一応の日本一周後半戦を終えたというのは何度も書いている通りで、けじめとなる荷物動画も先日撮影したところ。
これでもう日本一周ネタを擦るのはしばらく終わりにする、前にもう一つ。日本一周ツーリングに持って行かなかった物。持って行ったけど途中で省いた物を最後に紹介する。これで終わり。
バイクツーリングの荷物を極限まで削りたい人の参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
日本一周に持って行った荷物
ところで日本一周した際の極限まで削った荷物とバイクカスタム内容は下記動画と
バイクカスタムカテゴリで紹介しているから参考にしてほしい。
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バイクは何も考えずに乗るにはあまりにも不便すぎる。
ツーリングの荷物は軽さと小回りが命
さて日本一周で持って行った荷物は上で紹介した通りなんだけど、荷物の選定でなにより重視したのが軽さと小回りなんだ。
基本的にバイクには収納が無い。ゴミうんこ。つまり、そのままだと荷物盗まれ放題のいたずらされ放題なんだ。幸い日本は治安が良いから荷物を置いたまま駐車されているバイクをそこら中で見かけるしそれでも問題ないのは恵まれているポイントだけど、万が一はある。
だから荷物はできる限り持ち歩きたいのが実情。となると毎回毎回担ぐ荷物の重量が課題になる。1gを惜しんで軽量化しないとマジで体力が持たない。これがバイクツーリングの現実。
バイクは乗り降りが超絶手間
そしてもう一つが小回りで、いくら荷物が軽くても乗り降りに時間がかかるようではやっぱり体力を奪われるし、二度とバイクに乗りたくなくなる。これを解消するために血の滲む努力を重ねたのが上の動画。
そしてこれから紹介するのがそんな軽量化と小回りに逆行する役に立たない荷物達なんだ。ということで参考にしてほしい。
一眼レフカメラ
バイクと言えば最高の景色。それを撮影するための一眼レフカメラを持とうとする人が多いけど大きな間違い。
一眼レフカメラはバイクの荷物にするにはあまりにも重すぎの繊細過ぎ。しょうもない景色を切り取るために積んだカメラが壊れたら目も当てられない。
しかも景色の写真は夜景でもない限り一眼もスマホも大した差は出ないんだ。それならポケットで持ち運べるスマホで良いし、スマホのカメラに拘るべき。実際俺は日本一周中の写真は全てスマホで撮影している。スマホで良い。
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Clipa
ツーリング中にオシャレに鞄をデスクにかけている余裕はない。到着先に投げ出すので精一杯。それにそれなりに重い鞄をClipaだけで毎回支えるのは鞄にダメージを与えすぎる。そもそもClipa自体が重すぎ。色々本末転倒。
というバイクツーリングとは相性最悪の製品だった。これはスタバでオシャレにMacするための製品。望んで不便なバイクに乗る変態には不要。
旅先用の替えの靴
ツーリング先で靴を履き替えたい気持ちは死ぬほどわかる。蒸れる。臭いも心配。足を解放したい。そんな想いもあるけど俺は省いた。これは苦渋の決断だった。
というのも靴は荷物としては嵩張りすぎるんだ。貴重な荷物スペースを靴で犠牲にする余裕はバイク乗りにはない。
対策として靴下を二重に履くことで俺は蒸れと臭いを防いだ。効果は抜群だった。
テントの中とかホテルで履くためのスリッパ程度を入れるならまだあり。靴はでかすぎて邪魔が上回った。
マッサージガン等ストレッチ器具
旅先で凝った体をほぐすための健康器具。あるに越したことはない。でもなくてもいい。というか重すぎ。
長時間バイクを運転した体をほぐすのはとても重要。これは年齢を重ねるほどに実感する。とはいえそれはストレッチなりで対策する方法を考えた方が建設的だと判断した。
1gでも軽くしたいのがバイクツーリングの実情。
モバイルバッテリー
これ書く人多すぎるけど謎。バイクという巨大発電機がありながらわざわざモバイルバッテリーを持ち歩く理由が不明。普通にバイクにUSB充電器を取り付けるべき。
こんなでかくて重い予備電源を無駄に持ち歩くべきではない。
レインウェア・雨具
バイクツーリングは雨が降ったら終わりなんだ。そこにはもう喜びも楽しみも無い。地獄。
というか雨が降らなくても割と地獄。それがバイク。そんな地獄への直行便を自ら選んでおきながら雨だけ対策するのは死刑なのにヨガするくらい意味不明。
しかも例えレインウェアを着てバイクに乗り続けることができたとしてもその先になにがあるというのか。どう足掻いてもずぶぬれで再起不能になるだけ。
雨が降ったら休む。乗らない。諦める。帰る。バイクツーリングは諦めが重要。
バイクウェア・ライジャケ
クソダサ。せっかくバイクという見た目だけの乗り物に不便を我慢して乗ってるのにその唯一の取り得である見た目すらダメにしてしまう最悪の選択であり、バイク乗りのイメージを下げ続ける諸悪の根源。
というか肩ゴツゴツのメッシュ素材にもりもりクッションとかやりすぎ。デザインも超ダサい。最悪でも普段着の下にインナーウェアを着る程度にするべき。
命を賭けて峠を攻める、サーキットに行くというならつなぎでフル装備するのはまだわかる。ただ、街乗りまったりツーリングで、しかもマスツーとかの集団でダサいライジャケを着るのは本当に勘弁してほしいし、ライジャケを着ないための安全運転に命をかけてほしい。
バイクブーツ
これもクソダサ。ゴツゴツしていて歩きにくいしダサくてバイク以外で使えないゴミ。というかバイクで使ってもダサい。ゴミ。
バイクブーツを買うくらいなら普段履きもできるブーツを購入してシフトパッドでも取り付けた方が遥かにマシ。
そもそもバイクブーツを買ってもシフト部分はどうせ痛む。なら普通のブーツを買う方が普段利用できる分マシ。
命を賭けて峠を走る、サーキットを走る以外でバイクブーツを買う合理的な理由がない。
ワイヤーロック・ゴジラロック
愛車の盗難が怖い。だからツーリング先にワイヤーロックとかゴジラロックを持っていきたい気持ちはわかる。
ただよく考えてほしい。本気の集団にこんなものは通用しない。つまりバイクは狙われたら終わり。なにより重要なのは狙われないことで、最も効果的な対策はカバーで隠すことなんだ。
しかもワイヤーロックだとバイクの鍵と管理が二重になるのもだるすぎ。どちらを失くしても終わる。リスクが増えるだけ。
ワイヤーロックを持っていくくらいならバイクカバーを持って行って欲しい。俺が色々買った中ではこれが薄手でコンパクトに畳めたからお勧め。ZZR1400の巨体もカバーできたし実際日本一周にもこれを持って行った。
コーヒーセット・ラジオ
ツーリング先でコーヒーを淹れる為にコーヒーセットをお勧めしたり、その地方ごとのラジオ放送を楽しむためにラジオをお勧めしているケースがたまにあるけどこんなもの要るわけがない。
というかバイクツーリングは戦争だから武器以外は不要。
命からがら目的地まで辿り着き地を這い観光地を目指す。そして逃げ出すように帰る。これがバイクツーリング。
そんな環境で優雅に珈琲とかラジオとかはバイクツーリングを舐めすぎ。コーヒーが欲しけりゃ大人しくコンビニで買って飲むべき。
ライダーは黒子に徹するべき
バイク業界は全体的に夢見せすぎのライジャケを過信しすぎ。
バイクみたいな極めて非合理的な乗り物は一時間も走れば爽快感は消え苦しみと疲労だけになるのが関の山。そして一か罰か、生きるか死ぬかの乗り物でもある。ということをもっと周知すべき。
だからオシャンなバイクライフなんて夢のまた夢だし、ライジャケがあっても余裕で死ねる。買ったことを後悔するほどに消耗する乗り物なんだ。マジで金がない間の移動手段としてしかメリットは無い。
バイクが格好いい。俺は格好良くない。
そして憧れの格好いいバイクが格好いいのはバイクだけであって、バイク乗りはそれを減点するだけの存在なんだ。
だからバイクを格好いいまま乗りたいのであれば乗り主はできる限り個性を消し黒子に徹することが重要。というのが18年間バイクを乗ってきた俺の結論。
それでも変人はバイクに乗る。少しでも快適なツーリングを楽しんでほしい。
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