お、またセールやってんじゃーんいっちょ買ってみっかと1万円でFire HD 10を入手したんだけど、使ってみると思っている以上に酷いというか1万円が全く安く感じないというか寧ろ1万円で妥当。
確かに1万円で10インチフルHDタブレットが購入できてしまうのは凄いんだけど、それでも中古iPad Air 2が3万円まで値下がりしていることを考えるとかなり辛い。
ということで今回は妹からiPad Air 2を2万円で引き取ってからFireHD10に触らなくなった俺が、2万円程度の差ならiPad Air 2を中古で購入した方が幸せになれると思う理由を解説する。
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【結論】Fire HDは縛りが多すぎる
最初に結論から書いてしまうとFire HD 10は縛りが多すぎるからメイン利用は無理。俺は無理だった。多くの人も無理になると思う。
というのもFire HD 10はAmazonがAmazonのコンテンツを使わせるために作っているタブレットなんだ。だからGoogleが使えない。これが死ぬほど致命的。具体的には下記アプリが使えない。
- Playストア
- Gmail
- Youtube
- GoogleMap
- Chrome
- フォト
- グーグルドライブ
だからゴミになる。一応色々パチモンアプリはある。でも使い勝手が悪すぎ。
しかもPlayストアが使えないから全体的なアプリの品揃えも悪すぎ。子供に遊ばせるだけのタブレットとしてもお勧めしない。悪いことは言わないから2万円で中古iPadを買うべき。
今買うなら最新のiPadOS17に対応した最も安いモデルであるiPad (第6世代)がおすすめ。WiFiが使えればいいからキャリアはどこでもOK。
タブレットの用途はコンテンツの消費
多くの人はメインのスマホを使いながらサブでタブレットを持つことになるから、タブレットの使用用途は基本的には単純なコンテンツ消費になる。
具体的には下記の4つ。
- ゲーム
- ブラウジング
- 動画鑑賞
- 読書
9割以上の人がここに終始するはず。
タブレットはメインとして使っているスマホと違ってSNSとかLINEを頻繁に使うわけでも無い。
ゲームをしない限りはそれほどのスペックも必要ないし、激安タブレットのFire HD 10でもその役割を全うすることは十分可能ではある。
iPad Air 2の中古相場が3万円
繰り返しになるけど現在iPad Air 2の中古相場が3万円まで落ちている。
確かにFire HD 10タブレットを新品1万円で購入できるのは超破格なんだけど、ライバルが3万円のiPad Air 2となると話は別。
そもそも新品FireHD10と中古のiPad Air 2を比較するのはどうなの?って話ではあるけど、結局購入すればFire HD 10も即中古になるわけだし、潔癖でもない限り中古を拒絶する意味も無い。
Fire HD 10は操作が超ストレス
まず何よりもFire HD 10は操作のストレスが大きすぎる。
え、別に普通じゃない?って思う人もいると思うけど、操作系に関してはiPadが完成され過ぎていて、一度でもiPadを使ってしまうと他のタブレットを使うのが辛くなる。
例えばタブレットを使っていて最も多く使うであろうホーム画面に移行する動作に関して、Fire 10の場合はホームボタンをタップしないといけないんだけど、
iPad Air 2なら5本指で画面を救い上げるようなジェスターでホーム画面に移行できる。
次いで多く使われる戻る操作もFireHD10は普通に戻るボタンをタップしないといけないけど、
iPad Air 2なら左から右にスワイプするジェスチャーで可能。
最後にアプリ一覧に関してもiPad Air 2なら4本指で上にスライドすれば
この通りアプリ一覧画面に移行が可能。
何を細かいことを言ってんだよって思うかもしれないけど、そう思うのはタブレットを使ったことが無いから。
特に10インチクラスのタブレットはその画面の大きさから、画面下の「ホーム」「戻る」「アプリ一覧」ボタンまで手を動かすのが超めんどくさい。
iPadシリーズのジェスチャー機能に慣れてしまうとナビゲーションバーを使う操作にストレスを感じる。
「戻る」「ホーム」は最も多く使う操作
繰り返しになるけどタブレットの主な用途はブラウジングとか動画鑑賞とかのコンテンツ消費になるんだけど、その際に頻繁に使う「戻る」「ホーム」の動作を快適に行えるかで使用感は大きく変わる。
既にこの時点で俺は2万円の差額は十分埋められていると思う。iPadはやっぱり売れているだけのことはある。
Fire HD 10はFire OSが使いにくい
次の問題点はFire HD 10がアマゾン独自のFire OSを搭載していることなんだ。
FireHD10は採算度外視で作られている代わりに、全ての買い物がアマゾンに繋がるように設計されている。Amazonのサービスを使わせることでタブレット販売の元を取る計画だ。
それは良いんだけど、それを実現するためにGoogleプレイストアが使えないようになっている。つまり多くの人が使うYoutubeとかChromeとかの一般的なアプリがインストールできない。
インストールできるのはAmazonアプリストアにあるアプリのみ。この品ぞろえが思っている以上に少ない。特に俺に関してはYoutubeの公式アプリを使えないのが痛すぎる。
もちろん裏技を使えばGoogleプレイストアを使えるようにできるんだけど、
裏技だからいつダメになるかもわからない。そもそもGoogleプレイストアを使うためにこれだけ手間がかかるのも微妙。
Fire HD 10はセキュリティが古い
次に気になるのがFire HD 10のセキュリティの古さなんだ。Fire HD 10は指紋認証にも顔認証にも対応していない。
つまりパスワードかPINでしかセキュリティを設定できない。これが超手間。
パスコードロックかログインしないかの選択
もちろんタブレットなんて大した用途で使わないんだから、そもそもパスワードを設定しない人も多いとは思うんだけど、俺はChromeの同期に依存しまくってたりYoutubeプレミアムに入っていたりするから、アプリにログインしないと使い勝手が悪い。
とはいえFire HD 10のパスワードを設定しないままだとタブレットが盗まれた際にあらゆるアカウントを悪用される。そのリスクは犯せない。
ということでFire HD 10はパスワードを設定して毎回手入力で解除するか、アプリにログインしないかを迫られる。不便すぎる。
対してiPad Air 2は指紋認証と最強のセキュリティがあるから気楽で安心。
FireHD10は反射が多い
これは結構マニアックなポイントになるんだけど、iPad Air 2のディスプレイはダイレクトボンディングという耐反射構造を採用していて光沢液晶なのに反射が少ない。
実際に下記の写真を見てもらうとiPad Air 2の圧倒的な見やすさが分かってもらえると思う。
タブレットは外で使うものでもないし、部屋が暗ければ問題ないんだけど、太陽光が差し込む日中はちょっと気になる。
Fire HD 10はGPSが無い
Fire HD 10にはGPSが無いからナビが使えない。そもそもGoogleプレイストアがないとGooglemapも使えないんだけど、がんばってインストールしても結局ナビは使えない。
対してiPad Air 2はセルラー版に限りGPSを搭載していて、Mapアプリを起動すると現在地を表示してくれるし、ナビ機能もそのまま使える。
タブレットは車に積んでナビ代わりに使うという人も多いとは思うけどFireHD10はナビにならない。
Fire HD 10は質感がおもちゃ
個人的にはどうでも良いんだけど、Fire HD 10は安いだけあってプラスチック製で質感がおもちゃ。
それに対してiPad Air 2は天下のアップル製というだけあって細部まで質感が高い。
そりゃ発売当初の定価が約7万円なんだから1万円のFire HD 10と比べるのは酷すぎるんだけど、今となってはこれが中古3万円で購入できてしまう。
俺は質感は気にしないタイプだけど、やっぱり良いに越したことは無い。
FireHD10とiPad Air 2は実質同額
iPad Air 2を使うことで感じたFire HD 10の不満点を改めてまとめると下記。
- Fire HD 10は操作が超ストレス
- Fire HD 10はFire OSが使いにくい
- Fire HD 10はセキュリティが古い
- Fire HD 10は反射が多い
- Fire HD 10はGPSが無い
- Fire HD 10は質感がおもちゃ
この差に2万円の価値を感じるかは人それぞれだけど、俺はiPad Air 2が3万円で手に入るのであればFireHD10のセール価格の1万円でも高いと感じてしまった。
iPad Air 2は2014年10月発売と既に結構古いタブレットではあるんだけど、さすがタブレット界の王者として君臨しているだけあって6年前の製品なのに完成度が高くて超快適に使える。
iPad Air 2は売却も可能
新品Fire HD 10は1万円で買えるけど売ったら二束三文なのに対して、中古3万円のiPad Air 2は売却すれば2万円になる。つまり初期費用に差があるだけで実質は同額。
それでタブレット使用感が劇的に向上するのであればもはやFireHD10を購入する理由がない。
Fire HD 10タブレットは確かに安いんだけど、品質も値段なりで決してお得感のある製品ではないという印象だった。