俺はどちらかというとミニマリスト寄りの思考というか、ミニマリストを自負しているわけではないけど、持ち物は一軍のみで揃えるべきという思想ではある。
だから腕時計は一本しか持たないし、リュックも日本一周前半戦の際に購入したノースフェイスの「SURGE」だけを使い続けてきた。んだけど、流石に本格的な登山リュックを日常で常用するのはオーバースペックすぎるというかシンプルにデカすぎの邪魔すぎ。
もう少しリュックがコンパクトならQOL上がりそう。と思って購入したユニクロの4,990円リュックが想像以上に良かったから紹介したい。
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SURGEの31Lは街には大きすぎた

一応昔々ノースフェイス「SURGE」を購入した時にレビュー記事も書いているんだけど、
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【ノースフェイスSURGE】15.6ノートが入る31Lリュックレビュー
そういえば俺は長期旅行に適したまともなリュックを持っていない。2月にタイのバンコクに1週間行ったときは4年前にAmazonで購入した4,000円の激安リュックを使っていたんだけど、もう肩紐とかがボロボ ...
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俺が今までメインで使い続けてきたこのリュックはかなり良い。
ポケットが多くて荷物を小分けにしやすいし、

パソコンの収納スペースもあるし、

なにより大きくて頑丈。流石登山向けというだけあってどんなシチュエーションにも耐えられそうで非常に信頼できる。だからこそ使い続けてきた。
ただ、最初にも書いたけど本格的すぎるというのが街で使う際の欠点でもあって、「SURGE」の容量31Lはとにかくデカすぎ。そらこれだけの荷物が入ってしまうくらいだから

安心感は半端無いんだけど、ことカバンに関しては大は小を兼ねない。普段からこんなに荷物を持ち歩くはずがないのに、こんなに荷物を入れられるカバンを背負う必要があるだろうか、いやない(反語)という話。
とにかくSURGEはすげぇ嵩張る。しかも取り回しも悪い。背負うのも降ろすのもしんどい。これを街で使うのは流石に馬鹿すぎるという判断に至ったところから始まる。
品質で選ぶならユニクロが最有力

で、じゃあ新しいリュックが欲しいんだけど、どこのリュック買う?そもそもリュックにいくらまで出す?メーカーごとの品質ってどんなもん?材質はどうする?ポケットの数は?とか考えることが多すぎてだりーってなった。じゃとりあえずユニクロでいっか。っていう消極的な流れ。
というのもユニクロが今の地位を獲得したのは服に興味のない人に安心して服を買う場を提供できたからなんだけど、それが実現したのは確かな品質が背景にあるからで、その品質は世界展開に成功したが故の大量生産と批判されがちな途上国の奴隷労働に支えられているのが現実なんだ。

つまりユニクロのリュックなら品質も良いはずだと判断した。
あとは選択肢は少ない方が判断は楽といういつものやつ。数多のメーカーからリュックを選べとなると一生決まらなさそうだけど、ユニクロから選べって言われたら今日中に決まりそう。よくいわれてることだけど判断は3択ぐらいが一番楽なんだなぁと改めて思うなどした。
ファンクショナルバックパック4,990円を購入

ということで購入したリュックが「ファンクショナルバックパック」という名前のこれ(⇒ 公式)。
すぐ忘れる超シンプルデザイン
非常にシンプル。ロゴ無し。柄無し。主張無し。誰もが5分後には忘れているであろう掴みどころのないデザインが非常に良い。

ユニクロのリュックなんて絶対売れまくってるし街でも被りまくるはずなのに、このデザインのお陰で全然被ってる気がしない。それもこれも全て無個性なデザインのお陰。記憶に残らないを強みにしてる。すごい
この辺り流石ユニクロって感じ。国民服という自らの立ち位置をよく理解してるからこそなせる技でもある。これは人気なわけだわと改めて唸らされた。
15.6ノートがギリ入るベストサイズ

このユニクロのリュックのなにより素晴らしい点はそのサイズ感で、マジでギリギリノートパソコンが入るサイズにまで切り詰められているんだ。
思えば現代の街で敢えてリュックを背負う理由なんてのはもはやノートパソコンぐらいしかなく、ノートパソコンを持たないのであればリュックなんて持つ必要がない。
つまり多くの人にとってノートパソコンを入れられることがリュックの存在意義になるんだけど、かといって「SURGE」みたいに大きければそれはそれで嵩張って扱いにくい。ノートパソコンは入れたいけどリュックの不快感は減らしたいが皆の願いのはず。

ならサイズをギリギリまで切り詰めれば良いという話で、ファンクショナルバックパックはノートパソコン入れとしての思想に極めて忠実。明らかにノートパソコンを基準にサイズを決めているから無駄がないんだ。だからノートパソコンより大きい物は入らないんだけど、だからこそ街での使用に特化できているし、差別化もできているという話。
ポケットは足りないぐらいで良い

一方で登山用のリュックを使用していた俺からするとユニクロのリュックはポケットが少なすぎ。非常に物足りないんだけど、でもこのぐらいでいいんだろうなと思う。
というのもポケットなんてのは多いに越したことは無いんだけど、ならどれくらいあればいいのかといわれると際限がないんだ。多い方が良いとしか言えない。
ただ、39年間も生き抜いてるとこの欲望こそが話がまとまらない元凶だとも理解していて、理想を語りだすと際限がないんだ。結局足るを知らないと人は幸せにはなれないというか、制限があるから工夫が生まれるという話で、だからこそ俺は渋谷の6畳1K物件で10年も過ごせた過去がある。
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今回購入したユニクロのリュックに関してもノートパソコン収納も兼ねる大ポケット1つと、小ポケットが2つ程度で、

正直かなり心もとないけど、だからこそ荷物を減らす工夫をするし、街に特化してるから街で快適に使えるんだ。
生地感、チャック、品質は良さげ

とはいえファンクショナルバックパックは街に特化しているからといってリュックの品質に妥協がある感じも無く、素人目からは十分頑丈なリュックに見える。
まずリュック自体の形が綺麗だし、生地はナイロン素材で強め。チャックだってYKKだし、

背負う部分も肉厚で快適。

今まで使っていたノースフェイスのリュックと比較しても遜色ないというか、背負ってる限り大きな違いも不満も感じない。寧ろリュック自体が超軽いから取り回しの負担が大幅に減った。サイズも小さいから電車で膝の上に置くのも楽々。流石品質のユニクロだなーって感じ。
【後悔】グレーを選べばよかった

ただ、唯一後悔があるとすればグレーを選んでおけばよかったということで、俺が購入した黒はどうしても傷と埃が目立つんだ。
そもそもリュックってのは汚れるものでもある。壁に擦れるし、地面に置くこともあるし、リュックが置かれる環境は文字通り過酷。つまりリュックなんてのは汚れる前提で使うべきものなのに、なぜか俺は黒色を購入してしまった。
結果、まだ購入して2週間程度しか経っていないのに擦り傷が見えるわ埃もついてるわでアホすぎ。

せめてグレーを購入しておけばまだ目立ちにくかったはず。黒を購入してコントラストを強める必要は絶対なかった。
しかもグレーの方が多分より多くの服に溶け込む。少し優しい印象にもなる。ということで今から購入を検討する人はグレーがお勧め。俺の屍を越えていってほしい。
一応リュック以外のカバンも検討した

あと一応リュック以外の選択肢も検討するにはしたんだけど、ノートパソコンを快適に持ち歩きたいという当初の理念に立ち返って全て没になった。
まずボディバッグだけど、それでなくともオタクとボディバッグは禁忌の組み合わせだから俺にとっては圧倒的にNG。

そもそも俺の15.3インチのノートパソコンをポシェットに入れるのは無理だからボツ。
ならトートバッグ買うか?って迷ったけどスーツを着るわけでもないのにカバンのために片手を塞ぐのはアホすぎ。ということでノートパソコンを快適に持ち歩くという原点に回帰してコンパクトなリュックを選択した。
適当に買ったつもりが思わぬ大正解

まぁ別にリュックに詳しくないから表面的な浅い論評にはなってしまうんだけど、今回の買い物は思っている以上に良かった。適当に買ったつもりが思わぬ大正解でとても気に入っている。
街に特化したという差別化設計は見事で、これだけの品質、このシンプルデザインが4,990円で購入できたのは何の後悔もないというか、しいていうならもっと早く買っておけばよかったと後悔してるほどでもある。

リュックを変えるだけでこんなに快適になるのかよって感じ。というか山用を街で使い続けていたのがアホすぎた。俺はなぜか家にリュックを2個置きたくないって思いが強かったけど、せめて山用と街用は分けるべきだった。この2つは用途が違い過ぎた。

あとリュックがコンパクトになると背負わされてる感が薄くなるのも良い。
俺の中でリュックといえばオタクが使うものという考えがあったんだけど、オタクのリュックがキモいのはリュックがデカすぎるからだった。サイズ感の合うリュックを持てばキモさもなく、おしゃれとまでは言わないけどダサくもないまとまりになった。気がする。
それよりなによりなんてったって安くて品質が良い。ということでファンクショナルバックパックはとりあえずの選択肢として非常におすすめ。但し買うなら俺と同じ轍は踏まないようグレーを選んでほしい(⇒ 公式)。


