アメリカがHuawei排除を宣言して、それを世界各国にも求めた結果、世界中の企業によるHuawei排除が進んでいる。で、実際Googleのサポートが終了したらどうなるの?そもそもHuaweiはスパイ企業なの?と疑問だらけなんだけど、その辺りのことは今のところ誰にもわからないから手探りの状態だ。
ということで今回は俺なりのHuawei問題の解釈と今だからこそHuaweiスマホが最もアツい理由を解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Huaweiはスパイ企業なのか
今回の問題はHuaweiが情報を抜き取って中国政府に送っているというアメリカの主張から全てが始まった。日本政府もアメリカの報道に追随するようにHuaweiスマホから「余計なもの」が見つかったという政府発表を行っている。
Huaweiスマホが危険だという証拠は無し
一連の騒動があってから、果たしてHuaweiスマホは本当に情報を抜き取っているのか、そもそも余計なものがなんなのかということを、各メディアがHuaweiスマホを分解して必死に探したんだけど一切見つかっていない。
明確な証拠は無いけどHuaweはi排除
各メディアが探しても見つけられないものを見つけられるほど日本政府が優秀なのか、アメリカの方針に右に倣えなのかはわからないけど、結果的に日本も政府レベルからHuaweiを排除する方針を進めることになった。
証拠が無いのに言いがかりのみでHuawei排除が進んでいる状況に違和感を感じているHuaweiファンは多い。
問題の本質は中国共産党の独裁体制
Huawei排除についてはHuaweiを擁護する意見が多いんだけど、実は問題の本質はHuaweiスマホの是非ではない。
Huaweiはスマホだけでなく5G通信でも業界トップ。このまま行けばHuaweiが世界の通信インフラを牛耳ることになる。これに危機感を感じたアメリカがHuawei潰し及び中国潰しに先手を打ったのが今回の騒動の発端だ。
アメリカの狙いは中国の大手通信企業であるHuaweiを潰すことで、間接的に中国を潰すことだ。
中国共産党の優秀すぎる独裁体制
中国は今最も成長している経済大国である反面、独裁体制による情報統制が目立つ国でもある。
中国のインターネットは全て政府に監視されていて、ひとたび中国共産党への批判をウェブ上に書き込もうものなら翌日には秘密警察に連行される。まるで映画の中のような世界が現実に起こる国だったりする。中国政府は自由な思想を許さない。
そんな中国政府のブレインは超優秀で、自国の成長のためなら手段を選ばない。このブレインが中国をアメリカに次ぐGDPナンバー2の経済大国にまで押し上げたのも事実。
(画像引用:世界経済のネタ帳)
今や中国の経済規模は日本の2倍を上回る。
中国共産党独裁体制の人権侵害
中国は優秀なブレインを有する独裁体制を維持するために多くの人権派を逮捕して黙らせるし、台湾を中国だと主張するし、資源のためにチベット人を迫害するし、将来的には中国の領土をさらに広げる構想もある。この構想には日本の領土も含まれる。
ナンバー1の立場を脅かされるアメリカ
現在の中国のGDP規模はアメリカの2分の1。
(画像引用:世界経済のネタ帳)
アメリカは先進国の中で唯一成長を続けている珍しい国ではあるけど、成長のペースは中国の方が早い。アメリカは長らく世界の警察として、アメリカに有利な形で世界の治安を保ち続けてきた。それができたのは世界1の国力があったからに他ならない。
仮に中国に経済規模と軍事力で追いつかれたら、パワーバランスが崩れてアメリカは世界の警察としての役目を果たせなくなる。アメリカにとって危険な国は成長する前に潰さなければいけない。
Huaweiは中国政府とズブズブの関係
アメリカが中国を潰すための手段として選んだのが中国の大企業であるHuaweiだった。
Huaweiは実質中国国営企業
Huaweiの創業者は元人民解放軍の出身者で、Huawei創業当初は中国の通信インフラを専門に請け負う半国営企業的な立ち位置だった。今も中国政府とはズブズブの関係で、Huaweiの方針には中国政府の意向が色濃く反映されている。Huaweiは外見上は民間企業でも実質国営企業だ。
Huaweiは米中政治戦争の被害者
Huaweiは製品の質を高めて世界中にファンを増やすことで世界的な信頼を獲得した。Huaweiが実質国営企業なら、Huaweiの影響力=中国共産党の影響力ということになる。そこに待ったをかけたのがアメリカのHuawei排除だ。
Huaweiは白ではない
実際Huawei創業者の娘がカナダでスパイ容疑で逮捕された際に多数のパスポートが見つかったことからも、Huaweiは絶対に白ではないけど、Huaweiが白か黒かは大きな問題ではない。
Huawei潰しは手段であって目的ではない
Huaweiを潰せば中国政府も潰せる。アメリカが世界の王者として君臨し続けるためにはHuaweiを潰すのが効率的。そこに証拠があるかどうかなんて関係ない。
今後の米中経済戦争の行方
ここまではほとんど俺の推測ではあるんだけど、多分こんな感じなんだと思う。今後アメリカが方針を転換すればHuawei排除の流れが変わるかもしれないけど、アメリカはHuawei潰しに本腰を入れているから中国を潰すまでは攻め続けるはず。
米中経済戦争も勃発中
今現在は米中の経済戦争も始まっていて、アメリカと中国が経済的にボコボコに殴り合っている。
アメリカは世界の警察としてはまともで優秀
アメリカはここ70年ほど世界の警察として危険な国を監視しつづけてきたけど、アメリカは王者の割りには目立った侵略もなく、思想がまともで優秀。アメリカが世界を監視して治安を維持するために莫大な費用をかけていることを思うと、アメリカのポチで居続けるだけでその恩恵にあやかれる日本のメリットは大きい。
GoogleのHuaweiサポート終了の意味
今回アメリカ政府のHuawei排除の方針に従ってグーグルがHuaweiのサポートを終了するという指針を打ち出した。
Huaweiスマホでのグーグルアプリは徐々に制限される
これに関してAndroidのアップデートが行われないから今後Huaweiのスマホが実際どう不便になるのかというのは読めないんだけど、アメリカの目的がHuaweiを潰すことなら、Huaweiのスマホシェアを失わせるためにグーグルは徐々にHuaweiのスマホで使えるアプリの制限する。
GoogleMapとかGmail、Youtube等のGoogle謹製アプリがHuaweiのスマホで今後制限されていくはず。
Googleサポート終了は新製品に限る
ただ、同時にグーグルはサポート終了を新製品に限る、ということも宣言している。
もうすでにHuaweiスマホを購入してしまったユーザーはサポートするけど、今後Huaweiのスマホを買う人はサポートしないから、Huaweiのスマホはもう買わないでね、ということ。自由平等を企業方針にしてきたグーグルなりのユーザーに対する配慮だ。
Huawei独自OS ArkOSの未来
HuaweiはGoogleのサポート終了を見越して独自OSを開発しているとかの情報が出ているけど、これは多分焼け石に水になる。
多くのユーザーが求めているのはHuaweiのスマホではなくて、GoogleMapとかGmail、YoutubeとかのGoogle謹製アプリだから、それが使える他のスマホを差し置いてまで敢えてHuaweiのスマホを買う理由はない。
中国国内では愛国心からシェアは維持されるかもしれないけど、世界的にはGoogleアプリが使えないHuaweiスマホの売り上げは激減する。
Huaweiスマホは泥船
俺は今後Huaweiは確実に沈むと思っている。直近3台でHuaweiのスマホを乗り継いできたし、現在のメインマシンのHuawei Mate 20 Proは超お気に入り。処理能力もカメラ画質も最高スマホだ。
Mate 20 Proのレビュー記事は下記。
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Huawei排除の方針は残念ではあるけど、俺にできることは何もない。Huaweiが沈むなら俺は生きるためにHuaweiという泥船を降りざるを得ない。
Huaweiスマホが今最もアツい理由
泥船から降りるとは言ってもそのタイミングが重要になる。今回の騒動で実はHuaweiのスマホが大幅に値崩れしている。
日本では5月26日にHuaweiの最新スマホのP30が発売されたばかりだけど多分売れない。理由は、漠然と怖いから。
GoogleはP30シリーズまではサポートを保証
とはいえグーグルは現行スマホに関してはサポートを続けると宣言している。AndroidOSのアップデートは無いかもしれないけど、既に完成しきったAndroidOSが更新されなかったからと言って使用感が大きく変わることはない。
Googleの宣言通り現行スマホではGoogleアプリも使い続けられるのであれば、スマホの寿命までは問題なく使えることになる。
一般ユーザーが普通にスマホを買い替えるまでの期間は2年が一般的。それ以降Huaweiのスマホが使えなくなったとしてもなんの問題もない。
ということでP30シリーズを購入するか、中古相場が値崩れしているMate 20 Pro以前のスマホを購入するのが今最もアツいと思っている。Mate 30 Proは買ってはいけない。
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