田舎の人が都会に引っ越す際に危惧するのは部屋の狭さなんだけどそれは間違ってない。都会は家賃が高いから広い部屋に住めない。
でもそれは悪いことばかりではない。寧ろ狭い部屋は快適だな。と渋谷区6畳1Kの家に8年住んで思う。ということで今回は俺が感じた狭い部屋に住むメリットデメリットを解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
狭い部屋の家賃だけじゃないメリット
狭い部屋は家賃が安い。これが最大のメリットなのは間違いない。
東京都の平均家賃相場は22万円
実際俺が住む東京都渋谷区は日本でもトップクラスに家賃が高いエリアで、2LDKとかを選んだ場合の家賃は20万円を超える。
これが6畳くらいの狭い部屋なら7万円とか8万円だって狙えてしまう。つまり固定費が下げられるから少ない給料でも都会に住めるようになる。
狭い部屋には狭い部屋なりのメリットがある
確かに家賃が安いメリットは超でかいんだけど、多くの人は狭い部屋には家賃が安い以外のメリットが無いと誤解している。
でも実際に住んでみると全くそんなことはない。寧ろ狭い部屋だからこそ得られるメリットが多いことに住むと気付く。
そのメリットを享受するためにも寧ろ狭い部屋を積極的に選ぶべき。というのが俺の意見。
狭い部屋は掃除が超楽
まず多くの狭い部屋に住んだ人が感じるメリットが掃除の楽さなんだ。
あれ?実家に居たときよりも遥かに掃除が楽だぞ?と驚く。なぜなら居住面積が狭いから。そして居住面積が狭いということは床面積も狭い。つまりホコリの絶対量が広い部屋と比べて少ないし、掃除しないといけない範囲も狭い。
狭い部屋は掃除が一瞬で完結する
実際俺が住む6畳1Kの家で床が露出している面積はキッチンを含めても畳4枚分ほど。この範囲に掃除機を当てれば掃除が完結してしまう。
あとはテーブルとかテレビ台に溜まるホコリを定期的に除去すればいいだけ。大掃除ってなに?って状態。
ガジェマガでは家事は1円にもならないからやらない方法を探すべきと繰り返しているんだけど、その方法の一つが狭い部屋に住むことなんだ。
もちろんトイレとかお風呂場とかキッチンの定期的な清掃は必要だけど、日常的な清掃が必要な面積が狭いということは短時間の掃除で清潔に保ちやすいということだし、普段から清潔な部屋に住めるから体調を崩しにくくもなる。
狭い部屋は全ての移動が効率的
狭い部屋には狭い部屋なりに風呂トイレ、キッチンから洗濯機置き場に至るまで生活に必要な環境が揃っているんだけど、狭い部屋が良いのはそれらがギュッと凝縮されていることなんだ。だから無駄な移動が少ない。
俺は先月一年ぶりに実家に帰ったんだけど、一つ一つの移動がめんどくさすぎてビビった。実家に帰った時の動画は下記。
寝るために階段を上がって寝室へ行かないといけないし、手を洗うために洗面台に行かないといけない。トイレだって風呂だって遠い。
一つ一つの移動は精々10秒20秒かもしれないけどその無駄を死ぬほど繰り返す。これが俺の狭い家なら5秒もあれば風呂トイレ手洗い場ベッドのすべてにアクセスできてしまう。この移動の無駄時間の蓄積は無視できない。
通勤時間を見直すなら家の中での移動時間も見直すべき。広い部屋に住んで無駄に移動するより積極的に狭い部屋を選んだ方が効率的な人生を送れるのは間違いない。
狭い部屋は物が厳選される
部屋が狭いということは置ける物の絶対量が少ない。実はこれはデメリットでもありメリットでもあるんだ。
置ける物が少ないということは置く物を厳選せざるを得ない。何かを買うときは必ず何かを捨てることになる。
そして購入しては捨てるサイクルを繰り返すことによって自分に本当に必要な物、実は必要なかった物が見えるようになる。
実際今俺の部屋の中で目に見える範囲にあるものは毎日使うものばかり。
いらない物を置く場所が無いからこそ今そこに物が置かれている理由を考えるようになる。で、これここに置く必要なくね?って思ったら捨てるか目に見えない場所に置く。こうして部屋の中が洗練されていく。
更に物を厳選するようになると無駄な買い物もしなくなる。買ったところで置く場所が無い。それでも買いたいなら何かを捨てるしかない。そこまでして買う価値があるのかを検討するようになる。
こうして自分に必要な物が明確になってより効率的な無駄のない部屋が出来上がる。強制的に物の取捨選択が進むのが狭い部屋のメリットなんだ。
部屋が狭いと部屋作りを工夫する
上で部屋が狭いと物の取捨選択が捗ると書いたんだけど、更に部屋が狭いと色々工夫して常識を疑うようになる。
フキンとか壁掛け時計、バスタオル、バスマットが必要ないとかはまさにそれ。そのあたりは俺が捨てた物として別の記事でまとめているから確認してほしい。
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これらは全て狭い部屋で快適に過ごしたいと工夫した結果なんだ。部屋が狭いからこそ常識を疑う必然性が出てくる。
【デメリット】収納が少ない
もちろん部屋が狭いことにはデメリットもある。というのも狭い部屋は収納も少ないパターンが多いんだ。
幸い俺の場合はそれなりの収納スペースがあるお陰で普段使わないものは全て収納スペースに入れておけるんだけど、
収納スペースが無いと衣装ケースとか、重要書類、カバンのような絶対必要な物を部屋の中に置かないといけなくなる。
こうなるとせっかくの居住空間が狭くなるだけでなく、物が視界に入る視覚的ストレスが増える。
一応高さがあるベッドを購入してその下を収納にすればある程度は対策できるんだけど、
毎回ベッドの下から物を取り出すのは手間だし腰が痛い。収納スペースがあるに越したことはない。狭い部屋を選ぶときは収納スペースの有無に注意してほしい。
【デメリット】料理はできない
狭い家での料理はあきらめた方が良い。実際俺の家のキッチン兼洗面台はこんな感じ。こんな狭いキッチンで料理をするのは狂気の沙汰。
ガスコンロから鍋を置くための金具を取り外していることからもわかる通り俺は絶対に料理をしない決意を固めている。
俺の場合はもう炊飯器も捨ててしまって炊飯器置き場にコーヒーメーカーを置いている。
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そもそも一人用の食事を作るのは時間とお金の無駄。頑張って安く作っても数百円しか安くならないなら時給換算で圧倒的な損になる。諦めてコンビニでお弁当を購入した方が効率的なんだ。
俺の場合は
- バナナ
- お味噌汁
- 冷凍ブロッコリー
- アーモンド
- ヨーグルト
- プロテイン
- サバ缶
- マルチビタミン
辺りが現在の主食。ケトルと電子レンジがあれば完結するし火を使わないから安全。しかも健康的。
頑張って料理をするより料理をしない方法を考えるのがおすすめ。
【デメリット】寝室とリビングを分けられない
安い家賃で寝室とリビングを分けようなんて発想は捨ててほしい。ベッドはリビングに置くしかない全て同じ部屋に置くしかない。
俺の場合は休みたいときに休める作業場とベッドの近さが気に入っているんだけど、この辺の感覚は人によって様々。
ベッドがあると仕事ができないとか、ベッドがあるとホコリが気になるとか色々と拘りがあるっぽい。あと来客も呼びにくい。
俺は部屋の中に空気清浄加湿器を置いているし、そもそも布団もしょっちゅうドラム式洗濯機で洗っているからホコリは気にならない。工夫と妥協次第。
狭い部屋を選ぶポイント
俺はマジで今の部屋を気に入ってしまっていてやばい。1Kだと手軽に同棲できないのが結婚が遠のく要因な気もしてるけど今のところは現状維持の予定。
最後にこれからの1Kでの一人暮らしを検討している人向けに、1Kに8年年住んだ俺がおすすめしたい部屋選びの条件は下記3点。
- 風呂トイレは別
- ドラム式が置ける室内洗濯機置き場
- ある程度の収納スペース
風呂トイレ別
これは絶対。トイレの清潔感を確保するためにはトイレが独立している必要がある。
ユニットバスだとどう頑張ってもトイレの不潔感を消せない。快適なうんこ環境を確保するため、ウォシュレット導入による清潔なお尻を確保するためにもトイレの独立は絶対条件にしてほしい。
しかもトイレが独立していればこんな感じで物置として使うことも可能。
家賃をおしんでユニットバスを選ぶと一生後悔することになる。
ドラム式が置ける室内洗濯機置き場
室内洗濯機置き場を必須条件にしている人は多いと思うけど、次に確認してほしいのはドラム式洗濯機が置けるのか否かということなんだ。
というのもドラム式は一人暮らしの時間的負担を下げられる最強の家電で、忙しい一人暮らし生活を送っているといつか必ず欲しくなる。
そんな時のために大きめの室内洗濯機置き場は絶対必要。将来のために洗濯機置き場のサイズには拘ってほしい。
ある程度の収納
これは上でも書いた通りだけど、収納があるかどうかによって部屋のすっきり感が大幅に変わる。収納があるならいらないものは全て収納に詰め込んでドアを閉めればいいだけ。
無ければ部屋が物で溢れる。小さくても良いからできる限り収納がある部屋を選んでほしい。
1Kで8畳なら最強かも
あと8年住んで今更だけど、8畳あれば最強だったなと思う。8畳あればもう少し家具の配置が自由になったはず。
6畳だからこそここまで努力できたのは間違いないんだけど、もう少し大きなソファが欲しかったとかセミダブルベッドがほしかったとかは思う。
この辺り無いものねだりだし上を見るとキリがないんだけど、厳選に厳選を重ねた今の俺がそう思うならそうなんだと思う。
8畳あれば大きなソファとベッドが実現できる。それはいつか引っ越した時の夢として取っておくことにする。
一人暮らしは6畳1Kで十分
これから新社会人として都会に進出する人は果たして狭い部屋で満足に生活できるのか不安に感じている人が多いと思うけど6畳あれば余裕。全然問題ないから安心してほしい。
但し上でも書いているように
- 風呂トイレは別
- ドラム式が置ける室内洗濯機置き場
- ある程度の収納スペース
この3点には拘ってもらうのがおすすめ。上がる家賃以上に生活満足度が向上するのは間違いない。
あとは無駄な物を購入しない、物を買うときは何かを捨てる、ということを意識すれば狭い部屋でも快適に生活できる。
一度狭い部屋に住んで物の取捨選択に拘った経験は無駄にならないし、今後広い部屋に引っ越したとしても間違いなく活きるはず。健闘を祈る。
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