今年の2月ごろに一度タイのバンコクへ一人で行った記事を書いたんだけど、あの記事は2回目のバンコク一人旅で、その後にもう一度一人で行っているから既に3回も一人でタイに行っていることになる。かつでは一人での海外旅行なんて考えられなかったんだけど、タイに関しては一人で行っては100円の電車と30円のバスを乗り継いで移動する現地人スタイルで生活するまでになった。
タイでの生活は日本と比べると時間の流れが遅くて、なにもしない一日を過ごすだけで癒される不思議な魅力があるんだけど、タイでの時間を過ごすほど日本はいい国だなと思うのも事実。
今回はタイに3回一人旅をして感じたタイの魅力と、改めて認識した日本の良さをまとめたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
タイバンコクは貧困国なのに治安が良い
タイでの一人旅が捗る最大の魅力はタイの治安の良さにある。ベトナム在住の妹の話によると、歩きスマホはひったくりの格好の的で、原付に乗ったひったくり犯に手元から奪われて逃げられることが多く、外ではスマホを気軽に使えないらしい。一般的には途上国ほど貧困層が多いから生活のために軽微な犯罪が増えるんだけど、タイは仏教の国だからかおおらかな国民性で、貧困と治安の良さが両立している。タイ人は細かいことを気にしない傾向で貧困に危機感を感じている人が少ない。
タイ人は全体的に小さく無害
タイ人の平均身長は体感だと日本人よりも10センチほど低い。ヨーロッパとかアメリカとかの白人国家は上にも横にも人が大きくて、怒らせると勝てない生物的な恐怖感を感じるから夜はとても一人で歩けないんだけど、タイは余裕。治安が良い上に生物的な恐怖感を感じることも少ないのがタイが一人旅の目的として好まれる理由だ。
タイバンコクは気難しい人がいない
タイ人に限らず途上国全般に言えることなんだけど、タイ人には向上心が薄い。怠惰な現状に未来はないんだけど、それを変えようとしている人がほぼいない。街中を歩いていても働いているフリをしながら仲間としゃべっている人ばかり。店員さんは接客中だってスマホをいじるくらい適当。みんなが貧困だから、誰と比較しても辛くない。タイは貧困なりに人生を楽しんでいる人が多い。誰もが頑張っていて常に周りの目を気にしている日本と違って、タイは誰も頑張っていないし何も気にしない。その空気感が最高に癒される。
タイ人にいる日本人は見た目がタイ人に近づく
タイ人を見ていると適当が許されるんだと心が楽になるし、タイ人を見習って自分もどんどん適当になれる。もちろん気候の暑さも一つの要因だけど、タイにいる日本人の多くは髪がぼさぼさでノーメイクなのは少なからずタイの空気に感化された結果だ思う。日本での生活に疲れた人こそタイで癒された方が良い。
タイバンコクはサービスが全て安い
タイは全体的に人件費の安売りが蔓延している。自分を過小評価しているのか、相場だからと諦めているのかはわからないけど、タイは人に対して払われるお金が異様に安い。実際タイの一般的なアルバイトの時給は日本円にして100円ほど。タイ人の日給は日本人の時給程度にしかならない。タイに物価は日本の3分の1なのに労働時給は10分の1ほどしかない。おかしい。
タイなら一日1,000円で生活できる。
そのおかげもあってタイは物が絡まないサービスが安い。タイ古式マッサージの料金は一時間で1000円を切るし、ホテルへの宿泊代もドミトリー式なら一泊600円ほどで見つかる。俺はタイバンコクにいたときは一泊600円の宿に泊まって400円で一日の食事を賄っていた。タイはとにかくお財布に優しい。格安航空を遣えば1週間の旅行でも交通費込みで6万円以下に抑えられる。80円でタピオカミルクティーを飲んで、60円で焼き鳥を買って適当に生きる日々を楽しめる。
タイバンコクは多分今が限界
タイでタイ人と共にどうしようもない毎日を過ごしていると、この国は多分これ以上発展しないなと思わせられる。多くの人が洗濯機も持たない生活を送りながらそれを良しとしている。タイ人にはハングリー精神とどん欲さが足りない。
日本のサービスはレベル高すぎ
日本は規律が厳しいしのは間違いないけど、その分なにもかもサービスのレベルが高い。タクシーの運転手は荷物をトランクに入れるために降りてきて手伝ってくれるし、コンビニ店員は温かいものと冷たいものの袋を分けてくれる。確かに日本は周りの目を気にする堅苦しい国ではあるけど、その分競争が激しくて、どこをとっても世界的に見てレベルの高いサービスを受けられる。逆にサービスの悪い店員がクレームを受けたり晒されたりするのは日本ならでは。
日本はサービスが安いのに時給は高い
日本は全体的に業務の効率化が進んでいる。タイの場合、屋台なら一食100円もあれば済ませられるのに対して、ひとたび室内の飲食店に入ると平気で1,000円を超えてくる。でもタイ人の平均的な時給は100円しかなくて、一日働いてもたったの1,000円にしかならない。一般的なタイ人はとても室内の飲食店には入れない。
日本はフリーターでも豊かな生活を送れる
一方日本の飲食店はランチ500円がざらにあるのに、一般的な時給は900円以上。フリーターでも一日1万円は簡単に稼げるから、残りの金額で家賃とか家電、スマホにパソコンだって購入できる。タイ人はその多くがルームシェアで洗濯機も無い生活を送っているのに、日本はフリーターでも物に溢れた豊かな生活を送れる。
日本のサービスは質に対して異様に安い
日本のサービス価格はタイを少し上回る程度なのに、約10倍もの時給が支払われている。これは日本人の仕事に対する意識の高さが競争を促進して効率化が進んだ結果だ。日本は世界最高レベルのサービスが異様に安い。
タイは全体的に汚いしボロボロ
タイの街を歩いていると全体的な清潔感の無さに疲弊する。気持ちよく使えるトイレは貴重だし、安全に歩ける歩道は少ないし、ごみは至るところに落ちているし、どこもかしこも臭い。
タイは道路工事が全然間に合ってなくて、歩道は穴とかデコボコとかコンクリートからむき出しになった鉄筋だらけ。コケたらタダでは済まなさそうだし、自転車はとても走れない。車椅子生活が死に直結するレベルで歩きにくい。
日本はどこをとっても清潔
日本は年中道路工事ばかりして税金を無駄にしているイメージだけど、タイを歩くと道路工事の重要性を実感する。しかも日本は歌舞伎町とかの一部の繁華街を除いてゴミ一つ落ちてないレベルで清潔。デパートのトイレはオアシスと言ってしまってもいい。便所飯という文化は日本のトイレでしか生まれないはず。
外国人観光客にとっての日本の魅力は国民性
東京なんか観光に来ても見るとこないだろって思ってたんだけど、タイで現地人と同じような生活を送ることで良くも悪くも認識を改めた。タイに行けば行くほど日本の細部のレベルの高さを実感する。日本に来る外国人観光客にとって、日本は観光名所だけじゃなくて、日本の国民性が形成する全体的な空気感が魅力なんだと思う。
日本人は勤勉で真面目過ぎる
確かに日本は格差が広がりつつあるし、周りの目を気にしすぎる上に真面目過ぎるから自分で自分を追い詰めてしまいがち。そのせいで幸福度は低くて自殺率は高いかもしれないけど、反面日本人は世界一マナーが良いから、ビザを取得せずに入国できる国の数も世界一多い。日本人は世界的にも評価が高く歓迎されている。日本人特有の性質が築いてきたものは大きい。
日本人は生き方を自由に選べる
確かに日本には変えていくべき部分もあるけど、タイと比較すると日本はやっぱり先進国なりのレベルが高い国だと改めて実感した。ただ、規律に厳しい日本での生活は精神的に限界を感じることもある。その時はタイでタイ人の適当さを吸収して心のバランスをとるのがおすすめ。
タイに生まれたタイ人は逃げ道の無い貧しい生活を強いられるけど、日本人はいくらでも生き方を選べる。日本人は日本に生まれた時点で勝ち組だ。
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