アップルウォッチに代表されるウェアラブルデバイスの一般普及はないと断言する。
去る2016年7月に俺は2か月待たされたアップルウォッチ2を3か月使い続けた後に売却した。まだ新しかったのもあって9万円で買ったものが7万円で売れたので、それはまだいいとする。問題はウェアラブルデバイスに死ぬほど期待してアップルウォッチを購入したガジェット好きの俺がなぜ売却するに至ったのかというところなので、今日はその話をしたい。
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AppleWatchは超おしゃれ
アップルウォッチは数々のスマートウォッチと比較するとかなりアリな見た目で、時計の中でもイケてる部類だと思ってる。スマートウォッチに求められる機能も一通り網羅していて、他社製品と比べても全く劣っていない。
アップルウォッチでできること
ところでみんなはスマートウォッチに何を求めてるだろう。いまいちその用途や利便性が解明されていないスマートウォッチは、漠然と多機能な時計というイメージしかなくて、CMを見てもスポーツと一緒に使うことしかアピールできていない。つまりスマートウォッチは実際に「賢いだけの時計」で、具体的になにができるでもないのだ。普及率の低さもスマートウォッチの必要性の無さを物語っている。必需品のスマートフォンと違って、スマートウォッチは贅沢品だ。
最大のライバルはスマホ
実はスマートウォッチの最大のライバルはスマートフォンだ。そもそもスマートフォンはポケットかカバンに入っているんだから、敢えて手首にショートカットする必要はない。しかもスマートウォッチはスマートフォンと同等のことができないばかりか、アップルウォッチに限ってはiPhoneが無いとまともに使うこともできない。あくまで通知を補助する立ち位置のスマートウォッチの存在は、スマートフォンにすべて無力化されてしまう。
スマホは十分小さい
それなら例えばスマートウォッチが独立して通信ができるようになり、スマートフォンと同じ機能を持ったならどうか。腕元で全ての通信ができるのはまさに思い描いていた未来そのものだ。それでも腕時計の大きさでの情報入力、参照は大変なストレスを伴う。最低限持ち運べるサイズであれば、画面は大きければ大きいほどいいのだ。スマートフォンが入るポケットやカバンがありながらそのスペースを使わない理由があるだろうか、いやない(反語)だからスマートウォッチは限定された状況でしか活きない。その答えが両手を使えない現場でのビジネス利用や、スポーツだ。
バッテリーとサイズがネック
そしてスマートウォッチ最大の弱点は2日しか持たないバッテリーと、リチウムイオン電池の寿命だ。リチウムイオン電池が2年で約60%劣化することを考えると、当初2日持っていたバッテリーは1日も持たなくなる。時計とは本来はただそこに存在して時を刻み続けるだけでいいはずなのに、それすらできない。この事実がユーザーをじわじわと追い詰める。俺はいつまでスマートウォッチを着けているのか、と。
絶妙なスマホのサイズ感
スマートフォンの最大のメリットは片手で持てることでもバッテリーが持つことでもなく、文字入力と情報参照がしやすい最小のサイズであることだ。より効率を上げたければパソコンかタブレットを使えばいい。スマートウォッチにして敢えて効率を下げる必要はどこにもない。だからスマートウォッチはいらない。
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中国Xiaomiを侮るなかれ。アップルウォッチで使いたかった機能だけがしっかりと凝縮されています。
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あとがき
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