友人から壊れたiPhoneの修理依頼があったが、その壊れ方が面白かったので紹介したい。ちなみに修理依頼はちょこちょこ入るが、俺は業者ではない。俺はNOと言える日本人だから問題ないけど、あまりスマホやパソコンについて詳しそうに振舞うのは良くない。
本日もガジェマガ(@Gadgetkaeru)をご覧いただきありがとうございます。
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■まずこの症状を見てほしい。
■原因
その友人は重力が原因でiPhone6を何度も壊していて、今回3度目の全損となった。あいにく学習能力が低く、キャリアの保証にも入っていないということなので、泣く泣く過去に使っていたiPhone5を持ち出したところ、このありさまでロックが解除できないというわけだ。
■待ち時間
23,609,540分待ちだと天文学的な数値になるので、分かりやすくすると約45年後ということになる。これは意外に知られていないiPhoneのバグらしく、画面ロックをかけたiPhoneがバッテリー切れをしてから更に長期間放置されることで、本体内の時計を動かす予備電池が完全に無くなる。これによって時計が1970年までリセットされるために起こる現象らしい。たしかに1970年まで戻ったと考えれば45年後は2015年だ。このiPhoneが放置され始めたのも2015年なので、辻褄が合う。
■iPhoneはやっぱりすごい
1970年にタイムスリップした画面ロック機能は、解除を予定されていた2015年までご主人様を待ち続けるという、バグですらハチ公を思い出させる感動的な話に仕上がっているのもやはりiPhoneのにくいところだ。いつの日か渋谷にiPhoneを解除できた人の銅像が立つことを期待したい。
■リセットはいつもどおり
できることなら45年待ってどうなるのか検証したいが、寿命でなくとも死ぬかもしれないので、今回はiPhoneをリセットすることで解決した。リセット方法は別記事で紹介しているiPadと全く同じなので参考にしてほしい。
→iPadが起動しない!リカバリー方法を写真で解説。
■後日談
その後友人から、このiPhoneはバッテリーの減りが早すぎて使えないという報告があった。これは当然で、放電しきった状態で長期間放置することはリチウムイオン電池の大幅な劣化を招く。使わなくなったスマホは充電してから電源を切って放置するようにしよう。