイは良い国だけど、敢えてタイでないといけない理由も無い。
そんな中5回目のタイへの一人旅に行ってみて、タイという国に慣れたことで冷静にタイを客観視できるようになった気がするから、今回は敢えてタイに行って感じたタイの悪い所を書いていこうと思う。
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タイの物価は安くはない
タイはバーツ表記ということもあって全ての商品が安く見えがちなんだけどよくよく考えると全然そんなことが無い。
具体的には1B=3.5円くらいだから、全ての価格表記が日本の3分の1以下で感覚が狂う。
こんなに買ったのにたったの100バーツ!安い!って思いがちだけど、冷静に考えると日本円で350円以上かかってて、普通に吉野家で牛丼が食べれる値段だと思うと、今購入した物のショボさに気付く。
例えばこの写真の寿司なら1貫20バーツだから日本円で約70円。日本の回転寿司なら2貫で100円だし味も良いし安全。
そもそも日本の物価が安すぎるのも問題ではあるんだけど、日本は値段の割にあらゆるサービスのクオリティが高すぎる。350円で屋根も椅子もテーブルもあってエアコンも効いている環境で食事ができるのは異常。その感覚に慣れてしまうとタイでの買い物は全てが値段なりでお得感は全くない。
確かにタイはホテル代とかマッサージ代とかタピオカミルクティーとかは安いんだけど、それは一部の話。金額に対するサービスも含めたコスパで考えると日本の方が上回ってるのは間違いない。
タイは衛生面はやっぱり不安
タイで安さを極めたいなら屋台での食事は必須。これで一食200円程度と現地人とほぼ同じ生活水準まで下げられるんだけど、やっぱり屋台はなにかと衛生面が不安。
どこから汲んできたかわからない水で食品と手を洗うし、多くの食品はオーナーが清潔ではない素手で調理している。
現地の人にはこれが当たり前でも、世界一清潔な国日本の衛生管理を知っていると抵抗を感じるし、せめてオーナーが触れたところは食べないように努力したりする。それでも長くいれば何回かはお腹を壊すことになる。
とはいえ衛生管理もされてるちゃんとしたお店に行くと今度は日本以上の金額がかかる。タイで日本と同じクオリティを保つために日本以上の金額を払うくらいなら普通に日本で生活した方がいいんじゃないかと思うようになる。
タイは交通事情が最悪
タイバンコクは完全に街作りに失敗してる。とにかく渋滞がやばすぎる。
タイは唯一の幹線道路であるスクンビット通りに全てが集中しすぎているし、そこから伸びる分岐がほぼすべて行き止まりになっている謎仕様な構造上ショートカットも難しく、大人しく渋滞に並ぶしかない最悪の状況。
結果、バンコクでは全ての車がスクンビット通りに集結するんだけど、渋滞が酷いお陰でとにかく移動に時間がかかる。バンコクは日本と比べてタクシー代が安いとはいえそれ以上に時間がかかるようでは本末転倒。タイムイズマネー。
BTS(電車)はちょっと高い
このスクンビット通りの上にはBTSという電車も走っているんだけど、BTSはBTSで運賃が100円ほどと山手線と同じ水準で高い。現地の人はBTSだと生活が苦しいから敢えてバスを使う人が多いほど。
確かにバスは35円位で乗れるし安いんだけど、タイのバスはエアコンも無いし渋滞に巻き込まれるしでかなり地獄。街を作り替えないとどうにもならない。
世界一の渋滞スクンビット通りをバイクで走った動画は下記。
タイは建物も道路も汚い
タイは豊かになったとはいえ、やっぱり日本と比べるとあらゆる建物が見劣りして途上国間が強い。ぱっと見の街並みは高層ビルが連なっていて立派な大都市に見えるんだけど、近寄るとどれもこれも建物が汚いし歩道とか道路の状況も悪い。
この辺り日本で生活していると意識することは無いんだけど、タイに行くとあまりにも歩道が歩きづら過ぎて日本の綺麗な道路と歩道のありがたみを痛感する。
特に庶民が生活する建物のレベルは最悪で、ドアもまともにないことも多く、ねずみとかゴキブリも少なくない。どこもかしこも深夜の歌舞伎町みたいな環境で劣悪。
やっぱり日本語が楽しい
これは元も子もない話なんだけど、やっぱり母国語が一番楽。
タイは観光立国ということもあって、多くの外国人が在住する関係から、多くのタイ人が最低限の英語をしゃべることができる。
俺も片言の英語は喋れるから、泊まっていたホステルの受付の人とたまに長話をしたりはするんだけど、やっぱり英語でのコミュニケーションには限界を感じる。
というのも英語は相手にとっても俺にとっても母国語じゃないから、お互い何かを伝えることで精いっぱい。日本で普段やってるようなちょっとした言葉遊びとか小ボケができないことに物足りなさを感じる。
これはタイに限らず母国語を喋れないことによるデメリットではあるんだけど、いくら英語で会話できるといっても微妙なニュアンスを楽しめない相手と付き合ったり結婚したりするのは、会話の多くの楽しみを捨てることになる気がした。
やっぱり付き合ったり結婚したりするなら同じ母国語の相手が良い。
タイは一人旅には最高の環境
ここまでタイについて色々悪い点を書いたけど、それはあくまでも比較対象の日本のレベルが高すぎるから。
タイが良い国であることに間違いは無いし、現地で会った日本人の多くは口を揃えてタイは今までの海外旅行先で最高の国だと言う。
それは衛生面とか渋滞以上に、タイ人の明るくおおらかな国民性とか、治安の良さ、ホテル代の安さという魅力が上回るから。
ただ、俺の場合は今回移住先としてタイを真剣に検討した結果、住むなら日本の方が幸福度が高いという結論に至ったというだけの話。
短期間の一人旅においてはタイが最高の国であることは間違いない。
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