新年が開けたところで特にめでたいことはないんだけど今現在は実家にいるからカメラがなく写真の撮影ができないんだけど、この前の動画用に撮影したデータはあるし、その写真加工の過程で学びがあったから、最新の動画の宣伝もかねて動画内で使った写真のLightroomでの加工方法を再度解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
世の中の写真は全て加工されている
前回の記事でも書いた通りだけど、世の中に出回る写真は全て加工されているから加工することを恐れないで良い。写真は真実を見せるより感動させることが大切。現場に足を運んだ人が実際の光景にがっかりしようとどうでもいい。というのが広告代理店の思惑。俺の思惑ではない。クレームは広告代理店まで。
前回の記事は下記。
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【Lightroomの使い方】写真を加工する方法・手順【実例】
以前別の記事でもLightroomを使った写真の編集方法は解説しているんだけど、この前撮影したバイク写真の出来栄えが思っている以上に良かったから、その写真をベースに改めて加工の工程を解説する。 その写 ...
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樋口一葉菊坂旧居跡の写真を加工
最新の動画では樋口一葉菊坂旧居跡に行ってきたんだけど
この動画の中で使っている写真は下記6枚。
これらの写真のLightroom6での編集が想定以上に大変だったからこの編集の工程で学んだことを解説する。
ちなみに別の動画で撮影した写真の編集工程を解説する記事も別であるから興味がある人は参照してほしい。
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【Lightroomの使い方】写真を加工する方法・手順【実例】
以前別の記事でもLightroomを使った写真の編集方法は解説しているんだけど、この前撮影したバイク写真の出来栄えが思っている以上に良かったから、その写真をベースに改めて加工の工程を解説する。 その写 ...
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撮影カメラはα7Riii
これらの写真はα7RiiiとTAMRON 17-28mmF/2.8を使用して、ISO400、F値8から11、シャッター速度1/15で手持ちで撮影した。
元写真からの加工工程①
まずこの写真だけど加工する前の写真との比較がこれ。
暗い。空の明るさに合わせて撮影してしまったから暗すぎる。
元々この写真は失敗写真だと思っていたんだ。ただ、明るさを上げると想像以上に暗所が残っていて加工で復活したという流れ。
加工工程は下記。
- ハイライトを下げる
- 白レベルを下げる
- シャドーを上げる
- 微調整する
- 切り取る
- 草を緑に
- 井戸を青く
- 空を青く
- 切り取る
まずハイライトと白レベルを下げて明るいところを暗く、シャドーを上げて暗いところを明るくしつつ全体の明るさを上げて加工の下準備をする。
ここから使いたい部分のみを切り取る。
部分補正で井戸、草、階段部分の彩度を高くする。
段階補正で写真の下半分と空部分を明るくしてメリハリをつける。
空の青さとか全体の彩度、色味、コントラストを微調整して完成。
ギラギラしたインパクトのある写真になった。と思う。
これが正解かは不明。写真の加工に正解はないから色々見ながら自分なりの正解を模索するしかない。
元写真からの加工工程②
次にこの写真の加工する前の写真との比較が下記。
これも暗い。明暗差が大きすぎる環境だから仕方ないんだけど、本当に撮りたい鳥居の向こう側が完全に死んでる。
加工工程は上の写真と同じで下記。
- ハイライトを下げる
- 白レベルを下げる
- シャドーを上げる
- 微調整する
- 中心部を明るく
- 中心部以外を暗く
- 空を青く
- 色味を緑に
まずハイライトと白レベルを下げて明るいところを暗く、シャドーを上げて暗いところを明るくしつつ全体の明るさを上げて加工の下準備をする。
円形フィルターを中心部に入れて中心部を明るく、それ以外を暗く調整する。
全体の色温度と明るさ、コントラストを調整して映える写真にすれば完成。
作品撮りは一番明るい場所に合わせて撮る
実はこの他にもいくつか明るめの写真を撮影していたんだけど、空が白飛びしてしまっていて全滅だった。
編集工程を見てもらってもわかる通り、今回編集した元写真はどれも暗すぎるものばかり。でも暗所にはしっかり画は残ってた。
RAW写真は暗い部分は編集の画は残るけど明るい場所はすぐ死ぬ。というのが今回の学び。今後作品撮りを行う場合は最も明るい場所に露出を合わせて、暗すぎるぐらい暗い写真を撮ることが重要っぽかった。
ISO感度が高すぎた
あとはISO感度が高すぎたのも反省点。写真が暗くていいならISO感度は下げれる限り下げるべき。あとで暗所を持ち上げるのに最初からISO400で固定するとノイズが多すぎる。
まずはISO100から始めて、耐えられないなら上げていくべきだったと反省。
空は青く、緑は緑の方がいい
今回色々手探りで調整してみたんだけど、どう転んでも空は青すぎるくらい青く、草木も緑が濃すぎる方がいい写真に見えるっぽい。
この辺り忠実に実行してるスマホの画像補正はさすがだなと思った。
あとはシチュエーションに応じて、ビル群なら青味を強く、古風な景色は緑を強くするとそれっぽく見える。今回も全ての写真で緑を付け足した。
写真加工に正解はない
あとはひたすらいい写真を見ながら、その写真がなぜいい写真に見えるのかを解読しつつ自分の写真にそのエッセンスを付け足していけばOK。
写真加工に正解はないからひたすらトライアンドエラーを繰り返すしかない。
作品撮りはISO下げてのアンダー撮影が重要という学び。明るい所はすぐ死ぬから空に合わせて撮らないと後からじゃどうにもならない。フルサイズでこれだからスマホだけはまだまだきつい。でもフルサイズは超邪魔というジレンマ。Pixelでこれが撮れたらどれだけ楽かとは思うけどそんな時代はきっと来ない pic.twitter.com/JugngEn1mq
— トーマス@ガジェマガ(バイク日本一周中) (@gadgetKaeru) January 2, 2023
今から買うならα7Cがおすすめ
ここ最近のフルサイズ一眼は動画性能が向上してるばかりで写真性能は変わってないから、今から安く買うなら俺が使うα7Riiiを中古で買うか、α7Cを買うのがおすすめ。カメラ性能が高いスマホを15万で買うよりフルサイズ一眼を20万で一台買う方がきっと学びは多い。
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