明日の生活ができないほどではないけどお金に余裕があるわけでもない多くの現代人にとってサブスクリプション(定期支払)サービスは天敵だ。
特に資産として残らないモノへの支出は極力避けた方が良い。実際俺はこれまでも通信費の削減に命を懸けてきたし、東京電力からソフトバンク電気に切り替えることで月の固定費を一円でも安くする努力をしている。
でもまだ大きな固定費として年会費一万円の楽天プレミアムカードが残っている。どうする俺。
ということで迷った時は頭を整理しながら記事化すべきという過去の教訓を活かして、年会費1万円の楽天プレミアムカードから年会費2,000円の楽天ゴールドカードにダウングレードすべきかを比較検討する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
楽天カード4つのグレード
楽天プレミアムカードに乗り換える際に検討した記事でも書いているんだけど、日本でシェアNo 1の楽天カードには4つのグレードがある。それぞれの年会費は下記。
年会費(税別 | |
楽天カード | 無料 |
楽天ゴールドカード | 2000円 |
楽天プレミアムカード | 10000円 |
楽天ブラックカード | 30000円 |
グレードの低い楽天カードの年会費が無料なのに対して、グレードが上がるにつれて年会費とサービスが上がる仕組みだ。
楽天プレミアムカードの申し込みを検討した記事は下記。
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【楽天プレミアムカードとは?】損益分岐点、楽天カードとの比較とメリット
2021年1月15日追記 2021年1月14日に楽天市場で楽天ゴールドカードを使用した際のポイント還元率が改悪されることが発表されました。変更は下記。 2021年3月31日まで ポイント還元率+4% ...
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楽天プレミアムカードの売りはプライオリティパス付帯
楽天プレミアムカード最大の売りプライオリティパスがもらえることなんだ。
プライオリティパスは世界1000か所の空港でラウンジを無料で使えるようになる年会費4万円の会員カードなんだけど、なんと楽天プレミアムカードを保有していればタダでもらえる。
俺が楽天プレミアムカードを申し込んだ最大の理由もこのプライオリティパスの存在で、当時敢行したタイバンコクへの一人旅で大いに役立ってくれた。
プライオリティパスラウンジは意外としょぼい
そもそもラウンジって何?って人の方が多いと思うんだけど、ラウンジは空港で飛行機の待ち時間を優雅に過ごすことができる飲食可の有料休憩スペースなんだ。
具体的にはこんな感じで広い空間と椅子で優雅にくつろいだり
無料で軽食が食べられたりシャワーを使えたりする。
ラウンジを利用すれば出国審査を終えてから飛行機を待つ時間を快適に過ごせる。
空港ラウンジは約3,000円で誰でも利用可能
このラウンジはプライオリティパスがあれば無料だし、プライオリティパスが無くても一回約3,000円で入れるんだけど、バンコクを往復する過程で多くのラウンジを使ってみて、年会費1万円を払う価値は無いと感じた。
空港ラウンジはそもそもの価格設定が高い
ラウンジの利用が1回3,000円なら海外旅行の往復で2回使って6,000円。2回旅行すれば年会費1万円の元は取れるんだけど、そもそもラウンジの利用一回で約3,000円という金額が割りに合ってない。
それほどおいしくも無い食事と飲み物を食べながら一時間過ごすだけで3,000円は高すぎる。空港ラウンジの価格を考えると楽天プレミアムカードの年会費1万円は安く感じるけど、サービス内容だけで考えると精々一回1,000円良いところ。空港ラウンジはそもそもの価格設定が高い。
俺の海外旅行の頻度が減った
さらに今年の2月頃にタイバンコクに行ったのを最後に俺は海外旅行をしていない。
近いうちにまたタイバンコクに行きたい気持ちはあるんだけど、タイまで片道8時間のフライトとか荷物の準備とか日本を離れないといけない肉体的負担が思っている以上に大きくて腰が上がらない。
その他の楽天プレミアムカードだけのメリット
プライオリティパスを除く楽天プレミアムカードだけのメリットは下記。
手荷物宅配サービス
下記4つの空港へ、または空港から手荷物を宅配するサービスが年間2回無料で使える。
- 成田国際空港
- 羽田空港国際線
- 中部国際空港
- 関西国際空港
海外旅行の際の主要空港を抑えているので、日本にやっと帰り着いたときに大きくて邪魔な荷物を宅配できるのは嬉しい。
トラベルデスクが利用可能
旅行時の各ホテルや飲食店をピックアップ、予約してもらえるサービスが付く。
とはいえそもそもの使い方をよくわからないのと、自分でやった方が安い気がするから使わない。
充実の海外旅行損害保険
後述するけど、楽天プレミアムカードは海外での保険が手厚い。海外で健康保険の代わりになるし、盗難・紛失とかカメラの故障にも対応してもらえるのはありがたい。
楽天プレミアムカードは海外旅行に特化
ここまで見て分かる通り、楽天プレミアムカードは海外旅行に特化している。海外旅行回数が減るとその恩恵にあやかるのは難しい。
楽天プレミアムカードのポイント付与比較
海外旅行で元を取るのが難しいなら楽天ポイントで検討する。各種楽天カードでのポイント付与を比較した表が下記。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
年会費 | 無料 | 2000円(税別) | 10000円(税別) |
楽天カード利用 | 1% | 1% | 1% |
楽天サービス利用 | 2% | 2% | 2% |
楽天アプリ利用 | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
楽天有料カード特典 | 2% | 2% | |
コース特典 | 1% | ||
合計 | 4% | 6% | 7% |
注目してほしいのは赤字の楽天有料カード得点で、楽天市場等の楽天サービスを使用する際、楽天ゴールドカードなら2%、楽天プレミアムカードなら最大3%のポイントを上乗せすることが可能。
楽天プレミアムカードの損益分岐点は年間33万円
楽天プレミアムカードの場合、最大3%上乗せされるポイントで年会費1万円の元を取るためには年間33.3万円の買い物が必要。難易度が高い。
しかもこれは楽天プレミアムカードのコース特典を加味した場合の話。
楽天プレミアムカードは下記3つのコース特典から一つを選ぶことができるんだけど、楽天市場コースを選ぶ旨味は少ない。
特典 | |
トラベルコース | 楽天トラベル利用で+1%、年2回の手荷物宅配サービス |
楽天市場コース | 楽天市場利用で+1%(火曜・木曜限定) |
エンタメコース | RakutenTV,ブックス利用で+1% |
楽天市場コースを選んでもポイント付与が1%増えるのは火曜日と木曜日のみ。それならトラベルコースを選択することで年2回までの手荷物配送サービスを選んだ方がマシ。
また、トラベルコースなら航空券とかホテルを予約する際にポイントが加算されるんだけど、楽天トラベルは意外と航空券が高い。普通にLCC各社の公式ページで航空券を予約した方がお得なことに気付く。
結局楽天プレミアムカードのコース特典はほぼ利用できない。
楽天ゴールドカードは楽天カードよりもお得かも
楽天プレミアムカードに対して、楽天ゴールドカードはかなり現実的。
年10万円以上楽天市場で買い物をするのであれば楽天ポイントで年会費2,000円の元が取れる。
2019年10月18日時点の俺の楽天市場での購入金額は合計8万円だった。楽天市場での買い物を意識すれば年間10万円は難しくなさそうだ。
楽天カード海外旅行損害保険比較
あら。これは楽天ゴールドカードが最適解なんじゃないかという気がしてきた。そこで最後に海外旅行損害保険を比較する。
担保項目 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
死亡保険金 | 2,000万円 | 2,000万円 | 5,000万円 |
傷害治療保険金 | 200万円 | 200万円 | 300万円 |
疾病治療保険金 | 200万円 | 200万円 | 300万円 |
賠償責任保険金 | 2,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
携行品損害保険金(年間) | 20万円 | 20万円 | 50万円 |
救援者費用保険金 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
海外旅行損害保険はやっぱり海外旅行に特化している楽天プレミアムカードが強いんだけど、楽天カード、楽天ゴールドカードも十分な補償がある。
しいて言うなら、カメラとかパソコンが壊れた際の保証になる「携行品損害保険金」が20万円しかないのが気になるけど、それ以外は概ね十分と言ってしまっていい金額だった。楽天カード凄いな。
その他楽天カード共通の特典
その他楽天カード共通の特典は下記。
ETCカードが無料
年1回でも楽天カードを使えばETCカードが年会費無料で使える。楽天カードを年間で一度も使わなかった場合は500円の年会費が必要。
新規入会+1回利用で5,000ポイントプレゼント
楽天カードを申し込めば新規入会で2,000ポイント+1回利用で翌月に3,000ポイントがプレゼントされる。
Edy500円分チャージ
楽天カードは電子マネーの楽天Edy付カードを発行できるんだけど、Edy付きのカードにした場合500円分が予めチャージされた状態で届けられる。
楽天市場でのキャッシュレス還元に対応
2019年10月からの増税に伴って、2020年6月まで時限的にキャッシュレス還元制度がスタートした。楽天市場で楽天カードを使った場合、最大5%のポイント還元を追加で受けられる。
例えば20万円のカメラを購入すれば1万円のポイントが追加で還元される。
これは激熱。
俺の使い方なら無印の楽天カードで十分すぎた
さてここまでまとめてみて、俺の場合楽天プレミアムカードのプライオリティパスだと絶対に元が取れないし、楽天市場を使う頻度も多くないから楽天ゴールドカードの元を取るのも難しいことに気付いた。
しかも楽天ゴールドカードも楽天通常カードも海外旅行損害保険の内容は同じ。なんということだろう。俺は楽天通常カードで十分じゃないか。
まとめたことで皮肉にも無印の楽天カードが最も効率が良いことに気付いた。ということで次の年会費が発生する前に通常カードに戻すことにする。俺はアホだ。
楽天プレミアムカードを持つべき人
繰り返しになるけど、楽天プレミアムカードの強みは空港ラウンジが無料で使えることなんだ。個人的に空港ラウンジは1回1,000円程度の価値しかないと感じたけど、それでも往復5回の旅行で10回使えれば十分元は取れる。
頻繁に海外に行く人なら年会費の1万円を払ってでも楽天プレミアムカードを持った方が良い。
楽天ゴールドカードを持つべき人
楽天ゴールドカードの特典は楽天カードよりも楽天市場でのポイント還元が大きいことぐらいなんだ。
普段楽天市場で主に買い物をしている人であれば楽天ゴールドカードを持った方がお得になる。
ゴールドカードの年会費はたったの2,000円で、楽天カードから切り替えることで5,000ポイントも貰えるわけだから、少なくとも最初の2年は黒字。2年間保有してから考えてみてもいい。
楽天カードで十分な人
海外旅行に頻繁にいくわけでもなく、楽天市場よりもアマゾン派という俺みたいな人は無印の楽天カードで十分だった。
やっぱ迷ってるときは記事にして検討するに限るわ。
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