先週15年ぶりにデスクトップパソコンを購入した。このデスクトップパソコンは動画編集を効率化したいという一点で購入したから今もメインマシンはノートパソコンなんだけど、さすがに15年ぶりのデスクトップということもあって色々面食らうことが多い。
ということでせっかくだからノートパソコンを使ってる人がデスクトップを使ったファーストインプレッションをまとめる。ノートパソコンとデスクトップパソコンのどちらを購入するか迷っている人は参考にしてほしい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
ノート VS デスクトップ
この記事ではノートパソコンとデスクトップパソコンの使い勝手を比較するんだけど、まずは俺が使っているノートパソコンとデスクトップパソコンがどんなものかを解説する。
両者のスペックは下記。
ノート | デスクトップ | |
CPU | Core i7-8750H | Core i9-9900K |
GPU | GTX 1050Ti Max-Q | MSI RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB | 32 |
ストレージ(GB) | SSD512GB | SSD512 HDD4T |
使用しているノートパソコンはSpectre X360 15で、出先で動画編集まで出来るように4KディスプレイとGPUを搭載した15.6インチモデルを選んだ。
レビュー記事は下記。
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デスクトップパソコンはパソコンショップSEVENで購入したBTO品。
詳細な構成は別の記事で全て解説してるから確認してほしい。
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【体験談】PC初心者がBTOパソコンを選ぶ時の注意点【自作ゲーミング】
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この2台を一枚の4Kディスプレイで共有していて、ノートパソコンの場合はデュアルディスプレイ、デスクトップの場合はシングルディスプレイとして活用している。
SW271 BenQ(ベンキュー) 27型ワイド 液晶ディスプレイ 4K UHD/HDR カラーマネジメントディスプレイ
当然ノートパソコンは自由に動かせるから机での作業に疲れたらベッドに移動したり、外に行くときもカバンに入れたりと機動性を活かしている。
ディスプレイのレビュー記事は下記。
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【BenQ SW271レビュー】最強に色が正しいカラーマネジメントモニター
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デスクトップはでかくて重い
デスクトップはとにかくでかくて重い。デスクトップの購入を躊躇する最大の理由はここだと思う。特に明確な目的も無くとりあえずパソコンを購入しようとしている人にとってデスクトップパソコンのハードルは高すぎる。
カバンにすっぽりと収まるノートパソコンと違って、デスクトップはどう頑張っても部屋の一角を占領するし、一人暮らしがしたかったのに...と思うくらいの存在感がある。
実際俺が購入したデスクトップパソコンも50×50と余裕の2泊3日を楽しめるサイズでヤバイ。メジャーで測って覚悟はしてたけど、届くと更にでかいし圧迫感がすごいし窓際に置くと日光を遮りまくるから思ってたのと違うとなること間違いなし。
デスクトップだけだと何もできない
当たり前だけどデスクトップパソコンは本当にパソコンだけだからそれだけだと何もできない。具体的にはディスプレイからキーボードからマウスから何から何まで別途必要。
俺は15年間もオールインワンのノートパソコンを使っていたせいでこの感覚をすっかり忘れてた。デスクトップパソコン超めんどくせーって思った。
というのもディスプレイとかマウスとキーボードはノートパソコンでも使ってたからそれを流用できたんだけど、デスクトップの場合は他にもスピーカーもSDカードリーダーも無い。
更にUSB端子がパソコンの裏側にあるせいで抜き差しが超絶めんどくさい。それを解決するためにUSBハブまで購入する始末。
確かにデスクトップはスペックだけで考えればノートパソコンより遥かに安いけど、周辺機器まで含めれば価格差は縮まるから、デスクトップパソコンが安いのも当然だなと思った。
なんだかんだ買えばとりあえず使えるオールインワンのノートパソコンは超楽だった。そら人気になるわけだわ。
デスクトップは配線がウザすぎ
ノートパソコンは配線が無いのが最高に気持ちいいんだけどデスクトップはそうはいかない。あらゆる機材に配線配線で気付けばデスク回りが配線地獄になる。
そらデスクトップパソコンはあらゆるデバイスを有線で接続しないといけないから当然。
俺の場合は無線キーボードと無線LANを使うことで少しでも配線を減らす努力はしてるんだけど、ミキサーとかヘッドホンを用意することで結局地獄になってる。
デスクトップが本体しかない構造上、配線地獄になるのは避けられない。
デスクトップのパワーは頼もしすぎ
ここまで悪い所ばかりを書いてきたんだけど、もちろんデスクトップにも明確に良い所がある。それが圧倒的なパワーなんだ。
もはやブラウジングとか文章作成でノートとデスクトップの違いを感じることは無いけど、動画編集とかゲームとかの重い作業になると別。
しかもデスクトップパソコンはマッチョなのに持久力もあるから少しでも重い作業に取り組みたいという明確な目的があるなら大活躍してくれる。
デスクトップとノートの性能比較
せっかくだからデスクトップとノートで走らせたPassmarkベンチの比較結果が下記。
ノート
デスクトップ
この違いはよく分からないけどCPUと3Dグラフィックスが爆伸びしてるっぽい。
Lightroom現像
有名な写真編集ソフトLightroomで100枚の写真を現像した結果が下記。
ノートパソコン 3分19秒
デスクトップパソコン 2分48秒
※Adobe Lightroom6で8000×5320ドットのRAW画像100枚を長辺1920ドット、画質80%、解像度240、プロファイル補正のみのJPEGファイルに出力するのにかかった時間(フィルター類適用なし)
VegasPro動画書き出し
動画編集ソフトVegasProで17分の動画を書きだした結果が下記。
ノートパソコン 23分15秒
デスクトップパソコン 10分34秒
この動画。
実際俺の動画編集の書き出し効率は2倍になったし、ゲーム実況動画も超高画質で録画できる。
しかも全然熱くならないしGPUクーラーもほとんど回転しない。マジで力こそパワーって感じ。
デスクトップパソコンは瓦礫をかき分けて進む巨大重機そのもので、こんなパワー公道では絶対にいらないんだけど、工事現場では超頼れる絶対的な安心感がある。
デスクトップは機能を追加できる
デスクトップパソコンは拡張性が高いからあとから機能を追加することができる。とはいえそんなの使わないんでしょ?っていうのは正しいんだけど、俺の場合はゲーム実況用に早速キャプチャーボードを拡張することになってマジでデスクトップパソコン買っておいてよかったと思った。
まぁ外部キャプチャーボードもあるから内蔵できなくても問題はないんだけど、内蔵ならその分コードが減るからデスク回りの配線地獄の進行を少しでも減らせるのがありがたい。
しかもポン付けで終わり。俺は自作には苦手意識があったんだけど、キャプチャーボードを付けて起動しただけで問題なく認識された。デスクトップしゅごい。
デスクトップは城になる
デスクトップはでかくて重いから動かせないし、配線地獄になるのは避けられないんだけど、だからこそそこに城を築けるメリットもある。
20キロ近くあるデスクトップパソコンはもはや不動産と言ってしまっていい。そこにあるパソコンを中心に、ディスプレイ4枚のトレード環境とか、ミキサーとマイクを使った実況環境とか自分が作業しやすい環境を構築できるのは拡張性の高いデスクトップならでは。
ノートパソコンでも一応やろうと思えばできるんだけど、機動性を重視して作られているノートパソコンは拡張性が低いから、いざ城を作ろうと思ってもデスクトップのようにはいかない。
デスクトップはその場を動かない前提があるからこそ堀と壁の作り甲斐があるし、城下町を作って発展させることもできる。デスクトップパソコンには遊牧民となるノートパソコンとはまた違った魅力があった。
デスクとノートは一長一短
15年ぶりにデスクトップを使ってみたけど、デスクトップはデスクトップなりに良い所あるなぁという感じだった。
ただ、デスクトップは絶賛派が言うほど良いものでもなくて、動画編集とかゲームとかの重い作業でもしない限りはマジで無用の長物。
ライトユーザーはノートパソコン一択
なぜなら今のノートパソコンはもう性能が高すぎて、ブラウジングとかの軽い作業ならデスクトップとの違いを感じることができないから。
確かに一昔前のノートパソコンは液晶の品質が糞だったり性能が糞すぎたりで糞だったんだけど、今のノートパソコンはオールインワン全ての品質が高すぎ。core i5とメモリ8ギガを死守すれば普段利用で不満を感じることは多分ない。
これに対してデスクトップパソコンはF1エンジンをそのまま渡される感覚に近い。ハンドルとかタイヤは全部自分で用意しないといけないから敷居が高いし手間。
普通の人にはHONDAのフィットとかトヨタのマーチで十分なように、誰もかれもがF1の性能を必要としてはいない。
俺みたいに明確な目的をもって性能特化デスクトップを購入するならともかく、ライトユーザーにこの手間暇を乗り越える価値があるかは疑問。
少なくとも予算10万前後のライトユーザーならノートパソコンを買った方が性能以上のメリットを享受できる気がした。
メインマシンはノートパソコンが続投
俺に関してはノートパソコンの機動性が気に入っているというのと、環境の移行が手間ということもあって、メインはノートに続投してもらってる。
というのもマジで動画編集くらいでしか性能の差を感じないからなんだ。
贅沢な使い方ではあるけどデスクトップはあくまでも動画編集とゲーム実況専用マシンとして今後も活躍してもらう予定。
それでもデスクトップパソコンが欲しいという人は俺が購入する時に悩んだことを下記の記事でまとめているから参考にしてほしい。
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