俺はメインイヤホンにAnkerのSoundcore Liberty 4を使用しているというのは何度も書いている通りだけど、それは俺が音に拘りがあるからではなく、最もコスパが良いイヤホンだと思っているから。
だったんだけど時代は進歩するもので、ちまたではAnkerよりも更にコスパの良い最強のイヤホン「EarFun Air Pro 3」なる物が話題らしいということで購入したから比較レビューをしたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【結論】EarFun Air Pro 3がおすすめ
最初に結論から書いてしまうと俺はEarFun Air Pro 3に乗り換えることにした。まさかAnker Soundcore Liberty 4をコスパと使い勝手で上回るイヤホンがあるとは驚き。
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乗り換えた理由は価格だけでなく性能的にも満足できたから。比較項目と評価を表にまとめたものが下記。太字が勝利項目。
EarFun Air Pro 3 |
Soundcore Liberty 4 |
|
価格 | 安い | ちょっと高い |
Bluetooth接続距離 | 長い | かなり長い |
Bluetooth接続の安定感 | ド安定 | 悪くない |
マルチポイントの安定感 | ド安定 | 不安定 |
ノイズキャンセリングの強さ | まぁまぁ | 強い |
外音取り込み精度 | ギリ使える | 一応使える |
音質 | 良い | 良い |
マイク音質 | 良い | 良い |
再生時間 | 単体9時間 | 単体9時間 |
機能 | 十分 | 無駄に多すぎ |
操作性 | タッチ | つまみ |
ケースの使いやすさ | 指輪型で普通 | スライド型で最高 |
デザイン | 無骨 | スタイリッシュ |
保証の長さ | 18か月 | 24か月 |
EarFun Air Pro 3は安定感抜群
基本的には値段が高いだけあってEarFun Air Pro 3よりAnker Soundcore Liberty 4の方が上。ただEarFun Pro 3に致命的な敗北はない。両方ともに十分すぎる性能なんだ。
一方EarFun Pro 3はBluetooth接続の安定感が抜群で使い勝手と作業性が大幅に向上したから乗り換えることにした。一つ一つ解説する。
イヤホンのコーデックはうんこ
ところでイヤホンの話になるとSBCだけはだめだとかaptXは遅延が少ないとかLDACは音質が良いとかのソムリエが登場しがちだけど死ぬほどどうでもいいから無視していい。
普通に考えて15,000円程度の無線イヤホンがハイレゾに対応したところでLDACに対応しない3万円のイヤホンに勝てるはずがないし、そもそも人間の耳でハイレゾを聴き分けるのは無理。音の遅延もコーデックではなく価格、品質に依存する。この辺りスマホカメラの画素数と同じで素人を騙すまやかしだから考えなくていい。
本当に音質と遅延に拘りたいなら3万超えのイヤホンを選択すべきで、それ以下のイヤホンは差に拘る労力が無駄。
EarFun Air Pro 3の詳細なスペック
EarFun Air Pro 3の詳細なスペックは下記。参考にAnker Soundcore Liberty 4と比較する。
EarFun Air Pro 3 |
Soundcore Liberty 4 |
|
イヤホン本体の使用時間 | 9時間 イヤホン単体7時間 |
9時間 イヤホン単体7時間 |
ケース込みでの使用時間 | 45時間 | 28時間 |
Bluetootコーデック | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC,LDAC |
防水 | IPX5 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | 〇 | 〇 |
装着検知 | × | 〇 |
無線充電 | 〇 | 〇 |
マルチポイント | 2台 | 2台 |
心拍計測 | × | 〇 |
ウェイクワード | × | × |
価格 | 8,990円 | 14,990円 |
EarFun Pro 3はBluetooth接続が超安定
上でも書いたけど俺がEarFun Pro 3への乗り換えを決意した最大の理由はBluetoothの安定度なんだ。
EarFun Air Pro 3 |
Soundcore Liberty 4 |
|
Bluetooth接続距離 | 長い | かなり長い |
Bluetooth接続の安定感 | ド安定 | 悪くない |
マルチポイントの安定感 | ド安定 | 不安定 |
これはけしてSoundcore Liberty 4が悪いという意味ではなく、EarFun Pro 3が優れすぎ。具体的には下記。
- Yoga Slim 770i ProXと安定して接続できる
- マルチポイントの切り替えが超スムーズ
Bluetooth接続が超安定する
多分これは俺に限るんだけど、俺がメインで使ってるノートパソコンYoga Slim 770i ProXは微妙にBluetooth接続が弱い。
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前使ってたPrestige14では問題なかったしデバイスドライバも更新したけどどうにもならない。
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お陰でイヤホンは接続が安定せず、Soundcore Liberty 4だと動画編集できないのがネックだった。
それがEarFun Air Pro 3だと超安定する。極たまに違和感を感じる瞬間はあるけど全然普通に使えるレベルにまで改善した。
マルチポイント切り替えが超スムーズ
しかもEarFun Air Pro 3はマルチポイントの切り替えも超スムーズ。Soundcore Liberty 4では2台のデバイスには繋がるけど待てど暮らせど切り替わらない事態が頻発したんだけどEarFun Pro Air 3では全くなし。片方の音が止まれば瞬時に切り替わる。
この辺りのBluetooth接続の安定性とマルチポイントの精度は完全にEarFun Air Pro 3が上。お陰でスマホとパソコン両方でスムーズにイヤホンを使えるようになった。結果作業効率が上がったから乗り換えることにしたという話。
接続距離はSoundcore Liberty 4が上回る
一方でBluetoothの接続距離はSoundcore Liberty 4が上。Soundcore Liberty 4ならスマホを家に置いたまま郵便物を取りに行っても大丈夫だけどEarFun Air Pro 3は途切れる。
とはいえイヤホンとデバイスが離れるシチュエーションはまれだからどうでもいいっちゃどうでもいい。両者とも世界一混線する渋谷スクランブル交差点で問題なく利用できたから安心してほしい。
EarFun Air Pro 3は機能的にも必要十分
EarFun Air Pro 3は安さが最大の強み確実にコストカットはされてるんだけど、その方法がうまい。そもそも最近のイヤホンは機能多すぎ。
EarFun Air Pro 3 |
Soundcore Liberty 4 |
|
機能 | 十分 | 無駄に多すぎ |
Soundcore Liberty 4なんか全く必要ない心拍数計までついている始末。誰が使うと思ったのか問いたい。それに高級イヤホンでよくある装着検知も普通にいらない。
EarFun Air Pro 3はそんないらない機能だけをカットして必要な機能だけ残してあるんだ。だから使用感はSoundcore Liberty 4と変わらない。
アプリの機能は必要最低限で充実
具体的にできることは下記。
- 操作方法(片耳4種類)の変更
- イコライザ機能
この2点のみ。しかも操作方法は片耳に4つも割り当て可能。
音声アシスタントの呼び出しからノイズキャンセリングの切り替えもイヤホンで操作できる。
更にイコライザで周波数ごとに自由に音量を変更可能。
これだけあれば十分すぎる。
無線充電に対応
そして極めつけは無線充電への対応で、俺の場合はイヤホン専用の無線充電器があるからこれで完全に充電から解放される。
イヤホンにこれ以上の機能は必要ないし、これで9,000円なら文句が無い。
Air Pro 3の無骨なデザインは不満
EarFun Air Pro 3に大きめの不満があるとすればそれは唯一デザイン面なんだ。
EarFun Air Pro 3 |
Soundcore Liberty 4 |
|
ケースの使いやすさ | 指輪型で普通 | スライド型で最高 |
デザイン | 無骨 | スタイリッシュ |
うどん型のイヤホンは差別化できないから別にいいんだけどケースが無骨すぎる。Soundcore Liberty 4のスライド式と違って指輪型だから片手で開けない部分はまだ目をつむるとしても、
ケース自体の形が全体的に四角くて旧車を思わせるデザインで微妙。
全体的に安物っぽいしロゴも最高にダサい。
更に色が地味な黒しかないのも不満。手の油でテカるしマット加工が削れてもテカる。
せめて色のバリエーションが欲しかったし黒以外を選びたかった。こう見るとSoundcore Liberty 4は素敵。
その他は無視できるレベルで僅差
その他にも下記の評価項目があって大体Soundcore Liberty 4が上回っているんだけど全て無視できるレベルで僅差。
EarFun Air Pro 3 |
Soundcore Liberty 4 |
|
価格 | 安い | ちょっと高い |
ノイズキャンセリングの強さ | まぁまぁ | 強い |
外音取り込み精度 | ギリ使える | 一応使える |
音質 | 良い | 良い |
マイク音質 | 良い | 良い |
再生時間 | 単体9時間 | 単体9時間 |
操作性 | タッチ | つまみ |
保証の長さ | 18か月 | 24か月 |
ノイキャンの強さも音質もマイク音質もほぼ同じ。
イヤホン単体での再生時間は両方とも9時間で十分だし、ケース込みの再生時間もSoundcore Liberty 4の28時間でも十分すぎる。
操作もできればつまみの方が良いけどタッチでも許せないことはない。
保証期間はEarFun Air Pro 3の方が6か月短いけどその分価格は6千円安い。どれも勝敗を分ける要素としては差が無さ過ぎて弱い。つまり基本的には大体同じ。
Bluetooth安定性は使用感に直接影響する
だからこそ一番最初に書いたBluetooth安定性で決着がついたという感じ。雑魚すぎるYoga Slim 770i ProXのBluetoothと安定して接続できる。
他の要素が大体同じなら例えデザインがいまいちだとしてもより接続が安定する方、よりマルチポイントが安定する方を選びたい。
ケースのダサさ以外は最高の出来
EarFunとかどうせイヤホン市場に溢れて新興中華でしょー?って思ってたけどもうぐうの音も出ない。この値段でこの品質は参りましたと言わざるを得ない。
確かに総合力ではSoundcore Liberty 4の方が微妙に勝ってるけど、そもそもこのクラスを購入する層は音質に拘らない。つまり音質面、ノイキャン面での僅差の敗北はハンデにならないんだ。
そんなニーズを理解して価格、安定性で攻めたEarFun Air Pro 3の戦略勝ちと言わざるとえない。
ケースがダサいのが惜しい
惜しむらくはマジでカラバリのみ。ケースがダサすぎる。ここだけ改善してくれたらほぼ文句はない。それくらいにEarFun Air Pro 3は最強。
この価格帯ならこれ一択だし、予算が15,000円でもEarFun Air Pro 3を選んでいいと思う。それくらいおすすめ。俺はこいつと旅に出る。
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【Soundcore Liberty 4レビュー】ほぼ完ぺき。
俺がその品質に感動してメイン利用を続けている完全独立型イヤホンのSoundcore Liberty Air 2 Proを使い続けてもう2年が経過しようとしているんだけど、遂にその新型となるSoundc ...
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