最近ロボット掃除機を買い替えてグーグルホームと連携することによる掃除の自動化に感動してしまったんだけど、どうせなら家の鍵も自動化出来たら最高じゃね?と思った。
ということでそんな製品存在しないかなと探して見たら丁度Qrio Lockがグーグルアシスタントに対応したらしかったから買ってみることにした。
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家の鍵を開ける作業をなくしたい
ことの発端は掃除機の自動化が便利すぎたからというのは上でも書いた通りではあるんだけど、
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他にスマートホーム化できる部分は無いかと探して見つかったのが家の鍵なんだ。
というのも家の鍵を開ける作業って思っているよりめんどくさい。
家の前に辿りついて必死に鍵を探すシチュエーションは誰もが経験したことがあると思うし、鍵が見つかっても鍵穴に鍵がうまく入らずあたふたすることも多い。
この細かなストレスから解放されれば俺はもっと自由になれる気がした。
Qrio Lockは鍵を自動化するスマート家電
ということで鍵を自動化できるQrio Lockなる製品を購入した。
その構造はいたってシンプルで、こんな感じの形のプラスチック製のQrio Lockを
既存のドアの鍵の上から取り付けるだけ。
これで俺の代わりにQrio Lockがカギを回してくれるという超シンプルでアナログな構造なんだ。
もちろんそれぞれのドアに対応できるように、高さを調整するパーツとか、持ち手の細さを調整するパーツがふんだんに入っているから大体のドアで使えるという仕組み。
Qrio LockはBluetooth式
Qrio Lock本体はドアに使える構造上電池式にせざるを得ない。だからQrio Lockは消費電力の少ないBluetooth接続で稼働することになる。
つまりBluetoothが使える範囲の精々10メートル以内にいないとQrio Lockが使えないのが難点。
その弱点を補うために追加で販売されているのがQrio hubなんだ。なんとお値段6,000円。たけぇ。
とはいえQrio Lockはその構造上Bluetooth接続にせざるを得ないからこれは仕方ない。許す。
これをQrio Lock近くのコンセントに差すことによってQrio hub経由でQrio LockをWiFi接続することができる。
つまり遠隔操作ができるようになるし、グーグルホームとも連携ができるようになるというからくり。占めてお値段26,000円。ちょっと高すぎる気はするけど自由になれるなら惜しくはない。
Qrio Lockを設定する
Qrio Lockの接続が完了すればあとは専用アプリで設定するだけ。設定は非常に簡単で、施錠の位置、解錠の位置それぞれの場所まで回して、
それをQrio Lockに記憶させるだけ。
あとはテストを行ってみてうまく動作すれば設定完了。
次にアプリ内の便利機能から「リモート操作」を選択してQrio HubのWiFi接続を行う。これで完了。
あとはグーグルホームと連携すればQrio Lockを声で操作できるようになる。
はずだった。
Qrio Lockのグーグルホーム連携は施錠のみ対応
これで俺は自由になれる。と思ってディスプレイ裏に取り付けたグーグルホームに
「オッケーグーグル鍵開けて」
というと
「現在その操作はできません」
と返される。
接続にエラーがあったのかなと思ってもう一度
「オッケーグーグル鍵開けて」
というと、やっぱり
「現在その操作はできません」解錠
と返される。こだまかな?いいえ誰でも。
おかしい。施錠はできるのに解錠が反応しない。つまり接続自体は成功しているはず。と思ってQrio Lockのホームページを見てみると(⇒ 参考)
解錠の音声コマンドが無い。完全に見落としていた。グーグルホームと連携できるもんだから解錠も施錠もできるもんだと思い込んでいた。やられた。
現在Qrio LockはAlexaでは解錠はできるけどグーグルホームでは解錠できないらしい。悔しい。
一応外出先から操作することは可能
とはいえこれはグーグルホーム連携に限った話。Qrio Hubを使うことでQrio LockがWiFi接続されているのは間違いないし、専用アプリを使えば外出先から解錠することも可能。
しかもその専用アプリにはウィジェットも用意されていて、
ホーム画面のウィジェットをタップするだけでどこからでも家の鍵を解錠できるようになる。
良かった。華麗な入場は実現できた。
Qrio Lockは不安定すぎ
ということで楽しくなってホーム画面のウィジェットで解錠したりグーグルホームで施錠したりしているんだけどどうも安定しない。
というのもQrio Lockの解錠ウィジェットがバグるパターンが多い。なんか押していると反応しなくなるパターンが何度かあって解錠が完了しているのかしていないのかが良くわからないという展開が何度かあった。
更にグーグルホーム連携もまだ精度は微妙で、
「オッケーグーグル鍵を閉めて」
というと超高確率で
「現在Qrio Lockにアクセスできません」
と返されて施錠される。一応施錠はされてるし、
「オッケーグーグル鍵閉まってる?」
と聞くと
「ロックされています」
と返してはくれるんだけどいまいち不安。
家のセキュリティという超重要な任務を任せるには心配過ぎる。これ使い物になんねぇなという感じだった。
Qrio Lockのその他の機能は危険
その他Qrio Lockには下記機能があって
- ハンズフリー解錠
- オートロック
GPSを検知して家の近くに来た段階で自動で解錠したり、オートロック機能によって自動での鍵の施錠が出来たりするんだけどいずれも危険すぎる。
オートロックは普通に家から閉め出されるリスクがあるし、ハンズフリー解錠も勝手に家の鍵が開いていたという報告も散見される。
ということで使う予定は無し。
今じゃないけど未来は感じる
唯一の頼みの綱だったグーグルホーム連携も現在は非対応で、専用アプリも安定感が無い。オートロックとハンズフリー解錠は怖すぎて使えない。
これがライトのオンオフ程度なら全然許せるんだけど、家の鍵を任せるのは無理。
という感じで今は使い物にならないというのが正直な感想。とはいえ未来は感じる商品ではあるから将来的なアプリの安定性の改善に期待してしばらく使ってみる予定。
鍵からの解放にはもう少し時間がかかりそうだった。