ノートパソコンで動画編集も画像編集もしたい。もういっそのことデスクトップパソコンを購入した方が効率的なのは早いのはわかってはいるけど、できれば外出先でも使いたい。でもゲーミングノートPCはデザイン的に嫌。そんなわがままに応えられるクリエイティブ用途向けの持ち運び可能な超高性能ノートパソコンをまとめる。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
クリエイティブハイエンドノートの条件
今回紹介するクリエイティブにも対応できるハイエンドノートパソコンに求める条件は下記。
Core i7以上の高い処理能力
画像編集や動画編集を効率良く進めるためにははCPUの処理能力は高ければ高いほど良い。最低をCore i7として、それ以上のCPUを搭載したノートパソコンに限定した。
i7は第8世代になってからも進化を繰り返していて、特にハイエンドノートパソコン用のi7 8750Hで性能が劇的に向上している。
(画像引用:BTOパソコンミニ館)
GTX1050以上のGPU
GPUにはMX150などの処理能力が低いものではなく、GTX1050以上のゲームもプレイ可能なGPUを搭載しているノートパソコンに限定した。
動画編集の際の書き出し時間はCPUの性能によるところが大きいけど、編集作業の快適さを左右するのはGPUで、GPU性能が高ければより快適な編集作業が可能になる。(※GPUに対応しているソフトによる)
(画像引用:BTOパソコンミニ館)
メモリ16ギガ以上
メモリは8ギガあればWindowsを快適に使えるけど、多くのクリエイティブな用途で使われるアプリはメモリの消費量が大きくて8ギガだと全然足りない。今回は最低でも16ギガ以上のメモリを搭載しているノートパソコンに限定した。
3K以上の高解像度
ディスプレイの解像度は高ければ高いほど作業性は高い。最近は動画編集も画像編集も取り扱うデータの解像度が上がり続けているから、コンテンツをより正確に表示しながら作業するためにも高い解像度が役立つ。また、ブログ執筆などでも解像度が高ければ画面分割での作業性を高めることができる。
現実的に持ち運べる重量
クリエイティブハイエンドノートパソコンは効率的な排熱を維持するためにそのほとんどが15.6インチ以上と大きい。とはいえ持ち運ぶためにノートパソコンを選択しているんだから軽くないと意味が無い。今回は現実的に持ち運べる範囲の2キロ前後のノートパソコンに限定した。
ゲーミングノートではない
ハイエンドノートパソコンと言えばゲーミングノートパソコンが一番に浮かぶけど、デザインが毒々しすぎる。人によっては出先での利用をためらうデザインのゲーミングノートは省いた。
ZenBook Pro 15
ZenBook Pro | ZenBook Pro | |
液晶サイズ | 15.6 インチ | 15.6 インチ |
解像度 | 3840x2160 | 3840x2160 |
CPU | Core i9 8950HK | Core i7 8750H |
GPU | GeForce GTX 1050Ti | GeForce GTX 1050 |
メモリ | 16 | 16 |
ストレージ(GB) | SSD1TB | SSD:512GB |
駆動時間 | 約5時間 | 約5時間 |
重量(kg) | 2.01 | 2.01 |
USB-A(フルサイズ) | 2 | 2 |
USB-C | 2 | 2 |
レビュー
ASUSがビジネスユースとして販売するZenBookシリーズの最上位モデル。ZenBook Pro 15の上位モデルはハイエンドデスクトップパソコンに匹敵するCore i9 8950HKを搭載していて、今回紹介するクリエイティブハイエンドノートの中で最も処理能力が高い。下位モデルもi7 8750Hとi7の中では最上位クラスのCPUを搭載した。
CPUの性能が高い割りにGPUが1050Tiまたは1050と、平均的なものを採用しているから、ボトルネックになるとしたらこのGPUだろう。
ZenBookシリーズではおなじみではあるけど、アルミボディの質感は高く、harman/kardonと共同開発のスピーカー音質も良い。
最大の特徴はディスプレイ化されたタッチパッドで、電卓やショートカット、サブディスプレイとしても活用可能。そのサイズ感から用途は限定されるけど、汎用性は高い。
また、コスパにも優れていて、下位モデルであれば実売価格は23万円ほどと、今回紹介する中で最も安い。スペックが高すぎるあまりバッテリー駆動時間がトレードオフになっているけど、このサイズはコンセントを確保しながらの作業が想定されるから多くの人にとっては問題にはならない。
SurfaceBook2
液晶サイズ | 15インチ | 15インチ | 15インチ |
解像度 | 3240x2160 | 3240x2160 | 3240x2160 |
CPU | Core i7 8650U | Core i7 8650U | Core i7 8650U |
GPU | GeForce GTX 1060 | GeForce GTX 1060 | GeForce GTX 1060 |
メモリ | 16 | 16 | 16 |
ストレージ(GB) | SSD:1T | SSD:512 | SSD:256 |
駆動時間 | 17時間 | 17時間 | 17時間 |
重量(kg) | 1.905 | 1.905 | 1.905 |
USB-A(フルサイズ) | 2 | 2 | 2 |
USB-C | 1 | 1 | 1 |
レビュー
マイクロソフトが販売するSurfaceシリーズの最上位クラスのモバイルマシン。価格以外は最強のクリエイティブハイエンドノート。
一応2 in 1の形ではあるけど、キーボード側もしっかり重いから2 in 1特有のバランスが取りにくいということもなく、通常のノートパソコンと変わらない感覚で使える。
今回紹介するクリエイティブハイエンドノートの中で最も性能の高いGPUを搭載していて、画像と動画の編集作業を快適に進められる。熱源となるGPUは大容量バッテリーと一緒にキーボード側に搭載していて、GPUの排熱が他のパーツに影響を与えない安心感のある作り。
SurfaceBook2の3:2ディスプレイはクリエイティブに最適な画面比率で、撮影した写真とか動画を画面いっぱいに無駄なく表示できる。SurfaceBook2は15インチディスプレイではあるけど、3:2ディスプレイのおかげもあって、写真を表示は一般的な16:9比率ノートパソコンの17インチ級に匹敵するサイズになる。また、バッテリー持続時間も公称値17時間と圧倒的。
ぱっと見プラスチックっぽいボディはマグネシウム合金製で、特徴的な配色もあってみれば見るほど質感が高い。この質感の高さは実際に目にして感動してほしい。Surfaceペンなどのクリエイティブ用のオプションパーツが販売されているけど、何もかもが高い。値段以外は最高のノートパソコン。
HP Spectre x360 15
液晶サイズ | 15.6 インチ |
解像度 | 3840x2160 |
CPU | Core i7-8750H |
GPU | GTX 1050Ti Max-Q |
メモリ | 16GB |
ストレージ(GB) | SSD512GB |
駆動時間 | 13時間45分 |
重量(kg) | 2.17 kg |
USB-A(フルサイズ) | 1 |
USB-C | 2 |
hpが販売するSpectreシリーズの最上位モデル。黒と金で構成されたボディはアルミの削り出しで質感が高く、側面のエメラルドカットが超美しい。ラグジュアリー感満載なのは外観だけではなく、スペックももちろん高い。
ノートパソコンのi7で最上位ランクの処理能力を誇る8750Hを搭載して、GPUもGTX 1050Ti Max-Qを搭載した。GTX 1050Ti Max-QはGTX 1050の上位モデル1050Tiの省電力モデルで、高い画像処理能力と省電力を両立している。このおかげでHP Spectre x360 15の駆動時間は13時間45分と長い。
15.6インチとしては珍しいコンバーチブルタイプで、ディスプレイを360°回転してタブレットとしても利用可能。ただ、2.17キロと、今回紹介する中では最も重量が重いからタブレット型の実用性は薄い。
SurfaceBook2と違ってスタイラスペンが標準でついてくる良心的な仕様だから、タブレットタイプにしてイラストを描く用途にも向いている。
比較的価格が安く、CPUとGPUのバランスが良くボディの質感も高いクリエイティブハイエンドノート。重量に納得できるのであれば買い。
Dell XPS 15 プラチナ
液晶サイズ | 15.6 インチ | 15.6 インチ | 15.6 インチ |
解像度 | 3840x2160 | 3840x2160 | 3840x2160 |
CPU | Core i7 8750H | Core i7 8750H | Core i7 8750H |
GPU | AMD Radeon RX Vega M GL Graphics | GeForce GTX 1050Ti | AMD Radeon RX Vega M GL Graphics |
メモリ(GB) | 16 | 16 | 16 |
ストレージ(GB) | SSD:512GB | SSD:512GB | SSD:512GB |
駆動時間 | 9 | 9 | 9 |
重量(kg) | 1.996 | 1.996 | 1.996 |
USB-A(フルサイズ) | 2 | 2 | 2 |
USB-C | 1 | 1 | 1 |
レビュー
Dellが販売するXPSの最上位モデル。XPSといえば狭額縁ノートパソコンの元祖。その意志は15.6インチモデルでも受け継がれていて、15.6インチとして最小のサイズ、重量を誇る。
CPUにノートパソコン用ハイエンドのi7 8750Hを搭載し、GPUはAMD製とGeForce製を選択できる。最上位構成のAMD Radeon RX Vega M GL GraphicsはGTX 1050Tiよりも20%ほど高いパフォーマンスを誇る。
ボディはアルミ削り出しとカーボンの組み合わせ。カーボンの質感がプラスチックと似ていて好みが別れるところだけど個人的には苦手。
どれも性能の割りに価格が安くスタイリッシュ。バッテリーの駆動時間も9時間と長い。
この上にDell XPS 15スプレマシーという最上位モデルがある。そちらは32ギガメモリとi9を搭載して33万円の最強ノート。
おすすめクリエイティブハイエンドまとめ
クリエイティブなハイエンドノートは思っている以上に選択肢が少ない。
そもそもゲームをしたければゲーミングノートがあるし、ゲーミングノートでもデスクトップでもないクリエイティブハイエンドノートの需要は一部のデザイナーとかYoutuberのみと少ない。
更に、多くのクリエイターがMacBookに流れるからWindows機は不人気。そんな中でもWindowsでゲーミングでもないハイエンドノートが欲しいという俺みたいな変わり者のために俺が数日間調べた情報をまとめた。同じような変わり者の参考になれば嬉しい。
俺が出先で動画編集できるハイエンドノートを購入しようとしている理由をまとめた記事は下記。
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【HP Spectre x360 15】出先で動画編集するための有力候補
今動画編集用にパソコンを買い替えるか最高に迷っている。というかほぼ結論は出たんだけど、こういう時は考えたことを文章にまとめることで整理して再確認できるから、今回は俺が新しい俺が新しいパソコンを必要とし ...
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