梅雨明けに日本一周の後半戦に出発しようと思っているというのは月刊ガジェマガでも書いた通りなんだけど、その一環としてバイクにも色々便利機能のカスタマイズを施しているところ。
中でも多くのバイカーが最も手間に感じているであろうツーリングバッグ着脱のクイックリリースを自作したからその方法を解説したい。参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
バイクは乗り降りが死ぬほど手間
これは乗ったことある人しかわからないと思うんだけど、実はバイクという乗り物は乗り降りが想像以上に手間なんだ。
え、体一つで乗るんだから早いんじゃないの?と思うかもしれないけど、体一つで乗るからこそその準備には車より遥かに手間が多いのが現実。
というのも車なら手荷物を後部座席に投げてエンジンかけてはいスタートができる。シートベルトは駐車場を出る過程でつければいいし上着も運転中に脱げばいい。車は運転しながら体制を整えられるからスタートが早いんだ。
バイクは準備しないとスタートできない
でもバイクはそうはいかない。両手両足をフルに使うバイクは乗ればもう身動きは取れない。だから乗る前に全ての準備を済ませる必要があって、これがバイクツーリングの集団がバイクの前で一生もたもたしてる理由だったりする。
その具体的な作業は下記で
- 荷物の取り付け
- ヘルメット装着
- グローブの装着
- ナビの設定
これらを完了してからしかスタートできないのがバイクの弱点なんだ。
特に怠いのが荷物の取り付けで、
盗難が怖いからバイクに放置はできないけど、運転中に落ちられても困るから、乗り降りのたびにがちがちに取り付けないといけない。この作業が死ぬほど手間。
前回はTANAXタイベルトを使用
それを対策すべく前回の日本一周ではTANAXのタイベルトを使用していて、
二本のケーブルを縛り上げるだけで完結させていたんだけど、これも一日に何回も繰り返す作業としてはまだまだ重い。この作業を更に簡略化したい。それが俺の願い。
TANAXタイベルトのレビュー記事は下記。
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自作簡易クイックリリース
最初に完成図から解説すると、今回の旅もこんな感じのシンプルな装備で行く予定。
使っている鞄は相変わらず4年前に2万円で購入したノースフェイスのSURGEで、
前回の日本一周だけでなく帰省、バンコク一人旅などなど日常含め常に利用しているのに全然へたる様子が無い。一つ良い鞄を買うとこんなに長い間使えるんだなと感動している。
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鞄の取り外しはたったの2秒
このリュックは2本のベルトでバイクに取り付けられていて4つのバックルで固定されている。
取り外しはそのバックルを外すだけで
両手を使えば2秒でリリースが可能。
バックルを外せたらあとは鞄を持ち上げるだけ。
超早い。
からくりはあらかじめ鞄に4つのバックルを片側ずつ固定していることで、
そのベルトは山用の鞄によくある小物取り付けスペースに固定している。
一方反対側のバックルはバイクのシート下フレームに取り付けられていて
使わないときはバックル同士を繋げてシートに固定可能。
長さ調節も自由自在だから鞄に限らずあらゆる荷物を取り付けられる。
バイク側のベルトはシート下の
バイクフレームにそれぞれ固定されているからベルトが切れない限り外れる心配はない。
鞄の取り付けはたったの5秒
逆に鞄を取り付けたいときはまずバイクのリアシートに鞄を置いて
それぞれのバックルを鞄のバックルに取り付けるだけ。
バックルを取り付けたらベルトを引っ張って搾り上げればOK。
この作業も5秒ほどで完結する。つまり取り外し2秒、取り付け5秒で乗り降りの時間を大幅に短縮できた。
鞄にはテンションがかからない構造
更に鞄側のベルトは長さに遊びを持たせているから
搾り上げても鞄は上から押さえつけられるのみで引っ張られない構造。
鞄へのダメージも少ない。と信じてる。
クイックリリース自作に必要なもの
で、肝心のクイックリリースに必要な物はどこで買ったんだって話だけどアマゾンでこのセットを2個買っただけ。
合計2,200円で完成した。
あとは自分の鞄、バイクに合わせてベルトとパーツをこねくり回すだけ。想像力との戦い。
スマホ冷却機構も装着
その他番外編にはなるけど夏のツーリングでナビに使うスマホはほぼ確実にオーバーヒートする。最大輝度+充電+直射日光の熱にスマホは耐えられない。
そこでどこまで効果があるかはわからないけどスマホホルダーのすぐ後ろにファンを取り付けた。これでオーバーヒートまでの時間を少しでも伸ばしたい狙い。
もちろんスマホにはマグネット式の充電端子を取り付けていて、
充電にかかる工程もできる限り短縮している。
マグネット式充電端子を解説した記事は下記。
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キーをオンにすると自動で充電が始まりファンがスマホを冷却する構造。
ヘルメットとグローブが今後の課題
とりあえず最大の難所となる荷物のつけ外しは簡略化できたから今後は爆速でバイクを乗り降りできる予定。但しまだヘルメットとグローブの課題は残る。
特にグローブは片手ずつつけるのが怠くて、なんとか両手で同時に装着できないかを模索しているところ。良いアイデアが見つかったらまた記事にしたい。
いずれにせよ日常利用できる鞄をシートバッグ化して、しかもクイックリリースに対応させられるカスタムは超効率的で、
家にバイク用の鞄が増えないし安いしでメリットしかない。
ということで現状バイク用のシートを模索している人は代わりにタイベルトを購入して今使ってる鞄をシートバッグ化するのがおすすめ。
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