そういえば俺が使ってる動画編集アプリVegasProが現在セールで13,800円と安くなってる。このセールは別に今に始まったわけではなく定期的にやってるものではあるんだけど、俺のYoutube動画約600本を全て作ったのもこのVegasProで、できれば今後も使い続けたいから開発を継続してほしいが俺の願いでもある。
ということで少しでもVegasProの普及に貢献しつつ一件1,500円のアフィリエイト報酬を狙うべく、俺のVegasProを使った動画編集の手順の全てをまとめる。これで今日から簡単に動画編集ができる。
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VegasProの魅力は激安で買い切りであること
ガジェマガでは何度も書いてるんだけどVegasProの魅力は激安かつ買い切りの動画編集アプリであることなんだ。セール13,800円で購入すれば以降は完全無料。
業界シェアNo1のPremiereProと違ってサブスクじゃないのにPremiereProと遜色ない動画編集機能を備えているのが魅力。
VegasProはカット編集が2コマンド
更にVegasProはカット編集が爆速なのも嬉しい。該当部分をマウスでドラッグして削除するだけ。2コマンドでカットできてしまうから効率的に編集できるんだ。
将来性は圧倒的にPremiereProが勝る
但し動画編集アプリのシェアはPremiereProが圧倒的だから将来的に動画編集で金を稼ぐつもりなら後学のためにPremiereProを使うべき。逆にそれ以外の人には安くて機能が同じVegasProがお勧めなんだ。
ということで動画編集をかじりたい人、興味はあるけどまだ大金は出せない人、ホームビデオとかイベント動画を作りたい人、無料動画編集アプリの操作性の悪さにうんざりしている人向けに俺の編集ノウハウを全て公開する。
VegasProで動画編集する全体の流れ
まずはVegasProで動画編集する全体の流れが下記。
- ①カット作業(8割)
- ②カット作業見直し・マーカー挿入(1割)
- ③字幕・モザイク・画像・動画挿入など(0.5割)
- ④音質・音量編集(0.5割)
- ⑤書き出しで完成
動画の長さにもよるけど全体の作業の8割はカット編集が占める。俺の場合はいつものプレゼン動画だとカット編集が9割になる。
逆にフル字幕の帰省動画とか、色々な情報を挿入する日本一周動画だとカット編集以外の割合が増える。
とはいえざっくりこんな感じ。
VegasProのおすすめ初期設定
編集ノウハウの解説の前に俺のVegasProおすすめ初期設定から解説する。
キーボードショートカットを設定する
まずは一番重要なキーボードショートカットから。「オプション」→「キーボードのカスタマイズ」で下記を設定する。
- 右にスクラブ 「W」
- 一時停止 「Space」
- すべて削除 「D」
- オートリップル 「A」
- グループ.クリア 「R」
- 挿入.マーカー 「E」
動画編集で使うのはざっくりこれだけ。意外とシンプル。あとはコピー(Ctrl+C)、ペースト(Ctrl+V)、全選択(Ctrl+A)、戻す(Ctrl+Z)、タイムラインの拡大縮小(スクロール)、タイムラインの移動(Shift+スクロール)はよく使う。
俺はこれら全ての操作をスイッチのジョイコンに割り当てて使用している。詳細を解説した記事は下記。
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VegasProの詳細設定を変更する
次にVegasProを快適に使うための詳細設定を変更する。まず「オプション」→「ユーザー設定」の全般タブを下記に設定する。
更に「ビデオ」タブで「最大ダイナミックRAMプレビュー」を50%に設定。
「編集」タブで「マウスの右ボタンで[選択編集ツール]に切り替えます」にチェックを入れる。
リップル、スナップ類は基本有効に
VegasProの下に表示されているリップル、スナップ類は基本的に有効にしておく。役割は下記
- リップル 素材の削除の際に自動で隙間を詰める
- スナップ 素材の両端に強調効果を入れて操作しやすくする
- クロスフェード 素材を重ねると自動でフェードする
- エンベロープをイベントにロック とりあえずオン
リップルは状況に応じてオンオフするために「A」に登録しているんだけど、それ以外は基本オンでいいというか、オフにする理由がない。
これで動画編集の事前準備は完了。
①素材のカット作業(8割)を行う
動画編集の原点にして頂点。長すぎる素材からいらない間をカットしまくって見れる動画に変えていく。最初にも言ったけどこの作業が動画編集のほとんどを占める。一番大変な作業だけどここが終わればあとは楽だから腹をくくって取り組んでほしい。
とはいえやることは非常にシンプルで、まず素材をVegasProにドラッグアンドドロップしてから「A」でオートリップルをオンする。「W」を2回押して1.5倍速で再生しつつ、いらない間を発見したらその部分をマウスでドラッグして「D」ボタンで削除。
以下WとDを繰り返す。
この単純作業が動画編集の8割を占める。死ぬ。けどもう慣れた。心を無にして取り組む。
完成するといつもこんな感じになる。
すんごい。
②素材のカット作業見直し・マーカー挿入(1割)
素材のカットが完了したらもう一度最初から見直す。また「W」を2回押して1.5倍速で再生しながらカットのミスがないか確認しつつ修正していく。
1回だと必ずミスはある。カット忘れを探しつつ、切りすぎている場所は少し伸ばす微調整を行う。
マーカー挿入で最後の微調整に備える
カット作業を見直すと同時に後で微調整したいところに「E」でマーカーを挿入する。
俺の場合は字幕を入れたい場所、切り替えアイキャッチを入れたい場所、画像、動画を挿入したい場所、モザイクが必要な場所とかを「E」でメモしておく感じ。
別に作業内容まではメモしなくてOK。マーカーさえあれば理解できる。作業漏れを避けるためにカットを確認しながらマーカーを挿入しておく。
カット作業見直しで動画の長さが確定する
カット作業の見直しが終わった段階で動画の長さが確定する。ここで尺が長すぎる場合は余計な部分を削る。短い場合はそのままでOK。
俺の動画の場合は20分前後を目安にしていて、長くても25分以下にすることを心掛けてる。視聴者が満足感を得られて、かつ長すぎない尺がこの辺りだと感じてる。
③字幕・モザイク・画像・動画挿入など(0.5割)
カット作業の見直しが終わればその際に挿入したマーカーに沿って動画に追加編集を加えていく。主な作業は下記。
- 字幕の挿入
- アイキャッチの挿入
- 画像・動画の挿入
- モザイクの挿入
- スローモーション・明るさ、色調整など
字幕の挿入はグーグル音声入力を使う
鬼門となる字幕の挿入は作業量が膨大になりがちだけどスマホのグーグル音声入力を使うのが最も効率的だと感じてる。
まずスマホでGoogleKeepアプリを開く。次にキーボードの右上にあるマイクボタンをタップして、
パソコンで動画を再生。聞こえたセリフを復唱してスマホで音声入力。以下同文という感じ。
字幕作成ぐらいAIで自動化してくれよとは思うけどまだ全然無理。自分で聞いて音声入力するのが一番早い字幕の作り方だと思う。
全ての字幕の文字起こしが完了すればパソコン版GoogleKeepから文章をメモ帳にコピーして、VegasProの「挿入」→「字幕」から該当のメモ帳を読み込ませれば字幕データの作成が完了する。
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あとは音声に合わせて字幕をカットすれば完了する。帰省動画とかは字幕が多くてすげぇ大変。
モザイク、明るさ調整、色調整などの挿入
その他モザイク、明るさ調整、色調整、カウントダウン、カウントアップとかは必要に応じてビデオイベントFXの挿入から行う。よく使うビデオイベントFXは下記。
- 明るさとコントラスト 読んで字のごとく
- ピクセレート モザイク加工
- クロマキーヤー 特定の色を透明化
- 色調整(セカンダリ) 特定の色のみ加工
- タイムコード カウントダウン、アップ
基本は何も加工しない動画の方が多い。帰省動画ではモザイク処理をして、バイク動画では若干暗めのGoProの映像を見やすくするために明るさとコントラストを微調整する程度。
④音質・音量編集(0.5割)
全ての映像の加工が完了すれば最後に音量を加工する。この工程は超重要。映像は汚くてもいいけど音量が悪いと誰も見てくれない。だから命がけ。
音編集の基本方針
音量調整の基本的な手順は下記。
- トラックEQで不快な音を減らす
- トラックコンプレッサで音の大小を減らす
- トラックEQで最後の微調整を行う
- RX Elementsでノイズ音、反響音、クリップ音を微調整
このやり方の詳細は下記記事の音編集設定のところで詳細に解説してるから参考にしてほしい。
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これで最終的にそれぞれのボリュームを下記に抑える。
- 話し声 0db~3db以内
- BGM -25db前後
俺の場合はBGMを挿入しないことが多い。
音編集の流れ
音編集の具体的な流れは、まずカットした素材の音部分のみ(①)を一旦書き出して、動画全体の音のみのデータを一本化(②)する。
その書き出した音データ(②)に対して上で解説した音量調整を当て込む。
次にもう一度加工済みの音のみを書き出して(③)全体の波長の太さ、つまり音量の大小に差異がないかを最終確認する。
問題なければ映像データと最終加工音声データで書き出して動画が完成する。
最終的に3本の音量データが出来上がるけど、これは俺が念には念を入れて音質を確認しているからで、別にここまでしなくてもOK。
⑤動画を書き出し(レンダリング)で完成
最後は編集が完了したデータを書き出す。ここまで長かった。
書き出しは書き出したい該当部分をドラッグして範囲指定した状態で「ファイル」から「名前を付けてレンダリング」を選択。
左側のフォーマットは「MAGIX AVC/AAC MP4」を選択して、「インターネットHD1080P 29.97fps(Intel QSV)」を選択するのがおすすめ。
ファイルのビットレートは可変で29.97fpsの場合は20Mbps、59.94fpsの場合は50Mbpsで書き出してる。この辺りは画質によって柔軟に切り替えてほしい。
これで完成。あとはYoutubeにアップロードするだけ。
VegasProの基本操作
上の①②③④⑤が動画編集の全体の流れなんだけど、その他VegasProの基本操作も簡単に解説しておく。
パンクロップ+マスクで表示範囲を変更可能
パンクロップとマスクを使えば素材と素材を柔軟に重ねることが可能。テレビ番組でよく見るワイプ処理みたいなことができるし、俺の日本一周動画右下の地図表示のようなことも可能。
例えば日本一周動画では動画の右下に地図動画を重ねていて、更に左下に文字を重ねたりしてるのもそれ。
この辺りは全てパンクロップ設定とマスクを駆使して実装する。
Vegasaurで機能拡張
VegasPro単独で実現できない一括操作を拡張する有料プラグイン。1万円と安くないけど入れると作業が楽になる場合がある。詳細を解説した記事は下記。
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【Vegasaur】VegasProの機能を増やす【フォント一括編集・イベント一括伸縮等】
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RX Elementsで音声編集拡張
音質改善に必須のプラグイン。1万円と安くないけど音質を求めるなら必須。入れるのと入れないのとでは全然違う。詳細を解説した記事は下記。
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一応の日本一周の後半戦を終了させたのは記憶に新しい所なんだけど、実はその日本一周後半戦の最中も様々な動画編集の改善と効率化を実施していて、その一つがマイクのクリッピングノイズの除去なんだ。 実はこの方 ...
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あとは実践あるのみ
他にも語りたいことは山ほどあるけどきりがないからこの辺にしておく。一度で解説してもどうせ覚えきれないからあとは実践しながら学んでほしい。
迷ったときはYoutubeで検索すると意外と解説が出てくるからそれを見ればOK。基礎はこの記事で網羅したから、応用ノウハウは必要に応じて一つ一つ身に着けていってほしい。
音量調整ノウハウはほぼ網羅
中でも初心者が最も苦戦するのは目に見えない音量調整ノウハウなんだけど、その点はこの記事でかなりハイレベルに網羅しているから参考にしてほしい。
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【RX Elements】クリッピングノイズを後から除去する方法
一応の日本一周の後半戦を終了させたのは記憶に新しい所なんだけど、実はその日本一周後半戦の最中も様々な動画編集の改善と効率化を実施していて、その一つがマイクのクリッピングノイズの除去なんだ。 実はこの方 ...
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動画編集ノウハウは思い出作りに役立つ
この内容をマスターすればYoutuberとか動画編集者にならなくとも、ちょっとした家族のホームビデオとかイベント動画、結婚式動画なんかを簡単に作成することができるようになる。
というのも普通に撮影した動画は長すぎて見てられないんだ。でも少しカット編集をして手を加えれば作品として見違えるようになる。
だから思い出を皆で共有する手段としてもVegasProはお勧め。なんてったって13,800円と超安い。アフィリエイトリンクは下記。