現在Galaxy S20をメインスマホとして使っているというのは各所で言っているんだけど、Galaxy S20を使っているのはここ3年間のスマホが進歩していないと思っているからなんだ。
今の最新スマホを使っても3年前のスマホを使ってもその使用感は多分同じ。という仮説を証明すべくGalaxy S20をメイン利用してみることにすなる。
ということで実際に3か月使ってみてその仮説が正しかったのか、実際にまともに使えているのかを解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【仮説】スマホは3年間進化していない
これは俺の持論なんだけどAndroidスマホの処理能力はSnapdragon865で頭打ちしてる。もちろんSnapdragon865以降もCPU性能は進化し続けているんだけど、残念ながらその使い道を持て余している状況が続いている。
これがiOSであれば本格的な動画編集とか画像編集とかのプロ向けアプリが充実してるんだけど
Androidにはそれが無い。精々ゲームぐらいでしかCPU性能を生かせず、スマホゲームをプレイしない多くの人はもう進化を体感できない状況が続いているんだ。
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じゃあSnapdragon865が本当に使えるのかを俺が検証すればよくね?って思った。古いスマホは安い。その代わり性能も低いんだけど、それがデメリットにならないならもう最新スマホに拘る必要もなくなる。
過去3年間まで選択の幅を広げられればみんなニッコリというからくり。
Galaxy S20を選んだ理由は付加価値
ならなぜGalaxy S20を選んだのか。というとコンパクトかつハイエンド全部入りの条件を満たす数少ないスマホだから。
次のスマホは気軽に持ち運びたい
というのもそれまで使っていたGalaxy Note20 Ultraは最高のスマホだったんだけど、6.9インチの規格外の大画面は見やすい代わりに適合するスマホホルダーがなく、かといって前ポケットにも入らずでバイクに乗るたびに機動性の低さが気になっていた。
でかいスマホは便利だけど邪魔。次買うなら前ポケットにもすっぽり入るスマホが欲しい。と思った。
コンパクトかつハイエンドはGalaxyとiPhoneのみ
ただ、iPhoneを除く全てのAndroidスマホは性能が高くなるほど画面が大きくなる弊害を抱える。高性能、高画質カメラが欲しいなら6.7インチ以上は覚悟しないといけないのが現状。
具体的に俺がメインスマホに求める付加価値の条件は下記なんだけど
- 120Hzディスプレイ
- デュアルスピーカー
- デュアルSIM
- 無線充電
- トリプルカメラ
これらを満たすコンパクトスマホがマジでない。ZenFone8は小さく高性能だけどバッテリーが少なすぎたり、無線充電に非対応だったり望遠カメラもなかったりであと一歩。
唯一残った選択肢がバッテリー持ちで受けるクレームを一向に改善せず6.2インチを保ち続けるGalaxyシリーズだったという話。
Galaxy S20はバッテリーが最大のネック
そんなGalaxy S20はシリーズの伝統として当然バッテリーが持たない。これは購入前から覚悟はしていたんだけど、実際に計測してみるとマジで持たなくて下記。
120Hzだと100%から20%まで8時間。60Hzでも10時間44分というありさまだった。これだと1日が限界だし1日でも心配。
Galaxy S20を色々検証したレビュー記事は下記。
ということでGalaxyの下記の省電力設定を駆使した。
- 省電力モードに設定
- ディスプレイの動作を60Hzに変更
- 目の保護モードを常時オンに
省電力モードに設定
Galaxyシリーズにはバッテリー消費量を抑える省電力モードが搭載されているからまずはそれをオンにして下記制限を加える。
- CPUの速度を70%に制限
- バッググラウンドでのアプリの動作を制限
シンプルに処理能力を落とすことでバッテリーを伸ばす。これによってAntutuベンチマークの計測結果は63万点から58万点まで落ちるんだけど、
実使用で影響を感じない範囲だから許す。
更に省電力モードをオンにするとバックグラウンドでのアプリの動作が制限されてバッテリーが伸びる。んだけど、これはアプリの動作に影響が出るから注意。バックグラウンドでも動作してほしいアプリは設定で許可しながら調整したい。
ディスプレイの動作を60Hzに変更
Galaxy S20は120Hzのリフレッシュレートに対応した初のGalaxyではあるんだけど、苦渋の決断でこれを60Hzに落とす。つまり今までのスマホと同じにする。
ディスプレイは滑らかに動作するに越したことはないんだけど、1時間も使用すれば60Hzでも慣れる。そして60Hzが使用感に影響がないことに気付く。
というのもYoutubeも最高60fpsだしNetflixにいたっては24fps。120Hzは精々ブラウジングとゲームが滑らかになる程度の違いしかない。そしてゲーマーでない俺がブラウジングの滑らかさでそこまで恩恵を感じられるはずもなく、ということで60Hzで慣れた。
滑らかな方が嬉しい。でもバッテリー持ちには代えられない。苦渋の決断。
目の保護モードを常時オンに
Androidの標準機能に目の保護モードがあるからそれをオンにする。要はブルーライトカットモードなんだけど、画面が黄色くなることで白い範囲が減る。つまり有機ELディスプレイで最も消費電力の大きい白の発色を減らせるからバッテリー持ちを改善できるというからくり。
対策によってバッテリーがほどほどに改善
これら3つの項目を設定したあとのバッテリー計測結果が下記(60Hz、省電力モード、照度110ルーメンで目の保護モードオン)。
100%から20%まで11時間24分なら0%までは14時間15分使える計算になる。しかも計測した110ルーメンは実際の使用より画面が明るめ。普段は更に暗いディスプレイで運用するからもう少し伸びる。
これなら長くはないけど短くもなく、ギリギリ丸二日くらいは使える程度のバッテリー持ちまで改善させることができた。
通常利用の使用感は最新スマホと変わらず
なら通常利用はどうなのかというと、上でも書いた通りAntutuベンチマーク58万点は通常利用では全くストレスを感じない。
Snapdragon865と省電力モードの設定で実使用に不満が出るか不安だったけど、俺が使うアプリの起動速度が遅くなることはなく今のところは快適。
とはいえスマホは長く使うほど動作が遅くなるから注意は必要。なるべく無駄なアプリは入れず、使わなくなったアプリはアンインストールしつつ、不要なカスタマイズを避けて軽い動作を維持する工夫は必要。
あとは定期的に最新スマホに触れて本当に動作速度が変わらないか、俺の感覚がマヒしてないかは確認していきたい。
6.2インチのサイズ感は最高
当初想像していた通りではあるけど6.2インチのサイズ感は最高で、久しぶりの小さいスマホが超絶使いやすくて感動してる。
Mate9、Mate 20 pro、Galaxy Note20 Ultraと大画面は正義と信じて大型スマホを使い続けてきたんだけど、6.2インチの取り回しと情報量のバランスは絶妙。
片手でしっかり持てる、持ち変えなくても画面の端まで指が届く、ポケットにすっぽり収まる、軽い、それでいて動画を見るにも困らない。6.2インチはあらゆる面でベストサイズかもしれないと考えを改めた。Galaxyには今後はこのサイズでバッテリーを伸ばす方向で頑張ってほしい。
こう思うと6.1インチ200グラムで軽さよりバッテリーを選んだiPhoneの選択は超正しいし、iPhone14Proを使えるiPhoneユーザーを羨ましく思うようになった。LINEのトーク履歴を移行できるなら真剣にiPhoneへの乗り換えを検討してもいいかもしれない。
ONE UIの使用感は最高
Galaxyシリーズは世界1売れているAndroidスマホということもあってそのカスタマイズの信頼性は超高く、マジでかゆいところまで手が届きまくる仕様が魅力。
その親切設計は使えば使うほど実感できて、もう他のAndroidスマホをメイン機にするのは無理かもとすら思わされる仕上がり。
頻繁に使う通知バーに明るさ調整バーがあったり、デバイスの操作から家電製品を自由にコントロールできたり、Galaxy専用のカスタマイズアプリ「NiceLock」が使えたりLINEアプリを3個まで複製できたりと感動的。
他のスマホにある独自仕様はほぼ全て網羅していると思っていいし、Galaxyだけの独自仕様も数えきれないほどある。さすがAndroidの帝王。
キャッシュレスはQRコードで対応
問題は俺が購入したGalaxy S20は海外版で、日本で主流のキャッシュレス決済であるオサイフに対応していないことなんだ。
SuicaとかEdyとかの便利機能が使えないのがネック。特にSuicaを使えないのが痛い。電車に乗るために必ずカード型のSuicaを持ち歩かないといけないし、現金でチャージしないといけないのが超手間。そこを乗り越えられるかがオサイフなしのスマホを使えるか否かの分岐点になる。
Suicaはコンパクトな財布で対応
ただ、俺の場合は以前使っていたGalaxy Note20 Ultraもその前のMate 20 Proもオサイフは非対応。今までもカード型Suicaを使っていたしこれからも使うつもり。そのためにカード型コンパクト財布のSECRIDを使っていたりもする。
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幸い最近はQRコード決済を使える店舗が増えていて、楽天PayとPayPayで大体乗り切れてる状態。どんなスマホでも対応できるQR決済はなんだかんだ便利だわ。
カメラ画質はまぁまぁ
3年前のスマホということで気になるのはカメラ画質なんだけど、レビュー記事でも比較検証した通り1/1.3センサー搭載のGalaxy Note20 Ultraとほぼ変わりなし。
メインカメラは今でも十分戦えるレベルで、超広角カメラは今のスマホと比べると夜に弱め、望遠カメラは微妙という感じで標準的。
こういっちゃなんだけど所詮スマホカメラのセンサーなんて大きくなったところでどんぐりの背比べ。スマホの薄さを保つ限り大きく画質を変えることはできず、
Galaxy S20の1/1.7でもGalaxy Note20 Ultraの1/1.3でもiPhone14Proの1/1.2でもXiaomi 12S Ultraの1/1でもセンサーサイズの差は極僅か。
もちろんスマホのカメラに命を懸けたいという人は別だけど、15万円払って1インチセンサーを買うなら20万払ってフルサイズカメラを買った方が幸せになれる。つまり最近のスマホカメラは値段と写りが全然見合ってない。
単純に加工前の明るさと色を調整しても加工後みたいにはならない。でもフルサイズのRAWならノイズが少なく色も残ってるから編集に耐えれる。この性能はAPSC以下とフルサイズ以上では雲泥の差。これが俺がスマホのセンサーを軽視する理由。15万で1インチスマホ買うなら20万でフルサイズカメラ買うべき。 pic.twitter.com/JeH4Te60Mp
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) September 29, 2022
そしてスマホカメラはセンサー以上にソフトウェア処理が物を言う分野で、その意味でGalaxy S20のサムスン製という優位性は強い。Galaxy S20のカメラは最高ではないけど、スマホ市場ではかなり上位。6万円という価格を考えるとかなりコスパの良い仕上がりだと思う。
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Galaxy S20はありよりの
これが俺の感想。あとの判断は各々に任せる。スマホに求める要素は千差万別。カメラに拘りたい人、ゲームに拘りたい人、バッテリーに拘りたい人それぞれで用途は違う。
ただ、こと俺みたいなスマホでSNSとブラウジングしかせず、写真は記録撮影程度、動画はほぼ撮らないという、恐らく最大公約数的な使い方をする人であれば、3年前に発売されたGalaxy S20でも十分その使用には耐えられそうだった。
ということで俺はもうしばらくGalaxy S20を使いながら、新たな後継機を探す旅に出ることにする。できれば6.2インチ程度に全ての最高性能を詰め込んでバッテリーも持つ、iPhoneProモデルのようなAndroidスマホの発売に期待したい。
Galaxy S20 ⇒ AliExpress(デュアルSIM対応、技適無し)
Galaxy S20 ⇒ ahamo(デュアルSIM非対応、おサイフ対応)
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