コスパとクオリティの両面でノートパソコン市場でのシェアを伸ばすASUSから過去にない2画面ノートパソコンZenBook Pro Duoが発表されていて話題になっているんだけど、まさに夢のようなノートパソコンで買ってしまいそうでヤバイ。
今回はZenBook Pro Duoのすごさを解説しつつ、冷静になるためにデメリットをできる限り探してみる。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
夢にまで見た外でのデュアルディスプレイ
2枚の画面を持ち運ぶというのは多くの人の夢だった。一般的にディスプレイを1枚から2枚に増やすことで作業効率が40%アップすると言われていて、多くのベンチャー企業でデュアルディスプレイが積極的に活用されている。
デュアルディスプレイは持ち運びがネック
デュアルディスプレイは確かに便利だし、一度使うと戻れなくなる魅力があるんだけど、当然ディスプレイが2枚必要になるから、外出先に持ち出せないというのが最大の問題点だった。
ZenBook Pro Duoはディスプレイを二つ搭載
それを根本から覆してきたのがASUSから発表されたZenBook Pro Duoだ。これはマジでヤバイ。
そういえば丁度ノートパソコンのパームレストって邪魔だなと思っていたところだった。パームレストがあっても無駄に手のひらの汗で腐食するだけで意味がない。
こんなパームレストがあるせいで腐食を防止するために樹のシートを張る無駄作業まで発生してしまっている。
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ZenBook Pro Duoはキーボードの位置を下げてパームレストを完全に廃して、余ったスペースに二つめのディスプレイを配置してしまった。
パームレストなんかいらんかったんや!ZenBook Pro Duoは今まで多くのメーカーが苦心し続けてきたノートパソコンのキーボード以外のスペースを見事に有効活用している。ASUSは天才か。
サブディスプレイはメインの拡張としての利用も可能
ZenBook Pro Duoのサブディスプレイの設定は自由自在。別のディスプレイとして扱うこともできるし、メインディスプレイの一部として扱うこともできる。
タッチパッドはテンキーと兼用
キーボードが下にずれたことでタッチパッドはキーボードの右側に移動しているんだけど、なんとこのタッチパッドはテンキーにもなる。このディスプレイも合わせると合計ディスプレイ数は3つ。バブル期の未来予想図を現実にしたような超デジタル仕様のノートパソコンだ。
ZenBook Pro Duoのスペック
今回発表されたZenBook DuoにはProモデルと通常モデルの2種類がある。今のところウェブ上で調べて掴めたスペックは下記。
ZenBook Pro Duo | ZenBook Duo | |
液晶サイズ(メイン) | 15.6 インチ 3840×2160 有機EL |
14インチ 1920×1080 |
液晶サイズ(サブ) | 14インチ 3840×1100 |
12.6インチ 1920×515 |
CPU | Core i9 9980HK | Core i7 |
GPU | GeForece RTX 2060 | GeForce MX250 |
駆動時間 | 6時間 | |
サイズ | 359 × 246 × 24mm |
|
重量(kg) | 2.5kg |
ZenBook Duoシリーズはメインディスプレイとサブディスプレイがあるからスペック表記がややこしい。今回は俺と世間が注目しているZenBook Pro Duoを見ていきたいんだけど、ZenBook Pro Duoはクリエイター向けということもあってスペックが異様に高い。
Core i9 9980HKのモンスタースペック
ZenBook Pro Duoに搭載されているCPUはCore i9 9980HKなんだけど、このCPUは既にモバイルパソコンの域を超えている。
現在俺が使っているSpectre X360 15に搭載されているCPUも高性能がゆえに発熱量が多く、15.6インチモデルにしか搭載できないのがネックなのに、Core i9 9980HKはそれよりもはるかに処理能力が高い。
(画像引用:BTOパソコンミニ館)
ついこの間Core i7 8750Hを搭載したSpectre X360 15を買ったばかりでテンションが上がっていたのに悲しい。
動画編集も軽々こなすSpectre X360 15のレビュー記事は下記。
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GeForece RTX 2060搭載でクリエイティブにも対応
しかもZenBook Pro DuoはGPUにRTX2060を搭載しているから映像処理能力も圧倒的。
一方俺が使っているSpectre X360 15のGPUはGTX1050Ti。こちらもせっかくテンションが上がっていたのに悲しい。
ZenBook Pro Duoは持ち運べるデスクトップ
現在のノートパソコン業界は各社が熾烈な争いを繰り広げているおかげで質の高い物ばかりなんだけど、ZenBook Pro Duoの強みとなるのは下記。
- 標準のデュアルディスプレイ仕様
- Core i9 9980HKの高い処理の雨量
- GeForece RTX 2060の高い映像処理能力
しかもウェブ上の情報だと通常利用なら6時間ほどは使えるらしい。ZenBook Pro Duoはデュアルディスプレイデスクトップを持ち歩ける究極のハイスペックパソコンだ。
ZenBook Pro Duoの使いにくいポイント
ここまでの項目で十分購入の動機になるしZenBook Pro Duoが欲しすぎるんだけど、想定される使いにくさも一応考えておきたい。
重さ2.5キロ。絶対テーブルは欲しい
ZenBook Pro Duoはプレミアムノートとしてはかなり重い部類に入る重さで2.5キロ。俺が現在使っているSpectre X360 15が重さ2.1キロで、お世辞にも軽いとは言えないんだけど、それをはるかに上回って重い。
持ち運びに気を遣うし、ノートパソコンを使うときも膝の上とかではなくて、安定したテーブルが欲しい。もちろん電源も必要。そこまでしてノートパソコンを持ち運びたい人は稀。デスクトップを持ち運べるのがZenBook Pro Duoの魅力だけど、それデスクトップじゃだめなの?
キーボードが手前過ぎて安定感が不安
サブディスプレイをキーボードの上に配置したことで、キーボードがかなり手前にある。
スペースを有効活用しているという意味では賞賛できるんだけど、キーボードが手前にある2.5キロのノートパソコンは安定感が不安。膝の上では使えない。やっぱり安定したテーブルが絶対に必要。
キーから手を離さないとタッチパッド操作できない
ノートパソコンのタッチパッドがマウスに勝る数少ない利点はキーから手を放さずに親指でタッチパッドを操作できることだった。
繰り返しになるけどZenBook Pro Duoはサブディスプレイをキーボードの上に配置した関係でタッチパッドはキーの右側に配置されている。タッチパッドを使うたびにキーボードから手を離さないといけないのは親指でのタッチパッドを使い慣れた人にとっては少し不便に感じるかもしれない。
デュアルディスプレイの位置が低すぎて首が死ぬ
これは個人的な話になるけど俺はノートパソコンの使い過ぎで今や首に爆弾を抱えている。長時間下を見過ぎたせいで、すぐに首が痛む。
別の記事でも書いている通り、ノートパソコンはそれでなくとも画面の位置が低くて首への負担が大きい。ZenBook Pro Duoはメインディスプレイよりさらに低いサブディスプレイを搭載したことで、首への負担はさらに大きくなる。
ZenBook Pro Duoを使うときはノートパソコンスタンドの利用を推奨したい。俺が使っているノートパソコンスタンドであるMajextandを半年使った感想をまとめた記事はこちら。
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今後のデュアルディスプレイノート競争に期待
ここまで色々書いてきたけど結局ZenBook Pro Duoはすごく欲しい。ZenBook Pro Duoに関しては少しやり過ぎ感もある超絶ハイスペックノートでまだ価格が発表されていないんだけど、かなりの高額になることが予想される。
とはいえZenBook Pro Duoが登場したことで、恐らく今後他社からもデュアルディスプレイノートが販売されて価格競争が進むから、今後ノートパソコン市場はもっと面白くなる。
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