これからスマホを買う人、次のスマホへの買い替えを検討している人向けに、AndroidとiPhoneの違いとそれぞれの優れている点を比較解説する。
また、なぜ俺がiPhoneからAndroidに買い替えたのかを解説したい。
迷っている人はとりあえずこの記事を読めば違いがすべて把握できる。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
iPhoneもAndroidもできることはほぼ一緒
当たり前だけど主に出来ることはほとんど一緒だから、iPhoneとAndroidの違いはトヨタ車とホンダ車の細かな違いみたいなモノだと思ってほしい。
どちらを選んでも電話とかLINEとかのスマホの基本機能が欠けることはない。
iPhoneとは
アップル社が開発するiOSを搭載したアップル社が販売するスマホ。スマホを世界に普及させた立役者。
iPhoneはアップル社からしか販売されていない。値段が高い分性能も高い。種類が少ないので品質にばらつきがなく個体差が少ないから、安心して使える。
Androidとは
グーグルが開発したAndroidOSを搭載したスマホのこと。本体は各メーカーが作るから種類も数も豊富で、性能と仕様がスマホごとに全然違う。
値段が安いものは性能が低く、値段が高いものは性能が高いから自分に合ったものをそれなりの値段で買うことができる。
日本でiPhoneが人気な理由
実は日本は世界で最もiPhoneのシェアが高い国だったりする。
OSではAndroid優勢
2018年7月時点の日本でのシェアはAndroidの方が高い。体感としては意外かもしれない。
ただ、これを年齢別性別別にみるとこうなる。iPhoneは特に若い世代からの人気が高い。
iPhoneは20代以下に人気
iPhoneが20代以下から支持を受ける理由は、iPhoneが新作ゲームアプリに強いことと、20歳以下が主に所属している高校・大学は仲間意識が強く、みんなが持っているモノを持っている方が話題に入りことが要因だ。
iPhoneは若い女性に人気
iPhoneは若い女性からも人気がある。男性の使用率が20代で逆転しているのに対して、比較的機械に弱く拘りも少ない女性は変化を嫌いiPhoneを使い続ける。
ブランドではiPhoneが圧倒的
それでもiPhoneの方が多い気がするのは、iPhoneとそれ以外の勢力に分かれているからだ。
多種多様なメーカーが販売するAndroidは印象が薄い。ブランドごとに見比べるとiPhoneの支持は圧倒的だ。
2人に1人がiPhoneを持っているのに対して、そのほかの人は「よくわからない何か」を持っているから、iPhoneの印象が強い。
OSベースだとAndroidが上回っているものの、iPhoneというブランドの人気は圧倒的だ。
俺がiPhoneを選ばない6つの理由
まず俺がiPhoneを選ばない理由から。
大前提として、iPhoneは現存するスマホの中で最も値段が高い。これだけでも十分なんだけど、理由を一覧にするとこんな感じだ。1つ1つ解説していく。
iPhone | Android | |
値段 | 高い | 機種によるけど比較的安い |
性能 | 高すぎるぐらい高い | 機種によるけど十分高い |
外部ストレージとして利用 | 不可 | 可 |
ファイルシステム | クローズ | オープン |
DSDS機能 | 非対応 | 対応機種あり |
ツインアプリ | 非対応 | 対応機種あり |
iPhoneは値段が高い
現在のiPhoneが最も安いグレードのXRで10万円なのに対して、Androidであれば6万円も出せばそこそこ性能の高いモノを購入できる。価格は安い方が良いに決まってる。
極端な比較をすると、12万円で販売されていたiPhoneXを超える性能のAndroidスマホは4万円で手に入る。性能に対する価格差は約2倍以上の開きがある。
iPhoneほどの性能はいらない
たしかにiPhoneXSは現存するスマホで最も性能が高いんだけどそんなにいらない。Androidの方が理論値は低いけど、体感が同じだから安い方がうれしい。
スポーツカーがサーキットでしか真価を発揮できないのと同じで、iPhoneの高性能は最新ゲームでもプレイしない限りわからない。
iPhoneは外部ストレージ利用不可
Androidはパソコンに接続することで外付けHDDとして利用できる。ファイルの出し入れが自由自在だから、データの持ち運びにも最適だ。iPhoneはセキュリティが強固な反面パソコンに接続しても写真データの移動しかできない。
また、音楽データについても、iPhoneは仕様上母艦として設定されたパソコン以外からは音楽データを入れられないのに対して、Androidは外部ストレージと同じだから別のパソコンでの音楽ファイルの出し入れだって自由自在だ(著作権には気を付けてね)
iPhoneはファイルシステムがクローズ
少しマニアックな話だけど、iPhoneのファイルシステムはクローズだからファイルが扱いにくい。
iPhoneはアプリごとにファイルを認識するから、Gmailで送られてきたPDFファイルを開くにも、一旦アプリ間でファイルの受け渡し作業が必要になる。
Androidはパソコンに近くて、Gmailで送られてきたPDFファイルを端末内に保存すると、すべてのアプリが自動でそのPDFファイルを認識する。
また、iPhoneは扱えるファイルの種類も少なくて、しかもiTunesを通してしか音楽ファイルを入れられない仕様だ。例えばメールで送られてきた音楽ファイルをAndroidなら保存できるのに対して、iPhoneは保存できない。
iPhoneはDSDS機能非対応
iPhoneはDSDS(2番号)機能に対応していない。海外には対応版があるけど日本にはない。
Androidは機種によってはSIMカードを2つ入れられて、一台のスマホで二つの番号が持てる。
2つの番号を使っている人にとって一台にまとめられないiPhoneは不便だ。
iPhoneはツインアプリが使えない
これはAndroidでも一部しか対応していないんだけど、LINEとかFacebookなどのアプリを複製するツインアプリ機能に対応している。
DSDS機能と併用することで、2つの電話番号、2つのSNSアプリを一台のスマホで扱えるのが強みだ。
具体的なツインアプリの対応機種は別の記事で解説しているので確認してほしい。
Androidを選ぶ理由まとめ
パソコンのようにスマホを使いたい人にとってiPhoneは不便な作りなんだ。逆に言うと、iPhoneから入った人や普段パソコンを使わない人はiPhoneを不便に感じにくい。
DSDS機能やツインアプリ機能に拘らず、かつ値段が気にならないのであれば、iPhoneにデメリットはない。
iPhoneとAndroidの細かな違い
ここからは上で紹介した以外の、iPhoneとAndroidの細かな違いを比較する。
まず一覧にするとこんな感じだ。1つ1つ解説していく。
iPhone | Android | |
アプリ数 | 十分だし限定アプリも | 十分 |
滑らかさ | 超なめらか | 性能に依存 |
カメラ画質 | 綺麗 | モノによる |
OSの安定感 | ド安定 | 性能に依存するものの必要十分 |
復元のしやすさ | 楽で完璧 | 面倒 |
セキュリティ | 異様に高い | 高い |
オサイフ対応 | 対応 | 豊富に対応 |
デザイン変更 | 不可 | 自由自在 |
SDカード利用 | 非対応 | 対応機種あり |
ハイレゾ対応 | 非対応 | 対応機種あり |
防水 | 対応 | 対応機種あり |
iPhoneとAndroidのアプリの違い
iPhoneにはAppleStore、AndroidにはGooglePlayストアがある。アプリ数自体はAndroidの方が多いけど、それは審査が緩いことが原因で、ゴミアプリが山のようにあるだけだから、アプリの平均的な質は審査が厳しいiPhoneの方が高い。
また、iPhoneの方が新作ゲームとクリエイティブなアプリが多いから、ゲーム好きやクリエイターはアプリが要因でiPhoneを選ぶ。
具体的にはiPhoneはMicrosoftオフィスとかLightroomのフル機能版を無料で使えたりの優遇がある。とは言えAndroidも有名どころは抑えているから普通の人が不便することは無い。
iPhoneは動きが超滑らか
iOSの構造上iPhoneは操作が滑らかで、動きがヌルヌルと表現される。
最近はAndroidも成熟していて大きな違いはない。
iPhoneはカメラ画質が綺麗
iPhoneは昔からカメラに力を入れてきたこともあり、現在ではAndroidにトップを奪われたものの、安定したカメラ画質の美しさは健在だ。
Androidのカメラ画質はスマホによるバラツキが激しいものの、高性能機はカメラにも力を入れていて、iPhoneを上回るものもある。
現在の歴代スマホカメラ画質ランキングはこんな感じ。iPhoneは2位にランクインしている。
1位 | Huawei P20 Pro | Android |
2位 | Apple iPhone XS Max | iPhone |
3位 | HTC U12+ | Android |
4位 | Samsung Galaxy Note 9 | Android |
5位 | Xiaomi Mi MIX 3 | Android |
一位のHuawei P20 Proが10万円なのに対して、2位のiPhone XSが最低15万円なのでやっぱりiPhoneは高い。
iPhoneはOSがド安定
当然だけどiPhoneは価格が高く性能も一番高いからOSが安定していてアプリが途中で落ちたり固まったりということが少ない。
Androidは3万円程度の安い機種だとメモリ不足で動きが遅くなったり固まったりする可能性がある。高性能機は安定している。
iPhoneは復元しやすい
iPhoneは機種変更時も専用アプリiTunesやiCloudを使うことで、アプリの順番から履歴まですべてを復元できる。
iPhoneからiPhoneへの乗り換えはとにかく楽だ。Androidはこの辺りが弱く、一つ一つ復元していく必要があるのがめんどくさい。
iPhoneはセキュリティが異様に高い
とにかくiPhoneはセキュリティが高い。悪意のあるアプリが無いから安心だし、外部ストレージとしても利用できないから情報漏洩の心配が少ない。
Androidはアプリの審査が緩いので、情報漏洩を狙った無名アプリが存在する。極力無名アプリのインストールは避けたい。
iPhoneとAndroidのオサイフ対応
iPhoneはSuicaなど一部の電子マネーに対応している。Androidはオサイフケータイ対応機種であれば全ての電子マネーに対応している。対応状況はこんな感じ。
iPhone | Android(オサイフケータイ対応機種) | |
Suica | 〇 | 〇 |
楽天Edy | × | 〇 |
waon | × | 〇 |
nanaco | × | 〇 |
iD | 〇 | 〇 |
QuickPay | 〇 | 〇 |
iPhoneはデザインを変更できない
iPhoneは自由度が低いと言われるもう一つのポイントで、カスタマイズ性が低く、ホーム画面のデザインを変更できない。
Androidは原型を留めないくらい自由自在に変更できる。
iPhoneはSDカードが使えない
多くのAndroidスマホがSDカードに対応しているのに対して、iPhoneはSDカードが使えない。
とはいえ最近は内部ストレージが大容量化してるし、バックアップもiCloudで完結するからむしろSDカードはいらない。
iPhoneはハイレゾ非対応
iPhoneは高音質音源ハイレゾに対応していない。
アンドロイドは高級機では比較的対応しているけど、人間の耳で音の違いが判るかは不明。
iPhoneとAndroidの防水対応
iPhoneは7以降で防水に対応してきた。
Androidは高いものは防水で、安いものは非防水なので機種による。
Androidで防水にこだわる人は購入前にしっかりチェックしたい。
3大キャリアならiPhoneは安い
iPhoneは高いのにどうして日本ではこんなに人気があるかというと、大手3キャリアがゴリ押ししてるからだ。
スマホだけで購入すればiPhoneXSが15万円、Androidは高くて10万円くらいなんだけど、ドコモ、au、ソフトバンクの契約と一緒に購入するとその差が見えなくなる。
これはキャリアがiPhoneを選んだ人には多めに値引きを行っているからだ。
キャリアでの契約内容
すごくざっくりだけど3大キャリアでiPhoneを契約した場合の月額内訳はこうなる。
iPhone(15万円) | Xperia(10万円) | |
通信費 | 8,000円 | 8,000円 |
スマホ代24分割 | 6,250円 | 4,166円 |
スマホ値引き | -4,000円 | -2,000円 |
月額合計 | 10,250円 | 10,166円 |
あら不思議、キャリアで契約するとiPhoneでもAndroidでも月額利用料がほぼ同じ!
これはキャリアが受け取る8000円の通信費から、iPhone代を多めに負担してるからで、月の値段が変わらないなら単純に性能が高いiPhoneの方が売れやすい。
格安SIMでの契約内容
一方で、mineo、楽天モバイルなど、元の通信費が安くてスマホ値引きがない格安SIMだと月額料金はこうなる。
iPhone(15万円) | Xperia(10万円) | |
通信費 | 2,000円 | 2,000円 |
スマホ代24分割 | 6,250円 | 4,166円 |
スマホ値引き | 0円 | 0円 |
月額合計 | 8,250円 | 6,166円 |
格安SIMではスマホ代が月額利用料を左右する。
つまり、スマホ代を安くするには脱3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)は必須だ。
逆に言うなら3大キャリアで契約する限りiPhoneを選んでおけばお得だ。
格安SIMがよくわからない人は別記事で初心者にもわかりやすく格安SIMの種類とプラン内容をまとめているから確認してほしい。
iPhoneとAndroidの違いまとめ
ここまでiPhoneとAndroidの違いを細かくまとめてきたけど、簡単におさらいする。
iPhoneの特徴
- 本体価格が超高い
- 性能が超高い
- セキュリティが高い
Androidの特徴
- 本体価格が高いもの(10万円)から安いもの(2万円)まで選べる
- 外部ストレージ・ファイルシステムなど作りがパソコンに近い
- DSDS・ツインアプリが使える(機種による)
iPhoneはキャリアの優遇があるから、3大キャリアで購入するとAndroidと月額はほとんど変わらない。
Androidを選ぶ場合は、比較的値段が安いSIMフリースマホと、格安SIMを契約することでメリットを最大限享受するのがおすすめだ。
スマホの通信費を安くしたい人向けに、別の記事でその方法をすべてまとめている。
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