HuaweiのP20 liteをサブ機として検討し続けているんだけど、ちょうどP20 liteが手元にあったのでどれくらいのスペックなのかを詳細にレビューしたい。なんてったってP20 liteはスマホ業界の革命児で、間違いなく最もコスパが高いスマホなんだ。3万円というシムフリースマホ最安クラスの価格でどこまで戦えるスマホを出したのか、日本で着実に知名度とシェアを伸ばしているHuaweiの本気スマホの実力を測りたい。心して読んで欲しい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
メインはHuawei P20
実は既にメインスマホとして同社のP20を使っている。
P20は8000文字の本気レビューを書いているので、気になる人は確認して欲しい。
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【Huawei P20レビュー】高画質カメラをポケットで持ち歩く
ハイエンドスマホとしてはかなりお買い得なスマホであるP20と比較して、P20 liteは取り敢えずまともに使えるスマホが欲しいというすべての人のニーズを満たす製品で方向性が違う。
Huawei P20 liteの作りにも妥協はない
P20 liteは3万円という手が届きやすい価格帯でありながら、その作りに妥協はない。
おなじみのデュアルレンズカメラやフルメタルボディなど、魅力的なスペックを詳細に解説していきたい。
Huawei P20 liteスペック
P20 liteはP20三兄弟の末っ子で、最もスペックが低く、価格が安いモデルだ。最上位モデルP20Proの3分の1、上位モデルP20の2分の1の価格で購入できる。
P20lite | P20 | P20Pro | |
ディスプレイ | 5.8 | 5.8 | 6.1(有機EL) |
解像度 | 2240x1080 | 2240x1080 | 2240x1080 |
CPU | Kirin 659 | Kirin 970 | Kirin 970 |
メモリ | 4 | 4 | 6 |
ストレージ | 32 | 128 | 128 |
バッテリー | 3000 | 3400 | 4000 |
防水 | × | ○ | ○ |
指紋認証 | ○ | ○ | ○ |
DSDS | × | ○ | ☓ |
重量 | 145 | 165 | 180 |
サイズ | 71×149×7.4 | 70.8×149.1×7.65 | 73.9×155×7.8 |
最安モデルとはいえ画面の大きさと解像度は上位モデルのP20と変わらず、メモリ容量も変わらない。大きく異なるのはCPUがKirin659なのでミドルハイエンドモデルになることと、ストレージが32ギガになることだ。そのかわり3機種の中で最も重量は軽い。
防水・DSDSは非対応
動作性能以外の部分で上位モデルと大きく異なるのは防水に対応していないことと、DSDSに対応していないことだ。2番号での運用はできないのでDSDSスマホを検討している場合は間違って購入しないように気をつけたい。
P20 liteのバッテリー持ちはいい
3機種の中で最もバッテリー容量は少ないけど、CPUの処理能力も落ちるため、バッテリー持ちは良い。普通に2日使えてしまうモデルだ。
P20 liteの美しい外観
Huaweiのliteシリーズではおなじみだけど、角度によって反射が移り変わる水面のような模様が美しい。ボディはアルミ製で安さを微塵も感じさせない。今のスマホは本当にすごいなぁ。
背面にはHuaweiおなじみとなったデュアルレンズカメラと指紋センサーが搭載されている。どっからみても質感が高くて美しい。
指紋センサーは片手で持ったときにちょうど人差し指が触れる自然な位置にある。相変わらず反応も爆速で認識精度も高い。安心のHuaweiクオリティだ。
底面には最近徐々に淘汰されつつあるイヤホンジャックがあるのが嬉しい。
左側面に電源ボタンと音量ボタン。
上面にはノイズキャンセル用?のマイクらしきものが配置されている。
右側面はSIMカードスロットがあるだけなのでスッキリしている。
P20とP20 liteの比較
P20 liteは画面サイズや画面解像度が上位モデルのP20と変わらない。背面からみた違いは指紋センサーの有無だけだ。また、P20は背面がアルミではなくガラスで出来ているので、P20 liteと比べると少し反射が大人しい。
正面から。P20は指紋センサーが正面に付いている。P20 liteは指紋センサーの代わりにHuaweiのロゴが入っている。
底面のみイヤホンジャックの有無に違いがあるけど、それ以外は側面も全く同じだった。
P20 liteもノッチ液晶搭載
最近のトレンドになりつつあるけど、P20 liteも例に漏れずノッチ液晶を搭載した。P20 liteは液晶の品質も高い。カメラで撮影してるのにハメ込み合成かと思うくらいにキレイに撮れる。今のスマホの液晶はどれもレベルが高すぎる。
P20シリーズではおなじみなんだけど、ノッチ液晶のデザイン気に入らない人は設定からノッチ部分を隠すことも出来る。
ただ、指紋センサーをナビゲーションボタンとして使えるP20と違って、ディスプレイ下部のナビゲーションボタンを無くすことは出来なかった。
P20 lite antutuベンチマーク
スマホレビューといえばおなじみになりつつあるantutuベンチマークをP20 liteでも動かしてみた。比較端末は今手元にあるKirin970搭載のP20、Kirin960搭載のMate9、Snapdragon800搭載のGalaxy Note 3、Snapdragon617搭載のMoto G4 Plusだ。比較端末がこれくらいの点数だったのに対して
P20 liteのベンチマークスコアは53072だった。
P20 liteは普段使いには十分な性能ではあるもけども、スペックはそれほど高くなかった。
- P20(Kirin970) 205806
- Mate9(Kirin960) 148204
- Galaxy Note 3(Snapdragon800) 65352
- Moto G4 Plus(Snapdragon617) 57671
- P20 lite(Kirin659) 53072
3Dゲーム荒野行動はギリギリプレイ可能
ためしに大人気ゲーム荒野行動をプレイしてみた感じは、フレームが安定しないもののギリギリプレイできるぐらいだった。
プレイを続けるとスマホの背面がどんどん熱くなるから長時間のプレイは難しいかもしれない。
ハイスペックゲームをプレイするならハイエンドスマホを購入したほうが良さそうだ。とはいえブラウジングとかSNSの利用でカクつくことはなかったから、ゲームをしないのであれば十分な性能なのは間違いない。
P20 liteはツインアプリ対応!
これは意外だったんだけど、P20 liteはツインアプリ機能に対応していた。これはSNSアプリを複製できる機能で、1台のスマホでLINEやFacebookを2アカウント持てる忙しい現代人のための便利機能なんだ。ツインアプリ機能は今まではDSDSに対応した端末でしか使えない機能だったから、日本でDSDSに対応していないP20 liteが対応しているのは意外だった。
設定の「アプリと通知」に「ツインアプリ」があるから、LINEとFacebookを選択することでアプリを複製することが出来る。
ツインアプリ機能をオンにすることでオンにしたアプリが複製されて、2つ目のアカウントを登録できるようになる。
今までLINEアカウントを2つ持つためにスマホを2台持っていた人も、P20 liteを購入することで解決してしまう。安いのに上位モデルにしかないツインアプリ機能を搭載しているのは助かる。
次のページでカメラの実力に迫る。