超変態マウスSlimBlade Proのレビューをしてから早3か月。こんな変態マウスを使っているのは渋谷区でも俺くらいなもんで、世の中には未だにほとんどSlimBlade Proのレビューが無いし、多分これからも増えることは無いと思う。
それくらいに人を選ぶというか、選ぶ理由が無いというか、そもそも存在を認知しないし、する必要も無い。マジで謎のマウス。
とはいえ情報が無いなら俺が出すの精神で、SlimBlade Proを検討しているかもしれない数少ない変態のために3か月使用した感想を記す。
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2024年11月4日追記:一年使って再評価しました
一年使用して設定を詰め、外部アプリを導入したことでようやく手に馴染み、現在は過去最高のマウスかもしれない気がしています。
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【SlimBlade Proを1年使った感想】最高のマウスかも【再評価】
左手で多ボタンのトラックボールマウスが使いたい。という願いを唯一叶えてくれるマウスとしてSlimBlade Proを購入して早一年。 あまりにも変態すぎるマウス故に何度か使用を断念はしたんだけど、徐々 ...
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とはいえこちらの記事も3カ月の段階での本音であることに間違いはないので参考にしてもらえると嬉しいです。
SlimBlade Proは数少ない左手多機能マウス
レビュー記事でも書いた通りだけど俺がSlimBlade Proを購入した理由は左手でマウスを操作したかったからなんだ。
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【SlimBlade Proレビュー】お勧めしにくい変態マウス
体が痛い。というのはガジェマガでも既に何度も書いているんだけどこれは中年病。中年以降の体の痛みは永遠の宿敵(とも)のようなもので、どこも体が痛くない中年なんてこの世にいない。 だから問題ない。ともにも ...
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そしてSlimeBlade Proはその役目を立派に果たしてくれている。現在の俺の布陣はこんな感じ。
左からSlimBlade Pro、エレコムのミニキーボード、その横に一度売却して買い直したマイクロソフトナンバーパッド、最後にProFitErgoVirticalが並ぶ。
それぞれのレビュー記事は下記。
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【エレコムミニキーボードレビュー】安くて軽くて薄い【2,500円
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【マイクロソフト ナンバー パッドレビュー】良いけど惜しい。絶妙
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【Pro Fit Ergo Verticalレビュー】便利なクジラ型マウス
体が痛い。おかしい。こんなはずじゃなかった。36になってから体の痛みが悪化してる。やっぱり人間は36年生きるように設計されてないんだと思う。 でもそんなことを言っていても何も解決しないから仮説の原因を ...
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マウスはProFitErgoVirticalが最高
とはいえ出来ればマウスはProFitErgoVirticalを使いたいのが本音。ProFitErgoVirticalはそれくらい最高のマウスなんだ。
とはいえ俺は肩に爆弾を抱えているというのはガジェマガでは何度も書いている通り。その原因は20年間にも及ぶマウス操作での右肩の酷使だと踏んでる。
ちなみにProFitErgoVirticalは既に生産終了して今は売ってない。今から買うなら類似品のMX Ergoがお勧め。でも結構高い。
今トラックボールマウス業界は不作だから早く新作を出してほしい。
基本的にSlimBlade Proはお勧めしない
ProFitErgoVirticalは最高だけど右手でしか使えない。でも肩が痛い。健康のために左手を使ってみたい。というのが左手で使える多機能トラックボールマウスであるSlimBlade Proを購入した理由。
肩が痛くなければ絶対に買うことはなかった。ということでSlimBlade Proは基本的には人にはお勧めしないし買う意味も無いと思う。絶対右手で使える多機能マウスの方が便利。
3か月も使うと手が慣れる
まずお前がSlimBlade Proを使いこなせていないだけじゃないのかという疑念を払拭しておきたい。流石に3か月も使うと手に馴染んで今ではまるで右手マウスのように使えるようになった。人間の慣れは凄い。
ボールはピースサインの根元で操作する
3か月使うことでまずホームポジションはこんな感じになった。
ボールは人差し指と中指の根元に配置。
ボール操作はピースの形のままなるべく指の根元で行う。これで繊細な操作にも対応できようになった。指先でボールを操作すると全然安定しないから注意。
スクロールは中指1本で対応
SlimeBlade ProはボールをZ軸に回転させる変態操作が有名で、一般的にZ軸の回転には2本の指を使うと思われがちだけど、これも中指1本に簡略化した。
ボールの隣の溝を上下になぞることでボールをZ軸回転させる。一般的なマウスのスクロール操作とイメージは全く同じ。これで違和感なくスクロール操作できるようになった。
これらの操作をマスターすることで実際ここ数か月は微細な操作を要求される動画編集作業もSlimBlade Proでこなしていたりする。俺の練度に問題はないから安心してほしい。その上で俺はSlimBlade Proをお勧めしないと言っている。
【欠点】SlimBlade Proは指の稼働幅が大きい
SlimeBlade Pro最大の欠点は一般的なマウスと比較して指の稼働幅が大きく疲労がたまりやすいということなんだ。
というのもSlimBladeProは一般的なマウスと比較してもでかすぎ。本体サイズだけでなくボールのサイズもでかい。ボールを動かすのも大変だし、本体の各ボタンにアクセスするのも大変という話。
親指の稼働にはエネルギーが必要
というのもSlimBlade Proは親指でのクリックが基本操作なんだ。実際に動かしてみるとわかるけどダブルクリックの動作は明らかに親指より人差し指の方が楽。親指は繊細な操作には向いていないんだ。
更にいうならSlimeBlade Proは各ボタンが大きすぎの離れすぎ。これをクリックするために指の稼働幅もどうしても大きくなる。
例えば下のボタンを同時に入力する時の手はこんな感じだし、
一方で左上のボタンにアクセスするときはこんな感じ。
右上だとこう。
シンプルに動きが大きくて手がだるい。
ホームポジションからほとんど手が動かない通常のトラックボールマウスの方が明らかに疲労が少ないんだ。
左手用のProFitErgoVirticalが発売されたら速攻で乗り換えたい想い。でも出ない。
【欠点】SlimBlade Proはでかいし重い
最初から分かってたけどSlimBlade Proはでかいし重い。明らかに持ち運びを想定していないマウスを俺は持ち歩いている。
そもそもProFitErgoVirticalですら電池を入れた状態で200gと十分重いんだ。
でもSlimBlade Proはそんなもんじゃない。300g。
ほぼiPad miniと同じ重さなんだ。重すぎ。
もちろん見ての通りでかいから場所も取る。
つまりSlimBlade Proはトラックボールマウスが本来持つ可動域が少なく手が疲れないとか、省スペースで作業できるというメリットを全て自分で破壊しているんだ。なんだこのマウス。
世の中は右手マウスを想定している
更にいうなら世の中のあらゆるアプリは全て右手マウスを想定している。つまり左手でのキーボードを操作を前提に作られているんだ。
だからアプリの動きを短縮する操作も大体左手になる。これが結構困る。
というのも「コピー」、「ペースト」、「切り取り」、「保存」、「全選択」、「戻る」とかの一般的なショートカットは既にキーボード右手側に割り当てているんだけど
それでもアプリ依存のレンダリング(R)とか
書き出し(E)辺りは
どうしても左手キーになるし、それらはカスタマイズもできないパターンが多い。うんこ。
ということでやっぱり動画編集とか写真編集とかその他イラストレーターとか諸々のアプリは絶対右手マウス、左手キーボードの方が使いやすい。
だから俺は結局動画編集ではProFitErgoVirtical使っていて、そのためにこの布陣を敷いているというからくり。
SlimBlade Proは微妙だし体は大切
色々まとめるとやっぱりSlimBlade Proは色々微妙すぎて到底人にはお勧めできない。左手で多機能マウスを使いたい数少ない変態向け。
そして一度壊れた体はそうそう治らない。特に一日8時間ものデスクワークをしている人はその姿勢が超重要。
一度壊れた体はそうそう治らない
8時間悪い姿勢を維持すると悪い姿勢で体が固まるんだ。これがじじいばばあの背中が曲がってる理由。
20代は良くても30代でその歪みが爆発して痛みになる。しかもこの歪みは早々治らない。生涯の苦しみになる。だからこそマウスだけでなく座り姿勢、立ち姿勢もを普段から意識することが重要。37にして痛感している。
ということでデスクワークで新しいマウスを検討している人はSlimBlade Proとかどうでもいいからアーロンチェアの中古を購入してほしい。
デスクワークは椅子が超大切。中古アーロンチェアの選び方、正しい座り方を解説した記事は下記。
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【中古アーロンチェアの選び方】最強のオフィスチェア【機能の違い】
自分でもまさかと思ったけど奈良用に2台目のアーロンチェアを中古で買ってしまった。 あと奈良用にアーロンチェアもメルカリで中古7万で買った。前世代のクラシックモデル。リマスタードと比べると操作性で劣るけ ...
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2024年9月18日追記:メインマウス化
結局体の健康の為に左手マウスのSlimBlade Proをメインマウスにしたからこのマウスでの詳細設定も載せておく。設定は下記。
アプリ起動、フォルダ起動の短縮
- 「戻る」
- 「閉じる(Ctrl + W)」
- 「仮想デスクトップへ移動」
- 「仮想デスクトップへアプリと共に移動」
- 「アプリ切り替え(Alt + Tab)」
- 「Windowの移動(Windows + →)」
- 「Windowの移動(Windows + ←)」
- 「Windowの移動(Windows + →)」
- 「Windowの移動(Windows + ←)」
- 「Dフォルダを開く」
- 「Windowの移動(Windows + ←)」
- 「CLaunchの起動」
- 「CLaunchアプリの選択」
ショートカット割り当ての解説は下記記事参照。
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【X-Mouse Button Control】あらゆるマウスをカスタマイズ可能
Windowsのマウスカーソル動かすのめんどくさいなー手元のマウスで全部操作できたら楽なのになーと模索し続けること早10年。 今まで多ボタンマウス利用とか「かざぐるマウス」とか「Sylpy Horn」 ...
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X-Mouse Button Controlの設定は下記。
公式アプリKengington Worksの設定は下記。
健康大切。