以前自前データが多すぎてGoogleドライブを使うか悩んだ結果、自前でNASサーバーを構築した記事を書いたんだけど、そのすぐ後にGoogleドライブが有償の容量無制限プラン廃止を発表して完全に俺に時代の流れが来つつある。
恐らく今後は今まで以上にNASサーバーの需要が高まると思うんだけど、NASサーバーはLinuxベースだからとにかく操作が分かりにくい。
ということで今回は俺がNASサーバーで苦労したメール通知機能の設定方法を解説する。NASサーバー運用では絶対に必要な設定だから頑張ってほしい。
NASサーバーを導入した記事は下記。
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NASサーバーにメール通知は必須
NASサーバーは自前で用意するサーバーだというのは前回の記事で説明した通りなんだけど、そんなNASサーバーにはデータ保管を強固にできるRAID1機能が用意されている。
RAID1で2重バックアップを取る
RAIDにはいくつかの種類があるんだけどNASサーバーとして最も多く使われるのが2重バックアップ機能を果たせるRAID1なんだ。
NASサーバーのデータ保管方法でRAID1を選択することでNASサーバーの中にある二つのストレージそれぞれに全く同じデータを保管してNASサーバー単体での2重バックアップが可能になる。
HDD、SSDに限らずストレージには寿命があっていつかは壊れてしまうんだけど、その時に大切なデータが飛んでしまっては大変。
ということでRAID1に設定して二重バックアップを取ることで万が一片方のストレージが壊れても取り換えることでまた2重バックアップを維持できるというからくり。
ただ、そのためには壊れた際に知らせてくれる通知が必須。その通知を送ってくれるのがNASからの通知メールなんだ。
NASサーバーからの通知メール
実際のNASからの通知メールがこんな感じなんだけど、俺の場合は毎日24時ぴったりに現在のNASサーバーの使用状況と、2つのディスクにエラーが出ていないかを報告してくれる。
このメールの設定方法が思っている以上に難しいから解説する。NASを持っていない人はまずNASを購入するところから始めてほしい。
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GmailでNASの通知メールを設定する
俺が使っているのはBuffalo製のNASサーバーLS520D0202Gだからそれをベースに説明していく。おそらくBuffalo製のNASサーバーならどれも同じはず。
まずNASサーバーのホーム画面から「詳細設定」を選択。
次に「管理」からメール通知右側の設定ボタンを選択。
NASサーバーの通知メールにGmailを設定するために必要な入力項目は下記。これはあくまでGmailの場合に限る。他のメールを使う場合は自分で調べてほしい。
SMTPサーバーアドレスは「smtp.gmail.com」を入力
SMTPポート番号は「465」を入力
SSL/TLSは「SSL/TLS」を選択
ユーザー名はGmailアドレスを「gmail.com」まで全て入力
パスワードはGmailのパスワードを入力
送信先メールアドレスに通知を受け取りたいメールアドレスを入力
レポートで必要なものにチェックを入れて通知の時間を設定
これでとりあえずNASサーバー側の設定は完了。OKを押すとテストメールを送信しますか?と聞かれるからテストメールを送信するんだけど必ず失敗する。
Gmail側の設定
GmailでNASサーバーのメール通知を設定するためにはGmail側でもNASサーバーへの使用を許可する必要がある。ということでここからはGmail側での設定を進める。
パソコンでGmailにログインして右上の「設定」 ⇒ 「すべての設定を表示」を選択。
「メール転送とPOP/IMAP」を選択して「IMAPアクセス」で「IMAPを有効にする」を選択して変更を保存する。
次に右上のアイコンを選択してから「Googleアカウントを管理」を選択。
Googleアカウントの「セキュリティ」から「安全性の低いアプリのアクセス」をオンにする。
これで完了。
通知専用のGoogleアカウント作成がおすすめ
Googleアカウントの「安全性の低いアプリのアクセス」をオンにしてしまうとその名の通りアカウント的なリスクが大きくなってしまうらしい。
とはいえNASサーバーのメール通知をオンにするためにはこの設定は必須。
ということでGmailでNASサーバーの通知を行う場合は通知専用のGmailアカウントを作ってしまうのがおすすめ。通知専用ならGoogleアカウントが乗っ取られても何も問題はない。俺もそうしてる。
NASサーバーの需要は高まる
「今ウェブ上にある全データの90%がここ一年以内に作られたもの」というのはアメリカのドラマ「シリコンバレー」でのセリフなんだけど、Youtubeとかインスタグラムの登場で多くの人が気軽に動画と写真データを作成することによる莫大なデータの取り扱いが新たな社会問題になりつつある。
データをアップロードするということは誰かが保存してくれているということで、データを保存するには当然保存料が必要。そう思うとGoogleドライブの容量無制限プランに限界が来るのも必然の流れだったんだと思う。
ということで今後は今まで以上にデータの取捨選択及び保存方法の検討が各個人で必要になるし、NASサーバーはその有力候補になる。
そしてNASサーバーの健全な運用にはメールのエラー通知設定が必須。この記事が手早く環境設定を済ませる役に立てばうれしい。
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