Mate 20 ProとMijia GInbalを使った動画撮影が楽しい。Youtubeになんでも気軽に投稿できる時代になって、撮影した動画が無駄にならなくなったことからも、今後どんどん動画を撮っていきたいと思うようになった。
というわけで今話題のOSMO PocketかGoPro HERO 7が欲しいから、両者を俺の用途で比較検討する。
本日もガジェマガ(@Gadgetkaeru)をご覧いただきありがとうございます。
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Mate 20 Pro × Mijia Ginbalの使い勝手
まず最初にMate 20 Proとジンバルの組み合わせについて、とにかくジンバルが面白い。常に水平が保たれる滑らかな動画がこんなに気持ちいいと思わなかった。
ジンバルってなに?って人はまず俺のツイートの動画を見てほしい。
XiaomiのMijia Ginbal届いた。1万円のスマホ用格安スタビライザー。安定感がしゅごい。 pic.twitter.com/ajG3LWfsJb
— ガジェマガの中の人 (@gadgetKaeru) 2019年2月3日
ジンバルを使えば電子制御でスマホを水平に保ってくれて傾きがなくなる。実際に手持ち撮影とジンバル撮影を比較したレビュー動画がこれ。
3分10秒くらいからが手持ち撮影で4分からがジンバル撮影なんだけど、その差は圧倒的。
Mate 20 Pro × Mijia Ginbalは画質が超いい
Mate 20 Proは現存するスマホで最も画質が良いカメラを搭載する。トリプルカメラの中でも主力となるメインカメラのセンサーサイズは1/1.7。これは画質が綺麗なことで話題のOSMO Pocketの1/2.3をも上回るセンサーサイズだ。
Mate 20 Pro × Mijia Ginbal重すぎぃ!
撮影は超楽しいんだけど、とにかくジンバルがデカくて重い。なんとジンバルだけで500グラム。Mate 20 Proを取り付けると合計700グラムにもなる。画質がすごくて楽しすぎるんだけど、この大きさは手間すぎる。
というのもジンバルを持ち歩くためには必ず鞄が必要になる。せっかく荷物を少なくしているのにジンバルのためだけに鞄を持つのがめんどくさい。ポケットに入れられるようなジンバルはないのか、と思ったらあった。それが今話題のOSMO PocketとGoPro HERO7だ。
OSMO Pocket vs GoPro HERO 7
というわけで今俺の中では絶賛OSMO PocketとGoPro HERO 7が争っている。
古参のGoProと新参のOSMO Pocket
この二つは両方ともポケットに入るサイズの動画撮影用デバイスで、GoProが7代目なのに対してOSMO Pocketは小型動画撮影端末としては初代。新参者が古参に真っ向勝負を挑んだ格好だ。
両方甲乙つけ難い
実は検索するとこの二つを比較している記事と動画が溢れている。それくらい今HOTな2機種なんだけど、比較記事が多いということは甲乙つけ難いということでもあるから、俺なりに用途ごとにどちらがいいのか考えてみた。
Mate 20 Pro × Mijia Ginbalもアリ
もう一つ残された選択肢はMate 20 Pro × Mijia Ginbalをそのまま使うというもの。多分画質も音質も最も優れた選択肢になる。ただ、ポケットには入らないし画角が最も狭い。さらに動画撮影中はスマホが使えない。
OSMO Pocket GoPro HERO 7 スペック比較
OSMO PocketとGoPro HERO 7とさらに俺が現在保有しているMate 20 Proとジンバルの組み合わせも加えてメリットデメリットを比較検討してみた。
OSMO Pocket | Go Pro | Mate 20 Proジンバル | |
価格 | 45000 | 47000 | 保有済み |
手振れ補正 | ◎ | 〇 | ◎ |
画質 | 〇 | 〇 | ◎ |
内蔵マイク | △ | 〇 | ◎ |
携帯性 | ◎ | ◎ | × |
外部マイク | △ | ○ | △ |
4K60fps | 可能 | 可能 | 4K30fpsまで |
画角 | 80° | 120° | 80°以下 |
バッテリー持ち | △ | △ | ◎ |
各項目を簡単に解説する。
価格
OSMO PocketとGoPro HERO 7の価格差は約1万円。GoProの方が高い。これはDJIがGoProに対抗して値段を設定した格好だ。
手振れ補正
GoPro HERO7の電子式手振れ補正はジンバルキラーと比喩されるくらいだけど、本物のジンバルと比較すると差はある。具体的に、電子式手振れ補正は瞬間のブレは補正できるけど、本体の傾きは修正できない。
OSMO Pocketや、Mate 20 Proとジンバルの組み合わせは水平が保たれていて素晴らしい。
画質
画質は好みもあるんだけど、GoProは最もセンサーが小さく、夜景にも弱い。Mate 20 Proは最もセンサーが大きく夜景にも強い。昼ならどれも同じくらい。
内蔵マイク
OSMO Pocketの内蔵マイクはGoProほどではないけど十分に使える。Mate 20 Proの内部マイクのクオリティは高く、ウィンドノイズ以外は文句がない。
携帯性
OSMO PocketもGoPro HERO 7も小さい。両者互角。しいて言うならGoProの方が小さい。Mate 20 Proはジンバルが大きいから超邪魔だ。
外部マイク
OSMO Pocketへの外部マイクの接続はUSB-Cをイヤホンジャックに変換する必要がある。Mate 20 Proも全く同じ。GoProはマイク入力端子がついているから簡単。
4K 60fps
Mate 20 Proのみ4K30fpsまでしか対応していない。個人的にはフルHDの60fpsで十分だと思う。
画角120° vs 80°
画角は元祖アクションカメラのGoProが広角の120°、OSMO Pocketが80°、Mate 20 Proが本来80°のところ、電子式手振れ補正のためにさらに狭くなっている。
Mate 20 Proは広角レンズでの動画撮影もできるんだけど、それをするとセンサーのサイズが落ちて画質が落ちるから夜に弱い。今回は広角レンズは無視する。
バッテリー持ち
これはMate 20 Proの圧勝。GoProもOSMO Pocketも長くて2時間、4K60fpsだと1時間程度。ただし、全機種充電しながらの撮影が可能。
最適な使い方を検討
スペック上はどれも甲乙つけ難いからシチュエーションごとに考える。
アクションを記録するならGoPro
まずスノーボードは自転車などアクションを記録するならその名の通りアクションカメラGoProの広角が活きる。
映像の動きが激しい方が迫力があるし、動きが大きいから手振れがあってもそれほど気にならない。
Mate 20 Proも広角カメラを使うことで画角を広げられるけど、Mate 20 Proの広角カメラは夜景に弱い。
旅の記録ならジンバル
逆に歩いて撮影するならジンバルが活躍する。人混みを避けるためにカメラを上げ下げしても水平を保てるジンバルを搭載していればまるで浮いているかのような映像が撮れる。
旅の記録の場合は注目したいものを切り取れる画角があれば十分で、余分なものが多く映り込む広角カメラはかえって邪魔になることもある。
もちろん旅先でも画角が広い方が良いシチュエーションもあるけど、それよりも水平を保てることのメリットが大きい。
Youtube撮影
Youtube撮影するのであれば画角が広くて外部マイクを取り付けやすいGoProがおすすめだ。また、Mate 20 Proは広角カメラでの動画撮影もできる。内蔵マイクの音質もいいので、Youtube撮影にもおすすめだ。
スマホ + ジンバルもあり
スマホ + ジンバルの欠点は合計700グラムと大きくて重いことと画角が狭いことの3点。その代わりに画質とマイクの音質とバッテリー持ちが良くなる。
なんという一長一短。天は二物を与えずとはこのことか。
画的にはGoPro + ジンバルが最強の選択
なんだかんだいってやっぱり画角は広い方が取れる映像は面白い。狭い画角が活きるシチュエーションは少ないから、Go Proは優位。
つまりGo Pro + ジンバルなら画質という意味では最強になる。ジンバルが大きくて重すぎるという課題は残る。
OSMO PocketとGoPro HERO 7の選び方
最終的に判断するポイントは自分が選ぶ撮り方になる。
手持ちで活きるジンバル
手持ちで撮影すると意識しても水平を失う。だからジンバルが活躍する。手持ち撮影にジンバルは欠かせない。
固定するならGoPro HERO 7
これに対して、バイクや自転車に本体を取り付ける使い方であれば水平を失うことはないから、GoProの電子式手振れ補正で十分。GoProの画角のメリットだけが活きる。
GoPro HERO 7に心が傾く
俺はまだしばらくMate 20 ProとMijia Ginbalの組み合わせを使うけど、今年中にバイクを購入してバイクに取り付けた動画を撮影したいと思っている。
ということで俺の場合は水平を保つ必要がないから画角を活かしてGoProを購入するのがよさそうだ。水平を保ちたくなれば手持ちのジンバルにGoProを取り付ければいい。
GoPro HERO7 BLACK