タワマン引っ越しを検討して断念した結果、逆に今の部屋でどこまで快適に生活できるのか試してみたくなった。
ということで物を減らしまくって部屋を広くしてるんだけど、テレビが邪魔すぎて邪魔。じゃ壁掛けすればよくね?って思った。
とはいえどんな方法があるのかもわからないから、いつも通り検討する過程を記事にすることで頭を整理する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
6畳1Kに大画面テレビはデカすぎる
俺はテレビっ子だ。今でもたくさんのバラエティ番組を毎週自動録画しているし、その番組を2倍速で見るのが悲しいかな俺の人生の楽しみの一つでもある。ということでテレビを見ない選択は俺にはないし、テレビを置かないという選択もないんだけど、さらに俺は4年前に調子に乗って55インチもの大画面テレビまで購入してしまっていたりもする。6畳なのに(倒置法)
55インチテレビは映像の迫力も素晴らしいし、ダブル録画にも対応しているしで超快適。最高に満足してはいるんだけど、6畳の部屋に置くには少し大きいのが悩み。
特に俺の場合はでかめの作業デスクも仕事のために必須で、その分普通の人よりも6畳を使える空間が少ない。ベッドとデスクを置くともう残る空間がほぼない。テレビさえなければもっと部屋を広く使えるのに…。それなら壁掛けしてテレビを浮かせてしまえばいいじゃない(マリーアントワネット)。と思ったのが発端。
大画面テレビを壁掛けする問題点
とはいえ事はそんなに簡単ではない。というのも大画面テレビの壁掛けは全人類の憧れではあるけど、実現している人は一握り。それはその難易度があまりにも高いことが原因なんだ。主な問題点は下記。
- 大画面テレビは重い(17キロ)
- 賃貸物件だと壁を傷つけられない
大画面テレビは重い(17キロ)
まず最大の問題点はシンプルに大画面テレビの重さだ。俺の東芝の55インチテレビも薄型とはいえ17キロと太った中型犬程度の重量があって、浮かせる負担が大きい。シンプルに倒れたらテレビが壊れる可能性が大きいし、下敷きになって俺が死ぬ可能性もある。
大画面テレビを壁掛けするには機構に対するそれなりの堅牢性が求められる。
賃貸物件だと壁を傷つけられない
さらに大きな問題は賃貸物件だと壁を傷つけられないことなんだ。テレビを壁にかけたいのに壁に傷はつけられない。この矛盾が最大の敵になる。
もちろんがっつり壁に穴を開けても退去時に多めに金を払えば済むんだけど、できる限り無駄なお金は払いたくないから最終手段となる。
ということで今回は壁に傷をつけずに55インチを壁掛けできる堅牢な機構について調べたからそれぞれ検討していきたい。
モニターアームを使う
まずディスプレイを浮かす方法として最初に浮かぶのはモニターアームを使う方法だ。というか俺がパソコンのモニタをアームで浮かせてる。
俺が使ってるパソコンのモニタは27インチではあるけど、55インチの17キロにも対応するモニターアームもあるはず、と思って探したけどなかった。人類脆い。
そもそもモニターアームで取り付けるにはそのモニターアームを取り付けるためのデスク的なものが必要になるからそれをどうするかも課題になるし、17キロのモニターを支えるアームにかかる重量の負担は半端じゃないから無理。ということでまだ製品化はされていないらしい。
人類の進歩を待っても俺が寿命を迎えそうだから別の手段を検討する。
テレビスタンドを使う
次にわかりやすいのがテレビスタンドを使う方法なんだ。テレビスタンドはその名の通りテレビを設置するためのスタンドで、高さがあるから壁掛けテレビのような使い方も可能。
主に企業の会議室とかで使われているような製品ではあるけど、これを家で使えば普通に半壁掛けテレビを実現できてしまう。意外と簡単だった。
とはいえただの高いテレビ台でしかなく壁掛けというコンセプトからは外れてしまうし、テレビ台がテレビと同じくらい邪魔だから部屋を広く使いたいという課題を解決できていない。と思ったけど、イメージ写真を見る限りこれはこれで悪くない気がした。しかも値段が8,000円と安い。とりあえずの選択肢として購入してしまってもいいかもしれない。
ディアウォールで壁掛けする
ここからは少しテクニカルになる。ディアウォールを使えば壁を傷つけずに重いものを壁掛けすることが現実的に可能になる。
実際すでに俺の部屋にもディアウォールを導入していて、重量12キロのチャリンコを壁掛けすることで天井スペースを有効に活用している。
ディアウォールは木の棒1本を天井と地面につっかえ棒の要領で固定するだけのシンプルな構造の割に強度は十分で、俺も2017年から自転車を壁掛けし続けているけど一度も倒れてきたことはない。
テレビの重量は17キロではあるけど、ディアウォールを2本使えば強度は余裕。木を切ったりの手間はあるけど十分に実現はできる。
ただし、ディアウォールを使うということはディアウォールの分テレビが前に飛び出すことになるからその分スペースを圧迫する。とはいえ微々たる差。すでに自転車を壁掛けしている実績もあるから信頼もできる。
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壁美人で壁に固定する
これは俺もテレビの壁掛けについて調べて初めて知ったんだけど、世の中には賃貸物件でも大画面テレビを壁掛けするための壁美人という製品がある。
これが超不思議なアイデア商品で、賃貸物件の壁にホチキスの針を100発くらい打ち込んで壁美人を固定すれば60インチまでのテレビは壁掛けできてしまうらしい。
しかもホチキスの針は細いから100発撃ち込んだ200発の穴はほぼ目立たず、退去する際も費用を請求されないんだとか。もちろん退去時に費用を請求されても壁美人は一切の責任を取ってはくれないんだろうけど、商品としては超面白い。
ホチキスの針なんかで17キロのテレビを支えられるのかは超気になるし、壁美人が薄いから省スペースで済んでしまう。見た目にも美しく、理想的な壁掛けテレビを賃貸物件で実現できそう。
しかもお値段も2万円以下と比較的お求めやすい。あり。かなりあり。
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popinAladdinを使う
次はプロジェクターのpopinAladdinを使う方法だ。これは天井取り付け型のプロジェクターだからそもそもの壁掛けテレビからは少しずれてしまうんだけど、popinAladdinは照明器具として取り付けることでスピーカーとプロジェクターも兼ねてしまう最強に省スペースになるアイデアが売り。
もちろんプロジェクターだから55インチどころじゃない大画面を楽しむことだってできてしまうし、別売りのテレビチューナーを購入すればしっかりテレビも見れてしまう。
問題はテレビとは別に10万円もするpopinAladdinとテレビチューナーを別途購入しないといけないことで、さらにpopinAladdinは製品コンセプトが良いのに操作性も糞という非常に惜しい商品だから悩める。
省スペースか操作性のどちらを取るべきか、テレビとして実用的に使えるのか、を検証するために実はすでにチューナーと合わせて購入済み。次か次の記事でレビュー記事を出す予定。
そもそもプロジェクターだから光量とか電気代が気になるとかの別の問題もある。難しい。
追記:後日レビューした記事は下記。
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LGのOLED WXシリーズを買う
また買う話になって申し訳ないけど、「壁に貼る」がコンセプトのLGのテレビを購入してしまうという手段もある。17キロのテレビが重いのならもっと軽いテレビを買ってしまえばいいじゃないという話。
韓国LGが販売するOLED WXシリーズは3.9ミリという圧倒的な薄さが売りの最新型有機ELテレビだ。家電量販店に行くとでかでかと展示されていることが多いから見たことがある人も多いと思う。
このテレビなら65型でも重量はなんと7.6キロ。今の17キロよりも10キロも軽いから壁掛けの難易度が劇的に下がる。これはあり。かなりあり。しかも画質も音質も超いいらしい。
ただネックは値段で、価格.comでも65インチが52万円と死ぬほど高い。今のテレビを売却しても45万円ぐらいの支払いは残る。あまりにも金の負担が重すぎる。いくらテレビが好きでも50万円は無理。無し。
LG 有機ELテレビ OLED WXP OLED65WXPJA
壁掛けテレビは難易度が高すぎ
という感じ。ふとテレビを壁掛けしたいなと思いついて調べてみると意外といろいろな手段があった。とりあえずは明日にでもpopinAladdinのテレビ機能の実用性を検証する予定。
そもそもこんな狭い家を引っ越してしまえばすべて解決する話ではあるんだけど、多数の手段を検討した過程は引っ越しをする際も無駄にならないと信じて、今の部屋から物を減らしまくりつつ、限界に挑戦しているところ。
今のところは商品の面白さ的にも価格的にも壁美人が最有力かなとは思っているけど、もう少し検討してみる。壁掛けテレビを実現したい人の参考になれば嬉しい。