前回視力矯正をするためにICL手術のカウンセリングを受けた結果、紆余曲折あってレーシックに申し込んだ話を書いたんだけど、今回はその翌日。遂に目をイジる恐怖のレーシックオペがどんな感じだったのか体験談を書いていきたい。
前回の記事は下記。
-
【体験談】ICLカウンセリングでレーシックに申し込んだ話【視力矯正】
最近レーシックとかICLと言った視力矯正手術を耳にする機会が増えていて、俺もせっかくだから視力を良くしようとICLに申し込んだ結果、レーシックの予約をして家に帰った。何を言っているのかわからないと思う ...
続きを見る
ちなみに結論から言うとオペはなにが起きてるのか分からないからそんなに怖くない。そりゃ目に近すぎると逆に見えないんだし当たり前か。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
レーシック当日
レーシックのカウンセリングを受けた翌日、予約時間の11時に5分遅れで品川近視クリニックで受け付けを済ますとまた待合室1に案内された。待合室1は昨日と変わらず今日も20人ぐらいいた。どんだけレーシック人気あるんだよ。
まずは再度の視力検査
しばらくすると綺麗な黒髪と大きな黒目の全体的に色素が濃い女性に名前を呼ばれて、再度視力検査をすることになった。流れは昨日と全く同じ。ふざけたメガネをかけさせられて次々とレンズを入れ替えて「C」の方向を指さす。昨日と違うのは時間が短かったことで、あくまで昨日の検査の確認だったっぽい。「昨日と同じですねー」と言われてから初の待合室2に通された。
オペの流れの説明
待合室2はオペ前またはオペ後の人が待たされる場所らしく、待っていたのは一人。また名前を呼ばれて、昨日受けた遺伝子検査(アデリーノ検査)が陰性だったことを告げられてオペの流れを説明された。次は待合室3で待機するらしい。そこにはオペ用で髪の毛が邪魔にならないためのシャンプーハットみたいな帽子のがあるからそれを付けてお待ちくださいということだった。
待合室3はオペ直前の人が待機する場所らしく他に待機していたのは二人。母同伴の娘がレーシックは無理だからICLにしましょうとドクターに説明されているのをふざけた帽子を被って盗み聞きした。というのも待合室3に入る直前にスマホとか財布とか全てをロッカーに預けさせられるから超暇。しかもオペ直前の緊張があるから体感時間が長い。ついに俺は人生で初めて目をいじることになる。
レーシックと角膜凝固はオペが別
待機していると今までとは雰囲気が違う女性に名前を呼ばれた。数々の死線を潜り抜けてきたナースだ。表情が違う。彼女によると俺が受ける55万円の角膜凝固剤付きプランはレーシックと角膜凝固それぞれ別のオペ室で手術を行うらしく、連続で2回のオペが必要と言うことだった。その後目に痛み止めの目薬を差されてオペ室横の椅子で待機を命じられた。
レーシック手術開始
5分ほどしてオペ室の扉が開いて俺の名前が呼ばれた。この段階で既に俺の目は目薬の効果で若干麻痺してて違和感を感じる。オペ室内には5人のオペっぽい恰好の女性がいて、真ん中で椅子に座る女性がひときわ威圧感を放っていた。医者だ。ここに寝転がってくださーいという誘導のまま俺はレーシックの機械に仰向けになった。ここで医者が今日の担当です的な自己紹介をしてたと思う。全然名前を覚えてない。
オペはまず右目から始まる。こうなるともうジェットコースターと同じで俺の心の準備を待ってはくれないんだけど、逆にその方が精神的に楽。あとは野となれ山となれ。それにオペ時間が片目約1分と一瞬なのもありがたかった。
まぶたを拘束して瞬きを防ぐ
まず右目の上瞼と下瞼を紙テープ状のもので挟んで瞬きを防ぐ。次に金属っぽいものを目に固定して眼球をむき出しにされる。多分周りから見るとかなり怖い顔になってたと思う。
この間も左右に待機するナースが痛み止めの目薬やら保湿用のスプレーやらをやたら振りかけてくれるお陰で苦しさは無い。
次に医者がフラップを作る機械を目にあてていよいよフラップの作成作業に入る。俺は下記写真の右の機械で仰向けに寝てた。
フラップ作成時は一瞬視力を失う
フラップ作成では眼球のずれが許されないらしく、医者が機械を思いっきり眼球に押し当てることで眼球を固定するんだけど、この圧力で一時的に視力を失う。あとで別の医者に聞いたところ、眼球を押されている間は視神経が圧迫されるから見えなくなるらしい。
たしか医者も「少し見えなくなりまーす」的なことは言ってた気がするけど、それについて疑問を抱く余裕は俺には無かった。というかそもそも押し当てられてる機械で真っ暗だから視力を失ってもよくわからない。
2秒くらい機械を目に押し当てられてで右目の視力を失うとフラップを作ってるレーザー音が聞こえて、ナースが「28秒でーす。30%でーす、80%でーす、100%完了でーす」とカウントダウンしてくれる。多分医者に言ってるんだろうけど終わりが分かるのはありがたかった。合計30秒の工程ででフラップの作成が完了する。下の写真でいうと2番が終わったところ。
フラップはレーシックで削る角膜のための蓋のことで、詳細は前回のカウンセリング記事を参照してほしい。
-
【体験談】ICLカウンセリングでレーシックに申し込んだ話【視力矯正】
最近レーシックとかICLと言った視力矯正手術を耳にする機会が増えていて、俺もせっかくだから視力を良くしようとICLに申し込んだ結果、レーシックの予約をして家に帰った。何を言っているのかわからないと思う ...
続きを見る
レーシック手術のレーザーは一瞬
フラップの機械を外されるとまた視力が戻る。続けざまに眼球にできた0.09ミリのフラップをピンセット的な物で女医がめくりあげて(画像3番)レーシックの機械を目に当てる。
レーシックも結局目の前にでかい機械があるからなにが起きてるかは不明。レーシックもフラップと同じくナースがカウントダウンしてくれるんだけど、俺の場合は乱視の入った右目で6秒、左目で3秒だった。マジで一瞬。
レーシック中に感じるのはうっすらとした緑色の光と髪の毛が焼ける臭いだけ。眼球と髪の毛は焼くと同じ臭いがするらしい。レーザーが終わるとめくりあげたフラップを元に戻してレーシック手術が終了。恐怖感はあるけど痛みは無く、両目合計2分ほどでレーシックのオペが終わった。
角膜凝固剤塗布のオペ
ただ、俺の場合は55万円の高額プランだからこの後に角膜凝固剤をレーシック手術で削った場所に塗るオペが控えてる。ということでまたオペ室前の椅子で目を閉じておいてくださーいと言われて待機する。
数分の待機で通された別のオペ室には別のナースと女医が控えていた。また俺はまな板の鯛になった。今度は顕微鏡越しに女医に目を除かれて、ピンセット的な物でフラップをめくりあげて角膜凝固剤的なオレンジ色の液体を眼球に塗りたくられた。これも55秒でーすとナースがカウントしてくれるから精神的には楽。
両目でその作業が終われば晴れてレーシック+角膜凝固剤のオペは終了。医者に目薬を3種類渡されて解放された。11時受付から12時半解放の約一時間半の行程だった。
レーシック直後の痛み
今回俺は当日の午前中に予約していたから当日17時の段階で経過検診が可能。ということで4時間半をパルコ地下のパスタ屋で不健康すぎるランチセットを食べて過ごした。術後の視界は全てがぼやけてどこにもピントが合わない感じ。今までは近視だから手元は見えていたのに術後はスマホも見えないから困った。
レモン汁を目に入れているような痛み
渡された目薬は1時間に一回点眼するんだけど点眼の度にチクチク痛むし、点眼してない時もレモン汁が目に入ったような痛みで辛い。なんとか痛み止め目薬をさしまくって乗り切った。
レーシックから3時間後に視力は回復
16時ごろになると視力も落ち着いて見えるようになってきて、17時の経過検診では視力1.2。医者の診察でも異常はないということで一週間後の検診を予約して帰宅した。
一週間はダサい透明メガネをかけないといけないらしく、当日のシャワーはNG。
あと女性の場合はアイメイクもNGらしい。手術当日は一時間ごとに目薬を差す必要があって、超手間。しかも指すたびにチクチク痛い。辛い。
翌日起きると痛みが消えてる
その日は不安を抱えながらとっとと床について、翌日目を覚ますとしっかり見える。翌日以降の目薬は一日5回の点眼で良いらしい。しかも翌日から点眼の際のチクチクした痛みは消えてた。現代医学すごい。
レーシック後1週間で視力2.0
一日5回の点眼生活で一週間を過ごして、一週間後の検診では視力2.0。マサイ族並の視力を手に入れることができた。
目の違和感は4日目に消える
俺の場合は4日目以降くらいから目の違和感も全くなく、ハローとかグレア、ドライアイの症状も無し。元々裸眼視力0.7だから削る量が少ないことも影響してるかもしれない。
一週間検診以降は普通の生活
一週間検診で問題が無ければもうダサいメガネはもう必要なく、目薬も使い切ったらもういらないということだった。シャワーも水泳もトレーニングもOK。ということで俺は普通の生活に戻った。
レーシックで視力は良くなったけど
で、肝心の視力が良くなった感動だけど、別にという感じ(沢尻)。たしかに遠くが良く見えるし、すれちがう人の顔をはっきりと認識できるけど、で?ってのが正直な感想。
もちろん視力が良いか悪いかなら絶対良い方が良いから後悔はないんだけど、俺は元々裸眼で生活出来ていたから俺が見る範囲は元の視力でも十分だったということで、視力が2.0になったところで大きな感動は無かった。普段コンタクトとかメガネをかけている人の方が生活の無駄時間が減るメリットが大きいと思う。
いずれ見る光景まで感動はお預け
車のナンバーがはっきりと認識できるようになったり夜景がくっきりはっきり見えたりはするけど、考えてみると日常生活で遠くを見るシチュエーションって意外と少ない。レーシック手術の感動はいずれ見る雄大な景色までお預けになった。
視力が良いと気づきが増える
良かったのは誰かがこっちを見ているとそれに気付けるようになったことで、確実にピンチを乗り切りやすく、チャンスを掴みやすくなったはず。今後に期待。
【デメリット】レーシック後は手元が少しぼやける
レーシック手術によって遠くにピントを合わせたことで以前より手元が少し見ずらくなった。これは時間の経過によって解消するらしいけど、スマホを見るときに若干ぼやけてしまうから老眼が怖い。友人がレーシックは視力の前借りって言ってたのは言い得て妙だと思った。
それでも若い時間の視力の方が大切だからどうでもいい。近くの物は少しぼやけててもどうせ見えるからそんなに影響はほぼない。
【デメリット】フラップは永遠に戻らない
ところで気になるのがフラップなんだ。というのもレーシック手術のために本来目には無かったフラップを作ってるわけで、そのフラップがめくれたら再手術が必要になる。
1週間検診でこのフラップの強度を聞いてみたところ、普通に生活してたらめくれることはまずないです。ただ、殴られないようにしてください。あと目に何か引っかからないように気を付けてください。ということだった。
3か月もすればフラップは接着した状態で固まるらしく、目をこすっても裸眼で水泳をしても問題ない強度になるらしい。フラップがめくれるのは不安だけど考えてももうどうにもならないから殴られないように注意して生活する。