Insta360 Go Ultraがなんかすんごい。今までに見たことないアクションカメラというか、カメラ部と本体が分離する。なのに撮影できる。これどうなってんの?ってのが気になって仕方ない。
というかそもそも俺はInsta360のカメラを買ったことがない。どんな感じかも全く知らない。
ということで検証するために購入したからレビューする。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【結論】Insta360 Go Ultraは最強POVカメラ

最初に結論から言ってしまうとInsta360 Go Ultraは現状最強のPOVカメラだと思っていい。要は誰でも簡単に一人称視点の撮影ができる最良のカメラだってこと。
例えば俺は今まで一人称視点の撮影をするためにゴツめのヘルメットにGoProを取り付ける運用をしていたんだけど、

Insta360 Go Ultraならヘルメットすら不要。
本体から簡単にカメラを分離できるから、

それを磁石で胸元でもおでこにでも取り付ければOK。

しかもカメラ部の本体重量も53gと圧倒的に軽い。

服に付けていても全然違和感がない。これで誰でも気軽にPOV撮影ができてしまう。しかも操作性よし、画質良しでやばめ。なんならUXも抜群に良い。
Insta360 Go Ultraはまさに細部に神は宿るを体現した製品で、検証するほどユーザーフレンドリーな仕様に唸らされた。すんごい。
53gの本体に全てを詰め込んだ

まず感動したのがこの小さな本体にカメラ機能の全てが詰め込まれているということなんだ。え、台座っておまけでしかないの?っていう製品仕様の理解がむずい。実は台座は撮影時は何もしていなかったりする。

この可愛すぎるカメラ部にはカメラの他に当然マイクと

更にMicroSDスロットまで備えている。

もちろん撮影ボタンと2か所のLEDだってついているから撮影状態もこれだけで確認可能。

しかもこれ単独で70分もの撮影ができてしまう。
つまりこれだけでカメラ性能は完結してるってこと(3回目)。驚異的。
台座はリモコンというシンプル設計

なら台座部分ってなにしてるの?ってのがまたよくできていて、シンプルにモニタリングリモコン兼予備バッテリーとして機能する仕様なんだ。
台座はいつだってカメラ本体を遠隔操作できるモニターとして機能するし、

カメラ本体を取り付ければカメラ本体に給電する予備バッテリーになる。

カメラ単体での駆動が70分なのに対して、台座も含めると合計200分も駆動できる。らしい。
つまり普段は台座込みでチルト液晶付きのGoProみたいに使用しても良いし、

カメラ本体を取り出してPOVなり定点撮影をしてもOK。

撮影の幅が広すぎてマジで感動的。
カメラと台座の連携も超スムーズ

更に驚くべきはカメラと台座の連携機能で、ここに全くストレスが無いのがInsta360 Go Ultraの神髄なんだ。これむちゃくちゃ考えられててマジでおったまげ。
まずカメラ単独で撮影のオンオフできるのは当然として、

台座から遠隔でカメラの電源を入れたり撮影を開始したりもできる。

もちろん台座を後から起動した場合もカメラ本体と自動連係されるし、途中で台座だけ電源を切ることも可能。
更に撮影中にカメラを台座から外してもOK。

ユーザーが求めるあらゆるシチュエーションに台座が全自動で対応してくれるんだ。
このシームレスな連携は痒いところに手が届きすぎ。Insta360の開発陣が優秀すぎる。感動した!(防衛大臣パパ)。
Insta360 Go Ultraは色も良い
(⇒ 参考動画)
とはいえカメラで重要なのはどこまでいっても画質で、それはアクションカメラも変わらないんだけど、その点に関してもInsta360 Go Ultraは凄いんだ。
というか明確にGoProを模倣してる。だからGoProの色が好きな俺みたいな人でも安心して使える。具体的にInsta360 Go Ultraで用意されてるカラー設定は下記。
- 標準(GoProの鮮やかに酷似)
- グロー(GoProのフラットに酷似)
- 鮮やか(ちょっと濃すぎ)
- 映画
- ビンテージ
- アーバン
- ナイト
7種類も用意されているうえに、どれもそれなりに使える感じで素晴らしい。
特に素晴らしいのはInsta360 Go Ultraの"標準"がGoProの"鮮やか"に酷似していることで、
これが俺が最も愛する色であり、これならGoProから移行しても良いかもとすら思えた。
更にInsta360 Go Ultraの"グロー"がGoProの"フラット"に酷似していて、つまり室内撮影でも使いやすい色合いなんだ。
Insta360 Go Ultraは夜景にも強い
中でも最近のアクションカメラで話題になっているのが夜景性能で、GoProがうつつを抜かしてる間にOSMOとInstaが夜景性能でぶち抜いていったって流れは周知の通り。
特にInsta360 Go Ultraが押してるのがPureVideoっていう夜景専用モードなんだけど、これが本当に明るい。GoProと比較するとこれもん。
ただ、正直これは俺としてはいまいち。30fpsでしか撮影できないし、ちょっと明るすぎる。夜空も青くなりがちで、不自然なくらい明るいんだ。技術アピールとしては素晴らしいけど常用するものではない印象だった。
ということで俺としてはPureVideoは使わない運用がお勧め。それでもGoProと比較して十分明るく撮れるし、その方が自然な明るさになる。
Insta360 Go Ultraはバイク向きではない

Insta360 Go Ultraは機能も凄い。画質も音も良い。バッテリー持ちも良い。ここまで完璧。正直Insta360 Go Ultraには弱点らしい弱点が無い。だから今からアクションカメラを買いたい人には俺はInsta360 Go Ultraをお勧めしていきたい。それぐらいに高品質なアクションカメラだと思う。
ただ、俺がGoProからの乗り換えに踏み切れないのはバイクでの撮影に向かないからなんだ。

なぜならInsta360 Go Ultraは有線マイクに対応していないから。そらカメラ部がこんなに小さいのにマイクジャックを取り付けられるはずがないという話。

一応そこに対してInsta360 Go UltraはBluetoothマイクという解決策を提示してくれてはいるんだけど、
DJI Mic 2(トランスミッター×2 + レシーバー×1 + 充電ケース)
それでなくともミスが怖いモトブログ撮影において、間に挟むガジェットが増えるのは非常に不安なんだ。

万が一俺がBluetoothマイクをオンにするのを忘れたら終わりだし、途中でマイクの接続が切れたら終わり。マイクの電源が切れても終わり。と間に無線機を挟むリスクは思っている以上にデカい。

それでなくともバイクの運転という余裕のない環境でミスを0にするのは多分無理。なら少しでもミスしづらい運用を目指すべきで、少なくともInsta360 Go Ultraはバイク動画には適さないなと思った次第。
【欠点】4つの気になるポイント

上で書いた有線マイクをサポートしないのがInsta360 Go Ultra最大の欠点なんだけど、一応その他にも気になる点があるにはあって下記。
- 1080Pのファイルサイズがデカい
- Actionビューが30fpsでしか使えない
- カメラ部の出っ張りが気になる
- バッテリー交換ができない
1080Pのファイルサイズがデカい

まずInsta360 Go Ultraは1080Pのファイルサイズがデカい。というか普通。むしろGoPro13のファイルサイズが小さすぎるんだけど、比較すると下記。
| Insta360 Go Ultra | GoPro13 | |
| FHD ビットレート標準 |
40Mbps固定 | 5~35Mbps(可変) |
Insta360 Go Ultraが40Mbps固定なのに対してGoPro 13は5~35Mbpsと可変だし幅が広い。GoProは暗い環境では圧倒的にファイルサイズが小さいから扱いやすいんだ。マジで何時間でも撮れるから帰省動画とかではすげぇ助かってる。
もちろんその分GoPro13の方が画質は悪いから一長一短だけど、目視できる差があるかは疑問。俺はファイルサイズが小さいほうが嬉しい。
Actionビューが30fpsでしか使えない
次に気になるのがInsta360 Go Ultraは30fpsでしかActionビューが使えないことで、要は60fpsでGoPro 13のSuperViewのように縦を圧縮した画角が使えないんだ。
そのせいでInsta360 Go Ultraは歪みは少ないんだけど空と地面が狭く、詰まり感のある映像になる。ここは完全に好みだけど、俺はアクションカメラで重要なのは空だと思ってるから、

少し歪みが出るとしても上下に広い画角で撮りたかった。
というかActionビューという画角の名称なのに30fpsでしか使えないのはどうかと思う。一方Insta360 Ace Pro2はActionビューでの60fps撮影も可能らしい。Ace Pro3が出たら購入したい。
カメラ部の出っ張りが気になる

次にちょっと気になるのがカメラ部のレンズが若干丸みを帯びていることで、丸いせいでフィルムが貼れないから不安なんだ。
俺はアクションカメラはポケットに入れて気軽に持ち運びたい派で、必要な時にサッと取り出して撮影したい。が、レンズが丸みを帯びているとポケットで傷が付きそうで雑に扱いづらい。
バッテリー交換ができない

最後にちょっと気になるのがInsta360 Go Ultraは内臓バッテリーだから構造上バッテリー交換ができないことなんだ。万が一バッテリーが切れたら終わり。どこかで充電しないと撮影を継続できない。
とはいえその分最大200分のバッテリーと急速充電でなんとかしてねって設計で、確かに俺もこれで十分運用できる気はしてる。だから弱点って程ではない。予備バッテリーを持つかモバイルバッテリーを持つかの違いでしかない。が、一応伝えておく。
旅行、子育て、日常撮影に完璧にハマる

Insta360 Go Ultraは全体的には非常に良い。使いやすさ、画質、安定感、体験ともにほぼ文句なし。特に夜間撮影は圧倒的で、しかもそれがこんな小さな本体に凝縮されているというのが感動的。今のアクションカメラってこんなに凄いのね、って感動する。
唯一モトブログ撮影にだけ向かない

俺の場合はたまたまバイクで使いたいニーズが強くて、Action画角が60fpsで使えないこと、有線マイクが接続できないこと、帰省動画で使うにはファイルサイズが大きすぎることなど諸々条件が合わないから乗り換えは断念する予定。
とはいえ俺みたいな人は少数派なんだ。誰がバイクで使いたいのかって話。という意味で大半の人には必要十分に刺さる超高品質なカメラだと思う。
小さいのに最強。小さいから最強。

Insta360 Go Ultraさえあればスマホの代わりに綺麗な動画が取れるし、ヘルメットを使わずとも服に取り付けてのPOV撮影ができる。ちびっ子目線だって簡単に撮れるし、その映像を台座でモニタリングできるのも最高にイカしてる。Insta360 Go Ultraは思い出の記録撮影という役割をいかんなく果たせる超優秀なカメラだと思う。
それなりに高い買い物にはなるけど、旅行へ行く、アクティビティを楽しむ、子育てをしているとかの人生のイベントをその場の空気感も含めて残したい人に最適なカメラだと思う。おすすめ。
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