GoProを愛し続けてる俺が遂に浮気をしてOSMO Action 5 Proを購入してしまった。なんでも今回のOSMO Action 5 Proは半端ないらしい。
でも俺はGoProを愛してる。GoProは日本一周から始まった俺のYoutubeの原点。だから並々ならぬ思い入れがあるんだけど、とはいえどうせなら使いやすい方を使いたい。ということで今後どちらをメインカメラとして使うべきかを真剣に検討する。
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OSMO ActionはGoProのライバル
ところでアクションカメラと言えばGoProという圧倒的な知名度がGoProを慢心させて他社の追随を許しているんだけど、実はGoPro以外にも有力なアクションカメラは存在していたりする。それが下記。
- GoPro 13(元祖アクションカメラ)
- OSMO Action 5 Pro(ドローン開発の王者)
- Insta360 Ace Pro(360°カメラの老舗)
GoProが原点にして頂点だったのは今や昔の話。現在はDJIとInsta360のアクションカメラも世代を重ねていて、多くの部分でGoProを追い抜いてしまっているのが現状。というかGoProは進化してなさすぎ。
つまりユーザーにとっては選択肢が増えている喜ばしい状況なんだ。そして2024年9月に発売されたのがOSMO Action 5 Proで、10月にはInsta360 Ace Pro2も発売される予定。つまり更にGoProの優位性はなくなる。
今回俺はOSMO Action 5 Proを購入したからGoPro13と比較していく。
OSMO Action 5がGoPro13より優れているところ
まずOSMO Action 5 Proが強いのはGoProと違ってあらゆる痒い所に手が届きまくってるところなんだ。OSMO Action 5 ProがGoPro13を上回っている部分はざっと下記。
- GoProより画角が広い
- GoProより解像感が高い
- GoProより起動が早い
- GoProよりバッテリーが持つ
- GoProより熱に強い
- GoProより夜間に強い
- 内蔵ストレージ48ギガ
- GoProより小さなサイズ感
- GoProよりディスプレイが大きい
- マグネットが標準装備
- 55,000円でGoProより安い
こんなにもある。すごすぎ。OSMO Action 5 ProはもはやGoPro14と言ってしまっても良いレベル。今までGoProでストレスだった要素を全て廃除できているんだ。
GoProより画角が広く解像感が高い
まず画角。アクションカメラはアクションを撮影するために存在する以上画角は広いに越したことはない。そしてOSMO Action 5 Proの画角はGoPro 13の自然に撮影できる最大画角のSuperViewを上回る。
つまり超広い。だからアクションを撮影しやすい。これは素直に良い。
GoProより起動が早い
次に起動速度。これも驚きの速さ。ボタンを押して撮影を開始するまでたったの0.3秒。いくらなんでも早すぎ。
GoPro13が全く進化せず未だに2秒以上を要するのにOSMO Action 5 Proは超早い。つまりシャッターチャンスを逃しにくい。これも嬉しい。
GoProよりバッテリーが持つし熱に強い
OSMO Actionは熱耐性でGoProの2倍、バッテリー持ちで2.4倍程度にもなる。バッテリー容量は同じなのに。
圧倒的な電源管理が凄すぎ。
GoProより夜間に強い
更にOSMO Action 5 Proで度肝を抜かれるのはアクションカメラなのに夜間撮影もできてしまうことなんだ。
夜なのに明るく撮れる。ノイズも白飛びも少ない。圧倒的。
内蔵ストレージ47ギガ
これは地味ではあるけどOSMO Actionは内蔵ストレージとして47ギガがあらかじめ用意されているのも嬉しい。
microSDカードを入れなくても使えるし、microSDカードを忘れても使える。いざというときに助かる。かも。
GoProよりサイズが小さくディスプレイが大きい
OSMO Action 5 ProはGoPro13と同じバッテリー容量なのに、GoPro13よりサイズが小さく、しかもディスプレイサイズは大きい。どうかしてるぜ!OSMO Action 5 Proは極めすぎ。
マグネットが標準装備
しかもOSMO Action 5 Proはマグネットマウントが標準装備だったりする。別売り4,000円のGoProとは配慮が違う。
但しこのマグネットマウントは謎に取り付け、取り外しが難しい。GoProのマグネットは出来が良い。
55,000円でGoProより安い
これだだけ機能が付いていてOSMO Action 5 ProはGoPro13より安いんだ。どうかしてる。
流石にGoProはユーザー舐めすぎ。遂に痛い目にあうときが来た。
その他機能はあくまでおまけ
しかもOSMO Action 5 Proはこんなもんじゃない。他にも多数の便利機能を備えていてそれが下記。
- Log撮影
- 10Bit撮影
- 深度計
- 高度計
- ワイヤレスマイクへの対応
- WiFi接続によるデータ転送
- 純正アプリが超優秀
- 被写体トラッキング
- Bluetoothリモコン機能
思いつく限りの物が全て入ってる。すごい。
但しこの辺りの機能はあくまでオマケでしかなくて基本的には使わない。
アクションカメラは所詮アクションカメラ
最近はアクションカメラからスマホカメラまで多くが4K撮影とかLog撮影、10Bit撮影に対応してるけど、所詮アクションカメラでしかない粗い画質を後から厳密に加工してまで使うくらいならそもそも別のカメラを使う。誰もこんなものは使わないから気にしなくていい。
その他機能もアクションカメラ向きではない
その他震度計、高度計、ワイヤレスマイク対応、WiFi接続対応、Bluetoothリモコン対応もプロ向けすぎる。本当にプロならそもそもアクションカメラは使わないし、専用の機材を持っていく。しかもこれらの機能に対応していなくとも代用手段はいくらでもある。だからここら辺もどうせ使わない。気にしなくてOK。
要はたくさんある機能は全て目くらましであって、お門違いなんだ。アクションカメラの売りは広い画角と手振れ補正と手軽さの3点で、いかにアクションの撮影に特化するかが勝負。
OSMO Action 5 Pro最大の欠点は画の眠さ
そんなOSMO Action 5 Proがアクションカメラとして抱える最大の欠点は画の眠さなんだ。これはOSMO Action 5 Proのダイナミックレンジの広さによる弊害でもある。
OSMO Action 5 Proはダイナミックレンジが超広い。故に夜間撮影に超強い。これは感動的。逆に昼間はこのダイナミックレンジの広さが悪さをするんだ。
本来明るいはずの空は暗く、暗いはずの地面を明るく映す。これは確かに凄いんだけど、結果OSMO Action 5 Proは晴れでも曇りかのような画作りをしてしまうのが弱点。晴れ独自の爽やかさ感じられないのが非常に惜しい。
GoProのGoProカラーは晴れに神を宿す
対してGoPro 13の強みは晴れにめっぽう強いことなんだ。GoProには独自のカラー設定となるGoProカラー(13は鮮やか)がある。
このカラー設定を選ぶと晴れに神が宿る。空は青く、雲は神々しく、地面には直射日光という破壊光線が降り注ぐ。まさにアクションを撮影するのにうってつけの爽やかな画に仕上げてくれる。このカラーがマジで最高。
もちろんGoProの鮮やか設定は現実の景色とは違う。現実よりも遥かに鮮やか。でもそれでいいんだ。どうせ細部の記憶なんてない。それなら後から見返して感動できる方が良い。
俺は日本一周前半戦も後半戦も全てこのGoProカラーで撮影した結果、現実よりも美しい神々しい画を多く残すことができた。思い出を美化するカメラとしてGoProは最高の仕事をしてくれたと思う。
OSMO Action 5 Proには彩度高め設定が無い
OSMO Action 5 Proで惜しいのはGoProのような彩度高めのカラー設定が無いことなんだ。デブにデブを告知するのが残酷なように現実を現実的に映されても困る。撮影者が欲しいのは感動なんだ。
確かに現実的に、ダイナミックレンジを広く、眠い画を残せる能力は凄い。それはそのままに、新たな選択肢として彩度とコントラストを高めに撮影できる設定があればもっと良かった。ここだけがOSMO Action 5 Proの惜しいところであり、GoPro13に負けている唯一にして最大の弱点なんだ。
アクションカメラはアクションを撮影するカメラ
ここでアクションカメラはアクションの撮影に特化したカメラという本来の役割が効いてくる。
アクションカメラの魅力は画角が広く、手振れに強く、手軽に撮れること。そしてアクションカメラが活躍するアクションの撮影は多くの場合晴れた昼間に行われる。
という視点でもう一度OSMO Action 5 Proの優位性から本質だけをピックアップすると下記。
OSMO Action 5の強み
GoProより画角が広い- GoProより解像感が高い
GoProより起動が早いGoProよりバッテリーが持つGoProより熱に強い- GoProより夜間に強い
内蔵ストレージ48ギガGoProより小さなサイズ感GoProよりディスプレイが大きいマグネットが標準装備- 55,000円でGoProより安い
GoPro 13の強み
- 圧倒的な昼間の画作り
- 扱いやすいファイルサイズ
ボタンが押しやすいマグネットが取り付けやすい
OSMO Action 5 Proは確かに多くの部分でGoPro13より優れている。但しそれらがアクションカメラとしての本質かと問われると意外とそうでもない。
というのも画角は広いとは言えGoProとほぼ同じ。起動速度も2秒だろうと5秒だろうと大きくは変わらない。バッテリーも熱耐性も1時間も持てば必要十分。内蔵ストレージはあると嬉しいけどなくても困らない。サイズ感とディスプレイサイズの違いもほんの僅か。
OSMO Action 5 Proの機能は大半が蛇足
つまりOSMO Action 5 Proの優れている点は多くがあれば嬉しいけどなくても困らない物ばかりで、本質的にGoPro 13より優れているのは圧倒的なダイナミックレンジと夜間撮影と価格の3点のみだと言ってしまって良い。
対してGoPro 13が優れているのは圧倒的な昼間の画作りと扱いやすいファイルサイズの2点。
ここをどう評価するかがこれらのアクションカメラを選ぶポイントになる。
アクションカメラとしてはまだGoPro13が優秀
そしてアクションカメラとしてどちらが優秀かと問われると、俺はGoPro13だと思う。
なぜならカメラとして使う以上なにより重要なのは操作性より機能より映像だから。その映像がアクションを撮影する多くのシチュエーションではGoPro 13の方が良い。ここに尽きる。
映像を撮影するためにカメラを買う以上なにより重視すべきは映像。その最終的な成果物がことアクションの撮影においてはOSMO Action 5 ProよりGoPro13の方が優れていることが多いという話。
アクション以外の撮影ではOSMO Action 5 Proが優秀
逆にアクション以外の撮影においてはOSMO Action 5 Proの方が優秀ということになる。それが手軽なVlogであったり、室内撮影であったり、夜間撮影などのアクションを除く全ての撮影。
これらのアクションではない撮影をアクションカメラで行いたい限りにおいてはOSMO Action 5 Proの方が明確に優秀なんだ。
但しここで一つ疑問が出る。
なぜアクションじゃない撮影をするためにアクションカメラを買うのか
と。
というのも室内とか夜間の撮影なら最新スマホでも良い気がするし、Vlogの撮影ならOSMO Pocket、夜間撮影ならフルサイズカメラの方が良い。つまりOSMO Action 5 Proである必然性が無いんだ。
ならなぜOSMO Action 5 Proの購入を悩んでいるのかという結論に着地する。我思う故に我あり。
OSMO Action 5 Proはオールラウンダー
という感じで俺の中でまだ結論が出ていない。OSMO Action 5 Proは5万円で購入できるオールラウンダーカメラとして非常に優秀。解像感も高いし、夜にも強いし画角も広い。しかもそれをポケットに入るサイズ感で実現できるのが凄いんだけど、但し大半の画が眠い。
ならOSMO Action 5 Proではなくスマホでよくない?OSMO Action 5 Proである必要ある?ってなる。むずい。
OSMO Action 5 Proの昼の画質をGoPro13並に手軽に加工できる方法が見つかれば文句なくOSMO Action 5 Proで良い。ただ、現状アクションという一点においてはGoPro13の方が質が高いんだ。
ということでGoPro13とOSMO Action 5 Proで迷ってる人は、どちらを買うか以前に、そもそも本当にアクションカメラが欲しいのか、OSMO Action 5 Proではなくスマホじゃだめなのかというところから再検討してほしい。
とりあえず俺は動画編集アプリの色設定でOSMO Action 5 Proの画をGoPro13に近づける方法を探す。それが実現するまではバイク動画はGoPro13、室内撮影と帰省動画はOSMO Action 5 Proという感じで使い分けようと思ってる。判断が難しい。
GoPro13のレビュー記事もあるからそれも読んで自分なりの結論を出してほしい。
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【GoPro13レビュー】過去最高傑作。でもOSMO Actionも超強い
多分俺ほどGoProを愛してる人は居ないし、俺ほどGoProを酷使している人もテレビ業界を除いてはそうそう居ないはず。なぜなら日本一周前半戦ではGoPro7を、日本一周後半戦ではGoPro9を使ったか ...
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追記:OSMO Action 5 Proに乗り換え
OSMO Action 5 Proは唯一色味が気に入らなかったんだけど、動画編集アプリと戦った結果GoPro13っぽい色合いに仕上げられたからOSMO Action 5 Proに乗り換えることにする。
流石の俺でももう庇いきれない。GoProはユーザーを舐めすぎ。GoPro14で大幅に進化することに期待する。
【動画で解説】OSMO Action 5 vs GoPro 13