Mate 20 Proを購入して3週間が経とうとしてるから、Mate 20 Proを使った感想を書きたい。現行最高レベルのスマホだから基本的には絶賛できるんだけど、具体的に何がいいのかというところと悪い所を書く。
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6.39インチ画面比率87.9%の情報量
スマホは画面が大きいのが正義だ。片手で持ちにくかったり、重かったりと画面が大きいことによる弊害をすっとばせば画面は大きければ大きいほど良い。
Xperia Z Ultraとほぼ同じ画面サイズ
その昔まだ5インチのスマホが大きいとされていた時代にXperia Z Ultraという飛びぬけて大画面の異端児がいた。重量212グラムのその巨大スマホの画面サイズは6.44インチだった。
片手で使える6.39インチ189グラム
Xperia Z Ultraの発売から5年間でスマホの大画面化、狭額縁化が急速に進んだ結果、今回入手したMate 20 Proは6.39インチというXperia Z Ultraに迫る画面サイズをたったの189グラムで実現した。画面占有率は驚異の87.9%で、物理的には6.39インチスマホ最小サイズに近い。
しかも19:5.9の超縦長ディスプレイを採用したことで、Xperia Z Ultraで到底考えられなかった片手操作ができるのが素晴らしい。
スマホの常識を超える情報量
この大画面の何がいいってとにかく情報量が多い所なんだ。6.39インチもの大画面であれば設定で文字サイズと表示サイズを最小にしても視認は余裕。一画面に多くの情報量が表示されるメリットだけが残る。
例えばLINEやウェブサイトであればこんな感じ。
俺は今までウェブサイトを巡回するためにiPad Air 2を使っていたんだけど、Mate 20 Proで代用できると判断してiPad Air 2は売却してしまった。
学習する顔認証
Mate 20 Proはセキュリティとして画面内指紋認証の他に顔認証を搭載している。
レビューでは画面内指紋センサーの精度が悪いことを指摘したんだけど、精度よりも反応速度がストレスになる。だから顔認証を使い始めたんだけど、この顔認証は間違いなく俺を学習している。
これは仮定だけど、Mate 20 Proは顔認証に失敗してから指紋認証で解除すると失敗した顔を学習している。顔認証を長期間使えば使うほど精度が上がって失敗する確率が低くなった。
しかも深度センサーもついているから暗闇でも顔認証で解除できる。今では逆に指紋センサーで解除する方が少なくなった。
旅行を一台で賄える最強カメラ
カメラのHuaweiが本気で作っただけあってMate 20 Proのカメラがスゴい。
DxoMARKでiPhoneXSを超える歴代スマホ最高得点を獲得してるから画質はお墨付きなんだけど、画質もさることながら、標準、広角、望遠とあらゆるシチュエーションに対応できるレンズのおかげで、撮りたい写真が撮れる。
一眼レフカメラならレンズを交換しないといけないシチュエーションでもMate 20 Proならレンズ切り替えボタンを押すだけ。
しかも暗闇にも強い。
もちろん一眼レフカメラほどの画質ではないんだけど、これだけの画質なら十分かなと思えるレベルまで来ていて、持ち運びも取り扱いも大変な一眼レフカメラを持ち運ぶ生活に戻れる気がしない。
カメラは別の記事で機能、性能ともに詳細にレビューしているから確認してほしい。
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動画もマイクも高性能
写真が綺麗に撮れるから動画にも強い。Youtubeに上げているスマホ用スタビライザーであるXiaomi Mijia Ginbalのレビュー動画は全てMate 20 Proで撮影しているんだけど、画質もさることながらマイクの集音性が素晴らしい。
的確に人の声を拾って、環境音は控えめ。それでいてノイズキャンセリングもしっかり効いている。ウィンドノイズはどうしようもないから風が強い環境では苦しいけど、それはどのビデオカメラも同じ。
気軽に高いクオリティの動画を撮れるから、今後のYoutube撮影もMate 20 Proで十分だと感じる。
超長時間バッテリー
Mate 20 Proは6.39インチ大画面のくせに搭載しているハイエンドCPUであるKirin980の節電能力が高いのか、電池が全然減らない。レビュー記事にも書いたんだけど、実際の使用を想定したPCMark for Androidで計測したバッテリー持続時間は100%から20%になるまでで11時間21分。
つまり0%までなら約14時間使える。使いっぱなしで14時間だから、通常利用なら2日持つ驚異の長時間バッテリーだ。
最強の動画撮影マシン?
これはディスプレイ解像度の自動調整が効いているのかなんなのかわからないんだけど、GoProとかOSMO Pocketとかの動画専用マシンの連続撮影が約1時間なのに対して、Mate 20 Proなら長時間の連続撮影も可能。
夜景にも強くて手振れも少ないし、広角レンズでの超広角動画撮影も可能。動画撮影マシンとしても注目して良いんじゃないかと思わせられる。
別記事でOSMO Pocket、GoPro、Mate 20 Proの動画性能の比較検討もしている。
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基本的に海外旅行に行く前は日本でモバイルルーターを借りるものだと思ってたんだけど、タイは日本と違って空港でSIMカードが販売されている。
Mate 20 Proは世界中で発売されているSIMフリースマホだから対応周波数が多く、現地の空港でSIMカードを購入するだけで日本にいる時と同じような感覚で常時ネットワークを使える。
俺は8日間タイにいたんだけど、8日間で13ギガ使えるプランが日本円にして1,200円ほどと、現地で買うとかなり安い。
しかもDSDS対応だから日本で使っているSIMカードを抜く必要もない。思わぬ汎用性の高さだった。
画面の湾曲は意味不明
最初から意味不明だったけど、使い続けてもやっぱり意味不明なのが画面の湾曲だ。
湾曲しているからと言って使いにくいということはないし、湾曲に対して目も慣れるから悪い所というほどでもないんだけど、やっぱり意味不明。スマホの見た目がちょっとだけ美しい程度でメリットはない。
スマホ本体がデカくて重い
Xperia Z Ultraより小さいとは言えMate 20 Proクラスになると親指が超長い俺でも大きいなと感じる。俺だから片手でギリギリ端から端まで届くけど普通の人には絶対無理。女の子は100%両手でしか使えない大きさ(左がMate 20 Pro、右がiPhoneXsと同じ5.8インチP20)
更にケース付きで200グラムを超える重さから長時間の片手利用は小指が痛い。
また、重すぎるために寝転がってのスマホ利用が安定しなさ過ぎて使いにくい。iPhoneSEならありえない悩みなだけに大きさに拘る人からは毛嫌いされるだろうなと感じる。
幸いポケットに入れていて違和感を感じる重さではないのが救いだけど、この大きさは慣れが必要。
定価の10万円ですら安い
Mate 20 Proはスマホ全体の売り上げが落ち始めている今だからこそ生まれた付加価値競争でのトップに君臨する技術の結晶だ。
半年前に発売されたP20を使っていた俺でも感心させられることばかり。画面もカメラも動画もスピーカーもハイレベルで、スマホはとうとうここまで来たのかと感動しっぱなしだった。
機能の1つ1つがハイレベル
しかもMate 20 Proと同じ品質のカメラやビデオプレーヤーを購入するだけで簡単に定価の10万円を突破してしまいそうなくらい各機能のレベルが高い。
Mate 20 Proには「これで使えるから」と普段ミドルハイエンドスマホを使っている人が「買ってよかった」と思えるだけの感動が詰まっている。
逆に俺はMate 20 Proから買い替えたくなるスマホがいつ登場するのかが不安だ。
HUAWEI Mate 20 Pro トワイライト