写真は撮りたいけどカメラは邪魔だ。俺のα7Riiはミラーレス一眼のくせにレンズ込みで700グラムを超える。
ストラップで肩から下げても首から下げても重い。旅行の思い出を切り取るためのカメラは旅行中最もやっかいな存在になる。
そんなカメラを持ち運ぶ最適解を見つけたから紹介したい。
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カメラ用クイックリリース
カメラを持ち運ぶ手段と言えばストラップというのが一般的だと思うけど、実は新しいジャンルの持ち運び方が存在する。
それがカメラ用のクイックリリースだ。
読んで時のごとくだけど、クイックリリース用のパーツを取り付ければ必要な時にカメラを取り外して、使い終わればまたカチッと引っ掛けておくだけでいい。
もうストラップの先で揺れるカメラに悩む必要はない。クイックリリースを使えばカメラはしっかりと身体の一部に固定されることになる。
登山愛好家の間では一般的
この商品の存在を今まで知らなかったんだけど、登山愛好家の中では一般的に使われている商品らしい。
登山は両手を使えないと危ないから、登山家の間で普及しているのも頷ける。
ピークデザイン「キャプチャー」
このクイックリリースはピークデザイン社のキャプチャーという商品が本家本元になる。
ピークデザイン社が開発したこの画期的な商品は構造が単純なので模造品が出まくっている。この清々しいパクりっぷりを見てほしい。決して色違いではなく、別メーカーの別製品だ。
というのも本家本元キャプチャの値段が高すぎる。
今回はそんな模造品の中でも最も販売数が多かったExcellent社の模造品クイックリリースを購入したので使用感をレビューしたい。
カメラ用クイックリリースのメリット
シャッターチャンスを逃しにくい
カバンに入ってるカメラ取り出すのめんどくさいからもういいや。って思った経験あると思う。
クイックリリースがあればこれがなくなる。撮りたくなればパッと外して構える、終わればまたクイックリリースに戻すだけでいい。
カメラが揺れない
首から下げたり肩から下げたりしてカメラを持ち歩く人は多いけど、かがんだときとかに揺れるからどこかにぶつけないか常に心配だ。
クイックリリースに固定していればカメラは体に密着しているから揺れてぶつかる可能性も低くなる。
両手がフリーに
カメラを首に掛けても肩から掛けても揺れてぶつけるのは不安だから何かと手で持ってしまうんだけど、クイックリリースがあればピタッと体に固定されているからぶつける心配もない。両手は自由だ。
肩や首の負担が和らぐ
カメラは重い。APSC一眼が軽くて500グラム、フルサイズ一眼なら1キロを超えることも多い。それをストラップ越しに長時間体の一部にで支えると首や肩が痛くなる。
カメラのクイックリリースはリュックに取り付ければ肩への重さを分散してくれるし、ベルトに付けるとベルトが支えてくれるからカメラの重さを全く感じない。
ベルトに付けると右のポケットは使えなくなるけど長時間持ち運ぶ重量の負担がなくなる。
カメラクイックリリースのデメリット
落とすのが怖い
10万20万するカメラも落とすと一発アウトだ。万が一クイックリリースが壊れる場合に備えてストラップをリュックかベルトにかけておくなどの保険は必須だ。
とはいえストラップも切れたら終わりだからリスクはあまり変わらない。落とさないための保険が大切だ。
カメラの三脚に付けられない
三脚用のネジ穴をクイックリリースが使用するから三脚に取り付ける際は雲台を一度外す必要がある。
クイックリリースの本体ごと取り付けることはできるんだけど、クイックリリース本体を一度取り外すほうがめんどくさい。
Excellenceクイックリリース取り付け方
Excellenceに限らずピークデザインのキャプチャーや、その模造品に関しても使い方はすべておんなじだ。クイックリリースは3つのパーツに分かれている。
雲台取り付け
雲台の表面はカメラを傷つけないようにゴム製になっている。まず雲台を取り外して、
これをカメラの三脚用のネジ穴に取り付ける。
普通に手でやっても良いし、不安な人は6角クランクを使って強めに締めてもいい。ただ、手でも十分な強度だった。
クイックリリース本体取り付け
次にクイックリリースを取り付ける。ベルトまたはリュックサックへの取り付けが一般的だ。
Excellenceクイックリリース使い方
使い方は超簡単だ。
カメラを使い終わったらカメラについた雲台をクイックリリース本体にスライドさせる。
奥までスライドするとカチッと固定される。
このクイックリリースは正方形なので、角度を90度変えて好きな方向から取り付けられる。レンズが重いので、レンズが下向きになる方向で取り付けよう。
あおいボタンを押せば外せる。クイックリリースという名前に嘘偽りはない。
雲台のロック機構も
クイックリリース本体にはロック機能も付いていて、不意な雲台のリリースを防ぐ機能もついている。
クイックリリースを固定してからロック用のネジを回すことで
押さえが前に出て雲台をロックしてくれる。
雲台はピークデザインと互換あり
ピークデザインの「キャプチャー」を模倣しているだけのことはあって、雲台の互換性まである。
既にピークデザインのキャプチャーを保有している人はこれを購入すれば2つのカメラで自由に使い分けることができる。
カメラを持ち歩く全ての人に
思い出を残すために存在するカメラは、どこに行くにもそれ自体が負担になる存在で、カメラ好きを悩ませ続けてきた。
カメラクイックリリースがあれば首や肩への負担がなくなるし、カメラをカバンから取り出す手間もなくなる。
撮りたいときに撮ってまたすぐに動けるアクティブな人に最適のツールだ。
バイク乗りにもおすすめ
個人的にバイク乗りと最高にマッチするんじゃないかと思う。
長時間同じ姿勢で運転するバイク乗りはリュックサックすら負担になるから体には何も身に着けないんだけど、腰のベルト部に取り付ければ負担にならない。
運転中は腰の横に取り付けて、歩いている時は前に来るようにベルトをずらせば取り扱いもスムーズだし楽だ。
気になる景色を見つけてすぐに取り外して撮影してまた走り出す、をグローブを外すことなく実現できるツールだ。