ノートパソコンの専用充電器はとにかく大きくて重いものが多い。せっかく薄型ノートパソコンを購入したのに充填機が嵩張るようでは本末転倒。薄型ノートパソコンを持ち運ぶのであれば充電器もコンパクトな方がいい。
今回ノートパソコン用のコンパクトかつパワフルな充電器としてAnker PowerPort Speed 1 PD 60を購入したから紹介したい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
消費電力が大きいノートパソコンの充電器はでかい
Anker PowerPort Speed 1 PD 60を購入した理由は最近新調したハイスペックノートパソコンSpectre X360 15を外で充電しながら使う不便さを感じたからなんだ。
15.6インチ4Kで、ハイスペックCPUにGPUまで搭載しているSpectre X360 15はとにかく消費電力が大きい。
Spectre X360 15を購入したファーストインプレッションをまとめた記事は下記。
-
【HP Spectre X360 15の第一印象】持ち運んで動画編集できるノート
外出先でも動画編集したいというニッチな俺の需要を満たすためだけに半年前に購入したMateBook X ProをSpectre X360 15に買い替えた。早速パソコンの移行作業を終えて作業環境をSpe ...
続きを見る
Spectre X360 15の充電器はでかくて重い
大きな消費電力に対応するために標準で135Wもの超高出力充電器が付いてるんだけど、これが持ち運ぶには死ぬほど邪魔。なんと充電器だけで重さが400グラム近くもある。あほか。
こんな重くてでかくて邪魔な充電器は絶対に持ち運びたくない。
幸いSpectre X360 15はType-Cでの充電にも対応している。Type-Cならスマホの充電器としても使えるから汎用性が高いし、荷物を減らせる。
そこで試しに以前購入した小さすぎる30W充電器Anker PowerPort Atom PD 1を使ってみたんだけど、
Spectre X360 15は消費電力が多きすぎて30W充電器だと少し画面輝度を上げただけで充電しているのにバッテリーが減ってしまって実用的じゃない。
スマホの充電には最高に便利なAnker PowerPort Atom PD 1のレビュー記事はこちら。
-
【Anker PowerPort Atom PD 1】超小型30W爆速充電器レビュー
Ankerから超小型の30W充電器Anker PowerPort Atom PD 1が発売されてブロガー界隈で話題になっている。というのも12インチMacbook付属の充電器と同じ充電効率なのにサイズ ...
続きを見る
Anker PowerPort Speed 1 PD 60は60W出力
これはどげんかせんといかんということで購入したのが60W出力の充電器Anker PowerPort Speed 1 PD 60だ。
充電器のための出費がかさむのがいかにも現代らしい。
Anker PowerPort Speed 1 PD 60のコンパクトな外観
Anker PowerPort Speed 1 PD 60は60W出力の割りにはコンパクトなのが魅力。
小さすぎる高出力充電器Anker PowerPort Atom PD 1と比較するとサイズ感は3倍ほど。
ちなみに以前まで使っていたノートパソコンはHuaweiのMateBook X Proなんだけど、
MateBook X Pro付属の充電器が以外に優秀で、65W出力なのにこんなに小さい(一番右)。
この三つの出力は左から
- 30W出力(Anker PowerPort Atom PD 1)
- 60W出力(PowerPort Speed 1 PD 60)
- 65W出力(MateBook X Pro充電器)
PowerPort Speed 1 PD 60は147グラム
ただ、Anker PowerPort Speed 1 PD 60の重量147グラムと
Huaweiの65W出力の充電器の154グラムより少しだけ軽い。
PowerPort Speed 1 PD 60はコンセント部収納可能
Anker PowerPort Speed 1 PD 60はコンセント部を折りたたんで収納できるから持ち運びやすいし、カバンの中で他の物を傷つける心配がないのが嬉しい。
実際にSpectre X360 15の充電器として使った感想
PowerPort Speed 1 PD 60はそこそこコンパクトで持ち運び安いのはありがたいんだけど、Spectre X360 15で実用的に使えるのかというのがポイントになる。
Spectre X360 15はノートパソコンの中ではかなり消費電力が大きいモデルだ。スペックは下記。
液晶サイズ | 15.6 インチ |
解像度 | 3840x2160 |
CPU | Core i7-8750H |
GPU | GTX 1050Ti Max-Q |
メモリ | 16GB |
ストレージ(GB) | SSD512GB |
駆動時間 | 13時間45分 |
重量(kg) | 2.17 kg |
USB-A(フルサイズ) | 1 |
USB-C | 2 |
通常利用時は30分で25%充電
実際にPowerPort Speed 1 PD 60でSpectre X360 15を充電すると通常利用であれば30分で25%のペースで充電してくれた。
Anker PowerPort Atom PD 1は10分で1%充電されるかどうかだったから十分実用の範囲内。
動画のレンダリング時は20分で10%減少
俺がSpectre X360 15で行う最も重い作業は動画のレンダリングだ。
Spectre X360 15が下記の10分の動画をレンダリングするのにかかる時間は20分。
実際に20分のレンダリングで、98%だったバッテリーは88%まで落ちた。
充電していてもバッテリーが減少するのは動画のレンダリング時のみで、動画の編集中はしっかりと充電されていた。動画編集であれば実用的に使える。
PowerPort Speed 1 PD 60はゲーミングには向かない
Spectre X360 15の動画のレンダリング中のCPU稼働率は100%に近い。GPUも僅かながら稼働していた。
これでバッテリーが微減するということは、GPUがフル稼働するハードなゲームプレイではさらにバッテリー減少のペースは早まる。
PowerPort Speed 1 PD 60は動画編集の用途ではまだ使えるけど、長時間のパフォーマンスが要求されるゲーミングには向かない。
ノートパソコンを持ち出して外でゲームをプレイしたい人は大人しく標準でついてくる大きな135W充電器を持ち運んだよさそうだ。
PowerPort Speed 1 PD 60はほとんどの人におすすめ
今回ハードな環境でPowerPort Speed 1 PD 60の使用感を検証した結果は下記
- 通常利用では30分で25%充電
- 動画のレンダリング中は20分で10%減少
- 3Dゲームは動画レンダリング以上に減少
PowerPort Speed 1 PD 60は外出先でのゲームプレイという特殊な用途にでも使わない限り問題なく使えそうだった。
Anker PowerPort Speed 1 PD 60はほとんどの人にとって十分すぎる充電スピードで、Type-C充電器に対応しているパソコンを使っているのであればPowerPort Speed 1 PD 60を購入することで荷物を大幅に軽量化することができる。もし今大きすぎる充電器に悩まされているのであれば、購入することで幸せになれる。