ガジェマガでは既に多数の完全独立型イヤホンをレビューしているんだけど、正直完全独立型イヤホンはどれも似通ったものばかり。
俺も割とマンネリ化しているからもうしばらくやることは無いと思っていたんだけど、今回かつてない超薄型の完全独立型イヤホンのレビュー依頼があった。
確かに完全独立型イヤホンはサイズが命だし最小サイズなら興味がある。それでも乗り気になれないと思って記事+動画の原稿料4万円を請求したら普通に通ったからまた書く。俺は金に弱い。
次回以降は原稿料を上げる。
注意
レビュー後2週間で自然故障したのでおすすめしません。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
CARD20は世界最薄最軽量のイヤホン
今回提供してもらったCARD20の最大の特徴は世界最薄、最軽量の完全独立型イヤホンと言うことなんだけどマジで薄い。
俺が普段メインで使ってるSoundcore Life P2のケースと比べるとこんな感じ。冗談かと思うほど差がある。
なんと実測値は13ミリ。これがどれくらい薄いかというとケースを付けたMate 20 Proとほぼ同じくらい。
このサイズ感はとんでもない。
ジーパンの小銭入れに入るサイズ感
繰り返しになるけど完全独立型イヤホンはサイズ感が命。
特に俺は普段外出する時にカバンを持ち歩かないから、完全独立型イヤホンに関してはポケットへの収まりを何よりも重視するんだけど、CARD20ならジーパンの小銭入れにもすっぽり収まる。
スティーブジョブズのiPod nano発表会以来の衝撃を味わうことができる。
CARD20のケースの重さは33グラム
これだけ薄いんだから当然だけど、CARD20の重量はイヤホン込みでたったの33グラムと圧倒的。遂にハムスター1匹分まで来た。
軽いと評判のAirPods Proでも56グラムでハムスター2匹分。CARD20はその約半分。
持ち上げた箱が空だったくらいのインパクトがある。
CARD20の必要十分なスペック
小さいからと言ってその他のスペックが微妙なら意味が無いんだけど、CARD20はスペックも必要十分。俺がメインで使っているSoundcore Life P2と比較すると下記。
CARD20 | Soundcore Life P2 | |
イヤホン本体の使用時間 | 最大4時間 | 最大7時間 |
ケース込みでの使用時間 | 合計20時間 | 合計40時間 |
Bluetooth規格 | 5 | 5 |
コーデック | aptX、AAC、SBC | aptX、AAC、SBC |
防水 | IPX4 | IPX7 |
価格 | 9,580円 | 4,999円 |
この他にもクアルコムTrueWireless Stereo Plusによる片耳、両耳へのスムーズな移行とかCVC8.0ノイズキャンセリング機能など完全独立型イヤホンに求められる機能には一通り対応している。
CARD20は必要十分の性能で最高のサイズ
バッテリーはイヤホン単体での再生が4時間、ケース込みでの再生が合計20時間と、最近の完全独立型イヤホンとしては少ないけど、普通に使っていて困ることは無いレベル。
防水規格もIPX4と高くは無いけど、IPX7だろうと浸水させるのは怖いし、汗に耐えられるのは同じ。
過剰に無駄なスペックに拘るよりもサイズが小さくなる方が使い勝手は良くなるから歓迎したい。
CARD20の高級感のある外観
CARD20のケースは外側が金属で出来ていて完全独立型イヤホンにしては珍しく高級感がある。金属だからひんやりする。
完全独立型イヤホンではどれも同じだけど、イヤホンをケースから取り出すことで電源がオンになる。ケースに戻すことで電源がオフになって自動で充電される仕組み。
CARD20は見た目の通りインナーイヤー型だから遮音性は低いけど圧迫感も無い。
この辺りは好みなんだけど、最近の流行りはカナル型だから珍しい。
ちなみに俺がメインで使っているSoundcore Life P2はカナル型なんだけど、イヤホンの大きさを比較するとこんなに違う。
CARD20すごい。
サイズが小さいということは当然重量も軽い。CARD20はなんとイヤホン単体で3.5グラムしかない。
Soundcore Life P2とかAirPods Proも6グラムだったから、CARD20はケースだけでなくイヤホンの重量も約半分。
付け心地は6グラムも3グラムも変わんねーだろ人間舐めんなって思ったけど、実際に着けてみると体感できるくらい違う。軽いのはやっぱり良いことなんだなぁ。みつお。
実際に着けると見た目も超小ぶり。
AirPods Proも小ぶりではあるけどCARD20と比較するとでかく見える。
CARD20は軽いしインナーイヤー型ということもあって落ちちゃいそうで心配になるけど、全然落ちる気配も無い。よく出来てる。
CARD20の充電端子はType-C
ケース背面にはType-Cの充電端子が搭載されていて、
こんな感じで充電できる。ケースが薄いからType-C端子もギリギリっぽい。
現在の端子の主流はType-Cだからこの仕様はありがたい。
CARD20の操作方法
CARD20の操作は背面のタッチセンサーで行う。
どこがタッチセンサーなのかが分かりにくいけど、背面であれば上から下までどこを触ろうと反応してくれる。
タッチは1回1回しっかり触れないと反応してくれない。多分誤タッチ防止のためだと思う。
操作方法は相変わらず複雑すぎて覚えられない。
とはいえ誰も完全独立型イヤホンで操作しないから問題ない。
CARD20の音質は中音弱め
音質に関して、俺はクソ耳で音質の評価に自信が無いというのは毎回言っていることなんだけど、それでも敢えて評価をするならCARD20は中音がちょっと弱い。
繰り返しになるけど俺のイヤホンの使い方はジムでのYoutubeの流し聞きなんだけど、特にひろゆきチャンネルの音量が小さすぎて鬼門。
ジムだとランニングしてる人の雑音がモロに入ることもあってCARD20だと全く聞き取れない。
そもそもインナーイヤー型は環境音が入るから音質を求めて買うものじゃないし、CARD20が悪いというよりはひろゆきが悪いんだけど、Soundcore Life P2ならギリギリ聞き取れるレベルだから僅かな差はある。
【CARD20の欠点】青色LEDが点滅する
これ本当に意味不明なんだけど、CARD20の利用中は青色LEDが永遠に点滅する。
この使用はBluetooth機器に多いんだけど、マジでなんのための点滅なのかを説明してほしい。
別に点灯したところで何も問題は無いんだけど夜は無駄に目立つしちょっと恥ずかしい。
【CARD20の欠点】イヤホン単体で電源オンにできない
CARD20はペアリングしない状態でしばらく放置すると自動で電源が切れるんだけど、イヤホン単体で電源をオンにできない。
そもそもケースに戻さないと充電すらできないんだからどうでも良すぎる欠点だけど、ケースに戻さないと電源をオンにできないなら、節電のために自動で電源をオフにする意味が無い。
細かすぎる話だけど、UXの詰めの甘さを感じた。
【CARD20の欠点】通話時のノイズキャンセルが弱い
CARD20は通話時にノイズキャンセリングが機能するんだけどノイズキャンセルが弱い。
具体的にはこちらの環境音がモロに相手に入る。
品質としては以前レビューしたSOUNDPEATS Truengine SEと同じ。
本体にマイクが見当たらないから予期してはいたけど案の定だった。
対して俺がメインで使っているSondcore Life P2は通常マイクとノイズキャンセル用のマイクの二つを搭載しているお陰で雑音に強い。
実際に同時に使って検証したけど全然違う。CARD20は通話には向いていない。
インナーイヤー型は意外と快適
俺は長らくカナル型のイヤホンを愛用し続けていて、今回10年ぶりくらいにインナーイヤー型を装着したんだけど、久しぶりにつけてみると意外と快適だった。
インナーイヤー型はそのまま会話できる
俺がカナル型を好む理由は遮音性が高くて集中しやすいのと、声が聞き取りやすいからなんだけど、遮音性が高いせいでレジとかでの軽いやり取りでもイヤホンを外さないと会話できないのがネックだった。
CARD20はインナーイヤー型で遮音性が低いからつけたままのレジの人との会話も余裕で楽。
インナーイヤー型は蒸れない
あとインナーイヤー型は耳が蒸れない。
カナル型は密閉性が高いから耳が蒸れる。俺は長らくカナル型を使っているからイヤホンってそんなもんだと思ってたけど、インナーイヤー型なら蒸れないことに気付けたし快適だった。
CARD20は有酸素運動におすすめ
繰り返しになるけどCARD20はインナーイヤー型という構造上遮音性が低いから思いっきり環境に依存する。静かなカフェなら快適に音楽が聴けるし、騒がしいジムだと歌詞は聞き取れない。
インナーイヤー型はそもそも音楽に集中したい人、音質をを重視する人が買うものではなくて、音楽をBGMとして流すことで気分を高めたい人向け。
つまりビジネス系Youtuberの流し聞きがメインの俺にインナーイヤー型は合わない。
逆にランナーとか有酸素運動のために音楽を聴く人にはインナーイヤー型の蒸れない特性とCARD20の軽さが活きると思う。
CARD20はMakuakeで購入可能
今回紹介したCARD20はMakuakeで9,580円を出資することで入手できる。詳細は下記。
【動画レビュー】CARD20
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