完全独立型イヤホンは2019年11月にSoundcore Life P2を購入して以降ずっとメインとして使い続けているんだけど、遂に乗り換えても良いかもしれないと思えるイヤホンがまたしてもAnkerから発売された。
ということで今回はAnkerが新しく発売したSoundcore Liberty Air 2 Proをレビューしたい。名前長すぎ。
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Soundcore Liberty Air 2 Proは13,000円
SoundcoreLibertyAir2Proは値段が安い。これが一番重要。
最近のイヤホンは高すぎ
というのも完全独立型イヤホンはAppleのAirPods Pro(3万円)の発売以降ノイズキャンセリングありなら高くてもいいみたいな風潮になってて値段が高騰しすぎ。
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そもそもイヤホンに1万円って一昔前はオーディオマニアでもない限り買わない価格帯のはず。しかも高いイヤホンを買ったところで音が良くなるだけで利便性は変わらない上に、完全独立型イヤホンは名前の通り独立してしまってるから失くすリスクも大きい。ということで個人的には2万円を上回る時点でどんなに優れたイヤホンでもなしだと思ってる。
Soundcore Liberty Air 2 Proは最高に丁度いい
そんな中発売されたSoundcore Liberty Air 2 Proはマジで最高にコスパが丁度いい。定価13000円と聞くと高く感じるかもしれないけど、ノイズキャンセリングとか無線充電とかの便利機能が全部入りなら許せる。
多分俺以外の人にとってもギリギリメインイヤホンとして検討できる価格帯に挑んだのがSoundcore Liberty Air 2 Proのすごいところなんだ。
Soundcore Liberty Air 2 Proのスペック
Soundcore Liberty Air 2 Proのスペックを同日に発売された同じくノイズキャンセリング搭載の下位モデルSoundcore Life A2 NCと比較すると下記。
Soundcore Liberty Air 2 Pro |
Soundcore Life A2 NC |
|
イヤホン本体の使用時間 | 7時間 ノイキャン6時間 |
7時間 ノイキャン6時間 |
ケース込みでの使用時間 | 26時間 | 35時間 |
Bluetootコーデック | SBC,AAC | SBC,AAC |
防水 | IPX4 | IPX5 |
価格 | 12,980円 | 9,990円 |
両社共にアクティブノイズキャンセリング搭載モデルとしては激安。遂に2万円を切るどころか下位モデルに関しては1万円をも切ってしまった。
Soundcore Liberty Air 2 ProはaptX非対応
ところで気になるのが今回発売されたモデルは両方とも最新のaptXコーデックに対応していないことなんだ。aptXは低遅延、高音質が売りの最新のBluetoothデータ転送規格なんだけどなぜか対応していない。
ただ、俺はいくつか完全独立型イヤホンをレビューする中でそもそもaptXの価値を疑うようになった。というのも同じくaptX非対応のイヤホンFreeBuds 3が驚くほど遅延しないし高音質。
それは今回紹介するSoundcore Liberty Air 2 Proも同じ。全然遅延しないし途切れない。もしかしてaptXって水素水と同じプラセボなんじゃね?って気がしてる。
少なくともSoundcore Liberty Air 2 Proに関しては遅延は気にしなくてもいいと思う。FreeBuds 3のレビュー記事は下記。
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Soundcore Liberty Air 2 Proのノイキャンが凄い
繰り返しになるけどSoundcore Liberty Air 2 Proはアクティブノイズキャンセリングに対応している。とはいえ世の中にはアクティブノイズキャンセリングに対応していると謡いながら効果ある?ってイヤホンが多いんだけど、SoundcoreLibertyAir2ProのノイキャンはマジですごくてAirPods Pro並。つけた瞬間にまるで水中に入ったのかのように周囲の音が消える。13,000円でこれはすごい。
このノイキャンを実現するためにイヤホン本体には3つのマイクがついていて、それが周囲の音を拾って打ち消してくれるという仕組み。
ノイズキャンセリングモードはAirPods Proと同じで下記3種類。
- ノイズキャンセリング
- ノイズキャンセリングオフ
- 外音取り込み
更にノイズキャンセリングには交通機関、屋内、屋外、カスタムの4つのモードが用意されていて、適した環境を選択するとこでより強力に効かせることができる。
とはいえ交通機関が一番無難でそれ以外は微妙。というかそんなもんそっちで勝手に判断しろよって話。毎回いちいち選びたいわけがない。
外音取り込みモードは微妙
ノイズキャンセリングがあるということは人と会話するための外音取り込みモードもあるんだけど、これは微妙。音が籠もっていて聞き取りにくい。
一応会話はできるから使うには使うけど、まるでイヤホンをつけていないかのように聞き取れるAirPods Proの方が上手だった。とはいえ普段はノイズキャンセリングで使うから気にならない。
Soundcore Liberty Air 2 Proは超コンパクト
Soundcore Liberty Air 2 Proはイヤホンだから持ち運びを前提としているんだけど、ケースが俺史上最小サイズで超持ち運びやすい。
実際にSoundcore Life A2 NC、Soundcore Liberty Air 2 Pro、Soundcore Life P2、メンタームリップとサイズを比較するとこんな感じ。
しかもSoundcore Liberty Air 2 Proは横に小さいだけでなくしっかりと薄い。ズボンの前ポケットにもすっぽりと入るし邪魔にならないから持ち運ぶのが楽。
更にケースの開閉はスライド式だから
開け閉めが片手で完結してしまうのも地味に使い勝手が良くて気に入ってる。
イヤホンはAirPods Proと同じうどん型。
重量はイヤホンが5グラム、
ケース込みでも60グラムとハムスター3匹分で軽い。
うどん型は装着しているときのデザインも良いし掴みやすいのが嬉しい。
装着感はイヤーピース次第ではあるけど、死ぬほどイヤーピースをつけてくれてるから多分なんとかなる。
イヤホンの操作方法はタッチ式で2回タップと2秒間の長押しで使い分けられる。
タッチ式は操作した感が無くて苦手なんだけど、これが業界標準っぽい。できればSoundcore Life P2のような物理ボタンを搭載してほしかった。
Soundcore Life P2のレビュー記事は下記。
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SoundcoreLibertyAir2Proは無線充電対応
Soundcore Liberty Air 2 Proのケースは上面にBluetoothペアリングを解除するリセットボタンとType-Cの充電端子を搭載するんだけど、
ケース自体が無線充電にも対応する。
そもそも完全独立型イヤホンはケース込みで26時間も使えてしまうから頻繁な充電は必要ないんだけど、置くだけで無線充電できるのはやっぱり便利。
ただ、実際にしばらく使ってみてやっぱり無線充電はなくても良いと思った。
Soundcore Liberty Air 2 Proの音質は良い
ガジェマガでは何度も言ってるんだけど俺は糞耳だと自負しているし音質には全く拘りが無いから雰囲気でしか語れないんだけど、Soundcore Liberty Air 2 Proは今まで使っていたSoundcore Life P2と比べると明確に音質が良くなっている。相変わらず低音は強めではあるんだけど今までよりは控えめだし、音の解像感が高まって上品な音になった。
更に専用アプリを使えばイコライザのパーソナライズも可能。
より自分の耳にあった音質に調整してくれる。
一方同日発売の下位モデルSoundcore Life A2 NCは更に低音が強いドンシャリだし、イコライザのパーソナライズ化もできない。
楽しく聴けるのがSoundcore Life A2 NCで上品に聴けるのがSoundcore Liberty Air 2 Proというイメージ。両者共に以前レビューしたFreeBuds 3ほどの感動はなかった。
Soundcore Liberty Air 2 Proのメリット
SoundcoreLibertyAir2Proをしばらく使って感じたメリットは下記。
ノイズキャンセリングが超快適
やっぱりノイズキャンセリングが快適。確かになくても困らないんだけど、装着したときにすっと周りの音が消えるのは何度やっても感動する。
と同時に今まで無意識に聞こえていた雑音が意外とストレスになっていたんだなと実感するようになった。ノイズが無いと小さめの音量で聴けるから鼓膜に優しいのも嬉しい。
片耳通話が超便利
これはSoundcore Life P2でも同じなんだけど、完全独立型イヤホンでのハンズフリー通話はマジで快適。今では家の中でも電話するためにイヤホンをつけるようになってしまった。
イヤホンを外さないで良いのが楽
Soundcore Liberty Air 2 Proは外音取り込みに対応するからイヤホンを外さないでも店員さんとの会話が可能。今まではレジの度にイヤホンを外すのが微妙なストレスになっていたことにSoundcore Liberty Air 2 Proを使って気付いた。
Soundcore Liberty Air 2 Proのデメリット
Soundcore Liberty Air 2 Proをしばらく使って感じたデメリットは下記。
操作項目が少ない
上でも書いたけどSoundcore Liberty Air 2 Proはタッチ式で設定できる操作項目は片方で2つの合計4つ。しかも設定できる項目のバリエーションが少ないしグーグルアシスタントの呼び出しもできない。
完全独立型イヤホンでグーグルアシスタントが呼び出せると便利なのに項目として存在しないのが謎。というか操作項目が少なすぎ。
物理ボタンじゃない
やっぱり物理ボタンじゃないと押した感が無くて使いにくい。タッチしても押せてる?押せてる?ってイヤホンの反応を待つことになるのがめんどくさい。
Soundcore Liberty Air 2 Proは絶妙なバランス
Soundcore Liberty Air 2 Proはマジで性能と価格のバランスが最高に丁度良い。この性能で13,000円なら納得できる。という絶妙なポイントを突いてきた。
AirPods Proは音質は良いしノイキャンもあるけど3万円はいくらなんでも高すぎ。Soundcore Life P2は5,000円と安いけど、ノイキャンも無線充電もないし音質がさみしい。その間を上手く埋めたのがSoundcore Liberty Air 2 Proなんだ。
確かに13,000円は高いけど、ケースの小ささ、音質の良さ、なによりノイキャンのストレスの無さを加味すると現時点ではコスパ最強のイヤホンだと思う。ということで俺はメインイヤホンをSoundcore Life P2からSoundcore Liberty Air 2 Proに置き換える。
ライバルはSoundcore Life A2 NC
最大のライバルは3000円安い同日発売のSoundcore Life A2 NCだけど、どちらを選んでもいいと思う。
ノイズキャンセリングの品質と音質はほぼ同じ。俺はデザインとケースの小ささを優先してSoundcore Liberty Air 2 Proを選んだだけ。Soundcore Life A2 NCはまた後日レビュー記事を上げる予定。
【動画レビュー】最強イヤホン
Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro