おかしい。渋谷の物件に住んでいた時はどんなにエアコンを使っても月の電気代は5,000円だったのに、神戸に来てから冬場は平気で1万円かかるようになった。たしかに部屋は6畳から8畳に広がったけど、それにしても差額5,000円は高すぎ。
というか俺の奈良の2LDK物件の電気代は月1万円なんだ。8畳1Kと2LDKの電気代が同じであっていいはずがない。
ということで色々調査した結果、月の電気代を5,000円まで下げられたからその研究の成果を発表したい。この電気代高騰時代を生き抜く参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
電気代は払い損だしクソな出費
まず最初にだけど俺は水道光熱費を払うのが嫌いだ。なぜなら何も残るものがない払い損だから。水道光熱費はなるべく安い方がいい。これは全人類の共通認識だと思う。
とはいえ水道光熱費を払わないために快適な生活を犠牲にするのも馬鹿で、一人暮らしなら月の水道光熱費なんて多くても精々2万円程度。月2万円で暖かく快適で、洗濯も食器洗いも掃除も自動化できるなら絶対に払った方がいい。
なぜなら得られる時間の方が価値が大きいから。
要はストレスと時間に対する金額のバランスが重要なんだけど、とはいえ金額の妥当性は常に検証した方がいいのもまた事実。今の快適さをより安い電気代で実現できるに越したことはないんだ。
エアコンはドライヤー並の消費電力
そして家庭で最も電気を食うのは多くの場合エアコンになる。我が家のダイキン製のエアコンもフルパワー時の消費電力は1140Wとドライヤー並。それが24時間駆動している。電子レンジでも500Wだと思うとエアコンの消費電力の大きさを痛感する。
つまりいかにエアコンの出力を抑えるか、部屋の熱を逃がさないかが電気代削減には重要なんだ。
俺のエアコンの設定温度は冬は20℃
そんなエアコンの設定温度だけど俺の場合は冬は20℃、夏は27℃にしてる。
室内の服装は上下ヒートテックインナーとズボン、ニットが多い。靴下は2重に履いている。
【結論】換気扇による風の流れが原因だった
で、いつも通りまず最初に結論から書いてしまうと神戸の物件で電気代が5,000円も上がった最大の原因は換気扇だった。厳密には、換気扇を作動することでリビングから風を吸い込む構造の間取りが原因だった。
というのも渋谷に住んでいた頃の物件は風呂場に窓があったんだ。だから風呂、トイレ、キッチンの換気扇を作動させてもリビングの空気は循環しない。なぜなら風呂場に窓があるから(2回目)。図にすると下記。
でも神戸は違う。窓といえる窓はリビングにしかない。つまり、風呂、トイレ、キッチンの換気扇を作動させても空気を取り込める場所はたった一か所しかない。それがリビングの窓の隙間だったんだ。
「いやリビングの窓閉めてるなら問題ないっしょ?」
って俺も思ってた。
ただ、換気扇は確かに排気してるわけで、ならどこかから空気を取り込んでもいるはず。それが俺が閉まっているから大丈夫だと思い込んでいたリビングの窓の隙間だった。俺は風呂、トイレ、キッチンだけを換気しているつもりが、リビングまで換気してしまっていたんだ。
ここが盲点だった。と同時に前の物件の間取りって恵まれてたんだなぁと思うなどした。
【対策】換気扇の作動時間を制御したら解決した
原因がわかれば対策は簡単。神戸の物件は風呂、トイレ、キッチンの換気扇をオンにすると強制的にリビングの空気も入れ替わる。ということで換気扇をつける時間を風呂に入ってからの2時間と外出時に限定することにした。
もちろん換気扇をつけている間はリビングに外気が入りまくるからエアコンと空気清浄加湿器はオフにする。これで月の電気代が劇的に安くなった。というかそら外気を暖めていれば電気代が無限にかかるわけだわ。
【寒さ対策①】窓のプチプチを圧倒的に強化した
それでも24時間エアコンつけていて月の電気代5,000円は安すぎない?という問い合わせが殺到するのを防ぐために、ここからは俺が神戸の物件に施している寒さ対策を解説していく。
まず俺は以前から窓にはプチプチを貼るべきと口酸っぱく言っているんだけど、それは家屋で最も熱が逃げるのが窓だからなんだ。ガラスとアルミサッシは熱を伝えすぎる。だから窓の熱の移動をいかに防ぐかで冷暖房効率は劇的に変わる。
そこで役に立つのが空気の層であるプチプチで、構造としては魔法瓶と同じ。窓をプチプチで隔離してしまえばいいという話。ということで俺は全ての窓に全てプチプチを貼る生活を続けている。その記事は下記なんだけど、
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ただ、この記事のプチプチの貼り方は少し甘い。なぜならガラスより熱を伝えるアルミサッシがむき出しだから。
ということで下記ツイートの動画を参考に俺も全く同じことをすることにした。
プチプチは動画を参考に3層のやつを買ったよ。
窓全体に二重に張って寒さと暑さ対策をするお。
窓際にベットがあるから冷気が降りてくるのを感じるのよね。https://t.co/8hlRdXioI7— しんりゅう (@sinryu_net) December 9, 2024
最強の3層式プチプチを導入
2層式のプチプチなんて甘い。時代は3層式。
3層式のプチプチは2層式と違って空気の厚みが違う。結果保温効果が上がるというからくり。
更に貼り方も工夫した。今まで通りガラス面にだけ貼るとアルミサッシがむき出しになる。だから窓枠全体を3層式のプチプチで覆うことにした。
まずマジックテープを買う。それをアルミサッシに貼り、
反対側を3層式のプチプチにも貼る。これで付け外し可能な3層式のプチプチカーテンが出来上がる。
それぞれのサイズは窓のサイズ+10cm程度が目安で、左右の窓が重なる部分も完全にプチプチで覆ってしまい、
マジックテープでプチプチとプチプチの隙間も塞ぐ。これによって窓を完全に封鎖する。
もちろん多少窓が開けにくくなるけど寒くない方が重要だから気にしない。
日射量もちょっと減って快適になる
プチプチは見た目も貧乏くさいけどレースカーテンを閉めれば全然気にならない。更にプチプチが間に入ることで日射量も減る。眩しすぎた窓が丁度いい感じになって助かった。
但しとんでもなくでかいプチプチの残りはいまだに俺の部屋に鎮座してる。
どうするかはまだ検討中。40メートルも使い切れるわけがない。なんで3層式プチプチはこのサイズでしか販売されてないんだ。
川上産業 三層品ぷちぷちロール d40L 1200mmx42m巻
【寒さ対策②】床にパズルマットを敷き詰めた
次に対策したのが床。フローリングうれしーって価値観はもう古くて今はフローリングが常識だけど、このフローリングがまた寒いんだ。
ということで俺は奈良の物件で我が子を守るために床に敷いた子供用パズルマットを神戸でも同じように敷くことにした。結果これが大当たりで、パズルマットの部分は全然寒くないし床からの冷気も感じなくなった。
というのも冷気はどうしても床に溜まるんだ。一方でエアコンの熱は天井に溜まる。だから床はフローリングに冷やされ続ける。これがエアコンをつけても足元が永遠に寒い理由。この課題を解決してくれるのがパズルマットで、フローリングに敷くことで足元の温度が変わった。
パズルマットで床が柔らかく、優しくなる
更にパズルマットは厚さも1cmとそこそこ厚め。それ自体がヨガマットのような作りだから床でのストレッチもしやすいし、段差1cmならロボット掃除機にも対応できる。
唯一ソファーとかを置いていた場所に跡が残るのが欠点だけど、
気軽に買い換えられるのもパズルマットの利点だから気にしない。
弾力に優れている木目調パズルマット 4枚入り(VN01 4P) ホワイト ベージュ
月の電気代が5,000円も下がった
諸々やった結果、うちの月の電気代は5000円も安くなった。まんもすうれぴー。改めて俺が実行した項目が下記。
- 換気扇のコントロール
- 窓枠にまで3層式のプチプチ
- 床にパズルマット
これで外気と熱の移動を対策した結果、2LDKの奈良は月1万円、1K8畳の神戸は月5,000円まで電気代を削減できた。
実際関電ウェブサイトでの2月の予想電気代も1万円と4,000円に留まっている。
事務所の神戸は月の半分しか居ないけど、毎日24時間エアコンをつけている奈良でこの電気代はかなり優秀だと思う。
今の快適さをより安い電気代で実現できる
繰り返しになるけど電気代は残るものがない。ドラム式洗濯機とか食洗器とかエアコンとか生活を快適にするための電気代を惜しむべきではないと思うけど、とはいえ払わなくていい電気代は払わないに越したことはないんだ。
しかも今回の対策にかかった金額は下記で
精々1万6千円程度、これで先月も今月も電気代が5,000円下がるし、来年以降も永遠に電気代が安くなる予定で効果は絶大。なにより体感として寒くなくなるから家が超快適になる。
導入はそこそこ手間だけどその価値はあるから、電気代を気にしてる人、足元、窓の近くが寒くて困っている人はぜひ検討してほしい。
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