スマホのメイン環境を全てPixel 6 Proに移行して1週間が経過したからGalaxy Note20 Ultraとの使用感の違いを解説する。
スマホを選ぶポイントはどこなのか、ハイエンドからハイエンドに変えて違いがあるのかとか、今現在スマホの乗り換えで迷っている人の参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
基本的な使用感は全く同じ
まず最初に結論から言ってしまうとGalaxy Note20 UltraもPixel 6 Proも基本的な使用感は全く同じ。乗り換えたところで全く感動はない。
実際に2機種のスペックを比較が下記なんだけど
Pixel 6 Pro | Galaxy Note20 Ultra | |
ディスプレイ | 6.7(120Hz有機EL) | 6.9(有機EL120Hz) |
解像度 | 3120x1440 | WQHD+ |
CPU | Tensor | Snapdragon865+ |
メモリ | 12 | 8/12 |
ストレージ | 128/256 | 128/256/512 |
バッテリー | 5003(Qi) | 4500 |
セキュリティ | 指紋 | 指紋/顔 |
おサイフ | 〇 | × |
防水 | IP68 | IP68 |
デュアルSIM | △(eSIM) | ○(DSDV) |
重量 | 210 | 208 |
サイズ | 75.9x163.9x8.9 | 77.2×163.8×8.1 |
大きな違いとしては一応CPUの性能が上がっていて、バッテリー持ちが良くなっている程度。ではあるんだけど違いはほぼ体感できない。
ガジェマガでは何度も言ってるんだけど、重いゲームでもプレイしない限りはSnapdragon865もあれば十分で、それ以上処理能力が向上しても変わらない。ここが頭打ちのポイント。
しかもPixel 6 Proはサイズ感もGalaxy Note20 Ultraとほぼ同じ(右がPixel 6 Pro)。
手に持った感覚もほとんど同じで、乗り換えてからも間違ってGalaxy Note20 Ultraを手に取ってしまうことが頻発した。
カメラ画質も同レベル
更にPixel 6 ProとGalaxy Note20 Ultraはカメラ画質もほぼ同等で、どちらも最高レベルの写りを実現してくれる。
細かな違いとしてはGalaxy Note20 UltraよりPixel 6 Proの方が画角が狭いのに対して、
望遠カメラはPixel 6 Proの方がくっきり写せる。
あとは超広角カメラの動画撮影がGalaxy Note20 Ultraは30fpsに対してPixel 6 Proは60fpsで撮影可能という感じ。つまり違いは誤差。
ということでこの記事では2機種の違い、使用感はほぼ無いという大前提の上で、1週間使って感じたかなり細かいポイントの違いを解説していく。
基本的なUIは汎用アプリで対応可能
まず一番不安なのがAndroid12というピュアアンドロイドの使いにくさなんだ。
Galaxy Note20 Ultraはサムスンが世界のトップを走り続ける中で改良しまくっているおかげで痒いところに超手が届く使い勝手の良さが魅力。
Pixel 6 Proがそこに追いつけるかどうか。日常利用でストレスを感じないかというのが一番の焦点だったんだけど、これは外部アプリを使うことで何とかなった。
ホーム画面はnovaランチャーで解決
というのもやっぱりPixel 6 Proのピュアアンドロイドは微妙で使いにくい。
ピュアアンドロイドのランチャーは表示できるグリッドの数が少なかったり消せないウィジェットがあったりと全体的にクソ。
ということで超有名ランチャーアプリ「novaランチャー」を入れてホーム画面をGalaxy Note20 Ultraとほぼ同じ仕様にした。
この辺りはカスタマイズ性の高いAndroidならでは。
ツインアプリには対応完了
更にSNSアプリを複製するGalaxy Note20 Ultraの便利機能も「Island」というアプリを入れることで対策できた。外部アプリだから挙動が不安ではあったんだけど今のところエラーは無し。
これで電話番号2つ、SNSアプリ2つになって、Galaxy Note20 Ultraとほぼ同じ使い勝手を実現できた。
Pixel 6 Proのバッテリーは持つ
Galaxy Note20 Ultraよりも500mAhもバッテリー容量が多いPixel 6 Proではあるけど、なんだかんだバッテリー持ちもGalaxy Note20 Ultraよりも良い。
それはPC Mark for Androidで計測した結果のとおりではあるんだけど、
実際に使ってみてもPixel 6 Proの方がバッテリー持ちが微妙に良くなったことを体感できた。
具体的には2時間ぶっ通しで使ったバッテリー減少は20%程度で、一日のスマホ使用時間を考えてもこれだけ持てば十分。
ゲームでもしない限り普通に使えば一日は余裕で持ちそうだった。
充電速度は遅いかも
ただ、Galaxy Note20 Ultraと比べるとPixe 6 Proは充電速度が遅い。気がする。
一応公称値ではGalaxy Note20 Ultraの充電速度は25W、Pixel 6 Proの充電速度は30Wのはずではあるんだけど、Galaxyの方が体感は早い。
この辺りは5000mAhの大容量バッテリーも関係してる気はする。Pixel 6 Proはそもそものバッテリーが持つから別に良いんだけど特に変化を感じない。
追記:Pixel 6 Proの充電速度は23Wでした。情報提供してくれた人に感謝。
全体的なUIが微妙
ここからは明確なデメリットではあるんだけど、当初懸念していたAndroid12のUIはやっぱり使いにくい。
ランチャーはなんとか外部アプリで対応できるんだけど、通知バーとかプルダウンメニューは変更不可能。
使いにくくても我慢して使い続けるしかない。
ロック画面のデザインが邪魔
まずロック画面の時計表示がでかすぎてうざい。
俺はいつもロック画面を開くたびに愛犬の写真に癒されていたんだけど、Pixel 6 Proは時計表示が邪魔。でも変更することもできない。
というか変更設定を探したんだけど見つからなかった。もし変更できる方法があるなら教えてほしい。
プルダウンメニューに設定ボタンが無い
Galaxy Note20 UltraとかのカスタマイズされたUIはプルダウンメニュー内に設定ボタンがあるんだけど、Pixel 6 Proにはそれが無い。
ならどこにあるかというとこれをもう一度引き下げる。するとようやく設定ボタンが出現する。
これは明るさ調整バーも同じ。明るさも設定もよく調整するのにアクセスが悪いこの仕様は謎。GalaxyとかXiaomi、ASUS、OPPOを見習って改善してほしい。
インターネット設定がゴミ
Pixel 6 ProはプルダウンメニューのWiFiとかインターネット関連の設定が超煩雑でマジで意味不明。切実にシンプルにしてほしい。
例えばWiFiをオフにしたいと思ってプルダウンメニューを開いてもWiFiというボタンはない。代わりにインターネットというボタンがあるからそれをタップすると
こんな感じでインターネット接続の詳細画面に繋がる。この段階でようやくWiFiとかモバイルネットワークのオンオフができるという感じ。うんこ。
なぜWiFiとモバイルネットワークに独立したボタンが用意されていないのかは謎。このせいで無駄な1タップが発生する。
別に1タップぐらいって思うかもしれないけど、急いでる時の1タップは結構ストレス。GalaxyのカスタムAndroidってやっぱり使いやすいんだなぁと感心させられた。
YTスタジオが落ちる
Youtuberにはおなじみの自分のYoutube動画の詳細を確認できるYoutube Studioというアプリがあるんだけど、Pixel 6 Proはやたらこのアプリが落ちる。
原因は不明。Android12かTensorのどちらかが悪さをしてるんだと思う。
多分将来的には改善されるだろうし、今のところ俺の環境で問題が出てるのはこのアプリのみではあるけど、新しいOS、新しいCPUに相性問題はつきもの。
普段使ってるアプリがまともに起動しないからもしれないリスクを孕むから注意。
デザインはケースをつければ全部同じ
賛否が分かれるPixel 6 Proのデザインだけど、ケースをつけるからどうでもいい。
スマホのデザインなんて耐衝撃ケースをつければ全部同じ。Pixel 6 ProもSpigenのケースをつけることで没個性スマホになり下がった。
結局俺にとってスマホは所詮道具でしかないし、デザインで選ぶつもりもないから無問題。デザインで選んだり毛嫌いしたりするだけ無駄。
翻訳機能には未来を感じる
他のスマホにないPixel 6 Proの強みと言えば翻訳機能なんだ。
この機能の正体はグーグル製のレコーダーというアプリなんだけどなんとPixelにしかインストールできない独占仕様になっていたりする。
この精度がマジで馬鹿にならなくて、音声を聞かせるだけで80%から90%の精度で文字起こしをしてくれるから超楽。あとは見直しながら微調整をすればいいだけ。
そもそもこの機能を何に使うんだという話ではあるけど、使い道によってはこのためにPixel 6 Proに乗り換える価値を感じる機能で未来を感じる。
基本的には変化なし。感動も無し
という感じで色々書いたけど、基本的な使用感はGalaxy Note20 Ultraのまま。
UIとかプルダウンメニューとかYoutube Studioが落ちるとか細かい不満はあるにはあるけどほぼ同じ。
体感の処理速度もGalaxy Note20 UltraとPixel 6 Proで全く変わらず。しいていうならPixel 6 Proの方が少しバッテリーが持つ程度しかメリットがない。
つまり何も変わらないし感動もない。だからGalaxy Note20 UltraからPixel 6 Proに乗り換える意味はない。んだけど俺は乗り換えることにした。
文字起こし機能に賭けてみたい
その最大の理由は文字起こし機能なんだ。この機能が着実にオワコン化が進んでいる俺のYoutubeを少しでも延命する手段として使える気がした。
というのもスマホレビューとか生活改善情報は世界的にニーズがある。ここに英語字幕をつければもしかするともしかするかもしれないと思った。
実はYoutubeには見る国によって表示を変える機能があって、例えば日本からだと普通の日本語タイトル、日本語動画に見える俺の動画を、海外からは海外タイトル、英語字幕で表示させることが可能。
つまり英語字幕をつければ視聴者の母数を1億から70億に増やせる。そこを狙ってみるツールとしてPixel 6 Proを使ってみる。
特に日本一周動画なんかは外国人にも需要があるかも。と淡い期待を抱いていて、後編前に一度全て焼き直して字幕を付けても良いかもと考えてる。
ということで現在ネイティブ英語を使える妹に文字起こししたデータの翻訳を依頼をしているところ。日本から見た動画に一切の変化はないから安心してほしい。
Galaxy Note20 Ultraを売りたい
あとはいつも通りだけど、Galaxy Note20 Ultraの資産価値が高い内にさっさと売りたいという想いから。
俺がメインスマホとして1年前に16万円で購入したGalaxy Note20 Ultraの現在のメルカリの相場は10万円ほど。
Galaxy Note20 Ultraは1年経った今でも最高ランクのスマホだからまだ価格を維持できてはいるけど、これも長くは続かない。
いずれ旧式スマホという扱いになれば価値がガクっと落ちる瞬間は来る。だからその前に売ることで次のスマホの原資にしたい。
そう考えていたところに丁度いい乗り換え先となるPixel 6 Proが発売されたから乗り換えるという流れ。
Pixel 6 Proの完成度は超高い
最終的にはGalaxy Note20 Ultraの損切りというかなり消極的な乗り換え理由にはなってしまったけど、そもそもPixel 6 Proの完成度が超高いのも事実。
全ての面でGalaxy Note20 Ultraと張れるし、大きな感動は無いけど大きな落胆もない。Pixel 6 ProはGalaxy Note20 Ultraとほぼ同じ感覚で使えるからこそ乗り換えの候補として選べた。
しかも文字起こしという今後他のスマホでは追従できないであろう未来を感じるオリジナル機能までついてる。
Pixel 6 Proには乗り換えに値する明確な理由があった。
スマホは成熟製品
残念ながらスマホ市場はもう成熟しきってしまった感がある。多分今後1年2年まってもGalaxy Note20 Ultraから乗り換えて感動を味わえるスマホは登場しないと思う。
良くも悪くもスマホ市場は成熟してしまった。これ以上待っても恐らく俺の期待を越えてくることはない。それなら今ある選択肢で妥協した方が良い。
その意味で文字起こしというオリジナル機能を搭載したPixel 6 Proの発売は最高のタイミングだった。ということでしばらくはPixel 6 Proを使う予定。
いよいよ今後何を期待してスマホを乗り換えればいいのかわからなくなってきていて困る。
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