海外から2か月ほどのタイムラグを経て遂にZenFone 6が日本でも発売された。ZenFone 6の最大の特徴はリアカメラがそのままフロントカメラにもなるフリップカメラで、画面端に追いやられ続けてきたスマホのフロントカメラに対する一つの答えを出した導き出した感がある。
果たしてZenFone 6のフリップカメラはフロントカメラの最適解だったのかも含めて、完全に自腹で購入したZenFone 6をレビューする。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
ZenFone 6の特長
ZenFone6の強みと弱みは下記。
ZenFone 6の強み
- スマホ最強ベンチマーク(Snapdragon855)
- スマホ最強フロントカメラ(フリップのため)
- ノッチ無し6.4インチ全画面ディスプレイ
- DSDS対応
- ツインアプリ対応
- 5000mAhバッテリー(実使用18時間)
- 美しいボディと高音質
ZenFone 6はスペック上は一般的なハイエンドスマホではあるんだけど、リアカメラがそのままフロントカメラにもなるフリップカメラが最大の特長。フロントカメラ画質が最も充実したスマホだ。
ZenFone 6の弱み
- 非有機ELディスプレイ
- 防水非対応
- 並性能のカメラ
ZenFone 6は今どきのハイエンドスマホとしては珍しく非有機EL、非防水で、多くの人にとって無くても困らない拘りをできる限り排除することでハイエンドスマホとしては比較的安い7.5万円での販売を実現した。
ZenFone 6のスペック
ZenFone6のスペックは下記。詳細に一つ一つ解説する。
ディスプレイ | 6.4(ゴリラガラス6) |
解像度 | 2340x1080 |
CPU | Snapdragon855 |
メモリ | 6/8/12 |
ストレージ | 128/256/512 |
バッテリー | 5000 |
防水 | × |
指紋認証 | ○ |
DSDS | ○(DSDV) |
重量 | 190 |
サイズ | 159.1 x 75.4 x 9.2 |
Snapdragon855/6・8ギガメモリ
ZenFone 6は現存するスマホ最高峰のCPUであるSnapdragon855を搭載している。Snapdragon855自体は既に珍しいものでは無いけれど、スマホ業界としては現在の天井にあたるCPUで、これ以上の性能は無い。
メモリはモデルによって6ギガ128ギガストレージまたは、8ギガ/256ギガストレージから選択できる。値段の差額は1万円ほど。重いゲームをプレイしない限り違いを感じることは無いから安い6ギガのモデルがおすすめ。
Antutuベンチマーク36万点
ZenFone 6のAntutuベンチマークの計測結果は362,916点(AIブーストオンで計測)。Snapdragon855としては一般的な水準で超高い。
ガジェマガで過去に計測した結果と比較すると同じくSnapdragon855を搭載しているMi 9とほぼ同じ水準だった。数値上はMi 9よりも少しだけ低いけど誤差の範囲で、実際に体感できる差ではない。
- Mi 9 370,408(Snapdragon855)
- ZenFone 6 362,916(Snapdragon855)
- Mate 20 Pro 276,214(Kirin980)
- nova3 208,857(Kirin970)
- P20 205,806(Kirin970)
- Mate9 148,204(Kirin960)
- Redmi Note 6 Pro 116,545(Snapdragon636)
- iPad Air 2 108,431(A8X)
- UMIDIGI S3 Pro 101,428(Helio P70)←レビュー機
- ALLDOCUBE Cube M8 103,727(Helio X27)
- Lenovo S5 77,424(Snapdragon625)
- UMIDIGI One 64,756 (Helio P23)
- GalaxyNote3 65,352(Snapdragon800)
- Moto G4 Plus 57,671(Snapdragon617)
- P20 lite 53,072(Kirin670)
ZenFone6はあらゆるスマホゲームの画質最高設定が快適に動くスペックを誇る。7万円でこのスペックが手に入るのはすごい。
ZenFone 6は驚異の22.9時間バッテリー
ZenFone 6は高性能かつ消費電力の少ないSnapdragon855を搭載しながら5000mAhもの大容量バッテリーを搭載しているから期待はしていたんだけど、実使用は18時間20分と超絶長い。(※明るさ50%、音量50%、WiFi接続時の計測結果)
この数値は驚異的すぎる。過去のガジェマガでの計測結果と比較してもマジでぶっちぎり。
- ZenFone 6 18時間20分
- UMIDIGI S3 Pro 13時間45分
- Mi 9 12時間3分
- Mate 20 Pro 11時間21分
- Alldcube M8 4時間47分
PCMark for Androidでの計測は100%から20%になるまでの時間だから、実際に0%になるまでは22.9時間持つ計算になる。
そもそも俺が日常的に使っているMate 20 Proの11時間21分ですら十分だと感じるほどなのに、ZenFone 6はその1.5倍。充電回数が少ないということはバッテリーの劣化も少ないということになるから、ZenFone 6は長期的に長時間バッテリーで使える。なんてユーザーフレンドリーなスマホ。
ただし5,000mAhバッテリーはそれなりに重い。スペック上は190グラムのはずのZenFone 6の実際の重量は199グラムだった。
それでも22.9時間バッテリーを実現できるなら全然許せる。
128/256ギガストレージ
ZenFone6はモデルによってストレージ容量が違う。6ギガメモリの下位モデルは128ギガストレージで、8ギガメモリの上位モデルは256ギガストレージ。
差額の一万円は2年間使うことを思えば高くないから好きな方を選んでほしい。Androidの場合はセキュリティの高い外部ストレージとしても活用できるから、スマホでデータを持ち運ぶために256ギガストレージを選択するのもあり。
ZenFone 6の外観
ZenFone 6はそれなりの値段で手に入るハイエンドスマホとしては外観の仕上がりが超良い。久しぶりにスマホのデザインに魅了された。
ボディは背面がガラス製、側面がアルミ製で、縦の美しいグラデーションは背面だけでなく側面でも一貫していて
角は全てダイヤモンドカットが施されている。
しかも背面はラウンド形状で手に馴染んで持ちやすい。
最大の特徴であるフリップカメラ周辺はヘアライン加工が施されていて、隅々まで妥協が無い感動品質。
ZenFone6の爆速背面指紋センサー
最近のハイエンドモデルは画面内指紋センサーを搭載するのが一般的にはなってきたけど、ZenFone 6は伝統の背面物理指紋センサーを搭載した。
画面内指紋センサーは精度が高くなってきたとは言えまだまだ誤認識が多いのに対して、ZenFone 6の物理指紋センサーは爆速で誤認識もほぼない。指が濡れていても余裕で認識してくれるからストレスなくロックを解除できる。
指紋センサーはどちらかというと前面にある方が使いやすいんだけど、ZenFone6は片手で持った時に丁度人差し指が来る位置に指紋センサーを配置したことで、ロック解除のストレスを最小限に抑えた。
ZenFone 6の側面インターフェース
左側面にはAIボタン、音量ボタン、電源ボタンを備える。
AIボタンを押せば画面ロック中でもグーグルアシスタントが起動する。
Mi 9にも搭載されていたボタンではあるけど、このボタンは超便利だから全てのスマホで搭載してほしい。
上面はフリップカメラとノイズキャンセリングマイク。
右側面にはSIMカードスロットがある。
ZenFone6は最近のハイエンドスマホとしては珍しくトリプルスロットを備えるから、DSDSしつつMicroSDカードも利用可能。
ただ、SIMピンは汎用の物だと長さが足りなかった。専用のSIMピンを無くさないように気を付けたい。
底面にはUSB Type-Cとスピーカーとイヤホンジャックを備える。
ZenFone 6は高音質ステレオスピーカーを搭載
ASUSは音に拘るメーカーとして有名なんだけど、ZenFone 6も例にもれず底面の大きなスピーカーから広がりのあるサウンドを響かせてくれる。
音質は俺がメインスマホとして使っているMate 20 Proよりも遥かに綺麗だった。
更に、正面の受話口も補助スピーカーとしての役割を果たしてくれるから
広がりを感じるステレオサウンドを楽しめる。
ZenFone6のフリップカメラ
最近だとOPPOのRenoとかFind Xのような飛び出し式カメラが増えているんだけど、ZenFone 6はリアカメラをそのままフロントカメラにしてしまうフリップ式カメラを採用した。
普段は背面に格納されているカメラが
必要に応じて回転して前面に向く。カメラが前面を向いている時の佇まいは今にも喋りかけてきそうで超かわいい。
しかもこのカメラは背面と前面だけでなく、その間の180°で自由に角度を調整できる。
つまりZenFone6ならこんな角度での写真撮影もできるから、
今まで撮影が難しかった低い位置にある被写体も楽々撮影可能。
しかもこのフリップカメラは落下を検知すると自動で収納されるようにできている。
実際カメラの角度を調整するような機会は少なくて、実用性という意味ではかなり弱いんだけど、顔認証でのロック解除のたびにカメラが持ち上がるのは楽しい。
とは言えテーブルに置いた状態だとフリップできなかったりで顔認証での使い勝手は悪い。ロック解除は普通に爆速の背面指紋センサーを使うのがおすすめ。
ZenFone 6の画面占有率92%の全画面ディスプレイ
ZenFone 6は全てのスマホがゴール地点としている全画面ディスプレイを実現した。画面占有率は驚異の92%
まだ8%も余っていることが信じられないくらい全て画面。すごい。
前面にあるのは画面の他には受話口スピーカーと
通知用インジゲーターのみ。
手のひらいっぱいに画面が広がる様は次世代を感じさせられる。
ただ、全画面ディスプレイのスマホもノッチありのスマホも実は使い勝手は変わらない。
同じく6.4インチのMate 20 Proと比較するとこんな感じ。
ノッチ部分は元々ナビゲーションバーがある位置だからブラウジングの際も表示範囲に影響がない。
写真は4:3比率だし、
動画は16:9比率で、ノッチ部分は結局黒塗りになるからやっぱり影響が無い。
精々ゲームプレイ時にノッチ部分が隠れるかどうかの違いしかないのは残念。
それでもノッチが無い全画面ディスプレイには喉に引っかかっていた骨が取れたような快適さを感じる。
ZenFone 6はナビゲーションバーを非表示にできる
ZenFone6はAndroidスマホの画面下部を占領するナビゲーションバーを設定で非表示にできる。
非表示にした時の操作方法はiPhoneXシリーズと全く同じで、画面下から上にスワイプする位置によって操作を変えられる。
真ん中から上にスワイプでホーム、右側から上にスワイプで「戻る」、左側から上にスワイプで「アプリ一覧」という感じ。「戻る」と「アプリ一覧」を入れ替えられるのも嬉しい。
ZenFone 6のカメラの実力
ここからはZenFone 6のカメラの実力をチェックしていきたいんだけど、まずはカメラ画質評価サイトの権威となりつつあるDxoMARKの評価から。
なんとZenFone6は並居る強豪との戦いを完全に放棄して、フロントカメラのみの戦略的な評価を受けている。
ZenFone 6の場合フロントカメラもリアカメラも同じなんだけど、フロントカメラとしての評価点は98点で、Galaxy S10+に次いでスマホ歴代2位にランクイン。
これをリアカメラとしてみるとiPhone Xを上回るスマホ歴代22位とかなり微妙な順位に位置する。
とはいえ腐ってもiPhoneXだから全然酷くもない。最近のスマホカメラが綺麗すぎるだけだから安心してほしい。
カメラ画質は今回も俺がメインスマホとして利用しているMate 20 Proと比較する。Mate 20 Proの現在の順位は6位。相変わらずファーウェイは強い。
ZenFone6のカメラ構成
ZenFone6のカメラ構成は下記。
- 4800万画素メインカメラ
- 1300万画素125°超広角カメラ
Mate 20 Proはこのほかに3倍望遠レンズも付いているんだけど、ZenFone6には無いから省く。そもそも望遠レンズは使いどころが少なくて使いにくい。日常的に使う標準レンズと、全体を収めやすい広角レンズがあれば十分。
それぞれのレンズの使いどころはタイのバンコクを舞台にしたMate 20 Proカメラレビュー記事を参照してほしい。
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【Mate 20 Proカメラレビュー】機能と感想と弱点 in バンコク
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作例は全てAIアシストオンで、全て撮って出し。一切加工してない。
標準レンズ比較
まずは主力となる標準レンズの作例から比較していく。写真は全てMate 20 Proが上、ZenFone 6が下。
晴天
Mate 20 Proが全体的に暗いのに対してZenFone6は全体的に明るいながら明暗のバランスは良く発色も良い。実際の光景より明るすぎる印象はあるけどMate 20 Proよりも好印象な写真が撮れた。
明暗差の大きい写真でもZenFone 6はバランス良く明るく写した。Mate 20 Proと比較しても繊細さは互角で、ZenFone6はより好印象な写真が撮れた。ZenFone 6のメインレンズは十分な光量があればクオリティの高い写真が撮れる。
この写真では画質はほぼ互角。Mate 20 Proの方が空が青く美しい。
花
Mate 20 ProもZenFone 6もAIアシストは「花」になっていたんだけど、Mate 20 Proの方が着色が強い。Mate 20 Proは赤味を加えて明るくすることでより好印象な写真に仕上げた。ZenFone6は良くも悪くも見たままで地味な写真に仕上がった。
Mate 20 Proは花と判断すると赤味を加えるから赤が潰れがち。ZenFone 6はより自然な仕上がりになった。
夜景
Mate 20 Proはノイズが少なくメリハリがあって見栄えが良いのに対して、ZenFone 6は明るすぎてノイズが多く全体的にぼやけている。
ぱっと見の印象は近いけど、Mate 20 Proは細かい草木まで鮮明なのに対して、ZenFone 6は草がノイズで潰れまくっていて個を失っている。
これも同じ。全体的な明るさの調整は同じだけど細部の繊細さが全然違う。Mate 20 Proは相変わらず夜景に強い。
Mate 20 Proは明るさの調整がうまい。メリハリがあってしかも看板もしっかり視認できる。ZenFone6は全体を明るくし過ぎて看板が白飛びしているしノイズで潰れまくっている。
広角レンズ比較
ここからは広角レンズを比較していく。倍率はどちらも全く同じ125°で、フルサイズ換算の焦点距離で16mmほど。
晴天
若干の色味の違いはあるけどほぼ互角。ZenFone 6は空の青色が綺麗。
明暗差が大きい写真では差が出た。Mate 20 Proは木漏れ日が白飛びしまくっているのに対してZenFone 6は木漏れ日の光を抑えつつも暗いところはしっかり暗いメリハリのある写真が撮影できた。
こちらも細部は互角。色味はZenFone 6の方が良い。
メインレンズもそうだったけどMate 20 Proは全体的に暗く写す傾向で、暗さに引っ張られて明るいエリアが白飛びしがち。Mate 20 Proは橋の上が真っ白なのに対してZenFone 6は橋の上の空の色が残っている。
夜景はどっちもどっち。全体的に明るいながらノイズだらけのZenFone6に対して、Mate 20 Proは全体的に暗く写すことでノイズを抑えた。ただ、ちょっと暗すぎる感もある。どちらかというとMate 20 Proの方が良いけど好みのレベル。
ZenFone 6は全体的に明るくノイジーで、Mate 20 Proは明るさ控えめでノイズが少ない。細部の描写はほぼ同じだけど、ぼやけた印象のZenFone6よりもMate 20 Proの方が好印象。
広角カメラは暗いエリアにめっぽう弱い。この写真だとMate 20 Proはいくらなんでも暗すぎる。ここまでくると画質よりも、何が写っているのかがわかるZenFone 6の視認性に軍配が上がる。
夜の空の撮影は暗い空を必要以上に明るく写してしまって全体がぼやける傾向にあるんだけど、Mate 20 Proは空の暗さに引っ張られることなく明暗バランスを保った。ZenFone 6は空を明るく写そうとするあまり全体が明るくぼやけてしまった。
ZenFone 6カメラ総評
Mate 20 ProとZenFone6のカメラを比較した印象では
- 標準レンズ 晴天 ZenFone 6 ≧ Mate 20 Pro
- 標準レンズ 夜景 Mate 20 Pro > ZenFone 6
- 広角レンズ 晴天 ZenFone 6 ≧ Mate 20 Pro
- 広角レンズ 夜景 Mate 20 Pro ≧ ZenFone 6
という印象。
標準レンズ 晴天
ZenFone 6は十分な綱領が確保できる中ではノイズも少なく、全体的な色合いの調整が明るく好印象な写真が多い。細部の繊細さもMate 20 Proと互角だった。
標準レンズ 夜景
夜景はMate 20 Proのセンサーサイズの大きさが真価を発揮する環境で、ZenFone 6よりも光を多く取り込める関係からノイズが少なく明るい写真が撮れた。ZenFone 6はセンサーサイズが小さいのに光量が足りない中でも無駄に明るく写そうとすることでノイズが多くぼやけた写真が多い。ZenFone 6は夜景撮影には弱い。
広角レンズ 晴天
ZenFone6は広角レンズも標準レンズと同じく明るく写そうとする傾向から、十分な光量を確保できる空間では好印象な写真が撮れる。Mate 20 Proは全体の調整が暗い。
広角レンズ 夜景
広角レンズはMate 20 ProもZenFone 6もセンサーサイズは同じ。画質の違いも明暗の調整程度でほぼ互角だった。その中でも暗さに引っ張られ過ぎず、全体的に締まりのある写真が撮れるMate 20 Proに分があった。
ZenFone 6は室内撮影に弱い
晴天時は標準レンズも広角レンズもZenFone 6の方が好印象な写真が撮れたのは間違いないんだけど、現実的には光量を十分確保できる写真撮影環境は意外と少ない。
多くの人がカメラを向ける相手は室内にいる人とかペットであったり、夕方から夜にかけての綺麗な夜景であることから、ZenFone 6にとって苦手な環境が多いのが現実。カメラに期待してZenFone 6を購入するなら自分が主に撮影している被写体の傾向を把握しておくことが重要。
ZenFone 6はリバースチャージに対応
ZenFone 6は5000mAhもの大容量バッテリーを搭載していて、22時間も連続使用できるだけでなく、ZenFone 6をモバイルバッテリーとしても活用できるリバースチャージ機能に対応している。
リバースチャージ機能を活用するためにはType-C - Type-Cのようなニッチなケーブルが必要になるから現実的ではないんだけど、覚えておくといざというときに活用できる。
ZenFone 6はDSDSに対応
ZenFoneシリーズは3以降のすべてのスマホでDSDSに対応していて、SIMカードを2枚挿した2番号での運用ができる。
しかもZenFone 6は4G同時待ち受けのDSDVに対応。両方のSIMで高速通信できる。
ZenFone 6はツインアプリに対応
これもZenFoneシリーズではおなじみだけど、ZenFone6は本体内でSNSアプリを複製するツインアプリ機能に対応している。
DSDS機能で2番号運用するのであれば、SNSアプリも分けて運用したいというニーズにも応えられる親切設計だ。
【欠点】ZenFone 6はセキュリティ解除が面倒
ZenFone6は顔認証と指紋認証に対応しているんだけど、指紋認証は背面だからスマホを持ち上げないと解除できないし、顔認証のフリップカメラはテーブルに置いている状態だとカメラがフリップできないから使えない。
つまりセキュリティを解除するために必ずスマホを一度持ち上げる必要がある。これは意外と手間。些細なことではあるけれど一日に何度もロックを解除するスマホにおいて、ロック解除の利便性は無視できない。
この辺りは画面内指紋認証とかノッチスマホの顔認証が楽で良い。
【欠点】ZenFone 6は液晶の視野角がちょっと狭い
液晶ディスプレイはその特性上正面から見た時が最も発色が良くて、正面と発色が変わらず見える範囲を視野角というんだけど、ZenFone 6は今時の液晶としては視野角がちょっと狭い。
正面から見ると発色が良いのに対して
少し角度を変えると色味がグレーがかってしまう。
液晶を正面から見ない人はいないし、十分実用の範囲内ではあるんだけど、この視野角の狭さは最近のハイエンドスマホでは珍しい。フラッグシップモデルなんだから液晶も拘りぬいてほしいかったのが正直なところ。
【欠点】ZenFone6は防水に非対応
最初から分かっていたことだけどZenFone 6は防水に対応していない。フリップカメラの複雑な構造上防水を捨てざるを得なかったんだとは思うけど、贅沢を言うなら防水に対応してほしかった。
実売7万円のオールマイティーハイエンドスマホ
今やZenFone 6と同じスペックで5万円のゲーミングスマホであるBlackShark2がで発売されているから、ZenFone 6が特段安いということは無いんだけど、ゲーミングスマホはデザインが毒々しすぎて人を選ぶ。
それならと同スペックの他の選択肢を探してもGalaxy S10とかXperia1とかのキャリアの10万円ハイエンドスマホしか無い。
ZenFone 6が追い求めたユーザビリティ
もちろんZenFone 6はGalaxy S10と違ってカメラが飛びぬけているわけでもなければ液晶の品質が抜群に良いわけでもない。
でもZenFone 6にはスマホユーザーにとって最も重要な、飛びぬけた処理能力とバッテリーがある。それ以外の部分でコストカットを進めることで7万円という価格を実現した。
ZenFone 6の美しすぎるボディ
しかもZenFone 6はデザインが超良い。
ASUSが得意とするノートパソコンで蓄積したボディデザインのノウハウが細部まで活きていて、所有する満足感を最大限楽しめる。
通信費を抑えたい人におすすめのスマホ
既にキャリアと契約している人はGalaxy S10を購入すればいいけど、脱キャリアを図って通信費を抑えたい人、今現在格安SIMを使っていて新しいスマホを探しているという人にとってZenFone 6は最高の選択肢になる。
セットで安く購入できる格安SIM
スマホ単体より安く買える格安SIMは下記。
最安値の格安SIM