10月頃に発売されたUMIDIGI F2が未だに届いていないことがツイッターで話題になっている。どうもUMIDIGI側で配送業者や工場とのやりとりが上手くいっていないらしい。
とはいえピンチはチャンス。UMIDIGIスマホのコスパが良かったのは一年以上前の話で、実は今の大手スマホは値下がりしていて、UMIDIGIと同じくらいの値段で更に性能が良いスマホが意外に多い。
ということで今回はUMIDIGI F2の購入キャンセルを検討している人向けに、2019年12月末時点のUMIDIGI F2の代案となるスマホを紹介する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
UMIDIGI F2の特長
UMIDIGI F2の特長は下記。
- セールで2万円(通常3万円)
- Antutu約17万点の中の下のスペック
- 6.53インチの大画面
- 望遠、標準、広角、マクロのクアッドカメラ
- DSDS対応
- 技適マークあり
最大の魅力はその価格なんだ。価格を度外視すれば敢えてUMIDIGIを選ぶ理由はない。
つまりUMIDIGIスマホに求められるのは忍耐力。値段が安い代わりにどこまで我慢できるかが重要。
UMIDIGI F2のスペック
代案を検討する前にUMIDIGI F2のスペックを再確認したい。
ディスプレイ | 6.53 |
解像度 | 2340×1080 |
Snapdragon 660 | Helio P70 |
メモリ | 6 |
ストレージ | 128 |
バッテリー | 5150 |
セキュリティ | 指紋/顔 |
おサイフ | × |
防水 | × |
DSDS | ○ |
重量 | 207 |
サイズ | 77.7 x 162.6 x 8.7 |
Helio P70はAntutu17万点
UMIDIGI F2が搭載しているHelio P70のAntutuベンチマークは約17万点。
但し、俺が以前実機レビューしたUMIDIGI S3 Proは同じCPUでありながらAntutu10万点の低スペックだったからHelio P70は品質にバラツキがある。
-
【UMIDIGI F2をおすすめしない理由】他の買った方がマシ
10月頃に発売されたUMIDIGI F2が未だに届いていないことがツイッターで話題になっている。どうもUMIDIGI側で配送業者や工場とのやりとりが上手くいっていないらしい。 とはいえピンチはチャンス ...
続きを見る
今回はアタリを引いた前提のAntutu17万点をベースに代案を検討する。
ちなみに俺が過去に計測した他スマホのAntutuベンチマークスコアは下記(Antutu ver8)
- iPhone11 512586(Apple A13) 8万円
- ROG Phone 2 487983(Snapdragon855+) 6万円
- Mate 20 Pro 355915(Kirin980) 8万円
- Mi 9 327065(Snapdragon855)←原因不明の低数値 4万円
- Mi Note 10 254844(Snapdragon730G) 5万円
- Mi 9T 254457(Snapdragon730) 3万円
- UMIDIGI F2 170000(Helio P70) 3万円
UMIDIGI F2は現在のスマホ市場の中の中程度の性能。
UMIDIGI F2は初のクアッドカメラ
UMIDIGIは誇大広告でおなじみだから既に信用はないんだけど、今回も超高画質カメラをアピールしている。
UMIDIGI F2は望遠、標準、広角、マクロのクアッドレンズを搭載しているんだけど、どこまで使い物になるかは不明。
実際カメラをアピールしまくったUMIDIGI S3 Proの画質はズタズタだったし、
-
【UMIDIGI S3 Pro実機レビュー】色々ダメ。次回作に期待
激安スマホで話題の中国の新興企業UMIDIGIから同社のハイエンドモデルであるUMIDIGI S3 Proを提供してもらったから詳細にレビューしたい。UMIDIGIといえば1万円台でまともに使えるのが ...
続きを見る
UMIDIGIでなくても1億画素カメラをアピールしたMi Note 10も実際に使ってみると意外とそうでもなかった。
-
【Mi Note 10レビュー】夜景が弱い。他の買った方がマシ
俺は二つ折りの時代から携帯電話のカメラには拘り続けてきたし、カメラと携帯電話は統合すべきだと考えてきた。 だから今も俺が購入するスマホはカメラに拘ったものばかりだし、未だに一年前に発売されたMate ...
続きを見る
カメラ画質は発売するまではなんとでもアピールできるからユーザーにとって一番判断が難しい。
とはいえUMIDIGIスマホのカメラは既に俺が言うまでもなくソフトウェアがボロボロという評判で溢れているから、今回も期待はできない。
UMIDIGIスマホをお勧めしない理由
ここまでだとUMIDIGI F2は意外といいスマホじゃね?って気がするけど、俺がUMIDIGIスマホをおすすめしないのはユーザー体験がボロボロだからなんだ。
UMIDIGIスマホをおすすめしない理由を力説した記事は下記。
-
【最新版】UMIDIGIスマホをおすすめしない理由を比較解説【コスパ最悪】
ガジェマガでも過去に2度UMIDIGIスマホをレビューしているんだけど、値段の安さで話題になり続けるUMIDIGIスマホに関して、ついに他社スマホが価格面でも追いついてしまった感がある。 そんな中でも ...
続きを見る
UMIDIGIスマホの価格はもう安くない
上の記事でも解説してるけど、UMIDIGIスマホのコスパが良かったのは他のスマホの値段が高かった2年前の話。
その当時は余りの安さに安かろう悪かろうが許されて話題になっていたんだけど、今は大手が作るスマホがUMIDIGIスマホ並に値下がりしていて、UMIDIGIのコスパメリットが消えた。
カタログスペックでは見えないUMIDIGIの弱点
俺が購入したUMIDIGI S3 ProはCPU性能が異様に低かったし一押しされていたカメラ性能もズタズタだった。
初の画面内指紋認証を搭載したUMIDIGI Xは登録した指以外でもロックが解除できた(アップデートで修正済み)
しかもこれは一例でしかない。
カタログスペックだけだとこれが見えないから、UMIDIGIスマホを購入して後悔する人が続出している。
UMIDIGI F2の代案
UMIDIGI F2を否定するなら代案を示せって話になる。俺は否定しかせずにクソの役にも立たない野党と違ってちゃんと代案を提示するから安心してほしい。
代案は値段が安い順に下記
- P30 lite 170,000(Kirin710)セール4,800円(通常25,000円)
- AQUOS sense3 110000(Snapdragon630)セール14,800円(通常35,000円)
- UMIDIGI F2 170000(Helio P70)セール20,000円(通常27,000円)
- Reno A 約200000(Snapdragon710)セール20,000円(通常38,000円)
- Mi 9T 254457(Snpadragon730)通常30,000円
- P30 Antutu 350000(Kirin980)セール39,800円(通常65,000円)
カメラに拘りたいならP30 liteかP30
UMIDIGI F2 | P30 Lite | P30 | |
価格 | セールで2万円 (通常3万円) |
セール4,800円 (通常25,000円) |
セール39,800円 (通常65,000円) |
Antutu | 約170000点 | 約170000 | 約350000 |
ディスプレイ | 6.53 | 6.15 | 6.1 |
カメラ | 望遠/標準/広角/マクロ | 標準/広角 | 望遠/標準/広角/マクロ |
DSDS | 〇 | 〇 | 〇 |
技適 | 〇 | 〇 | 〇 |
耐水 | × | × | IP52 |
正直UMIDIGI F2のカメラ画質が読めないからカメラ画質を基準にするのは難しいんだけど、Huawei製のスマホならカメラに関しては絶対的に信頼できる。
廉価盤のP30 liteでもUMIDIGI F2より処理能力が高いし、質のいい標準カメラと広角カメラを搭載している。
P30に関しては俺のメインスマホMate 20 Proとカメラ性能が同じで最強。
Mate 20 Proのレビュー記事は下記。
-
【Mate 20 Proレビュー】全てのスマホを過去にするカメラとスペックと価格【悪い所3つ】
迷いに迷ってファーウェイのMate 20 Proを購入してしまった。半年前に発売されたばかりのハイエンドスマホP20を使っていたのに!今回は俺がたった半年でハイエンドスマホからハイエンドスマホに乗り換 ...
続きを見る
Mate 20 ProはiPhone11をも上回るスマホ業界最高水準のカメラ画質だからこれ以上を探すならP30 Proぐらいしかない。
この2機種は両方共OCNモバイルONEとの同時契約によるセール中で、スマホ価格が落ちていてお買い得。
個人的には2年使うスマホとして選ぶなら性能・バッテリー・カメラのいずれもレベルが高いP30が一番おすすめ。
安さに拘るならAQUOS sense3
UMIDIGI F2 | AQUOS sense3 | |
価格 | セールで2万円 (通常3万円) |
セール14,800円 (通常35,000円) |
Antutu | 約170,000点 | 約110000 |
ディスプレイ | 6.53 | 5.5 |
カメラ | 望遠/標準/広角/マクロ | 標準/広角 |
DSDS | 〇 | 〇 |
技適 | 〇 | 〇 |
耐水 | × | IP68 |
とにかく値段に拘りたいというのであればAQUOS sense3がおすすめ。こちらもカメラの評判は良くないし、最低限の性能だけど、SNSとかブラウジング程度なら問題ない。
なによりも公称値でバッテリーが一週間も持つから、実際には3日は余裕。しかもAQUOS sense3はIP68の耐水に対応。
スマホにお金を使いたくないし、とりあえず使えればいいという人には最高の選択肢になる。セール価格はOCNモバイル。
スペックに拘りたいならReno AかMi 9T
UMIDIGI F2 | Reno A | Mi 9T | |
価格 | セールで2万円 (通常3万円) |
セール20,000円 (通常38,000円) |
通常30,000円 |
Antutu | 約170,000点 | 約200000 | 約250,000 |
ディスプレイ | 6.53 | 6.4 | 6.4 |
カメラ | 望遠/標準/広角/マクロ | 望遠/標準 | 望遠/標準/広角 |
DSDS | 〇 | 〇 | 〇 |
技適 | 〇 | 〇 | × |
耐水 | × | IP68 | × |
スペックと安さに拘りたい人にはOPPOのReno AかMi 9Tがおすすめ。どちらもUMIDIGI F2を超えるスペックなのに価格がお手頃。
特に技適に対応してないMi 9Tはたった3万円でAntutu25万点のコスパモンスターでレビューもしているから気になる人は見てほしい。
-
【Mi 9T/Redmi K20レビュー】文句なし。でもコレジャナイ
ギミック付きのガジェットはその合理性はともかくとして男心をくすぐることは間違いない。フロントカメラが稼働するスマホといえばフリップカメラを搭載したZenFone 6が話題だけど、今回ZenFone 6 ...
続きを見る
一方技適に対応しているReno Aは国内販売モデルの中で価格に対する性能が高いことから人気のモデル。
今ならOCNのセールで2万円で購入可能。
スマホは値段と性能のバランスが大切
俺みたいなオタクと違ってスマホに興味が無い人にとっては、スマホに対する出費をできる限り抑えたいのが本心だと思う。
今回5つ紹介した代案は多くがUMIDIGI F2よりも若干値段が高いんだけど、スマホは安さと性能のバランスが大切。
スマホは24時間を共にするパートナー
値段を重視して使い物にならないスマホを自分のパートナーにするのは自分の時間を浪費するのと同じ。
2年間同じスマホを使うつもりならば、安さにだけ拘ってハズレを引いて2年間苦しむよりも、1万円2万円上乗せして2年間快適に使える方が良い。
コスパは長い目で分析するのが重要
最初の購入価格が高くなるのは痛いけど、2万円の差額は2年間使うのであれば一か月辺りで833円の差にしかならない。
月たったの833円にしかならない差額を惜しんでUMIDIGIスマホを選択するのはハイリスクローリターンすぎる。
UMIDIGIスマホの敗因
繰り返しになるけど、UMIDIGIスマホの敗因は業界の変化に対応しなかったことなんだ。
UMIDIGIが市場に出た2年前は3万円を切るなら動くだけで許される時代だった。
ところが今はXiaomiとかOPPO、HuaweiからAQUOSに至るまで大手が高いクオリティをそのままに廉価モデルを次々販売している。
今はもう安いでしょ?だから欲しいでしょ?が通用しない。それなのにUMIDIGIは未だに価格だけで戦い続けてる。
UMIDIGIの今後に期待
ここまでボロクソに書きながら万が一UMIDIGI F2の出来が良ければ俺は即手の平を反す。
ライバルは多い方がスマホ市場は楽しい。でも多分今のUMIDIGIには無理。
それができるならUMIDIGIはここまで失敗作を連発しないし、UMIDIGI F2の発送が一か月以上遅れたりしない。
市場全体のスマホと相対的に比較する限り、少なくとも今現在のUMIDIGIスマホは安物買いの銭失いでしかない。