俺はiPhoneSEはでないと思うって言い続けてきたんだけど4月16日の夜に何の前触れも無く発表しやがった。それに伴ってiPhoneSEは出ない説を唱えた俺の呟きを削除するか迷ったけど辞めた。
ということで今回は4年ぶりとなる発表ほやほやの新型iPhoneSEの全容を分析する。
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新型iPhoneSEはiPhone8のリフレッシュ品
先に結論から言ってしまうと新型iPhoneSEはiPhone8の本体をそのまま使ったリフレッシュ品なんだ。
俺はiPhoneSEと言えばiPhone5Sの形状で発売されるのかと思っていたんだけど、どうもアップルは単純に廉価版iPhoneのことをSEと呼んでいるっぽくて、今回はiPhone8の使い回しらしい。
ということで新型iPhoneSEとiPhone8との違いは多分下記3点のみになる。
- CPU性能がA13にグレードアップ
- メモリ増量(予想)
- デュアルSIM対応
その他にもカメラがポートレートモードを搭載したり3Dタッチ非対応になってたりとか若干の違いはあるっぽいけど誤差だから無視する。
ということで新型iPhoneSEはiPhone8にiPhone11の性能を搭載したただけのスマホになる。語ることが非常に少ない。
新型iPhoneSEの価格と発売日
新型iPhoneSEは既にアップル公式でお披露目されているんだけど、予約受付が4月17日で発売日が4月24日の予定。相変わらず発表から発売が早い。
ストレージと値段は下記の3種類
- 64ギガ 44,800円(税別)
- 128ギガ 49,800円(税別)
- 256ギガ 60,800円(税別)
64ギガと比較して128ギガが異様に安く感じるけど、これは64ギガの値段を高く設定することで128ギガを買わせるアップルの戦略で、多分128ギガモデルが一番多く売れる。
新型iPhoneSEのスペック
ここからは新型iPhoneSEがどんなスマホなのかを解説していく。新型iPhoneのスペックをベースとなる8と比較したものが下記。
iPhoneSE | iPhone8 | |
ディスプレイ | 4.7 | 4.7 |
解像度 | 1334×750 | 1334×750 |
CPU | A13 | A11 |
メモリ | 4(予想) | 2 |
ストレージ | 64,128,256 | 32,128,256 |
バッテリー | 1821(18W急速充電) | 1821(18W急速充電) |
おサイフ | 〇 | 〇 |
防水 | IP68 | IP68 |
指紋認証 | 〇 | 〇 |
重量 | 148 | 148 |
サイズ | 67.3x138.4x7.3 | 67.3x138.4x7.3 |
本当に本体がiPhone8のままならこんな感じになるはず。
A13/4ギガメモリ
新型iPhoneSEでなにより注目したいのがその処理能力なんだ。新型iPhoneSEが搭載するA13チップは実は今現在のスマホ業界でもSnapdragon865に次ぐ超高性能だったりする。それが44,800円から購入できるのは純粋にヤバイ。
4ギガメモリはAndroidと比較すると少ないんだけど、iPhoneはOSの構造上メモリの少なさが気にならないから4ギガもあれば十分。
Anttuu51万点
同じ性能のiPhone11のAntutuスコアは約51万点と圧倒的。
ガジェマガの過去の計測結果と比較すると下記。
- iPhone11 508410(Apple A13)
- iPhoneSE 508410(Apple A13)
- ROG Phone 2 487983(Snapdragon855+)
- Mi 9 431470(Snapdragon855)
- Mate 20 Pro 355915(Kirin980)
- Redmi Note 9S 約280000(Snapdragon720G)
- Mi Note 10 254844(Snapdragon730G)
- Mi 9T 254457(Snapdragon730)
- OPPO Reno A 192793(Snapdragon710)
繰り返しになるけどiPhone11の最安モデルが8万円ということを考えてもiPhoneSEは価格に対する処理能力が高すぎ。遂にiPhoneがコスパ最強になる日が来た。
4.7インチRetinaディスプレイ
新型iPhoneSEは小型iPhoneではおなじみの4.7インチRetinaディスプレイを搭載。解像度は1334×750と比較的低いんだけど、iPhoneのRetinaディスプレイは超綺麗だし、そもそも4.7インチでフルHDは無駄だと思ってるからこれで十分。
新型iPhoneSEのディスプレイはよくも悪くも今まで通りという感じになる。
1821mAhバッテリー/148グラム
公式によると新型iPhoneSEのバッテリー容量はiPhone8と同じ。つまり1821mAhとかなり少ない。多分ここがiPhoneSE購入の最大の障壁になる。
というのもiPhone7の段階からバッテリーが持たないという不満が多かったんだけど、iPhone8はiPhone7よりもバッテリー容量が更に200mAh少ない。
搭載しているA13チップの省電力性能がA11チップより向上しているとしても、かなり苦しいバッテリー持ちになることが予想される。
新型iPhoneSEはシングルカメラ
新型iPhoneSEはiPhone8と同じ本体だから、カメラも同じで最近としては珍しいシングルカメラスマホになる。
これはあくまで俺の予想だけど、新型iPhoneSEのカメラはiPhone8と全く同じ。つまりiPhone11ともほぼ同じという水準になる。
というのもiPhoneはOSアップデートの度にカメラ性能も向上しているんだ。いつの間にか俺のiPhone7もiPhone11と同じレベルの手振れ補正が搭載されていて動画がぬるぬるになっていた。
もちろんiPhone11と違って広角カメラも望遠カメラも無い。あくまでカメラには拘らないライトユーザー向け。
その他iPhoneSEの機能
その他新型iPhoneSEの特筆すべき機能は下記。といってもほぼiPhone8と同じで、
- 指紋センサー搭載
- 18W急速充電対応
- 無線充電対応
- おサイフ対応
- SIMフリー
指紋センサー搭載
新型iPhoneSEはマスク好き待望の指紋センサーを搭載する。特に最近はコロナウィルスの影響でマスクをつける機会が多くて顔認証に対する不満の声が多かったんだけど、iPhoneSEならもう大丈夫。
下手するとコロナ対策として新型iPhoneSEに乗り換える人が出てくるんじゃないかと思ってる。
18W急速充電対応
新型iPhoneSEはiPhone8と同じく18Wの急速充電に対応する。但し端子は誰にも望まれていないLightningだから注意。
無線充電対応
新型iPhoneSEはiPhone8と同じく無線充電に対応する。Lightning端子から逃れる唯一の手段だから積極的に活用したい。
おサイフ対応
新型iPhoneSEはiPhone8と同じくおサイフに対応する。全ての電子マネーを利便性で上回る完全上位互換で一度使うと手放せない。
SIMフリー
新型iPhoneSEはiPhone8と同じくSIMフリーモデルが発売される。というか今のところキャリアで扱うという情報がないからSIMロック版が発売されるのは不明。多分発売される。
デュアルSIM対応
新型iPhoneSEのiPhone8との数少ない違いはデュアルSIMに対応していることなんだ。
デュアルSIM対応と言ってもAndroidスマホでよくあるSIMカードが2枚入るタイプじゃなくて、次世代SIMとなるeSIMと物理SIMとのデュアルSIM対応になる。
問題はeSIMを取り扱う通信会社が少ないことなんだけど、幸いIIJに加えて楽天が取り扱いを開始している。しかも楽天のeSIMは音声通話にも対応。
これを駆使すれば
eSIM電話+物理SIMで大容量データ
の運用ができる。今後のeSIMのサービス拡充に注目したい。
新型iPhoneSEのデメリット
ここからは最近のスマホと比較した新型iPhoneのデメリットを解説する。
4.7インチディスプレイ
当たり前だけど小型とディスプレイサイズはトレードオフで、4.7インチは最近のスマホとしてはかなり小さい。
というのも最近の主流は既に6.4インチから6.7インチに移り変わっているんだ。
いや6.7はでかすぎるだろって気持ちはわかるけど、大きなディスプレイの視認性はマジで感動的で、一度使ってしまうと小さなディスプレイに戻れない魅力がある。
俺はレビューのために新型iPhoneSEを購入はするけど、ディスプレイが小さすぎるから今後使い続ける気はない。
Lightning端子
新型iPhoneSEはiPhone8と同じLightning端子を搭載する。このせいでLightning端子を家に残し続けないといけない。アップルの利権でクソ。
バッテリーが持たない
余裕の2日持ちバッテリーが最近のスマホの主流なんだけど、新型iPhoneSEはかなり持たないことが予想される。普通に使ってギリギリ一日で、ゲームとかカメラを頻繁に使えば一瞬で無くなるレベルだと思う。
いくら小さいのが良いと言っても電池が無くなればただの文鎮。
5G非対応
新型iPhoneSEはiPhone8と同じく5Gには対応しないけどマジでどうでも良い。
5Gに対応する意味が無い理由は別の記事でも解説しているんだけど、
- 5Gエリアが極小
- 5G向けサービスが無い
- 早さを持て余す
ことから少なくとも2020年は5Gは不要。唯一キャリアの5Gプランを契約できないのがデメリットだけど新型iPhoneSEを買うライトユーザーには必要ないから大丈夫。
5Gがいらない理由は別の記事で解説してるから確認してほしい。
-
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新型iPhoneSEは小型スマホの星
新型iPhoneSEは本体がそのままiPhone8で時代遅れな側面も多々あるんだけど、それよりなにより5万円でハイエンドスマホを変えるという驚異のコスパが魅力。
今まではハイエンドスマホといえばMi 9の4万円とかBlackSharkの5万円が猛威を振るっていたんだけど、なんとそこにiPhoneが加わることになった。
これによってスマホ業界のパワーバランスが大きく崩れるし、で競争が激化して市場の活性化する。
今まではアップル製品と言えば質は良いけど値段が高いというイメージだったけど、最近のアップルはMacbookもiPadもお値段以上の製品ばかりでとち狂っててヤバイ。
まさか2019年にMi 9が作ったコスパの新標準を2020年はアップルが作ることになるとは思わなかった。4月24日の発売を心待ちにしたい。