2024年4月末に仕事の拠点を東京から神戸に移したというのは各所で書いている通りだけど、実は神戸の拠点探しは思っている以上に難航した。
というのも俺は1400ccもの巨大なバイクを保有しているんだ。このバイクはまだ売りたくない。かといって奈良の実家で寝かせておくのも嫌。なんとか手元に置いておきたい。その想いが重い足枷になった。
それでも探し続ける事2か月でようやく満足できる物件が見つかったからその方法を解説する。バイク乗りの参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【結論】自分で探した物件を不動産に持ち込む
いつも通り最初に結論から書いてしまうと、バイクが不向きな都会で大きめのバイクを置ける物件に住みたいのであれば物件は全て自分で探した方が良い。でないと埒が明かないから。
というのも繰り返しになるけどバイク可の条件だけで超難航するんだ。なぜならバイクの可否は各物件への電話確認が必要だから。超手間。
バイクの可否だけでも大変なのに+αで物件の条件決め、場所決めまで不動産屋でやってしまうと本当に日が暮れる。実際俺は丸二日も無駄にした。
物件を探してから不動産屋に行く
こんな事態を解決するには不動産屋に行く前に大型バイクを置けそうな物件を20件ほど自分でリストアップしてしまうのがベスト。
その後不動産屋で1件1件管理会社に電話してもらい、大型バイクが確実に置けるとわかった物件にその日に内に内見に行くという流れ。俺はこれで解決できた。その手法を詳しく解説する。
【大前提】都会はバイクには圧倒的に不向き
こんな記事を書いておきながらだけど、そもそもの大前提として渋谷とか神戸みたいな大都会ではバイクすら持たないのがベストなんだ。なぜならシンプルに邪魔だから。
というのも徒歩で生活できる都会は街の密度が濃いんだ。つまりバイクを気軽に置けるスペースなんかはどこにも無い。
例えバイク可の物件を見つけられたとしても必ず別途駐車場代を取られるし、それは外出先でも同じ。都会でのバイクはどこへ行くにも行かないにも手間とお金が無駄にかかる。
結果徒歩と電車の方が楽なのが都会の特徴。これから都会に移住する人はなによりもまずバイクに乗らないことをお勧めしたい。
といっても要らないのに手放せないのがバイクの魔力でもある。俺も同じだったから物件探しで苦労することになった。
不動産のデータベースにはバイクサイズが無い
そもそもなぜ大型バイクを置ける物件選びが難航するかというと不動産のデータベースに記載が無いからなんだ。
というのも不動産屋が握っている物件ごとのバイク置き場の情報は「可否」しかない。サイズの記載は無し。これがすげぇ曲者。
「バイク可」は「大型バイク可」ではない
つまりバイク可の物件だとしてもそれが原付なのか、中型バイクなのか、はたまたビッグスクーターや大型バイクまで置けるのかは不明。
不動産屋としても物件ごとに管理会社に電話確認しないと判断できなかったりする。
候補物件探しだけでも難航する
つまり候補物件すら決まってない状態から不動産屋に足を運ぶと泥沼に陥るんだ。
というのも不動産屋に行くとまず希望条件のヒアリングに1時間、ざっくり場所を絞って物件候補を見つけるのに1件20分、そして大型バイクの可否を電話確認しては置けなくて諦めるを繰り返す。以下同文。時間の無駄。
実際俺が2024年1月に神戸と大阪梅田で不動産屋を回った時はどちらも一日仕事になったし結局物件は見つからなかった。こんな非効率な探し方をしていたらいつまでたっても物件を決められない。
自分でバイク可物件を洗い出す方法
そこで俺考えた。物件情報なんか自分で持ち込めばいいぢゃん、と。
というのもデータベースにバイクサイズの記載がない問題はどうにもならないんだけど、物件探しまでなら家でもできる。ならその部分はこっちで巻き取ればOK。
それが最初にも書いた通りで、条件に合うバイク可の物件を全てリストアップしておくことなんだ。不動産屋では大型バイク可否の確認だけをお願いする。これで解決する。
その具体的な方法は下記。
- ホームズで「駅・路線から」を選択
- 物件の拘り条件を全て入力する
- 「地図表示」タブを選択する
- 候補物件のURLリストを作成
- 現地不動産屋で候補物件リストを提示
これでOK。
ホームズの「地図から探す」を選択
まずはスーモではなくホームズにアクセスする。これ重要。スーモは地図から探すUIが微妙に使いにくい。どうせ掲載されている物件情報は同じだから少しでも作業を効率化すべくホームズにアクセスする。ホームズからの案件ではない。
そのためにまずトップの「駅・路線から」希望の駅を選択する。今回は例として俺が移住した神戸を選択する。
物件の拘り条件を全て入力する
次に物件の拘り条件を全て入力する。俺の場合は下記。
- 家賃 7万円以下(共益費含む)
- 専有面積 25㎡以上
- 間取り 1K
- 駅徒歩 10分以内
- 建物構造 鉄筋系
- バストイレ 別
- 室内洗濯機置き場 あり
- バイク置き場 あり
検索結果数は多すぎても少なすぎても混乱するから結果が30前後になるまで追い込むのが目安。多すぎる場合は条件をより厳しく、少なすぎる場合は緩くして調整する。
「地図表示」を選択する
検索結果の絞り込みが完了したら「地図表示」タブを選択して候補物件を全て地図上に表示させてしまう。
これで自分の希望に沿う物件が地図上に一覧として表示されるからより選びやすくなる。
候補物件のURLリストを作成
あとは住みたい立地の物件を一つ一つ選択しつつ間取りを確認して、住んでもいいと思えた物件のURLを全てリストアップしていく。
これでようやくバイクが置ける「かもしれない」物件の洗い出しが完了する。
現地不動産屋で候補物件リストを提示
あとは現地の不動産屋に着くなり早々にリストを提示して、大型バイクの可否のみを1件1件電話確認してもらう。こちらもノートパソコンを持ち込んで一緒にウェブサイトを見れるとよりスムーズになる。
これなら現地の不動産屋での所要時間は1時間以内に収まるというからくり。
【注意①】不動産屋には平日の17時までに行く
この手法の注意点として、不動産屋には平日のなるべく早い時間に行ってほしい。
というのも大型バイクの可否を確認するには不動産屋経由で物件の管理会社に1件1件電話してもらわないといけないんだけど、多くの管理会社は平日の17時までしか営業していない。
つまり平日の17時までに行かなければバイク置き場の可否がわからず、その日の内見もできなくなるんだ。
どうしても平日に不動産屋に行けない人は先にリストを送って事前に確認しておいてもらうのがお勧め。その後の土日で内見してしまえばOK。
【注意②】事前に歩いて土地勘を掴むべし
あとこの手法は自分で賃貸物件リストを作成することになるからそれなりの土地勘が必要。
どこに住みたいか、どこが治安が悪いか、どこが人通りが多くどこが買い物に便利かを把握するために事前に丸一日は歩き回っておくのがお勧め。
実際俺は移住先の候補地となる大阪梅田と神戸を丸二日歩き回っていたりする。この労力も半端ないんだけど、これから数年は過ごすことになる新たな拠点を探す労力を惜しむべきではないと判断した。
それでも大型バイクが置ける物件は50%を下回る
ここまで色々解説してきたけど、これだけ自分で歩き回って、自分でバイク置き場ありの物件を探して、それらを不動産屋に持ち込んだとしても実際に大型バイクを置ける物件は50%を遥かに下回る。
それぐらい都会での大型バイク所有は難航する。実際俺も20件程度の物件リストを持ち込んだけど、その中で大型バイクを置ける物件は4件程度だった。都会で大型バイクを置ける物件は本当に少ない。
不動産屋は仲介手数料を値下げしてくれるかも
一方でこの手法は不動産屋としては物件探しの時間が省けるから非常にありがたかったりする。なんせ俺が持ち込んだリストに沿って電話するだけだから超楽。
その分不動産屋としても申し訳なさを感じるらしく、俺が訪問した不動産屋は仲介手数料を50%にしてくれた。仲介手数料半額なら多分余裕だから交渉してみる価値は十分ある。
良い物件が無ければ期間を開ける
もちろんこれだけやっても良い物件が見つからない可能性は十分ある。
その時は2週間ほど日を開けてまた探せばOK。不動産はナマモノだから同じエリアでも時期によって出てくる物件は全然違う。今良い物件が見つからなければ休めばOK。俺も1月は諦めて2月に今の物件を見つけた。
期間が許すのであれば満足いくまで探し続けるのがお勧め。
内見時は必ず洗濯機置き場のサイズを計測する
あとこの記事の趣旨からはズレるけど内見時は必ず洗濯機置き場の大きさは計測しておきたい。
なぜなら万が一ドラム式洗濯機を置けなければいずれ地獄の苦しみを味わい世界を恨むことになるから。
今ドラム式洗濯機が無かったとしても将来的には絶対導入したい。だから導入の可否は絶対に確認してほしい。
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