ノートパソコンを宙に浮かせてることでデスクの省スペース化を測ったのでその工程と感想を書きたい。
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筆者がメインで使っているのは15.6インチのノートパソコンにディスプレイを3台繋いだ環境で、ノートパソコンを使ったデスクトップ環境を構築している。
ノートパソコンでデスクトップ環境を作る
ノートパソコンでデスクトップ環境を構築している理由はガジェマガでは何度か書いてるんだけど、4画面環境を最も手軽に構築できるからだ。デフォルトで画面を2つ追加できて、更にUSB-HDMI変換アダプタを使うことで合計3画面を拡張できる。
ここにもともとついてたノートパソコンの画面を合わせると簡単に4画面が実現してしまう。追加の出費は変換ケーブルの4000円だけでいい。なんて手軽。これがデスクトップパソコンだったら画面出力用に別パーツを購入したりといろいろ手間がかかるし、なによりモニタを4台購入することになる。
マルチディスプレイが手軽
ほどほどに使えるスペックであればいいと考える筆者にとって7世代core i5は十分なスペックだし、さらなるハイスペックにこだわるよりも手軽に4画面環境を実現できる利便性を選んだ。しかもノートパソコンだと省スペースだし、バッテリーがついてるお陰で、いざというときの停電に怯える必要もない。スペックに拘らない限りはいいことづくめの選択肢だ。
ノートパソコンは場所を取る
このデスクトップ環境には満足していたんだけど、唯一ノートパソコンがデスクの3分の1を専有しているのが気になっていた。
15.6インチのノートパソコンは持ち運びが想定されていない大きさで、最近流行りのウルトラブックなんかと比べてもかなり大きい。重さも余裕の2キロ越えで、商品としても手軽に設置、持ち運びできるな半デスクトップパソコンとして提案されている。
このノートパソコンが無ければもっと作業しやすいのになと今まで何度も考えた。それならノートパソコンをたたんでしまって、単純にパソコン本体として扱うことも考えたけど、本体と画面が一体になっているノートパソコンを収納するということは画面が一つ減ることになる。4画面の利便性を犠牲にするくらいならデスクが使いにくくなるのもやむなしという判断で今日まで来た。
ノートパソコンアーム
そんなときにノートパソコンアームを発見した。きっかけは友人がマルチディスプレイ用のアームを探している話からだった。アマゾンでその商品を確認してみると、こんな商品もおすすめの欄にノートパソコン用のアームがあった。なんて恐ろしいアマゾンの関連商品商法。ほしい。ノートパソコンが浮いてるなんて面白い。でもこれ本当に必要なのか。確かに省スペースにはなるかもしれないけど、その下の空間を使えるようになったところで差はあるのか。微々たるスペースが増えることを除くとノートパソコンが浮いているメリットがない。買ったところで意味がないんじゃないかと半信半疑になりながら結局購入してしまった。
男は空に憧れる生き物で、古来から人は羽を作り続けてきたし、ライト兄弟は飛行機を作ったし、ふと空を見上げて何気なくラピュタを探したことがある人も少なくないはずだ。人類は地に足を付けない存在を夢見てきた。そんな夢に片足を踏み入れることができるなら、という興味を止められなかったし、最終的に得られるものがノートパソコンが浮いているという絵的な面白さとハイテク感だけになってしまっても良い。どうせ3000円しないんだし。となった。こうして我が家にノートパソコンマウントトレーが届いた。
取り付けには別途アームが必要
今回購入したのはマウントトレーのみだが、このマウントトレー単独だと宙に浮かすことは出来ない。別売りのアームが必要だ。幸い筆者の家にはちょうど使わなくなったアームが保管してあったのでそれを使った。
まずディスプレイ用のアームをパソコンデスクに取り付けて、そのアームにディスプレイの代わりにノートパソコンマウントトレーを取り付けるとこうなる。
前から
ちなみにこのパソコンデスクは杉板と鉄脚を購入して自作したもので、今回のアームを取り付けたことで合計3つのアームが取り付けられることになった。山田照明のアームライトも入れるとアームは合計4つだった。総重量はかなりものだけど、分厚い杉板はびくともしていない。このパソコンデスク作成の工程は別途記事にしているので見て欲しい(→【総額15000円】杉板と鉄脚で多機能パソコンデスクをDIYする!)
取り付けたアームとマウントトレーを横から見るとこんな感じ。ここにノートパソコンを置く。とても不安だ。
ノートパソコンを置く前にまず付属の滑り止めを貼り付ける。
恐る恐るノートパソコンを置いてみる。なんとかなったけど死ぬほど不安定だ。
このマウントトレーはノートパソコンを直接おいてもいいし、間にノートパソコン用のドッキング台を置いてもいい。筆者はめんどくさいのでドッキング台は省いた。ノートパソコンはなんとかして固定する方法を検討する。
利用環境を整えるために配線をつないでいく。最高に見た目が汚い。
でも安心して欲しい。この汚い配線を綺麗にするパーツもきちんと同封されているぞ。こいつだ。
これをアームのネジで止めてやることで配線の導線を作れる。
まだマシって程度だけど無いよりはかなりいい。正面から見た時にコードが視界に入らないようになるから視界からのストレスが消える。
コードの導線を作れたら完成だ。ノートパソコンが浮いた。
意外と安定する
取り付ける前はどうなるか不安だったけど、コードを適度な長さで取り付けるとそれが抑えになってパソコンを持ち上げられなくなる。マウントトレーに接地している限り強力な滑り止めがノートパソコンを守ってくれるので想像以上の安定感だった。最悪震度7の地震が来た場合に備えて今はタコ糸でノートパソコンとアームを繋いでいるけど、他にいい方法があれば採用したい。とはいえタコ糸は十分目立たないし安定してるから多分このまま行くと思う。
ノートパソコンアームを取り付けた感想
この記事を書いてる時点で取り付けてまだ一日しか立ってないんだけど、なにより伝えたいことがこの画像に凝縮されている。
なんてワクワクするデスクトップ。素晴らしいハイテク感。だって浮いてるんだぜ。
絵的な面白さ
取り付け前の想像通りだったけど、絵的な面白さにときめく。やっぱり浮いているっていうのはロマンがある。我が家ではディアウォールで自転車を壁掛けにしていたり
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この2つのいいところって目が惹きつけられるところだと思ってる。自転車が浮いているのは不思議だし、奇抜なスピーカーのデザインも興味を惹く。こういう興味を惹くギミックは見ているだけで面白いし、見る度に気分が良くなるし所有していることに満足感を覚える。今回のノートパソコンアームもそれと同じで、便利さとは別に、存在しているだけで気分が上がる商品だった。
便利になったこと
とはいえ絵的な面白さだけでなく便利になったことももちろんある。例えばいままでDVDドライブが画面に引っかかって使えなかったのが
宙に浮いたことでスペースの制約から開放されて余裕で使えるようになった。
また、浮いたことに伴って今までノートパソコンを置いていたスペースを有効活用できるようになった。
場所があるとちょっとしたスマホの充電とかでなにかと使ってしまう。確実に利便性は上がってるけど、物を置けば置くほどそれに慣れて散らかってしまうから、なるべく置かないように注意しないとまずい。
高さ的にも20センチほど確保しているので、コップだって余裕で置けてしまう。使うかどうかは別として、やっぱり広いのはいい。
想像と違ったこと
ここまでは意外と良いことがあって、やってよかったなと思えるけど、設置する前に想像していたのと違うこともあった。アームってそもそもなんのために取り付けるのかって考えたとき、空間を縦横無尽に動かせるのがメリットなのかと思ってたんだけど、浮いているパソコンを動かす理由がない。想像では必要な時に手前に引いたり、いらないときは少し遠くに、とか考えてたけど、全く触らない。最初から最後まで同じ場所に浮いたまま固定されていた。
これは人それぞれの使い方にもよるんだろうけど、筆者はデスクをほぼ100%パソコンデスクとして使っていて、パソコン以外の作業をする機会がないので、アームでノートパソコンを動かせるメリットを感じなかった。頻繁にデスクで作業をする人ならばいらないときは遠くにして、必要なときは手前に引いてと、縦横無尽な使い方が出来て更に活用できると思う。
まとめ
アームマウントトレーが2600円とアームが2500円で、合計金額5000円程度でワクワクするギミックを作れたし、省スペースを更に活用することができるようになった。なによりワクワク感、ハイテク感がすごくて、パソコンデスクに向かうのが以前より楽しくなった。こういう些細なことでも日常にメリハリを与えてくれるカスタムはどんどんしていきたい。
ところでノートパソコンアームを今回普通に取り付けたけど、よくよく考えるとノートパソコン浮かせて使うのはかなり特殊な使い方だと思う。
うちの環境は幸い無線のマウスとキーボードを使っているので、電源を入れる以外でノートパソコンに触れる機会が無いし、外用にはZenbook Flipがあるから、アームの上に置いたノートパソコンを動かす機会もない。でも筆者みたいにノートパソコンに触れないし、動かすこともない使い方をしている人ってどのくらいいるんだろう。普通ノートパソコン使う人はノートパソコンのキーボードを使うから、ノートパソコンアームを使うとタイピングが出来ない。そう考えるとノートパソコンアームを使える人は相当少ないと思うのね。そういう意味でノートパソコンアームってかなり用途が謎な製品だと思った。
もし筆者と同じ使い方をしている人、またはこれからしたい人は是非ジョインして、人類の夢だった宙を舞うギミックを身近に作って楽しんで欲しい。
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