去年の9月頃に来年は大型バイクを購入しようと思い立ってから、月日は無情に流れて今年の3月になった。ということで4月から大型バイクデビューするべくお目当ての大型バイクを探しまくっている。
今回はたくさんのバイク屋に訪れたり、たくさんのバイク屋に問い合わせる中で感じた、中古バイク選びのポイントをまとめたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
バイクは見た目で選ぶ
中古バイクの弾の良し悪しを判断するにあたって、まずどのバイクを買いたいのか決めておこう。中古バイク市場は選択肢が豊富だから、とりあえず大型バイクだと一向に話が進まない。まずはバイクを決める。
俺の場合は大学時代に一目ぼれしたZZR-1400がそれだった。
新型のZX-14Rは6つ目のライトが分離していなくて見た目の邪悪さが減っているから、デザイン的にも旧型の方が好き。
まずバイクを決めてから中古を探すのであれば話が早い。
大型バイクは趣味の乗り物だから見た目で選ぶ
最高時速が200キロを超えるような大型バイクを選ぶポイントは完全に見た目で良い。公道で走る限りその力を出し切ることはないから性能で選んでも無駄。
俺が購入しようとしているツアラー(長距離向け)よりも、MotoGPレーサーのようなSS(スーパースポーツ)バイクの方が倒しやすい(曲がりやすい)けど、公道でレースを始めるほど俺の命は安くないからどうでもいい。
大型バイクは車で言うところのランボルギーニとかフェラーリのようなオーバースペックなマシンで、完全に趣味の乗り物だから見た目で選ぶ。選択に間違いはないから安心してほしい。
安いバイクに傷はある
さて今回購入しようとしているZZR-1400の中古相場は60万円から160万円と超幅広い。年式が古いほど、走行距離が多いほど、傷が多いほど安くなる。
安く購入しようと思うのであれば車体の傷は避けられないんだけど、バイクの車体の傷は気にするべき傷と気にしなくていい傷がある。
車体についている傷で状態を見極める
立ちごけは気にしなくていい
バイクはタイヤが2つしかついてないから自立しない。多分中型以上のバイクに乗っていてバイクを倒したことがない人っていないと思う。
特に大型バイクともなると車重は200キロにもなる。ある程度まで傾いてしまうともう自分の力ではどうにもならず、倒れるしかない。これを立ちゴケという。
立ちごけすると外装に下から上に流れる浅い傷が付く。
この傷が気にならないというとウソになるけど、綺麗な車体のバイクを購入したところで自分が一度でもバイクを倒してしまうと終わり。その瞬間にこれと同じ立ちゴケ傷がつく。
長く乗れば乗るほど立ちゴケのリスクは高まる。立ちゴケ傷を気にして綺麗な高い車体を購入しても自分が立ちゴケしたら意味がない。それなら最初から立ちゴケ傷のある安い車体を購入しておけばいい話。
走行中の転倒による傷に注意
逆に、走行中の転倒による傷は気にした方が良い。立ちゴケ傷が車体へのダメージがないのに対して、走行中の転倒はフレームが曲がったりと、車体にダメージが残る。走行中に転倒した場合は外装に横に流れるような傷が付く。立ちごけ傷が縦につくのに対して、走行中の転倒は横につくから注意したい。
1走行距離は少なければ少ないほどいい
ここからは実際に中古バイクを購入するポイントについて。まずは走行距離を見る。一概には言えないけど、高学歴ほど犯罪率が低いのと同じで、バイクも走行距離が少ないほどエンジントラブルは少ない。
もちろん高学歴だって犯罪を犯す可能性はあるし、あくまで傾向、目安の話だから確実なことは言えないけど、走行距離は少なければ少ないほど後々のトラブルの可能性は少ない。
目安はこんな感じ。
- 1万キロ以下 ほぼ新車
- 2万キロ以下 まだまだこれから
- 4万キロ以下 オイルにじみはそろそろ来るかも
- 4万キロ以上 メンテナンス次第
2.カスタムパーツを確認する
中古バイクはどこかしらカスタムされている可能性が高い。
分かりやすいのがマフラーだけど、その他にも純正よりハンドルが高い。シールドがスモークに変わっている、バックステップが違うなどなど。
純正パーツに戻せるかも確認する
ETCが付いてるとかUSB充電器が付いてるのは歓迎したいけど、特に俺の場合はうるさいマフラーが苦手だからマフラーは純正に拘りたい。既にカスタムされているパーツは、純正に戻せるのかも確認しておきたい。
3.タイヤの減りと製造年月日を確認する
これだけはお金かけておいた方が良い物の記事でも書いたけど、2輪車にとってタイヤは最も重要なパーツだ。タイヤの状態が悪いと普通に死ぬ。
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でも大型バイクのタイヤは高い。安いモノでも前後合わせて5万円。今のタイヤそのままで納車される中古バイクでは、現状のタイヤの状態が重要だ。
タイヤの溝の残りと製造年月日の確認
具体的には、タイヤの溝の残りと、タイヤの製造年月日は確認しておきたい。5年も前に作られたタイヤだとグリップが失われていて転倒する可能性が高い。
ハイグリップタイヤか否か
また、そのタイヤがハイグリップタイヤなのか、長距離向けなのかを確認しておきたい。サーキットにでも行かない限りハイグリップタイヤは減りが速いだけで非効率だ。
その他細かいポイント
とりあえずは上で紹介した3つのポイントを見ればいい。その他の細かいチェックポイントは下記。
- 純正のキーがあるか
- 各種消耗品の状態(フロントフォークパッキン、チェーン、スプロケ)
- タンク内の錆の確認
営業マンのトークは概ね信用できる
世の中には営業マンを敵視する人が多いけど、営業マンも人間だから買う側の気持ちに沿うし、売ってから文句を言われるのは怖い。つまり、営業マンがこれは状態が良いというならそれは本当に状態が良いと思っていい。
車体を褒める発言は信用できる
電話で問い合わせたときに、「良いのが入った」「綺麗な車体」「状態が良い」「これは安い」という言葉があればそれは概ね信用できる。これはレッドバロンとかバイク王とかSOXとかの、看板が大きい店ほど言葉の責任も大きくなるから信用できる。
逆に車体を褒める言葉が無いのであれば、それは車体を把握していないか、提示価格に対して妥当だと思っているということでお得感はない。
バイクをわざわざ見に行く意味は少ない
ほとんどのバイク屋は見に来てくださいっていうけど、実際見に行っても労力に対して得られるものは少ない。営業マンのトークを聞いて、傷の写真を送ってもらって、それで納得するのであれば購入すればいい。
見に行っても「うわーかっこいいーこのバイクほしー」ってなって冷静な判断力を失うだけ。結局帰って冷静になって考え直すから、購入直前まで傾いているバイクに限り見に行くのがおすすめ。営業マンが信用できそうなら見に行かずに購入するのも全然あり。
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