思い返せば10年前はまだ俺も立派な携帯乞食をやっていて、保有していた電話番号は最大で23回線あったし、ドコモショップでiPad Air 2を5台契約したり、iPhoneを契約しては売りまくったりと随分儲けさせてもらっていた。
そこに楽天が参入し更に菅政権でキャッシュバック規制が強化されたことでもう乗り換えで利益は出せないかのように思われた。というのは杞憂だった。
先週乗り換えてきたけど結局今でも乗り換えた方が得だった。ということでその現状と俺の乗り換え結果を解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
キャリアは乗り換えてもらいたい
ところでなんで契約すれば儲かるのという超初歩的な話からすると通信キャリアは乗り換えを促進するために販促金を出すからなんだ。
2009年以降日本でもスマホが普及することで一人当たりの通信費は約8,000円と激増し通信キャリアの利益も爆増していたりいする。冷静に考えて月8,000円ということは年間約10万円。スマホの登場はとんでもないサブスクの始まりでもあったんだ。しかもターゲットは日本国民全員。儲かりすぎてヤバい。
ここからキャリアによる1億2000万人の争奪戦が始まった。これが乗り換えで5万円プレゼントとかのキャッシュバック戦争の始まり。
キャッシュバック戦争に携帯乞食が群がった
このキャッシュバック戦争に群がったのが携帯乞食と言われる人種だった。1回線の乗り換えで5万円もの販促金が出るなら3ヵ月ごとに乗り換えれば儲かるじゃんというシンプルな発想。
だから全盛期の俺は23回線を3か月ごとに転がしまくってたというからくり。通信キャリアに貰った金額は優に100万円を超えてると思う。
キャリアは乞食対策よりカモの搾取を選んだ
いや契約して儲かるならキャリアは損してんじゃん。というのは正しい。但し俺みたいな携帯乞食は超少数派なんだ。
9割の人は販促金目当てで乗り換えてそのまま普通に使う。5万円で釣った客が1年で10万円、2年で20万円払ってくれればキャリアは黒字になる。
もちろんキャリアも俺みたいな悪質な顧客は認識してたけど黙認した。なぜならその方がトータルで利益が大きいから。
1割のクソ客を対策するより9割のカモの搾取した方が儲かる。これが資本主義経済。
日本政府は公平公正な通信費を実現したい
但し一部の携帯乞食が異様に儲かるキャッシュバック戦争は市場の歪みに他ならない。俺が儲かって、キャリアも儲かるということは、9割のカモはすげぇ損してるということになる。
だから携帯乞食は普通にスマホを契約する人を養分と呼んだ。キャリアを通して養分から乞食に金が流れる構図。丁度今でいうところのサラリーマン ⇒ パパ活女子 ⇒ ホストの構図に似てる。
こんな感じで資本主義経済は放置するとどうしても貧富の拡大を招くんだ。だから日本政府が携帯市場に介入して様々な規制を打ったのが今。
2024年現在は最終的に乗り換えで出せる販促金は1回線辺り2万円までに制限され、更に各キャリアに月額通信料を下げるよう指導した。それが菅政権によるahamoの登場だった。
これによって俺の得とキャリアの得が減り、9割のカモの損が減った。政府の介入によって携帯市場は過去最高に浄化されたという話。
結局今も乗り換えれば儲かる
すげぇ長い前置きはここまで。要はキャリアは顧客をカモにしたい。その為に販促金を出したい。でも日本政府に止められてるのが現状。
但し上でも書いたように、1回線につき2万円までのスマホ値引きは認められているんだ。つまりスマホを購入せず、回線だけ購入すれば現金2万円が貰える。
しかも現在の通信費は菅政権のメスが入ったことで激安。ドコモのirumoなら月500円で維持できるし、その他のキャリアもなんだかんだ1,000円程度まで維持費を抑えることが可能。
つまり乗り換えて2万円貰い、乗り換えの事務手数料と初月利用料を差し引き、更に6ヵ月維持しても6,000円程度は残る計算になる。
ドコモに乗り換えた場合の利益例
実際俺が数年ぶりにドコモに乗り換えた時の金額が下記。
- eximo契約事務手数料 3850円
- eximo初月利用料 7,315円
- 2か月目~6か月目 2,750円(irumo月550円×5)
- キャッシュバック 20,000円
- 純利益 6,085円
そしてまた6か月後に乗り換えればOK。6ヵ月開けるのは次回契約できなくなるブラックリスト入りを防ぐのが目的。
例えばこれを5回線用意すると、少なくとも半年ごとに3万円の利益が見込める。
さらに乗り換えは3月6月9月12月の決算期がお得。ここで独自施策が追加されていれば1回線当たりの利益は更に1万円程度上乗せされる。
つまり昔より利益率が減っただけで今も携帯乞食は問題なくできる。結局使い続ける人は養分で、回線渡り鳥が得をする構図はなにも変わっていない。これに気付いたから俺はまた渡り鳥になることにしたという話。
光回線は今も変わらず無法地帯
話はまだ続く。上で通信回線にはメスが入ったと書いたけど、実はメスが入ったのはモバイル通信のみなんだ。固定回線の光回線には一切メスが入っていないし今後も入る気配も無い。
つまりモバイル回線で行われていたキャッシュバック戦争が今もそのまま行われていたりする。実際に俺が契約した条件が下記。
- 乗り換えで3万円キャッシュバック
- 1年間割引キャンペーン
- 他者違約金工事費負担
例えば俺が契約してる楽天ひかりからeo光に乗り換えた場合を仮定すると下記。
楽天光 | eo光 | |
工事費 | 0 | 実質無料 |
月額 | 5,280円 | 3,280円(1年限定) |
キャッシュバック | 0 | 30,000円 |
年間費用 | 63,360円 | 9,360円 |
これを1年後にまた他社に乗り換えればOK。もちろん違約金は発生するし工事費の残債もある。でもそれも乗り換え先が負担してくれるから気にしなくていい。
乗り換えるか否かで年間5万円の差
なんと楽天をそのまま契約する場合と比較して年額5.5万円もの差になる。
つまり光回線に関しては現在も真面目に使い続ける人が圧倒的な養分になってる。9割の人が支払う月額約6000円が俺の3万円キャッシュバックになり、俺の違約金と工事費の補填に使われてる。ゴミ。
モバイル回線と光回線で年間11万円の利益
ここまでをまとめるとモバイル回線は5回線を6か月ごとに乗り換えて年間3万円の純利益。更に光回線を1年毎に乗り換えて純利益3万円。その他光回線の通信料の減額キャンペーンが使えれば年間11万円以上の利益も狙える。
もちろんこの金額は生活水準を変えられるほどではないからやるかどうかは人それぞれ。今のところまだ年収2000万円を保ててる俺がわざわざ時間を使ってやるべきかは悩むところだけど、俺は半分趣味と情報収集も兼ねてまたやることにした。
土日のイオンか家電量販店が狙い目
これらのキャンペーンは主に土日のイオンモールまたは家電量販店で行われている。いつものスマホコーナーではないところでイベントをしている集団が居れば狙い目。
その地域のどこが最も条件が良いかはその日によるから気にするだけ無駄。こういうのは100点を目指すのではなく80点で満足するのことが重要。
資本主義経済はやるかやられるか
ところで携帯回線転がして利益を得るとか倫理的にどうなのって話は気にしない。合法である限り止める術はないし、俺がやらなくても誰かがやる。なら俺は搾取する側に回る。転売も同じ。本当に事象を変えたいなら個ではなく社会システムを変えるしかない。
真面目な人が損するシステムはゴミ
なんならこんな施策は完全になくなってほしいが俺の願い。乗り換える人だけが得する今の状況はどう考えても歪。乗り換えなくても安い通信料で済む方が良いに決まってるし、俺が貰うキャッシュバックの原資は確実に養分となる真面目な契約者が払ってる。こんなに馬鹿な話は無い。
変化できない人が淘汰されるのが世の常ではあるけど、社会インフラでもある通信キャリアが弱者を搾取する現状は異常。
話が広まればキャリアだけが損をする
なら俺にできるのはこの話を少しでも広める事。全員が搾取側に回れば通信キャリアだけが損をする。そうなればキャリアもキャッシュバック施策を辞めざるを得ない。結果キャッシュバック施策を辞めて値下げに舵を切り始める。
又は世に知れ渡ることで菅政権のように然るべき立場の人がまた通信料とキャッシュバックにメスを入れるかの二択。
いずれにせよ現在のように見過ごされている限り状況は改善しない。だから俺は日本の公平公正な通信料を実現するために、涙を堪えて半年後もまた通信回線を乗り換えたい。
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