俺は動画編集アプリに糞マイナーなVegas Proを使っているんだけど、俺が前回作ったYoutube動画の書き出し時間があまりにも長すぎた。
そこで最新版のVegasPro 20なら改善されてるかもって思って調べたんだけど検索しても出てくるのは俺の記事ばかりで情報が全くない。
ということで今回は日本では糞マイナー過ぎる動画編集アプリVegasProを16から20に乗り換えることでレンダリング速度が改善するのか、というどこにも需要が無い検証を俺の為に行う。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
VegasProを使い続ける理由
そもそもVegasProってなに?なんでそんなクソマイナーな動画編集アプリ使ってんのって理由を解説すると下記。
- VegasProは買い切りで激安(9000円程度)
- VegasProはカット編集作業が超早い
- VegasProから乗り換えるのめんどくさい
VegasProは買い切りで激安(9000円程度)
昨今あらゆるサービスがサブスク化してるのは記憶に新しいところだけど、その最も極悪な例がアドビシリーズで、最もメジャーな動画編集アプリであるPremiereProを使うためには年額プランでも約2万円が必要。これを毎年払い続けないといけない。
それがVegasProと来たらこのご時世でも買い切りモデルを続けてくれていて、しかもキャンペーン時の価格は9,000円程度と驚くほど安い。今回のVegasPro20も乗り換え価格の8,000円で買えてしまった。安すぎ。
アドビの毒牙にかからないためにも俺はVegasProを使い続けたい。
VegasProはカット編集作業が早い
更にVegasProはカット編集作業が超早いのが強み。特に俺の動画は喋らない場所を全てカットしてるから1動画につき100以上のカット編集作業が必要になるんだけど、これがVegasProなら
マウスでドラッグ ⇒ Delete
の2動作で完結してしまう。最も頻繁に行う作業が最も楽にできる。これがVegasPro最大の強み。
VegasProから乗り換えるのめんどくさい
動画編集アプリはとにかく覚えることが多い。俺はもう4年もVegasProを使い続けていて、VegasProマスターになりつつあるんだけど、これをまた別の動画編集アプリに乗り換えて1から覚えたくない。これが俺がWindowsOSから放れられない最大の理由。
VegasProのレンダリング速度を上げたい
ようやく本題に入る。基本的にVegasPro16を使い続けていて全然不満はなかったんだけど、2個前に作ったこの動画のレンダリング作業が乗り換えを検討したくなるくらい時間がかかった。
というのもこの動画の作成に当たっては
- 一旦16倍速の動画を作る
- 12のレイヤーを重ねる
という二つの工程を挟んでいるんだけど、これがとにかく重い。
というのもこの動画は後半に行くほど情報を重ねるレイヤーが増えていて、後半は12の動画を合成するのと同じくらい重い処理を行っているんだ。
8時間の録画映像を16倍速で30分にするために10時間くらいかかったし、その後に12レイヤーを重ねたレンダリングも時間がかかり過ぎた。
これは何とかしたい。けどVegasProから乗り換えたくはない。なら最新版を試してみればいいじゃない。という発想。
低スペックノートへの購入も検討中
あとは今のメインパソコンENVY15からもう少しスペックが低く軽いノートパソコンへの買い替えを検討していて、スペックを下げることでどれくらい作業性に影響があるのかも検証したかった。
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【結論】VegasPro20の方がレンダリングは早い
今回は最強ノートパソコンENVY15とサブノートパソコンFlex550の2機種においてVegasPro16とVegasPro20で全く同じ処理をさせてどれくらい処理速度が変わるのかを検証した。
検証パソコンのスペック
それぞれのパソコンの動画編集に影響するスペックは下記。
ENVY15 | IdeaPad Flex 550 | |
CPU | Corei9-10885H | AMD Ryzen™ 7 5700U |
GPU | RTX2060 Max-Q | オンボード |
メモリ | 32GB | 16GB |
CPUの処理能力はほぼ同じ。ENVY15はRTX2060というそこそこのGPUと32ギガのメモリを搭載しているのが強み。Flex550のオンボードGPUと16ギガメモリでどこまで頑張れるかが見どころ。
それぞれのパソコンのレビュー記事は下記。
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検証テスト内容
検証テストは下記3本
- 1分の多数カット編集されたのみの動画の書き出し時間
- 1分の動画に12のレイヤーを付けた場合の書き出し時間
- 1分の動画を4倍速にする場合の書き出し時間
これをVegasProのGPU支援あり、メモリ使用量を最大70%に設定した状態で60fpsフルHD動画の出力で計測した。
検証結果
そしてその検証結果が下記で摩訶不思議すぎる結果になった。
1分の動画を編集 | ENVY15 | Flex500 | ||
Vegas16 | Vegas20 | Vegas16 | Vegas20 | |
通常カット | 0:55 | 0:52 | 1:14 | 0:57 |
12レイヤー | 4:11 | 5:32 | 8:10 | 8:31 |
4倍速 | 0:57 | 0:15 | 1:20 | 1:43 |
特筆すべきはENVY15の4倍速のレンダリング時間が57秒から15秒まで短縮されていることで、アプリをバージョンアップするだけでこれだけ時間が短縮されるのは驚き。
VegasPro20は多レイヤー処理は苦手?
但しレイヤーが重なるレンダリングではいずれのパソコンでもVegasPro16が早い。VegasPro20は多レイヤー処理は苦手っぽい。
一方でカット編集のみの動画のレンダリングは誤差ながらVegasPro20が順当に上回った。
GPUの処理能力は重要
あと案の定ではあるけど全ての計測結果でRTX2060を搭載しているENVY15の速度が上回った。動画のレンダリング作業においてはGPUの処理能力はやっぱり重要だった。という至極当然の結論が導き出された。
動画編集用にノートパソコンを買うならGPUはあったほうがよさそう。
レンダリング中のパフォーマンス比較
これだけだと味気ないからレンダリングごとのパフォーマンスも比較してみる。
下記3つのレンダリング処理中のパフォーマンスが下記。
- 1分の多数カット編集されたのみの動画の書き出し時間
- 1分の動画に12のレイヤーを付けた場合の書き出し時間
- 1分の動画を4倍速にする場合の書き出し時間
カット編集レンダリング
12レイヤーレンダリング
4倍速レンダリング
上と同じ表になるけどこの結果が下記。
1分の動画を編集 | ENVY15 | Flex500 | ||
Vegas16 | Vegas20 | Vegas16 | Vegas20 | |
通常カット | 0:55 | 0:52 | 1:14 | 0:57 |
12レイヤー | 4:11 | 5:32 | 8:10 | 8:31 |
4倍速 | 0:57 | 0:15 | 1:20 | 1:43 |
ここからわかるのは下記3点。
- VegasPro20はメモリ使用量が圧倒的に少ない
- VegasPro20はGPUを効率的に使う
- VegasPro20はレンダリングの負荷が軽い
VegasPro20は16と比較してレンダリング中のメモリ使用量が半分程度まで落ちてる。フルHD動画の編集であれば16ギガメモリのパソコンでも余裕でこなせそうだった。
あとENVY15に限ってはVegasPro20はCPU内蔵のGPUも並行して活用することでCPUの負担を減らして効率的にレンダリングしてるっぽかった。
ということでCPU内蔵GPUの性能が高かったとしても、別途GPUがあれば尚良いっぽい。
VegasPro20は乗り換えの価値あり
流石にバージョンが4つも上がっているだけあってVegasProのレンダリング処理は随分効率化されてるっぽくて、処理能力が低いパソコンでもより快適に動作するように改善されてるっぽかった。
1点12レイヤーを重ねた動画のレンダリング時間が伸びてるのは気になるけど、12もレイヤーを重ねることなんて滅多にないから気にしなくてOK。ということで俺はこれからVegasPro20を使う。
そしてVegasPro20でフルHDの動画編集するためのパソコンとしては、IntelCPU+外部GPUの組み合わせが理想っぽくて、今からノートパソコンを買うなら
- Core i7-12700H
- RTX3050
- 16ギガメモリ
の構成なら多分余裕だと思う。参考にしてほしい。
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