俺はサブスクが嫌いだ。なぜなら悪魔の発明だと思っているから。サブスクが怖いのは契約していることを忘れてしまうどころか死んでからも引き落としが続くことで、痛みは無いけど宿主を蝕むヒルのような存在なんだ。
だから俺は写真編集も古くても買い切り版のLightroom6を使い続けていた。が、遂にお手上げ。Lightroom6が潰されたからとうとう俺もサブスクのLightroomに手を出してしまった。ということでなぜそうなったのか、どんな代案を検討したのかを検討する。Adobeはクソ。
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Adobeのビジネスモデルはクソ
ことの始まりはノートパソコンの買い替えだった。といってもノートパソコンは俺にとって最も重要な仕事道具だから年2回くらいのペースで買い替えていてデータ移行も慣れたもん。
やることは全てリスト化済みだし(⇒ 参考)、ファイルも大体ダウンロードしてあるからそれをインストールしていくだけの流れ作業でしかない。
Lightroom6(買い切り版)がアクティベートできない
のはずだったんだけど、なぜかLightroom6がアクティベートできない。おかしい。
俺が使っているLightroom6はサブスク移行前の最後の買い切り版で永久ライセンスでもある。つまり一度買えば永遠に使えるはず。
なのにアクティベートできない。何度やっても有効化できない。どうもライセンス数の上限に達したとかなんとかのエラーメッセージが出る。おかしい。
というのも俺は前のパソコンで確実にライセンスを解除していたんだ。ライセンスが1個減れば枠が1個余るはず。そんなことは小学生でもわかる。なのにライセンスが無い。つまり俺かAdobeのどちらかが間違っている。
Adobeと電話でライセンス解除を争う
ということでAdobeに電話して確認しつつライセンスを開けてもらうことにした。
俺「すみませんLightroom6のライセンスが無いって表示されるんですが」
Adobe「前のパソコンでのライセンスを解除しないと使えません」
俺「前のパソコンでのライセンスは確かに解除しました」
Adobe「こちらでは確認できません」
と来た。
おかしい。100歩譲って俺がライセンスを解除し忘れたとしよう。いや、100%解除はしたんだけどそれは一旦説いておくとして、ライセンスを管理しているのはAdobeなんだから確認はできるはず。それが確認できないのは辻褄が合わない。
だからもう少し押すことにした。
俺「前のパソコンでは確かに解除しているので確認してもらいたいのですが」
Adobe「ライセンスが無いということは何かエラーがあったかだとは思うんですが…」
違う。俺は悩みを聞いてほしいわけではない。お前が管理してるんだから解除しろと遠回しに言っているだけ。なのに全然伝わらない。まずい。馬鹿か天才か読めない。
いずれにせよこの段階で当初の想定より厳しい戦いになる予感がした。
ライセンス解除を直談判する
こうなればもうこっちで話を進めるしかない。俺はLightroom6が使えればそれでいい。ということで直接伝えることにした。
俺「わかりました。そしたらライセンスの解除をお願いしたいです」
Adobe「こちらからライセンスの解除はできないようになっておりまして…」
うんこすぎる。ならどこでできんだよって話。これが近所のパチ屋とかに電話してるなら俺がおかしいのはわかる。でも俺はライセンスを管理しているAdobeに電話している。
つまりAdobeはライセンス認証を解除できないのではなく、解除しないだけ。
過去のライセンス解除の実績を伝える
こうなったらもう奥の手を使うしかない。俺は伝家の宝刀を抜くことにした。
俺「前に一度解除してもらったことがあるんですが」
実は過去に一度ライセンス認証を解除してもらった実績がある。Adobeに解除できることは知っているんだ。これで俺の勝ちが確定するはず。
ただ返答は予想に反して、
Adobe「今はそういったことができなくなっておりまして…」
という内容だった。
やばい。マジで話が通じない。ならどこでできるんだよって話だけど永久ループするだけ。
俺は確かにライセンスは解除した。でも解除されてない。だから管理者に確認と解除を依頼したけどできないと言われた。
しかもLightroom6は買い切りの永久ライセンスでもある。永久ライセンスを謳う以上保障する義務がある。なのに全く動かない。おかしい。
Adobeは買い切り客を切り捨てた
その後調べたところ、Adobeは既に古いアプリのライセンス認証用サーバーを停止しているらしいことがわかった。
つまり例え今から新品でLightroom6を入手できたとしてももうライセンスが認証されることはない。もちろん解除はできないし問い合わせてもとぼけられるだけ。俺は完全に切り捨てられた。
Adobeに買い切り客をサポートするメリットが無い
まぁでも嫌な予感はしていた。というのもLightroom6の永久ライセンスはたったの1万円なんだ。しかも買い切りだからAdobeとしてはそれ以上の金は取れない。
以降もAdobeが買い切り版を販売し続けるなら信頼獲得のためにサポートするメリットはあるかもしれないけど、今は全てのAdobe製品がサブスクに移行してしまった。
つまりAdobeにとって買い切り客はもう客ですらないどころか、サポートにただ乗りする乞食でしかない。俺を切り捨てても痛くも痒くも無いのがAdobeの実情なんだ。
どう考えても約束を反故にしてるAdobeが悪いけど、世の中弱肉強食だし資本主義ってそんなもん。悔しいけどAdobe株の51%を取得できない自分の無力さを省みながら別の手段を模索するしかなさそうだった。
代案①Lightroom6の体験期間を延長する
Lightroom6のアクティベートはできないけどインストールしてから15日間の体験期間は普通に利用可能。まずはここに目を付けた。
体験期間はインストールしてからカウントされる。ならパソコン内部の時計をイジって10年後にインストールしてから現代に戻れば、10年と15日体験できるんじゃね?って思った。というか実際にそういう手法があるっぽい。
と思って色々試してみたけど15日の体験期間が急に0になるだけの徒労に終わった。レジストリのどこをいじればいいのかわからないしAdobeも対策済みっぽかった。
代案②Lightroomのクラック版を使う
次の代案がLightroomのクラック版を使うことで、要はアクティベートしなくても使えるやつ。もちろんがっつり違法。
ただ俺は永久ライセンスは買っている。違法ではあるけど文句を言われる筋合いもない。と思って検索してみたけどいまいちそれっぽいものが見つからなかった。
多分torrentとかを使えばいくらでもクラック版を違法ダウンロードできるんだろうけどウィルス混入のリスクもデカい。それに色々手間だしダル過ぎ。そこまでしてLightroomに拘る必要もないと判断した。
代案③代替買い切りアプリを検討する
ここからようやくまともな検討になる。写真編集アプリはLightroomだけではない。なら別アプリを検討すればOK。ということで実際に試したのが下記。
- Affinity Photo
- Capture One
Affinity Photoはイラストレーター
まずソースネクストのセール期間に1,000円という激安価格で購入できたAffinity Photoはどちらかというとイラストレーター系の写真加工アプリで、写真を現像しつつ管理するアプリとは使い勝手が程遠いからボツになった。
写真の管理ができない。同じ写真を扱うアプリでもこんなに違うのかと面食らった。
Capture Oneはテイストと操作感が違いすぎ
次にCapture Oneは正統派の写真編集アプリで、目的も現像して管理するLightroomと同じ。
ただ、操作系と現像の味付けが全然違った。操作項目はLightroomと同じなのに写真が全然イメージ通りに仕上がらない。おかしい。
という感じでこれもボツ。とはいえ他のアプリを検証するのも手間。やばい。Lightroom6をアクティベートできないせいで俺の写真現像は暗礁に乗り上げた。
代案④iPad版Lightroom(無料)を使う
Lightroomは定番の写真編集アプリだからWindows版の他にもMac版、iOS版、Android版があるんだけど、中でもiPad版はフル機能なのに無料で使えてしまうらしい。
月額1,480円払うくらいならiPadを購入して無料でLightroomを使ってしまえばいいのでは?と思ったけど、カメラで撮影した写真をわざわざiPadで編集してからWindowsパソコンに転送するのはダル過ぎ。ということで断念した。
結局Lightroomに課金することにした
色々考えている間もブログ更新はしないといけないわけで、写真が現像できないのは非常に困る。
ということで次のアプリが見つかるまでの繋ぎとしてサブスク版Lightroomに課金することにしたところ、改めてLightroomの使いやすさに感動するに至り、Lightroomを使い続けることにしたという流れ。
当然だけど最新版Lightroomの使い方は以前まで使っていたLightroom6とほぼ同じ。しかも写真は俺のイメージ通りに仕上がる。超使いやすい。
なにも便利になっていないのに月額1,480円払わされるのは癪だけどアプリの質は認めざるを得ない。ということでサブスクLightroomの月額1,480円は必要経費だと考えることにした。Adobeのビジネスモデルはクソだけどアプリは本物。仕事が捗るなら課金せざるを得ない。悔しい。
Adobeは独占企業の悪いとこ全部入り
紆余曲折迷った結果結局課金するに至った。完全にAdobeの戦略勝ち。切り捨ててもどうせついてくる。なぜならAdobeは最強だから。他に選択肢が無い。だから価格競争も手厚いサポートも不要。
Lightroomへの課金によって独占市場の危険性を改めて感じるに至った。と同時に月額3,280円のPremiereProだけは絶対使ってはいけないと決意を固めた次第。動画編集アプリはVegasProに限るという謎の結論で終わる。
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