最近レーシックとかICLと言った視力矯正手術を耳にする機会が増えていて、俺もせっかくだから視力を良くしようとICLに申し込んだ結果、レーシックの予約をして家に帰った。何を言っているのかわからないと思うけど俺にもわかっていない。
ということでカウンセリングでなにが起きたのか、なぜICLではなくレーシックを選んだのかを解説する。
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視力の悪さは機会損失
俺の視力はギリ裸眼で生活できるレベルで、両目0.7なこともあって車の運転するときもコンタクトとかメガネは使わない。かといって十分な視力というわけではなく、遠くの字は読めないし少し離れた人も判別できない。手を振ってる人を見かけても他人なのが不安で振り返すことができない日々が10年以上続いていた。
コンタクトレンズはめんどくさい
しっかり見たいときは両目を細めてなんとか視力0.7を保つ。そんな不便な生活が俺の当たり前になってはいたんだけど、たまにメガネをかけるとクリアな世界に感動するのも事実。
日常的にこんなに見えたら楽だなぁとは思いつつもメガネをかけてる自分は好きじゃないし、コンタクトレンズを毎日するほどマメな性格でもない。と視力に関してはここ10年諦めていたんだけど、これって機会損失じゃね?ってふと思った。
視力が良ければ世界が変わるかも
というのも目が見えない生活の中で、目が見えれば気付けたはずの多くのチャンスを多分逃しまくってる。探し物は見つけにくいし、見るために首が前に出るから体を痛める原因にもなる。これ視力諦めてる場合じゃないぞって思って視力矯正を検討するに至った。
レーシック・ICLは医療費控除の対象
しかもレーシック・ICLは治療行為だから医療費控除の対象になる。今現在の俺は所得が900万円を超えているから、所得税が33%、住民税が10%の合計43%。
つまりレーシックまたはICLをしても確定申告で43%分の税金が還付される。やるなら個人事業主で税金が高い今しかない。
視力矯正はレーシックかICL
さて視力矯正と言えばICLとレーシックの二強なんだ。
ICLなら最悪元に戻せる
レーシックがレーザーで角膜を削るのに対して、ICLは眼内に永久コンタクトレンズを入れる仕組みで、どっちもおぞましいんだけど、レーシックは一生元に戻せないのに対してICLはコンタクトを取り出せば元に戻せるのが強み。メジャーで安いのがレーシックで、マイナーで高いのがICLと言う感じ。レーシックが30万、ICLが50万で価格差は20万円ほど。
ただ目のことだから万が一は許されない。絶対に失明したくない。しかも今の俺は料金43%オフ。どうせやるなら高くても最悪のケースに備えられるICLだろと思って品川近視クリニックでICLカウンセリングを予約した。
品川近視クリニックでカウンセリング
当日有楽町駅マルイビル13階の品川近視クリニック受付で問診票を書くと20人ほどが待つ待合室に通された。すげぇどうでもいいけど品川近視クリニック東京院があるのは有楽町駅で、品川区とは全く関係ないらしい。
この待合室は常時20人ぐらいが出入りしてたんだけど、受診者の主な目的は白内障治療、レーシック、ICLのいずれかで、ほとんどがレーシックらしい。レーシックは思ってるより人気あるっぽい。
担当の既婚男性による目の検査
少し待つと俺の名前が呼ばれて結婚指輪を付けた中肉中背の男性に自己紹介された。俺の担当として一生分の目の検査をしてくれるらしい。
検査項目はマジで多くて、見たことあったりなかったりする医療用のダサい機材が並びまくってた。気球の写真を見たり、眼球に風を当てたり赤とか緑の光を当てたり何度も変なメガネのレンズを入れ替えられたりした。特に視力検査はマジで長い。
片目5分ずつ、更に乱視、色合いの検査まで含めると15分ぐらい淡々と「C」の方向を指さし続けた。俺の効き目は右目で、右目だけ乱視らしかった。
この検査で視力とか眼圧から目の大きさ瞳の大きさとかのあらゆる状態を測られて、目に異常が無いか、ICLに耐えられるかを判断するらしい。
ICLのサイズが目に合わない
一通り検査が終わると「ドクターに確認するのでしばらくお待ちください」と最初の待合室に通された。ここまでが約1時間。
コンビニに行っておにぎりを二個食べて戻るとまた呼び出されて、「瞳が大きすぎてICLは無理です。」と告知された。どうも俺の眼球と瞳は規格外に大きいらしくて俺に会うサイズのICLレンズは世界に存在しないとか。34年生きたけど気付かなかった。
ICLは眼内にがっつりコンタクトレンズを挿入するからサイズ感が重要で、サイズが小さいレンズを入れると眼内で動いて視界がぼやけるし、最悪白内障になるんだとか。俺サイズのICLレンズの開発を待っても日が暮れそうだから泣く泣くレーシックの説明を聞くことにした。
レーシックのカウンセリングで担当が交代
レーシックの説明は私もレーシックしてるんですけどってしきりにアピールする別の女性担当に交代した。
俺がレーシックに抱いていた誤解
まず俺が思い描いていたレーシックとICLの違いは、レーシック手術は眼球の表面を大きく切って蓋を開けてから中のレンズをレーザーで削るのに対して、ICLはコンタクトを挿入するだけだからコンタクトを入れる隙間を切るだけ。切る範囲が小さい分ICLの方が安全だし安定する。と思ってた。
けど話を聞く限りどうも品川近視クリニックとしてはレーシック推しというか、特別な事情が無い限りICLはおすすめしないということだった。
ICLはメスを使うガチのオペ
というのもICLはドクターがメスで目を切ってコンタクトレンズをドクターの手で挿入するガチオペなんだ。一方レーシックは人の手はほぼ使わず目の表面を機械のレーザーで薄く削るだけ。メスが使われることも異物混入のリスクも無い。覚悟はしてたけどICLオペで目にメスが迫るのは俺としてもできれば避けたい。
レーシックならオペは機械で全自動だから何が起きているかわからない間に終了するんだとか。で、一番気になってた失明は「絶対無いです」ということだった。
レーシックは眼球を0.1ミリ削るだけ
レーシックは俺が想像していた以上に眼球の表面を薄く薄く削るだけ。検査の結果俺の角膜は0.4ミリほどらしいんだけど、レーシックではまず目の表面を0.09ミリほどレーザーで切ってフラップという蓋を作る。その蓋を開けて角膜を削ってからフラップを元に戻せば終了という感じ。片目の所要時間は5分ほどで、角膜を削る量は視力が悪いほど増えるんだけど俺の場合は0.027ミリ。
つまりフラップと角膜を合わせて0.117ミリしか削らない。え、そんだけ?って感じ。もっと眼球の表面をぱっくり開けてがっつりいくもんだと思ってたから拍子抜けだった。レーシックは術後検診の回数もたった3回とICLの6回の半分で済むらしく、思っている以上にリスクが低い手術らしい。しかも俺の角膜と視力なら2.5回はレーシックできるらしい。そんな来ねぇ。
レーシックの副作用
どうせICLは無理なんだしレーシックするわと伝えたんだけど、当然じゃープランどれにする?って話になる。レーシックの機械にも新旧があって、新しい機械を使うほど料金が高くなる。違いはレーザーの細かさと眼球の追従性能らしくて、高い機械を使うほどレーシックの副作用となるハローとグレアが抑えられるらしかった。
夜の光がぼやけるハローとグレア
レーシックの副作用のハローとグレアは夜に光りがぼやける現象で、丁度スマホで撮影したこの写真の光源みたいな見え方になるらしい。
原因はミクロ単位のレーザーが角膜に凸凹を作って光が乱反射するから。細かく叩くほど表面が滑らかになるアルミホイルボールと同じ原理で、レーザーが細かいほど角膜の表面が滑らかになるからハローとグレアは抑えられるらしい。
レーシックの価格
で、一番高いアマリス1050という機械が47万ほど、次に高いアマリス750が32万ほどという価格設定。この2つなら眼球追従性能が高いとゴリ押しされた。品川近視クリニックはこれを売りたいらしい。
イチオシは角膜固着剤プラン
もう一つ角膜凝固剤付プランがあって、削った角膜が再生して視力が落ちないように角膜の固着も含まれるプランが用意されていた。よくレーシックの視力が戻ったという話を聞くけど、これは削った角膜が再生することで起こる現象らしい。人間凄い。
それを防ぐ角膜凝固剤付きプランだとアマリス1050は75万円、次に高いアマリス750が55万円という価格設定。すげぇ高いけど永久保証が付いてて何度でも修正できるし、永久保証を付けれるのは修正の必要が無い自信の現れなんだと思う。
最初で最後のレーシックプラン
とはいえ通常プランにも10年保証が付いてるから10年以内なら修正もできる。ただ、10年を超えてから視力が悪くなる可能性を考慮すると37万×2回の74万で、55万円の方が20万も安い。
とはいえ俺の場合は55万でも今なら20万円の節税になる。ということで最初で最後のレーシックにするために2番目に高い機械と角膜凝固剤の55万円プランを選択してフィニッシュ。悔しい。
ドクターの検診と遺伝子検査
その後瞳孔が開く目薬を打たれてドクターに網膜を検診されて「2.0まで上がると思います」と無感情に言われて終わり。さすがにドクターは時給が高いらしく今までのスタッフと違って無駄な質問は一切受け付けない威圧感があった。
遺伝子検査を受けてから帰宅
あとは1000分の1の確率の副作用がでないようにアベリーノ検査という遺伝子検査を受けてから受付で手術日を予約をして帰宅。
待ったり検診されたりで占めて4時間半の行程だった。帰り道は目薬の効果で瞳孔が開いてるから超眩しい。グラサン持ってこりゃ良かったと後悔した。
一日レーシックも可能
品川近視クリニックは一日レーシックも受け付けていて、早い時間から検査をすれば午後にレーシックオペを受けて帰れる。ただ、その場合翌日検診は必須。
俺は来る時間が遅くて遺伝子検査の受付が間に合わなかったからまた後日という運びになった。ただ、朝レーシックの手術をするとその日の夕方に検診を受けられるから翌日来なくてよくなる。
どう転んでも2日は拘束されるから一日レーシックに拘る必要はないと思う。レーシックが終わったらまた経過も書く予定。
レーシック手術の流れ
レーシック手術の流れは後編記事でまとめているから参考にしてほしい。
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