体が痛い。おかしい。こんなはずじゃなかった。36になってから体の痛みが悪化してる。やっぱり人間は36年生きるように設計されてないんだと思う。
でもそんなことを言っていても何も解決しないから仮説の原因を解決すべく遂に人生初のトラックボールマウスに手を出したからレビューする。
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マウス操作は多分巻き肩の原因になる
思い返せば俺は15歳でデスクトップパソコンが家に来てからというもの21年間右手でマウスを握り続ける人生を過ごしてる。
その傾向は24歳で国家公務員になって以降悪化し続けていて、一日8時間以上マウスを握り続ける日もざら。そしてバイク日本半周の動画編集62本ノックで俺の体は完全に壊れた。
一日8時間以上右肩を内側に捻ってマウスを操作する生活を送った結果、今現在の俺の体は右だけが酷い巻き肩になり、複合的に左肩が痛む最悪の状態に仕上がった。
マジでやばい。今ではもう肩の痛みで仕事を中断してしまうほどにひどい。そして多分これはマウス操作による捻りが原因だと思う。ということで対策すべく新たなマウスを模索し始めたのが今回のPro Fit Ergo Vertical購入のきっかけ。
エルゴノミクスのマウスが必要
そもそも俺が21年間愛用し続けてきた一般的なマウスは平べったい形が特徴。つまり操作している際の手は常にこんな感じで、
腕と肩を内側に捻り続けることになる。
これが一般ユーザーならなんの問題も無いんだろうけど、俺の場合はブロガーを志した辺りからマウスの使用時間がバグった。一日8時間腕を内転する生活を何年も続けると流石に影響が出始める。
そして俺と同じ悩みを抱えている人は少なくないらしく、無理のない姿勢で操作するためのマウスも発売されていたりする。それが自然な状態の腕で操作できるエルゴノミクスデザインのマウスなんだ。
どう違うかは言うまでもなく見たまま。一般的なマウスと違って傾いているからその分腕が内転しなくなり腕、肩への負担が減るという構造。
第1候補はロジクール「M575」
そこでまずとりあえずで購入してみたのが超有名トラックボールマウスのロジクールM575なんだけど、これは角度が弱く腕への負担が一般的なマウスとほぼ変わらなかったからボツ。
第2候補はロジクール「LIFT M800」
次に購入したのが同じくロジクールのエルゴノミクスマウスなんだけど
これは腕を縦にした状態のマウス操作が全然しっくりこなかったからボツ。縦になるだけでマウス操作がこんなに難しくなるとは思わなかった。感覚が違いすぎる。
第3候補Kensington「Pro Fit Ergo Vertical」
最後に購入したのがKensingtonのPro Fit Ergoなんだけど、これが俺の手と腕にジャストフィットした。持った瞬間からこれじゃね?って感覚があった。
60°の角度で腕が楽だし、多数あるボタンの配置がどれも良く押しやすい。ということでこれをメインマウスにして一週間が経過したからレビューする。
トラックボールマウスは精度が劣る
ところでKensington「Pro Fit Ergo Vertical」は地味に俺にとって人生初のトラックボールマウスになる。で、実際に一週間使ってみた使用感だけどやっぱり通常のマウスと比べると明確にマウスの精度は劣る。
トラックボールの操作自体は話で聴いていた通り3日も使えば慣れるんだけど、そもそも親指だけで操作するトラックボールの精度には限界がある。腕全体を使えるマウスに勝つのは無理。
事務作業に繊細なマウス精度は必要ない
ただ、ならマウスほどの精度が通常利用で必要かと問われるとそれも微妙で、精度は劣るけど事務作業であれば作業性はほぼ変わらないというのが正直なところ。
Kensington「Pro Fit Ergo Vertical」に関してはそれ以上に手首が楽、省スペース、腕のねじれが減るというメリットが上回る気がする。
もちろん精度が劣るといってもそれほど大きく変わるわけではなく、ミリ単位での微調整が必要な実家帰省動画もPro Fit Ergo Verticalで問題なく作成できた。
つまりFPSをプレイするとかの精度命な操作を行わない限りはトラックボールでも大きな影響はなく、デメリットをメリットが上回るというのが一週間使った感想。
「Pro Fit Ergo Vertical」はでかい
そんなKensington「Pro Fit Ergo Vertical」は超多機能でありつつサイズも巨大なトラックボールというクセの強さが特徴。形も独特すぎて写真で上から見てもぱっと見だと何がどうなってるのかよくわからないと思う。
正面から見るとこんな感じで60°もの傾斜がついた形状が特徴。
本体デザインはまるでジンベイザメのような唯一無二の形で結構お気に入り。
Pro Fit Ergo Verticalは単三電池2本で駆動していることもあって
重量も213グラムととんでもなく重い。
一般的なマウスの83グラムと比べると2.5倍の重さがあるんだけど、
その分安定感も抜群でデスクの上でも固定しやすく手で握るまでもなくボタン操作が可能。
「Pro Fit Ergo Vertical」超多ボタン
更にPro Fit Ergo Verticalはその操作性を補うべく9つものカスタムボタンを搭載する。
まず左右クリックとホイールで3つ。その上に前後のボタンが2つ。
更にホイールは通常クリックの他に右への傾き、左への傾きと、ホイールだけで合計3ボタンの役割を果たす。
その他親指で操作する部分に2つのボタンを搭載する。
しかもそれぞれが非常に押しやすい位置に配置されていてすごい。
この辺りよく考えられていて、9個もボタンがあるのにかなり直感的に操作できてしまうことにちょっと感動する。
9のボタンはカスタマイズが可能
これらのボタンは専用アプリ「KensingtonWorks」で自由自在にカスタムが可能。
スクロール速度からポインタ速度まで自由自在にカスタムできるからきっと自分に合った設定が見つかる。
Pro Fit Ergo Verticalの欠点3つ
ここまでかなり好印象のPro Fit Ergo Verticalにも欠点というほどではない弱点があってそれが下記。
- でかい
- ボタン配置が惜しい
- スリープ移行が早すぎる
Pro Fit Ergo Verticalはでかい
これは強みであり弱点でもあるんだけど、Pro Fit Ergo Verticalはエルゴノミクスデザインでしっかりと手に馴染むし重量もあってしっかり安定する代わりに持ち運びはある程度犠牲になる。
通常マウスと比べると圧倒的にでかいから
持ち歩くかどうか、どこに収納するかは再考が必要。
幸い俺の場合はいつも使っているリュックであるノースフェイスの「SURGE」のパソコンスペースにすっぽり収まったから何とかなったけど、存在感はしっかりある。
旅行時の鞄の中の荷物をまとめた記事もあるから参考にしてほしい。
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Pro Fit Ergo Verticalはボタン配置が惜しい
Pro Fit Ergo Verticalは9つものカスタムボタンを搭載していて更に自由にカスタマイズできるからマウスだけで非常に便利に使えるのが魅力だけど、一つだけ謎のボタンがある。
それが8番9番の後ろにあるこのボタン。
Pro Fit Ergo Verticalは3つまでのデバイスと接続可能だから接続切り替えボタンが必要なのはわかる。けど絶対にここじゃない。
こんなに親指がアクセスしやすい場所に使う頻度が低すぎるボタンを配置する必要性は全くない。
この辺り作った人のセンスが謎。絶対マウスの裏側で良かったし、
ここを10個目のカスタムボタンにするべきだったと思う。
Pro Fit Ergo Verticalはスリープ移行が早すぎる
Pro Fit Ergo Verticalは単三電池二つで18か月もバッテリーが持つんだけど、
バッテリー持ちをよくするためかものすごいスピードでスリープに移行しやがる。
5分触れてなければ当然スリープだし、2分ぐらいでもスリープしてる気がする。
もちろんスリープに移行したところで復帰も一瞬だから何の問題も無いんだけど、スリープと復帰のたびにパソコンから「ピンポンパン」と音がするのがちょっと気になる。流石にスリープ移行が早すぎ。
デメリットというほどの弱点はない
とはいえこれら3つの弱点はデメリットというほどではなく、どれも不満になるほどの物ではない。しいて言うなら大きさが人によっては耐えられないかもしれないというところ。
大きさが問題なさそうだったり家でしか使わないなら多分大丈夫。
ぺリックスボールに交換済み
あとはボールをトラックボール業界では有名らしいぺリックスに交換した程度。なんか滑りが良くなってマウス操作がしやすくなるらしい。
実際に使用感は良くなったからおすすめ。安いし。ただ緑色じゃない方が良かったかもしれないと思ってる。
長時間マウスを触る人にはお勧め
Pro Fit Ergo Virticalはとにかく癖が強い。一般人におすすめできるかと問われると微妙だし、そもそも不要。一般人は普通のマウスで十分だと思う。安いし。
トラックボールマウスが必要なのは俺みたいに一日8時間程度マウスを握り続けて体に支障をきたしつつあるレベルの人で、その意味で便利グッズというよりは健康グッズに近い。
1週間程度使った結果、ブログ執筆と動画編集、画像編集なら作業性をほぼ変えずに使えることは確認できた。FPSは絶対無理。FPSじゃなくともカーソル操作が命運を分けるゲーム類は避けた方がいい。
だから全ての人におすすめなんてことは全くない。ただ、トラックボールに手を出してみたい、と思うなら一発目からPro Fit Ergo Verticalを選ぶのはありだと思う。
Pro Fit Ergo Verticalの設定
最後に参考に俺のPro Fit Ergo Verticalの設定だけ乗せておく。
カスタムボタン配置はこんな感じ。
ポインタ設定とスクロール設定は下記。
ポインタ読み取り精度(DPI)は1番目を選択している。
その他マウスジェスチャーアプリかざぐるマウスで右クリック+左クリックに「閉じる」操作を割り当てている。参考にしてほしい。