正直もうイヤホンはお腹一杯。変わり映えしない製品が出すぎ。しかも俺は音質に全然拘りが無い。イヤホンはガジェットとして、Youtubeを便利に聞くため、又は電車移動時のノイズを減らすために使ってるが主な用途。だからどれだけ音が良くなってもありがたみを感じないんだ。
それでもイヤホンはなぜか数字が取れる。謎。多分10代20代にできる丁度いい贅沢が無線イヤホンなんだと思う。しかもあのAnkerの新作ときた。注目度も高い。つまり金になる。ということで全然気は進まないんだけど購入したからレビューする。
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【結論】Soundcore P40iと使用感は同じ
今回Soundcore Liberty 4 Proの評価は非常にむずい。というのもノイキャンとマイク音質はしっかり進化しているんだ。
お陰で音楽を聴かず、音質を評価しない俺でも明確に差を感じることができた。Soundcore Liberty 4 Proは買って後悔するイヤホンではない。
ただ何より値段が引っかかる。本当に悔しい。Soundcore Liberty 4 Proは安価なAnkerなのに2万円もする。なぜそんなことをしてしまったのか。
Ankerは音質に拘らない人のイヤホン
そもそもAnkerのイヤホンといえば音質に拘らない消費者の支持を得てここまでシェアを伸ばしてきたはずなのに、Soundcore Liberty 4 Proは急に方向転換した。値段あがるけど音質も良いから許してねって話。でもAnkerのファンは音質を求めていない。それが俺。だから面食らった。
しかもAnkerには今まで販売してきた多数の安価で優秀なイヤホンがある。その代表格が以前レビューしたSoundcore P40iなんだけど8,000円なのに超優秀。しかも機能もSoundcore Liberty 4 Proと同じ。
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12,000円上乗せしてまで音質とノイキャンとマイク音質に拘りたいかと問われると俺はNO。音質に拘るならSONYとかBOSE、JBLを買う。
と思うとSoundcore Liberty 4 Proの立ち位置はかなり微妙。もし15,000円なら手放しでお勧めしてた。
もちろんAnkerがやりたいことはわかる。でも俺は受け入れられない。2万なら他のメーカーのイヤホンを買うし、P40iを買う。絶妙に微妙。
Soundcore Liberty 4 Proのスペック
Soundcore Liberty 4 Proのスペックをまとめると下記。参考にSoundcore P40iと比較する。
Soundcore Liberty 4 Pro |
Soundcore P40i |
|
価格 | 19,990円 | 7,990円 |
ノイズキャンセリングの強さ | もっと強い | 強い |
外音取り込み精度 | 微妙 | 微妙 |
音質 | クリアに聞こえる | 声が聞き取りやすい |
マイク音質 | 良い | 良い |
再生時間 | ノイキャン 7.5時間 標準 10時間 LDAC 不明 ケース込み 最大40時間 |
ノイキャン 10時間 標準 12時間 LDAC 非対応 ケース込み 最大60時間 |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
無線充電 | 対応 | 対応 |
操作性 | つまみ | タッチ |
ケースの使いやすさ | スライド | 指輪型 |
デザイン | スタイリッシュ | 可愛い |
保証の長さ | 24か月 | 24か月 |
明確に進化したのはノイズキャンセリングの強さとマイク音質の2点。一方バッテリー持ちは若干落ちてる。が、イヤホン単体で7時間も持てば不満は無いから気にしない。
もちろんAnker製ということもあって今回もケースは無線充電に対応。
家に帰れば無線充電器の上に置くことを習慣化すればバッテリー問題は解決できる。バッテリーが心配で無線イヤホンを買っていない人は1,000円程度だから速やかに無線充電器を購入してほしい。
過去最高のデザイン、色合い、ケースサイズ
今回俺はディープグリーンからを選択。マット加工のケースはエメラルドのような渋い光沢を放っていて見た目は非常に良い。
もちろんケースは待望のスライド式。さっと片手で開けてスムーズにイヤホンを取り出すことが可能。
更にケースを開けたところには最近流行りのディスプレイも搭載。
イヤホンとケースのバッテリーを確認できるだけでなく、ノイズキャンセリングの強度を調節したり、スマホのカメラアプリのシャッターを切れたりイヤホンを探したりが可能。
これらを操作するためにケース前にタッチパッドが搭載されていて
使用感も良好。特にストレスも感じない。
Liberty 4 Proはイヤホン本体もスタイリッシュ
更にイヤホン自体も渋い鏡面加工が施されていてスタイリッシュ。
耳に入れるとちょっとおしゃれになった気さえする。
Soundcore Liberty 4 Proはケースサイズも過去最大
但しケースにギミックが搭載された分ケース単体のサイズは過去最大になった。左からLiberty 4 Pro、Liberty 4、P40i、Earfun Air Pro 4の順番。
別に気になるほどの違いではないけど、片手で持つと随分大きさの違いを感じる。
ポケットの中でもそれなりに存在感があるのがうざいっちゃうざい。
ケース液晶はマジで無駄で悔しい
さてSoundcore Liberty 4 Proはケースに最近流行りの液晶を搭載してきたというのは上でも書いた通りだけど、マジで使わない。本当に要らない。ちょっとかっこいいくらいしかメリットが無い。
そもそもバッテリーが表示されたところでいつも平型充電器の上に置いていれば見る意味が無いし、ノイズキャンセリングの操作はイヤホン本体のつまみ操作で可能。
カメラのシャッターはそもそもPixel9ProとiPhone16Proは非対応。Galaxy S24では使えたけど絶対使わない。
っていうか全部スマホアプリでできる。わざわざケースで操作する意味がない。超無駄。しかもこのせいでケースが大きくなってる節もある。こんな無駄な機能をつけるくらいならケースを小さくして5,000円安くしてほしかったが本音。そうすれば全人類に手放しでお勧めできた。
Ankerも最上位モデルだからなにかやらざるを得なかったんだとは思うけど、それならこんな見掛け倒しではなくトランスミッター機能とかType-Cトグル同封とかの明確に利便性が向上する機能を追加してほしかった。俺は悔しい。
ノイズキャンセリングとマイク音質は明確に進化
Soundcore Liberty 4 Proはケースにいらない機能はついてるけど、ノイズキャンセルとマイク音質は明確に進化してる。それは俺でもしっかりわかるくらいに違う。
Soundcore P40iと比較して地下鉄の騒音が明確に減って耳からのストレスが減ったし、カフェとか我が子が叫ぶ奈良の家でも少し集中しやすくなった実感がある。
更にマイク音質もしっかり改善。今までよりクリアに聞き取れるし音割れも無い。なにより喧騒音の中でも大きく品質を落としていないのが凄い。これなら片耳での通話も捗るし、LINE返信とかXの音声入力も余裕。
ただ問題はノイズキャンセリングもマイク音質も今までのSoundcore P40iでもそれなりだったことなんだ。
確かにSoundcore Liberty 4 Proのノイキャンとマイク音質は進化してる。ならSoundcore P40iが使い物にならないかと問われると全然そんなこともない。喧騒音の中でも通話できるし、音声入力だってできる。なんならEarfun Air Pro 4に至ってはマイク音質のレベルはほぼ同じなんだ。
つまりSoundcore Liberty 4 Proの強みは精々ノイズキャンセリングが強くなる程度。この為に2万円はかなり抵抗を感じる。
【欠点】相変わらず外音取り込みは微妙
ノイズキャンセリングが進化してる一方で相変わらず外音取り込みは微妙。無音でもホワイトノイズが聞こえるし、自分の声も違和感ありあり。
人の話し声も聞きやすくはない。進化してないことはないし実用の範囲内ではあるけど使いたいとは思わない。
Liberty 4 Proはイヤーピースの密着感が凄い
その他Soundcore Liberty 4 Proの良かったところを上げるとすればイヤーピースの密着感で、これも過去最高。
硬すぎず柔らかすぎず耳に吸い付く感覚があるし、しっかり密閉してくれる。お陰で耳から取り出すと高確率でこんな感じになる。
すごい。
ただ、イヤーピースに拘りがあるなら別途自分で買えばいいという話でもあるし、やっぱりこのイヤーピースの為に2万円出すのにも抵抗を感じる。
マルチポイント切り替えは1秒まで改善
あとは複数のデバイスに接続した際のマルチポイント切り替えの精度も更に改善していて、Soundcore P40iが3秒程度かかっていたのに対してSoundcore Liberty 4 Proは約1秒まで改善。早い。
ただじゃあ2万円出すか?ってなる。1秒は凄いし嬉しいけど、3秒が1秒になったところでって話ではある。
1.5万ならお勧め。2万は絶妙
全体的に非常に品質は高い。順当進化。つまみ操作は嬉しいし強めのノイズキャンセリングと聞き取りやすいマイク音質も良い。
更にスタイリッシュなケースにイヤホン、実用性のない液晶が付いているのもあがるっちゃあがる。ただ、2万円だけがひっかかる。
というのも下位モデルのSoundcore P40iとライバルのEarfun Air Pro 4が強すぎるんだ。
8,000円なのに使用感が全然変わらない。Soundcore Liberty 4 Proは精々ノイズキャンセリングを強めるためだけに12,000円足せるかが問われるかなり難しいモデルだった。
Ankerは音質に拘らない人のブランド
いや、音質だって進化してる。って言いたい人もいるかもしれない。でも音質に拘らない層をターゲットにしてきたのがSoundcoreなんだ。音質に拘る層は最初からAirPodsなりSONYなりBOSEなりJBLを選ぶ。その意味でSoundcore Liberty 4 Proは販売価格をミスった。
もちろんやりたいことはわかる。プレミア路線で利益率を上げたい。ならトヨタがレクサスを立ち上げたように、Liberty 4 Proも別ブランドで、新たな客層を取り込むべきだった。少なくともSoundcoreのファンに向けた製品ではない。自らの策に溺れた悲しいイヤホンだった。
俺はもう買ってしまったからメインイヤホンとして使うけど2万はたけー。1.5万円なら超お勧め。最近のイヤホンは高すぎ。
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